緋弾のアリア~スキャッグスの名をもつ原作ブレイカー~   作:シャラシャラン

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大変だった、カゲヨシくん


第三十話 皆で旅行、二日目後半

 

 

 

今日の予定は大幅に狂い

 

午前中はショッピングのはずだったが……

急遽、テロリストふるぼっこツアーに変更。

 

そして昼食をすました今。

 

 

 

 

 

 「それで何するんだ?なんでもいいぞ、帰るでも」

 「なにそれ、『俺なんでもいいし』見たいに言うの?」

 「あの曲は面白かった、加えて手書きのmadも最高だった」

 

特にダンガン○ンパは良かった。

主人公が別のキャラに見えたがな。

 

 「それで午後は何する?」

 

理子は皆の意見を仰ぐ。

ジャンヌはコーヒを飲むのを止め言った。

 

 「プールに行こう。ここらへんだったら大きな施設があるはずだ。」

 「うんそれにしよう!」

 「なら水着をとりに一旦ホテルに戻るか」

 

 「だねー」

 

俺はレシートをとり勘定をしてホテルへと向かった。

後ろにいる三人は楽しそうにしている。自分自身プールに行く事は悪くないと思っている、ってか普通に楽しみだ。何もない事を祈ろう。

 

問題なくホテルに戻った俺達は各自水着やタオルを取りに部屋に入った。俺はすぐに支度が出来たので真ん中の談話室で待機する。

 

 「あら、お帰り」

 

霊夢がやって来たのだ。意外な事にその隣にはカナがいた。

 

 「いや一旦戻っただけだよ。それより珍しい組み合わせだな」

 「ちょっと観光と実弾射撃場へとね」

 「実弾射撃?俺らがいつでもできるだろ?」

 「私じゃなくて撃ったのは霊夢よ」

 

あら意外。

なんと撃ったのは霊夢だった。

正直に俺の意見を言うと霊夢は銃を使う必要がないと思っているからいらないと思うんだけどな。銃で鉛玉を撃つよりか、霊弾撃った方が速くて強い人だからな。

 

 「思った以上に使いづらかったわ」

 「でしょうね」

 

そんな事を話していると三人組が帰って来た。

 

 「よっしゃ、準備もできたし、いざ、プールへよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テンションの高い理子の一言からプールに行くことになった俺、理子、ジャンヌ、夾竹桃の四人。まず武器を秘密裏にローッカーに入れる。もちろん俺のネックレスは違う、そんな扱いである。そして夾竹桃の毒を洗い流す。

意外とこの三人をプールに入れる前の過程が長かった。

着替えて出て来たはいいけど、爪に毒をつけたままだし、まだ武器を隠し持っているやつもいた。あえて誰とは言わない。

 

 「やっほーい!」

 

いきおい良くプールに飛び込む。金色のツインテールが揺れている。

先ほどまであんなことがあったのに元気な奴だ。

 

 「カゲくんもおいでよ~!」

 「いやなこった」

 

こっちは半分鬱なのだよ。

なんとなくわかっていた、おかしなハプニングがあるぐらい予想できた。

理由はわからないがなんとなく理解できた。

 

 「おーい、はやく!」

 「しゃーないな」

 

でも前言撤回。

やはり美少女達とプールに入るのはわるくない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二時間ほどたっぷりとプールで遊んだ後

皆で夕飯を食べた。

 

理子はこれでもかという程ハンバーグを食べた。隣で見ていたジャンヌと夾竹桃も心配して気が気でなかった。それよりもこれほど食べても体型が変わらないことを恨んでいるような眼だった。

俺はいつか泡を吹いて倒れると思っていたがそんなことはなかった。

 

その後はすぐにホテルへと戻った。

 

談話室で三人と別れ俺も自分の部屋へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふぅ~」

 

深くソファーに座り溜息をつく。

今日は前半が異常に濃密だった。

後半は特に何もなくてよかった。

それよりも明日はどうしようか。予定はなし、特にやる事も無し。折角旅行に来ているのだからどこか外出しようか。

 

そんな時扉がノックされる。

 

 「誰?」

 「カナよ」

 「開いているよ」

 

カナは扉を開けて部屋に入ってくる。

なんと服は寝巻だった。

 

「そんな服装で男の部屋入るなんてどうかしてるぞ」

 「あら私を襲うつもり?」

 「いや、ぜんぜんそんな気ないな」

「あら……そう」

 

なんで期待したような眼で見るんですか。

俺はそんな事をしませんよ?

 

 「それでこんな夜に何用?」

 「いやただちょっとお話をね」

 

カナはゆっくりと歩いて俺の向かい側のソファーに座る。

そして脚を組む、なぜか視線がそっちに逸れるがなんとかカナの顔を見て話す。

 

 「こんど武偵校に行くのよね」

 「ああ、そうだが」

 「なら私の弟の事をまかせてもいいかしら?」

 「……いきなりどうしたんだ?」

 

カナからの頼みごと何て今までなかったしそんな事を聞いたこともなかった。

 

 「遠山キンジ、っていう子なんだけど。昔から色々と巻き込まれやすい子でね。知らないうちに大変な事になっていることがあったのよ。だから何かあったときあの子を助けてほしいの」

 

 「難しいお願いだな」

 

一度体制をくずし座りなおす。

俺は武偵校の教師間では間違いなく見張られるだろう。別にキンジや他の原作組とこれ以上仲良くなってもいいのだが、その後俺がイー・ウーのNo.2と知られたら色々と面倒になる。場合によっては俺が主犯の事件が起こる可能性だってあるのだ。

 

 「場合によるけど、最大限できる範囲でお前の弟を助けてやるよ」

 「そう、ありがとう」

 

カナは微笑みゆっくりと立ち上がる。

俺も席を立ちカナを部屋の出口まで送ろうと思ったが、

 

 「ねぇカゲヨシ」

 「ん?どうした」

 「これは私からの依頼だし、報酬も必要よね?」

 「いやそんなもの――――」

 

――――必要ないよ。

と言おうとした時、言葉を遮られ、唇に何か柔らかい物が当たる。

そしてなぜか目前にカナの顔が広がる。

理解するのに少しばかり時間がかかったが、一瞬で何をされているのか分かった。

 

 「は?」

 「ふふ、これで十分よね?」

 

何も言えなかった。

まさに絶句、唖然。

 

 「あら。もしかして物足りなかったのかしら?ならもっと他の事をしてあげるけど?」

 「いっ、いやいい。そんな事はしなくていいから!」

 「遠慮はいらないのよ」

 

そういい俺の体に抱きついてくるカナ。

柔らかいナニカが体に当たる。このままだと色々限界だ。

 

 「もういいから!」

 「あら、そう?」

 

カナは綺麗な恵美を浮かべて手を口元に当てる。

俺にとっては笑いごとではない。

 

それに――――――――――――キスだってされたし!

 

 「それじゃあお休み」

 「ああ……お休み」

 

カナは足早に部屋を去って行った。

 

何なんだ今日は。

駄目だ、もう何も考えたくないし思い出したくもない。

 

寝よう。

それが一番だ。

 

 

 

 

 

 

 




おぉ、あぶないあぶない。
R-18一歩手前だった。

カナがメインヒロインに昇格しそうww
それでも問題ないとは思うけど……



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