ベル・クラネルが尾獣を宿しているのは間違っているだろうか? 作:ふっ!それは残像だ!
遅れました!
ごめんなさい!
でもそれぶん長くなったので許してください!
タグにベルチートって入れときます...
「そういえばベル、冒険者登録はもうしたのか?」
「あっ...まだです」
リヴェリアさんがスキルの確認をし、解散した後に僕に聞いてきた
完璧に忘れてた...やばい...エイナさん絶対怒ってる...
リヴェリアさんは僕の顔が青ざめていくのを見て、苦笑していた。
「朝食を食べてから登録しに行ってこい、アイズもついて行ってやれ」
「分かった」
アイズさん...!いつの間に...知らないうちにアイズさんが僕の隣に立っていた。アイズさんはとても面倒見がいいので、断っても無駄ということを知っている僕は素直に好意を受け取った。
「よろしくお願いします」
「うん...取り敢えずご飯食べよ」
「はい!」
「あぁ、忘れていた、冒険者登録をし終わったら私の部屋に来るといい...ダンジョンについての勉強だ」
「はい!よろしくお願いします!」
この時僕は知らなかった...黄昏の館に帰って来た後の地獄の始まりを...そして、その前にある地獄を
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兎は怯えていた。目の前の存在に...
「ベ〜ル〜く〜ん?今まで何してたの〜?」
般若だ!般若がそこにいる!!
「ヒッ!あの、はん...じゃなくて、エイナさん!僕、ファミリアには入れましたよ!ロキ・ファミリアに入りました!」
「え?ロキ・ファミリア?本当に?」
エイナの顔が少し曇った
エイナにとっては、オラリオ最大派閥のファミリアに入ってくれて嬉しいのだが、この目の前の兎のような可愛らしい少年が入れるのかどうか...ファミリアに断られすぎて、少し混乱しているのか心配になったのだ
「本当ですよ!そんな嘘つき「ベル...そんなに急がなくても...」あ、アイズさん、ごめんなさい...急がなかったら...僕の命の危険が...」
「何言ってるの!?ベル君!?」
「テヘッ!」
「こいつめ...!普段こんなことしないのに!一体どこでそんな知恵つけたの!」
エイナさんが仕返しと言わんばかりに強めに頭をグリグリしてく...痛い!痛い!痛い!
「痛いです!痛いです!エイナさん!少し調子に乗ったのは謝りますから!ちなみにロキ様が教えてくれました。場を和ませるにはこれが一番やーって」
「取り敢えず...ロキにはベルを騙した事で...ばt...話しておくから...冒険者登録...しよ?」
話ですまない気が...ロキ様ごめんなさい...少し震えてきた。
「そうですね...じゃあベル君!この紙に名前、所属ファミリア、レベルを記入してね」
「はい!」
僕は紙に必須項目を書いていく
「ベルを...よろしくね...」
「分かりました...ベル君、後でちょっと十分くらいダンジョンについての説明するからね」
「はい!アイズさん、待たせるのは申し訳ないので...」
流石に冒険者登録をついてきてもらって、そこから待たせるのは悪い
「じゃあ..,私は..,武器の整備に行ってくるよ」
「はい!ありがとうございました!」
アイズさんは少し名残惜しそうに去っていった
僕とエイナさんは、専用のボックスに入り座った
「...それじゃあいくよ...まず、ダンジョンの一階層に出てくるモンスターは、ゴブリンと...」
10分後...
「そして、冒険者の心得の...」
「はい」
30分後...
「だから、最初はゴブリンたちが弱いと感じても、焦らず....」
「...はい」
60分後...
「最後に一つだけ!冒険者は冒険してはいけない!これだけは絶対覚えておいて!」
「..,はい、分かりました」
「じゃあこれで終わろうか」
「あ、ありがとうございました」
つ、疲れた〜...エイナさんにこってり絞られた...何を考えてるの!?って、めちゃくちゃ怒られた...けど、あれだけでまだ、1、2階層だけだと思うと、寒気がしてくる...
「帰ろう...」
ここでベルは忘れていた...館に戻るとリヴェリアが待っていることを...
本当の地獄はここから始まる...
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「帰ってきたか...では始めるぞ」
僕は館に戻り、リヴェリアさんの部屋に赴いた
「はい...よろしくお願いします」
「その様子だとだいぶエイナに絞られたみたいだな」
と、苦笑混じりに、言ってきたことに僕は、はい、としか返せなかった
ベルは、リヴェリアの部屋に着く前に聞いてしまった...リヴェリアさんの授業は、ギルドでやらされるやつの、ウルトラスペシャルハイパー版なのだと...ベルは特に意味がわからなかったが、名前からして、凄そうなので少し顔を青くしていた
そして、ベルは地獄を見た...
昼、晩の食事以外は、部屋を出ずにずっと勉強だった。
勉強を終え、部屋を出た時は日が変わっていた...
そして、ベルは思い出す...これからアイズさんとの特訓があるということを...
「...ハハハ」
泣きたい...けれど文句ばかり言ってられない!速くレベルを上げるんだ!
そう思い、アイズさんとの特訓の為に力を溜めようと思い、僕の部屋に急いで戻ると、扉に紙が貼ってあった...
『疲れてるだろうから、明日の特訓は昼からでいいよ』
僕はアイズさんの優しさに感謝しながら、ぐっすり眠った...
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ツンツンと兎の頬をつつかれていた
「むにゅ...あ、アイズさん!?何でここに!?」
そして僕は時計を見た...
時計の針は、12時を過ぎ1時を指していた
「す、す、すいません!寝過ごしちゃって!」
アイズさんは首を横に振った
「ううん...私も同じだったから...あと、3日ぐらい...?続くから頑張ってね...」
「ヒッ!」
あれを3日...頑張ろう...
「ご飯食べてないだろうから...これ...」
と言い、バスケットを渡してくれた、中にはサンドイッチが入っていた
「あ、ありがとうございます!こ、これって、アイズさんが?」
「ん...そうだよ...レフィーヤと一緒に作ったの...」
女の子の手作りご飯を食べられる!
「レフィーヤさんってだれでしたっけ?」
「準幹部のレフィーヤ...エルフの人だよ...オレンジ色の髪の毛をしてる...」
「あの人なんだ」
僕には心当たりがある...おそらく僕のことをすごい形相で見つめてきてた人だ...僕のことを嫌ってると思ってた...後でお礼言わなくちゃ
「じゃあ...行こうか...」
「はい!」
サンドイッチを食べ終え、訓練場に向かった
「じゃあ、今度は失敗しないようにするから...始めよう」
「はい!」
そう答えた瞬間、アイズさんからとてつもないプレッシャーが放たれた...前は一瞬で分からなかったけど、これが第一級冒険者の実力...それも手加減して...
「忍法【影分身の術】!」
印を結び、唱える
10人程分身を作る、そして分身を作る時に出る煙の中でバレないように、今練習しているもう一つの忍法を使う
「...忍法【変化の術】」
これは、自身又は分身をいろんな形のものに変化させる忍法、これで一つの分身を手裏剣に変える...
「行きます!」
煙が晴れ九つの分身たちが同時に攻める
だがアイズさんにとってそんなことは関係なかった...
アイズさんがブレた...そう思った瞬間、すべての分身が消えていた...剣筋が見えない...これで手加減してるの?
「くっ!」
シュッ!...
手裏剣を投擲する
キンッ!
それをアイズさんは剣で弾く...だが
「ッ!」
投げた手裏剣の軌道合わせてもう一つ手裏剣を投げ、見えないようにした。
「うまいね...」
アイズさんはそう言いながら、普通に躱す
そう思うなら当たってくださいよ!これだいぶ練習したんですよ!
けど、ある程度は、計画通り...
躱された手裏剣は、そのまま壁に突き刺さると思われた
だが、これは変化の術によって作られた手裏剣...
ボフンッ!
「ッ!」
変化の術を解き、僕の姿に戻った分身が後ろから短刀で薙ぎ払う
ガキッ!
アイズさんの顔面に、横薙ぎが当たり...ガキッ!って人から鳴るの?...じゃなくて!
「大丈夫ですか!?って顔にヒビが!ごめんなさい!ごめんなさいごめんなさい!」
アイズさんの整った顔にヒビが入っていた...女の人の顔に傷を...最低だ僕...
アイズさんは近づこうとする僕を手で制した
「大丈夫だよ...ちょっと油断しちゃった...私の尾獣の能力の一つに【砂の鎧】っていうのがあるの...私の体をチャクラをまとった砂が覆っているの...それが割れただけ...だから大丈夫だよ」
「良かった〜」
本当に良かった...
「じゃあ続けようか」
「はい!」
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...頭から伝わる柔らかい感触...これは...膝枕
「うわぁぁぁ!!ッ!」
慌てて起き上がろうとするが、痛みで起き上がれない
「大丈夫?ごめんね」
「いえいえ!」
前を一緒だ...違うところといえば、前よりも持ったことだ、4時間近く続けられた
防ぐのが大半だったが...
「すごく強くなってるね...なんで?」
僕の頭を撫でながら聞いてくる、顔が真っ赤になっているのがわかる...
「ロキ様が天界にあった忍者の漫画の技をたくさん教えてくれました...失敗ばかりでしたけど」
ロキ様が分身つくれるんやったらなーって沢山の技を僕に教えてくれた、分身もたくさんつくった
全部通用しなかったが...
「ううん...レベル1からそれだけできるなら...ステイタスが上がれば...レベル2の人にも勝てると思う...」
「ありがとうございます!」
自分よりもレベルが高い人に勝てると言われ、嬉しくなる
「それじゃ終わろうか」
「はいありがとうございました!」
特訓を終え、僕の部屋に向かおうとすると、ロキ様がステイタスの更新をするから来てくれと言われた。
ロキ様の部屋に向かい、扉をコンコンとノックする音
「入ってええでー」
「失礼します、ステイタスの更新に来ました」
ロキ様の部屋は...なんと言うか...汚...変...凄い個性的な部屋だった
青い鬼のフィギュアや
「それじゃ早速しよかーここでうつ伏せなってー」
「分かりました」
一つだけ綺麗な場所があり、そこでうつ伏せになる
「グフフ〜ええ肌しとるな〜ほんまに女の子みたいやな〜
もう女の子にならん?うちは大歓迎やで〜」
「うっ...やめてください」
ロキ様はそう言いながら体を触ってくる
可愛いよりもかっこいいとかそっち系の褒め言葉の方が嬉しいと思うのは男なら当たり前だろう
「は?...は〜〜!?なんやこれ〜〜!?」
ロキの叫びは黄昏の館全体に轟いた
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ベル・クラネル LV.1
力 B 765
耐久 B 789
器用 A 835
敏捷 S 913
魔力 B 756 (EX ∞)
スキル
(【???】
封印されている
任意的に解くことが可能
怒りによる強制解放
暴走する )
(【
試練時にステイタス大幅補正
早熟する )
【忍術】
忍術を習得できる
魔力をチャクラに変えて、忍術を使用できる
(これは魔法として枠を埋めない)
現時点で使える忍法
【影分身の術 】
発動方法
印を結び、「忍法 影分身の術!」と唱える
チャクラ量に応じて分身数増加
【螺dgsumys】
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ツッコミどころ満載のステイタスだった
「すっごい上がってますね...」
「...いったい、アイズたんと何したんや?」
「ただの戦闘形式の特訓ですけど...あっ影分身もいっぱい作りましたよ」
英雄願望の影響か?それにしても上がりすぎや...
「多分な今は成長期やろうから、こんな伸びてるねん!この勢いが衰えんうちに頑張ってあげよな!」
ロキ自身も苦しい誤魔化し方だと思ったが...
「へー!そうなんですね!がんばります!」
ふー...ベルが純粋で良かった...けど、心も痛むな〜これ...
「んじゃまぁこれからもがんばりやー」
「はい!」
ベルが出て行った後、ロキはフィン、リヴェリア、ガレス、を呼び出した
「なんだいロキ?」
「これ見てみ...」
そう言い、ベルのステイタスを記した紙を渡す
「これは...」
「あぁ...流石に」
「そうじゃな...伸びすぎじゃな」
初ステイタス更新で最低項目がB...これはもう、成長という言葉では片付けられない...
「おそらく早熟するともう一つのスキルの働きと考えられるね...いやむしろそうとしか考えられない...」
「そんなスキルがあるのか?」
「ウチもそう予想をつけた...おそらく影分身や...」
影分身の能力は分身を作る事、だが...
「なるほど...そう言う事かの...」
「早熟は書いてあるようにステイタスの成長をブーストさせるものだろうね...そして、影分身は恐らく分身が得た経験値も本人に蓄積されるんだろうね」
しかし、だ
それならベルは...
「待て、ベルは分身を半分の魔力で何千体もの分身を使っていた...もしそれが本当なら...」
「けれど一撃で死んでは話にならんのではないか?」
「いや、たとえそうでもそれに見合うリターンはあると思う。ステイタスの成長の手助けができるね、情報収集なども安全に行える」
「ほんまに規格外やな」
ステイタスの成長にブーストがかかる時点でおかしいが、それを分散した数では増えるとなっては異常である
「こういうところも私たちがサポートしていかないとな...」
「あぁ、それじゃ、僕たちもやる事があるし解散しようか」
「ありがとなー」
それぞれがこれからのことを考えながら部屋に戻った
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皆も忘れていただろう...
地獄の再来だ!
「ベル、後で私の部屋に来い」
「...はい」
晩御飯を食べ終えたベルに、再び地獄が始まった
深夜にベルがやつれて、リヴェリアの部屋から出てきた
後...2日...
パタッ...
新しい忍術来ましたね〜
いったい何なんでしょうかね〜
「ら」から始まりますよー
って分かってますよね