ニードレス・オーダー 【ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか】 作:概念
はは、ワロス…
今の状態だと地の文を大体立花くんとリンクさせてるから文字数増えないね。
更新ペースとかの問題もあるしそこはもうご愛嬌でおなしゃす、努力はしていきますんで…
01.
「此処がギルドっす。」
「ありがとうございました…」
「大丈夫っすか?なんだか呆然としてる感じっすけど。」
「…どうでしょうね。」
「疲れてるならそこのベンチで少し休むといいっすよ。あとこれ。」
「これは?」
「団長から預かった手紙っす。ギルドで聞きたい事を聞けたら開いてくれって言ってたっす。」
「そうですか…」
「自分もギルドに用事があるのでこれで失礼するっす。」
平凡そうな人はあっさり行ってしまった。
どうしようこれ…
考える、ベンチに腰掛けて街行く人々を眺めながらただひたすらに考える。
今までだって自分の理解の範疇を超えた自体は山ほどあった。
だけどそれは誰かが何かをした結果であり全ては理解を超えた範囲で説明可能な事象に過ぎなかった。
しかし今回は違う。
この世界に明確な意図は存在しない。
ただそうなるべくしてそうなったという言うなればただの自然現象に過ぎない。
そう、世界はこれで正常なのだ。
特異点なんてとんでもない、これはもう…
「異世界だ…」
そこに確証なんて何もない。
しかし今までに遭遇した特異点での経験全てがそうだと叫んでいた。
ここにはここの歴史があり、文化があり、
考える限りもう一つの世界として完成してしまっている。
起きうる問題も事件も全てはこの世界の規則に則って起きている。
つまり修復すべき事象など初めから存在していない。
一体何をすればいいんだよ…
カルデアとも連絡が取れず、サーヴァントもいない。
まさに足元がいきなり消え失せたような状況だ。
まぁいままで空中に放り出されたことも何度かあったけどな、はは…
はぁ、カルデアに帰りたい。
せめてカルデアに連絡が取れればなぁ…
マシュやダヴィンチちゃん達は元気にしているだろうか。
『今回に限ってはキミにはレイシフトをしないという選択もできる』
不意にそんなダヴィンチちゃんの言葉を思い出した。
そうか、そういえば…
俺は『望んで』ここにいるんだ。
何をすれば良いかなんて分からない。
けれどそんな事は些細だ。
目的は最初から決まってる。
あのゆるふわ系お節介オタクを見つけ出す事だ。
そして一発ひっぱたく!
来たはいいけど思ってたのと違ったから帰るなんてカッコ悪い事はしたくない。
だったら1人でもやってやるさ。
どうせ帰る方法もわからないんだ、ならまずは行動しないとな!
って訳でまずは情報収集だ。
とりあえず目の前にあるギルドってところに向かうか。
その歩みを進めるのにもう迷いは無い。
ギルドは神殿のようなところだった。
神も普通に会えるっていうからには神代の時代あたりを想定しといたほうがいいな。
中に入ると神殿風な外側と違い内部から受ける印象はまさに役所と言った雰囲気をしている。
周りから聞こえてくる会話から察するに様々な人が様々な要件で出入りをしているようだ。
窓口的なところに行って話を聞かなければ。
受付らしきところを見渡しているとちょうど一つの窓口が開いた。
「すいません」
「はい、ご用件はなんでしょう?」
受付のお姉さんはまさに職員と言った程だ。
唯一現実と違うところといえば耳から察するにエルフだと言うところだろうか。
この世界にもあるんだね、メガネ。
「あー…えーっと…」
なんて言えばいいのか、記憶喪失になんてなった事ないから説明の仕方が…
「あ、もしかしてロキファミリアの方から伺っていた、えーとフジマルさん?」
「そうです、藤丸立香です!」
「ダンジョン内で記憶を失うなんて…とこか怪我をしている訳でもなさそうですし、何らかの魔法でしょうか?」
もしかしてさっきの平凡な人が話を通しといてくれたのか?
「あー、どうなんでしょうね、あはは…」
「あ、失礼しました。私は受付のエイナ・チュールと言います。以後、お見知り置きを。」
「改めて、藤丸立花です、よろしくお願いします。」
「こちらでもフジマル様の情報を調べてみたのですが冒険者登録はされていないようです。となると普通の市民であるか他の町から来たという可能性に絞られますが…」
だってつい何時間か前に来たばっかだもん、
「えーっと…俺の事はいいのでこの町のことを詳しく教えてもらえませんか?」
「よろしいんですか?何なら特別措置としてクエストという形で調べる冒険者を集うこともできますが…」
この世界の冒険者って何でも屋みたいな事やってるんだな…
「自分の事は追々何とかしようかなって。それよりも今をどう生き抜くかの方が重要ですから。ほら、僕一文無しですし。」
「なるほど、生活基盤をどうするかという話ですか…となると働くしかありませんね。」
「ですよねー…」
「身寄りもツテもないとなると職探しは非常に困難かと思われますが…1番手っ取り早いのは冒険者になる事ですね。」
冒険者、アイズさんやベート…さん、フィンさんと同じ職業か。
「冒険者は神の眷属、ファミリアとなり、ここギルドにて登録してなる事ができます。具体的な収入はモンスターを倒した時に手に入る魔石や素材を交換する、又はクエストの報酬等によって得られます、いわゆる出来高制ですが強ければ強いほどたくさん稼げますよ?」
「強ければ、ですか…言っちゃなんですが僕、腕っ節は平凡ですよ?」
「冒険者になられる方の殆どは最初から強い訳ではありませんよ。」
「というと?」
「冒険者になるという事は神からの恩恵、ファルナを受けるという事です。」
「
「簡単に言えば
なんだか本格的にRPGみたいになってきたな。
「とは言っても、やはり危険は付き纏います。なんせ危険が渦巻くダンジョンに潜る訳ですから…」
これまたそれはそうだ。
言っておくが、俺は自分から危険に飛び込むほどの勇気はない。
何か理由が無ければ平凡な日常を送るだけで満足できる、そう言う人間だと思う。
「じゃぁ冒険者になります」
「え?もうちょっと考えてからでも…」
「冒険者って、有名になれますよね?」
「迷宮都市、ですからね。偉業を残せばそれこそ世界中に名が広がりますが…」
「だったら大丈夫です、冒険者になります!」
そう、理由はそれだけで十分。
別に有名になりたいって言う願望がある訳じゃない。
有名になるって事は名が広まるってこと。
名が広まるってことはたくさんの人が自分の名前を聞くって事。
たくさんの人が名前を聞くってことはそれだけで奴の耳に
別に自分から探すのを放棄はしないけど効率はいいに越したことはない。
いるって分かって、会いに来てくれないほど薄情じゃないだろ、アンタは…
「分かりました。ではまずファミリアに入っていただくところからですね。」
「ファミリアに入るにはどうすればいいんですか?」
「入団資格はそのファミリアによって様々ありますが、先ずは神に会う所からですね。」
神に会う、かフィンの話ではそこらへんを歩いてたりするそうだけど…
「ついこの間も冒険者になりたいって子がいたんですけど大体のファミリアから門前払いされてしまったらしくて…あ、その子はなんとか入団できたみたいなんですけど見ていると危なっかしくって放って置けないと言うかなんて言うか…」
だんだん愚痴じみてきた。
「あ、失礼しました…話が脱線しましたね。」
「いえいえ、母性的で素敵だと思いますよ。」
「それは褒め言葉ですか?それとも年をとって見えると言う嫌味ですか?」
「褒め言葉ですよ!女性的って意味です。」
女性を褒めるのはどうしてこう難しいのか…
今度ディルムットあたりにでもご教授願うとしようか。
「とりあえずそのファミリアってのに入ってからまた来ればいいんですね?」
「まぁ、そう言うことになりますが…」
「エイナさーん!」
おっと後がつかえているな、とりあえず目標も決まったし行動するか!
「では!」
「あっ、ちょっとまっ…行っちゃった…」
「お風呂はいって来ました!今の人は?」
「ついこのあいだまでの君と同じよ!もう!」
「えっ、なんで怒って…エイナさーん!」
そう言えばあの白髪の少年どっかで見たことがあるような…
いや、この世界に来てばっかの俺に知り合いなんている訳ないよな、うん。
そう思い立花はギルドを後にした。
評価もして欲しいけど1番もらいたいのは感想だったりする。
評価じゃ星の数でしか読み手の意思が分からないけど感想ならコミュニケーションが取れるからね!
作者本位の作品だけどバシバシ感想をください!
返信なら任せとけー(バリバリー)
※19日追記
藤丸立香が平凡ってんなわけないやろw
↓
あくまで自己評価です
ただ身体能力的にも魔術素養的にも公式設定では彼は平凡なので高度200Mから女神にプランチャ決めようとも原初の海の女神に対してガンドでスタンさせようともラスボス素手で殴ったりしようとも彼は平凡なのです(断言)