ベル・クラネルが尾獣を宿しているのは間違っているだろうか?   作:ふっ!それは残像だ!

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初作品です。
ベルが九尾を封印されたら、的な感じでストーリーを組み立てていこうと思います
駄文ですがよろしくお願いします!



プロローグ

「え?なんでこんなことに?」

そこには沢山の崩れた家、ひび割れた地面、周りは火の海だった

そんなことより、周りには、無数の死体が転がっていた

四肢がない死体、首から上が無い死体、胸に大きな穴が空いている死体、様々な死に方だった

だが、一つだけ共通することといえば、どれも、いたぶられて、殺されていた

そして目の前に、ベルが一番大切な人がいた

おじいちゃんだ

けれど、英雄になれよ、ハーレムを作れ、出会いを求めろ

そんなことを笑いながら言っていたおじいちゃんではなかった

血まみれの体に突き刺さり貫いている何本もの刀、顔は、半分近く無かった

「ウゲェェ」

あまりにも酷い死体を見て吐いてしまった

「なんで?おじいちゃんが?みんなが?」

なんでみんな死んでいる?なぜ?

誰がこんなことを?誰がこんな酷いことを?

立ち上がろうとするとクシャッと音がした

それはズボンのポケットの中に入っていた、手紙だった

おじいちゃんからだ

 

『恐らくこれを読んでいるということは、儂は死んでいるだろう。そしてこれは言っておかなくてはならない

今まで言わずにすまなかった

これを読んで絶対に自分を責めるでは無いぞ

そしてこれは最後まで絶対に読むんじゃぞ

ベル、お前には化け狐が宿っている

お前の両親が昔、お前の体に封印した。それは二度と解けないはずの封印だった

だが、なぜか知らんが最近封印の力が弱まってきている

そして、いずれは、お前の体を乗っ取り、儂を、儂たち村の者全員を殺すだろう

私はその時は、命をかけてとめてやる...だから〜〜〜〜』

 

....え?僕が?みんなを?殺した?あんな無残な殺し方を?した?

僕が大好きだったおじいちゃんを?いつも、遊んでくれた村の人を?全員?僕が?

 

嘘だ...

 

 

 

 

 

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ

 

どこからか声が聞こえてきた...これは...僕の体の中から?

『嘘じゃ無い あなたが殺したんのよ アハハハハハ!』

...黙れ

『あなたが村の人を殺したのよ 』

黙れ

『あなたが無残な拷問のような殺し方をしたのよ』

黙れ!

『あなたがおじいちゃんを殺したのよ』

黙れ!黙れ!黙れ!

『そんな人が英雄になりたいって言っているのよ...本当は気づいてるんでしょ?一応言っておいてあげる...』

....ああ...分かってる...分かりたくないけど、わかってたんだ...だって...だから僕は、今尻尾が生えているから...

僕がみんなを殺した...!

そして、そんなみんなを殺した奴が!そんな奴なんかが...

分かってるんだ...もう分かってるんだ

僕は...僕なんかが

 

 

 

 

 

『英雄になんかなれない』

英雄になんかなれない

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後、近くの村の人達が来て、僕を保護した

そして僕は何日かその村で過ごした...最初はとても親切だった。恐らく、可哀想だと思ったのだろう

だけど僕が暴走してみんなが死んだと知ると、村の人たちの僕を見る目は変わった

人と思っていないような、とても冷たい、突き刺さるような視線

それに僕は耐えきれずに、荷物をまとめ、オラリオに行くことを決め、村を出た

早く危険なものは処理したかったのだろう、村の人はそれに賛成してくれて、ある程度の金を渡され、すぐに旅立たせた

 

...やっぱり僕は最低だ

道中でそんなことばかりを考えていた

みんなを殺しても、自分で自分を否定していても、英雄になりたいっていう夢を捨てられずにいる...

おじいちゃん...僕なんかはやっぱり英雄になれないのかな?

そう思いながら街を歩いていると、手紙を落としてしまった。そういえば、最後まで読んでなかったな...

手紙を拾い、読み始める

 

『だから、儂らが死んでも、自分を責めるな

儂らはお前に殺されようとも、決して、恨まない

だから、今は折れても構わん、挫けてもいい、大いに泣け、そこからが大事だ、何度でも立て、前を向け、勝者は常に敗者の中にいる。願いを貫き、想いを叫ぶのだ、さすれば...

それが一番かっこいい英雄(おのこ)

お前は、英雄になれる!儂らのことは気にするな!

お前が生きたい道を歩めばいい!

いつまでも愛しているぞ、ベル』

 

それはおじいちゃんが何かあるたびにいつも僕に言ってくれた言葉だった

 

「うぐっ...ひぐっ!...おじいちゃん...頑張るよ僕...見ててね...おじいちゃんが誇れるようなすごい英雄になれるか分からないけど、後悔しないような僕の..僕の道を進むから!」

ありがとう...おじいちゃん...

おかげで目が覚めたよ

なれるかわからないけど、頑張るから

 

 

 

こうして、ベル・クラネルの物語は動き出す...

 

続く




めちゃくちゃ難しいですねー
けど頑張って行きます!
これからもよろしくお願いします!

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