緋弾のアリア~スキャッグスの名をもつ原作ブレイカー~   作:シャラシャラン

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自己紹介って、大変だよな。
―――――カゲヨシくん


第三十六話 組織制作

 

 

 

 

 

「黎那・S・影儀です。強襲科で全てRランク、趣味は武器の魔改造です。今日からよろしくお願いします」

 

軽く自己紹介をした後軽く頭を下げる。

 

始業式が終わった後俺は先生に案内されてクラスへと向かった。そこで自己紹介である。転校を経験したことのある人ならばわかるが、結構印象が第一声で変わるのである。なので廊下で待機中に考えていたのだが、ろくなものが思いつかずに終了。そしてこの自己紹介文である。

俺は武偵高校の制服に身を包みスキャッグスのペンダントをつけ、右の腰にリボルバーをつけている。ナイフ?スキャッグスの武器を出せるから安心です。

 

「カゲヨシくんの席はあそこです」

 

高天原先生に指定された場所は一番後ろの列の真ん中の席だった。正確的には理子の後ろ、キンジの左隣である。よかった見知った顔の人が近くにいる。

 

「では皆さん仲良くしてくださいね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっそく昼休み。

午前は一般校と同じく国語や数学や地歴公民などをした。それが終われば昼休み。その後は自分が所属している学科に分かれて学科棟に行く。

今は休み時間俺はコンビニで買ったパンを食べる。

ちょうどさっきクラスメートからの質問攻めから解放された所だ。

 

「ようカゲヨシ」

「キンジか」

「まさかこのクラスだとは思わなかったぞ」

 

お互い握手をする。

昨日会ったばかりだからな。

俺自身まさかキンジと同じクラスに入れるとは思わなかった。

 

「おぉイ!キンジ、知り合いだったのか」

「まぁな。昨日寮の下のコンビニで会ったんだ。こいつは武藤だ」

「よろしく武藤剛気だ。よろしく」

「カゲヨシだ。下の名前で呼んでくれよ」

「おう、よろしくなカゲヨシ!」

 

やはりいい人である。

原作でも主人公をなにかと助けてくれるナイスガイ。

なんでこいつモテないのだろう……

 

「それじゃあ今から午後だし俺は車輌科に行くわ。カゲヨシも遅刻するなよ?強襲科の教師は欄豹だ。遅れると防弾制服の上からマグナム撃たれるぞ?」

「それは痛そうだな」

「ああ、ものすごくな。それじゃあな」

 

武藤は手を振りながら去って行った。

俺もさっそく向かいますか。

 

「お前強襲科だったのか?」

「うん。そうした。キンジは?」

「……俺は探偵科だよ」

 

どうやらもう転科した後だったらしい。

 

俺はクラスを出てすぐに強襲科に向かう。

中はかなり広く射撃場や組手ができる程広い体育館、俺が入試を受けた闘技場などがある正直これが学校だと信じたくないぐらい広い。テーマパークとかの広さだ。道に迷うなんてことはない。地図なんて一目見れば覚えられる。

 

扉を開けて中に入る。

ちらほらと生徒が集まっていた。

中にはもちろん欄豹も居た。

 

「よぉカゲヨシィ、元気やったか?」

「元気ですよ」

 

なんでそんなに額に血管浮かべているんですか?

そしてそのリボルバーを降ろしてください。

 

「お前に負けたんが気に食わん」

「しらんがな」

 

俺は悪くない。

弱いお前が悪いのだ。

 

「おっしゃ!全員集合!」

 

欄豹は銃を上にあげ発砲する。

どう考えても使い方を間違っている感じがするが、これが強襲科だと思えばいいのだろう。

 

「今日から入ったくそ野郎だ。ほら自己紹介」

「どうもBBAに紹介されたくそ野郎です。一年生の黎那・S・影儀です、ランクはRです。よろしく」

 

淡々と自己紹介するが欄豹が銃口をコチラに向けて撃とうとしているのでそれを必死になって片手で銃口がこちらに向かないようにしている。

いいかげんやめてほしい。

 

「ランクRだと?」

 

一人の生徒がそう言った。

 

「ええランクRです」

 

事実なので言う。

在校生の皆さんからしたらRランクなんて存在お目にかかれないだろうし、信じがたいだろう。せいぜい知っていてもSランク、誰もその上があるだなんて思わないだろう。思った通りほとんどの生徒が「なにそれ、おいしいの」的な目で見ている。

 

「そうやな。一般ではあまり知られてへんな。何より現在Rランクはこの世界にはまだコイツ含めて十人しかおらへん」

「たった十人ですか!?」

 

生徒が驚くが、十人?多くないか?もう少し少なかった気が。

 

「結構身近におるんやで?案外知っている奴やったりするんやなぁ、これが」

 

初耳である。

ちょっとこれについては調べよう。

Rランクの名前、写真、現在何をしているのか、住所、全て調べよう。

 

「よっしゃ話はこれでおしまいや!ほらさっさと自分の鍛錬に戻れ!」

 

最後に欄豹が発砲。

それを聞いた生徒はバラバラになる。こいつら調教されすぎだろ。

なんでそれだけで訓練に戻るんだよ。

 

「お前は……カンストしているからやることないな」

「おっしゃる通りです」

「正座タイムと丸秘任務どっちがいい?」

「丸秘で」

「よっしゃ付いて来い」

 

欄豹は俺の二歩先を歩く。

体育館から出て校舎へと戻る。そしてある一室でとまる。

中を開けると、ダンボールだらけだった。

 

「これは校長と武偵局からの正式な命令だ」

 

欄豹は机の上にあるダンボールを動かしてスペースを作る。

そして一つの手紙を出してくる。

 

「これが命令書だ。内容はこうだ。カゲヨシ、お前にとある汚れ仕事専門の組織を作ってもらう。あたりまえだが拒否権は無い、武偵校の入学するための条件の一つだ。お前が担当するのは殺しの仕事や一般の武偵では完遂が不可能に近い任務を受けてもらう。もちろん協力者を連れて行っても良いが、その人間で大丈夫なのかは私達が判断する。もしソイツをなんとしてでも使いたかったら、やはり組織の中に加入させるのが一番だな。なるべく外から人は引っ張ってくるなよ、面倒やからな。わかったな?」

 

頷く。

慢心はいけないが、恐らくクリアできないミッションなんてないだろう。

 

「その内お前の体一つでできない任務もあるだろう。早めに仲間を見つけておくことだな。あともう一つ、この組織には直属の上司が付く。名前はなんだったかな……確か四季映姫だったっけな?あとで書類を送ってやるよ。後々その人もコッチに来るらしい」

「……わかりました」

 

また来たよ、東方。

あと何人いるのだろう、東方キャラって確か旧作含めたら100人近くいたような。よそう、そんな事を考えるのは。

 

「呼び出しがあったら授業を放棄してここに来い。他の先生達にも話は通してある。あとこの組織の名前も決まってないんや。そこらへんはカッコイイのつけてやれよ?」

「わかりました」

「それじゃあ私はこれで、お前好きにしぃや。まぁまず色んな奴らに話してパイプを作る事をお勧めするわ」

「ちょうど同じ事を考えていました。そうします」

「そうか、ホレこれがここの部屋の鍵や。好きに使い」

「ありがとうございます」

 

俺は投げ渡された鍵を受け取る。

欄豹は何もいわずに出て行った。

まず何処に行こうか?

 

 

 

 

 





Q ウォルター君がいる組織の名前は?
A アレしかない……


おひさしぶりです、シャラシャランです。
オリジナル制作に手を焼いています。そのせいで更新が遅れました。
SAOの方も早く更新しなければ……



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