ちょっと田舎で暮らしませんか?   作:なちょす

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皆さん、こんにチカ。
車で21時間かけて実家に帰ったなちょすです。
最近のトレンドはドデカミン。美味しいですよね。
んなことより実家で釣り三昧してたら投稿がががが、、、!夏終わっちゃうぅう!!
地元愛♡満タン☆サマーライフ。神戸行けなかったけど埼玉2日目参戦!
フゥ~☆

それではちょ田舎第4話、どうぞ!


文学少女とアイドル少女

『うーん、うーん…届かないじゅらぁ…!』

『この本が欲しいの??』

『あ、ありがとうお兄さん!』

『いえいえ。本が大好きなんだね?』

『うん。本を読むとね、たくさんの素敵が繋がって出会いをくれるって、オラのおばぁちゃんが言ってたの!』

『はははっ、そうなんだ!素敵な出会いはあった??』

『お兄さんに会えたじゅら!!まる知ってるよ。お兄さんみたいにやさしくてカッコイイ人はプレイボーイっていうじゅら!』

『ぷ、プレイボーイ…褒めてくれてる…んだよね?』

『もちろんじゅら。オラは国木田 花丸って言います。』

『僕は夏喜。島原 夏喜。ヨロシクね花丸ちゃん!』

『こちらこそ、お願いしますじゅら!あ、おばあちゃんが呼んでるからそろそろ戻ります!また会えるといいですね♪』

 

 

 

 

「…朝だ。」

 

 

誰に言うわけでもなくただ呟く。夏も終わりへと歩みを進める中、日差しだけは変わらず部屋の中を照らしている。

 

「今日はマルちゃんの夢かぁ…なんだかなぁ。」

 

内浦に帰ってきてからというもの、毎日のように彼女らの夢をみる。深層心理というやつが働いているのだろうか?

モゾモゾと布団から這い出て朝食の準備に行こうとすると、部屋の前から何やら声が聞こえてくる。

 

「花丸ちゃん、本当に大丈夫かなぁ…?迷惑じゃないかなぁ…?」

「大丈夫ずらルビィちゃん。果南さんも曜さんも朝はビンタで起こしてやるのが良いって言ってたし。」

「へ〜〜〜ぇ…あの体育会系達はそんな事言ってたんだぁ。」

「ぴぎぃっ!?」

「ずらぁっ!?」

 

なんと個性的な驚き方でしょう。

まぁあの2人には後で『大好きな』ものを食べさせるとして☆

 

 

 

「「っ!?」」

「よーちゃん?かなんちゃん?どーしたの??」

「い、いや…」

「何でもない何でもない!」

 

((嫌な予感がする…。))」

 

 

 

「改めておはよう。今日は2人が来てくれたんだね。」

「ずら。本当は起こしに行こうとしてたんだけど夏喜さん起きてたみたいなので。」

「うん、2人にビンタで起こされようものなら永遠に起きれる気がしないよ。」

 

冗談抜きで精神的にくるものがある。

そんな会話の最中、

 

『くぅ…』

 

「あ…。///」

「…ごめんなさい。///」

 

2人分の、可愛らしいお腹の悲鳴が聞こえる。

 

「ふふっ、朝ごはん食べよっか。目玉焼きとスクランブルエッグどっちがいい?」

「すくらんぶるえっぐ?ってなんずら?」

「卵焼きの前にぐちゃぐちゃに混ぜたやつだよ。」

「ほぇ~…まるはそのぐちゃぐちゃ卵で!」

「ルビィもそれでお願いします。」

「…マルちゃんって東北人だっけ?」

「おばぁちゃんはそうですけど…どうしてですか?」

「いや、知り合いに同じこと言うやつがいたからさ。」

 

東京で知り合った数少ない男の友人。彼は生粋の秋田県民だった。

よく釣りの後泊まりに来ては、

 

「飯作ってけらったが?ぐちゃぐちゃ卵な!」

 

なんていうもんだから、2人して大笑いしていた。

あいつは元気にしてるだろうか。

3人で食卓を囲んでいると、玄関からインターホンが聞こえる。

どうやら頼んでいた引っ越しの荷物が届いたらしい。

 

「ご飯食べたら荷物の整理したいんだけど手伝ってもらっていいかな?」

「大丈夫です!そのために来たので!」

「まるたちばっかりしてもらってちゃ悪いから…」

「助かるよ。じゃあちゃちゃっと食べちゃおうか。」

 

荷物は食器類や衣類、私物まで様々だ。量がとんでもなく多いわけじゃないから3人ならすぐ終わるかな?

 

「にしてもどれがどれだか分かんないな…。」

「開けてみたらどうずらか?」

「えっと、これはなんのハコだろ…ぴぎぃっ!?」

 

ルビィちゃんが開けた箱、手に持ってるのは…あれ?僕の下着じゃない?

 

「ルビィちゃん、大胆ずら…///」

「えとえとえと、あ、あのごめんなしゃい!!///そんなつもりはなくて… !///」

 

これは…絵面がやばい。ダイヤお姉様に見られたらただじゃ済まされないやつだ。

 

「あ~…それは僕がやっておくよ。2人は食器と私物をお願いね。」

 

多分みられて困るようなものも無い筈。無いよね?

 

「わぁっ!これってミナリンスキーさんのサイン!?夏喜さんμ'sのファンなんですか!?」

「ファンというか…色々あってね。」

「夏喜さん、この青色のマグカップはここでいいずら?」

「あぁ大丈夫だよ!ありがとう。」

 

3人でやると早く終わるとは思ってたけど昼前にあらかた片付くとは…。

 

「あとは僕がやっておくから、2人はゆっくりしてていいよ。」

「でもルビィ達1日かかる予定だったから…。」

「予定とか何も考えてないです…。」

 

うーん、確かに働かせるだけ働かせて帰らせるのもあれだよね。

2人の頭をなでながら足りない頭で考えろ…考えろ…。

 

「よし、3人で出かけよう!」

 

結局これである。

 

「それじゃあまる、本屋に行きたいずら。」

「ルビィはアイドルショップに行きたいです!」

「じゃあ昼を早めに食べて準備してレッツゴー!」

 

反応してくれたことが嬉しくなり、変なテンション。

 

「あの…そろそろ…///」

「ストップしてくれないとこっちがもたないよ…。///」

 

気付けばずっとなでなでしていた。

だってさ、妹みたいで可愛いじゃん。甘やかしたくなるじゃん!なでなでしたくもなるじゃん!!

…誰に言ってるんだろ。

 

「ごめんごめん、妹たちが出来たみたいでテンション上がったちゃったよ。」

「妹…ずらか…。」

「妹…なんですね…。」

 

あれ、なぜか不満げ…。妹だと幼く見られてると思って嫌だったかな?

 

「もしかして彼女の方がよかった?なーんて…」

「「ばかっ///!!」」

 

ぺちんっ!と、両頬からビンタを食らってダウン。

いや、ミカン娘に比べたら全然可愛らしいけど…

純粋ゆえのメンタルが…メンタルが…。

 

「痛い…心が痛い…。」

「自業自得ずら!///」

「今回は当然です!///」

 

最近頬に痛みが来てばっかりだ。

 

「ぐすっ。じゃあ気を取り直して行こうか…。」

 

2人の手をつないで出発。

 

「うゅ…///」

「っ…ずら…///」

 

適当に昼食を済ませた後、僕らは本屋にやって来た。

入店するなり、何やら店内からひそひそと声が聞こえてくる。

 

「お、おい、あれって花丸さんじゃないか?」

「ああ、ルビィ嬢もいるぞ。後ろの男は誰だ??」

「ルビィちゃん、視線が痛いんだけどマルちゃんなにやったの?」

「えと、花丸ちゃんここではちょっとした有名人で…多分もうすぐわかりますよ。」

 

その噂になってる張本人は、どこかへ行ってしまったんだけど…。

とりあえず僕もなんか買って行こうかな。

マカロンとかラテアートでも始めたら皆喜んでくれるだろうか。うむむ…難しそう。

しばらくして、大量の本を台車で運んでくる子がこちらへ歩いてくる。

 

「…マルちゃんて、ここの店員さんだっけ?」

「えっ?これはまるが読む本ずらよ??」

「まじですかマルさん…。」

「ビックリしちゃいますよね。これ二週間ぐらいっで読んじゃうんですよ。」

 

見積もっても40~50冊はあるよこれ。昔から本好きだったのは知ってたけどこうなるとは…。

本の虫もとい本のまる。

 

「それに読んだ感想とかは店員さんに教えてあげてるみたいで店員さんも勉強になるとか。」

「はぁ、それでなんだ…。」

 

でもそれって店側としては大丈夫…なのかな?

 

「2人ともお待たせずら。じゃあ次の目的地へ行こう?」

「マルちゃん、それ重くない?」

「いつもの事なので大丈夫ですよ。」

 

『ずら』という語尾に大量の本を風呂敷に包んで首にかけてる様は、まるで〇マさんみたいだ。

 

「その量を持ったまま1日歩くのも疲れるだろうし、一旦家に置きに行こうか。僕が持ってくよ。」

「えっそんなの悪いずら!」

「いいよいいよ。マルちゃんだって女の子なんだし力仕事は任せなさいな。」

「じゃあ…おねがいします。」

 

風呂敷をほどいてあげようとして必然的に距離が近くなる。

 

「あの…近い…ずら。///」

「あぁ、ごめんね!嫌だと思うけどもうちょっとだけ我慢してね?」

 

風呂敷をほどき終わって荷物を持つと顔を赤くしたマルちゃんとほっぺたを膨らませたルビィちゃん。

 

「…本当に平気でするんですね夏喜さん。」

「?何の話??」

「何でもありません!行こう花丸ちゃん!」

「え?ちょ、待って待って何のこ重いなこれ!?」

 

 

~少年少女帰宅中~

 

 

「やってきましたアイドルショップ!」

「はい!あ、夏喜さんμ'sのグッズもありますよ!」

「よし、ルビィちゃん、まるちゃん、レッツゴー!」

 

なんとか機嫌を直してもらってアイドルショップにやって来た。

アイドルショップに彼女たちのテンションも上がってくる。ちなみに僕も上がってる。

なぜなら内浦に来て彼女たちがアイドルをやってるのは知ったけどまだ見たこと無いから、普段と違う姿を観れることにちょっとドキドキしている。

店内に入ると、それはすぐ目の前に。

 

 

「これが⋯Aqours⋯。」

 

 

初めて見る彼女たちの表情。

なにがきっかけになったのかは分からないけど…歌って踊って、憧れを抱いてひたむきに輝こうとする少女たちの姿。

気がつくと、魅入っていた。なんだか『彼女達』を見てるみたいで。

輝きたい。ただその一心で歌う彼女達だからこそ、こんなにも魅了されてしまうのかもしれない。

懐かしい…。

この感じ、昨日と同じだ。ピースが一つはまったみたいな。

PVの終わり際、一瞬の頭痛とともに視界にまたノイズが走る。

 

「あのぅ、夏喜さん?///」

「そんなにまじまじ見られると恥ずかしいずら…。///」

「あ、あぁ、ごめんね、2人とも。」

 

結構見ていたみたいで、2人は買い物を終えている。

 

「お目当てのものはあったかい??」

「はい!ルビィは花陽ちゃんので!」

「まるは凛さんのでおそろいずら♪」

「仲良しコンビだね。じゃあそろそろ帰ろうか。あとは家でゆっくりしていくと良いよ。」

「あの!夏喜さん…無理、してないですか?」

「ん?なんでだい?」

「顔色があんまり良くないから…。」

 

さっきのノイズの事が顔に出てしまってたらしい。幸いどこも変わりないから心配をかける訳にはいかないな。

 

「いやぁ、改めてこんな可愛いアイドルと一緒に居るって分かったら不思議な感じがしてね。それにほら、周りからの視線が怖いから…。」

「かわ…!?///」

「人前でそういう事言うのはどうかと…///」

「ははは、本当の事だからね。」

 

とりあえず、これで大丈夫だろう。

帰れば三時くらいだからゆっくりしてようかな。

 

こうしてあっという間だったお出かけから帰ってきた僕らは、家で休むことにした。

帰ってきて色々今日の事を話していた僕達だったが、縁側で陽気な日差しを浴びていたルビィちゃんはなんだか眠そうでうつらうつらと舟をこいでいた。

 

「ルビィちゃん眠いの?」

「うん…ちょっとだけ…。」

「じゃあ布団持ってくるからちょっと待ってて。」

 

 

歩き出そうとした僕の腕を、ガシッっと小さな手がつかんでくる。

 

 

「あの…夏喜さん、腕枕…してくれませんか…?///」

「……ほぇ?」

 

我ながらなんて素っ頓狂な声だ。

 

「え、あの、僕男だよ??」

「それは…わかってるんですけど…///」

「あっ、じゃあまるも…反対側、お邪魔していいですか…?///」

 

Oh…神様仏様ダイヤ様、これって真実ですか?理解が追い付きません。

腕枕って、そういうあれだよね?腕を枕にするやつだよね?

 

「いやいやいや、さすがにスクールアイドル2人とそれは…。」

 

 

「「だめ…ですか?」」

 

 

……。

 

 

「で、結局こうなると…。」

 

知ってた。

あれは無理です。断れるわけがないです。

甘えん坊の妹を持つ兄の気持ちがよく分かった。

右手にルビィちゃん、左手にマルちゃん。すぅすぅと寝息を立てている。

ちなみにどちらも抱き枕のように密着してきている。

 

「はは…これは今日も動けないな…。」

 

結構歩き疲れたのか起きる様子はない。でも僕も少し疲れてしまった。せっかくだから少し休ませてもらうとしよう。だんだん眠くなってきた…。

 

 

 

 

『ぐすっ…おねぇちゃぁん…どこぉ…??』

『ねぇ、もしかして迷子かな?』

『ぴぎぃっ!?』

『あ、いや、怪しい人間じゃないんだよ!?ほんとに!人を探してたら僕も迷子っていうか…。』

『あの、その…おねぇちゃんと、はぐれちゃって…ぐすっ。』

『えと、お姉さんってどんな人なの?』

『…ダイヤおねぇちゃん…黒い綺麗な髪で、ルビィの…憧れの人なんです…。』

『あ~、ダイヤちゃん…えっ、妹!?』

『おねぇちゃん知ってるんですか…?』

『知ってるというか、ダイヤちゃんに迷子の妹探しを手伝ってほしいって言われたから…。そういえば名前、言って無かったね?僕は夏喜。島原 夏喜だよ。』

『く、黒澤…ルビィです…。///』

 

 

 

 

どれくらい寝ていただろうか。外はもう日が落ち始めていた。

 

 

「…夢。ここ最近ずっとだなぁ…。」

 

 

着ていた服は、夏の暑さか、違う理由かは分からないけど汗で気持ち悪く湿っている。

正直着替えたい。でもすやすや眠っている2人を起こすのは罪悪感が…。

 

「んぅ…あれ…?まるなにして…」

「あ、おはようまるちゃん。そろそろ起きたいんだけどちょっと頭をよけてもらっていいかな?」

 

途端にまるちゃんの顔が真っ赤になる。

 

「な、ななな…なんで夏喜さんの顔がこんなに近いずら!?///」

「えっ、いやなんでって…」

「うゅ…あれ、花丸ちゃんも夏喜さんも起きて…ぴぎぃっ!?///」

「あ、おはようルビィちゃん。ちょっと腕が死にかけてるから起きたいんだけど、いいかな?」

「なんで夏喜さんルビィ達に…その…腕枕を…///」

「夏喜さんまるたちに何したずら!?///」

「ええええええ!?いや待って、腕枕して欲しいって2人が言ったんだけど…。」

「うぅ…ルビィもうお嫁にいけない…///」

 

HA☆HA☆HA!!

本当にこの子たちはメンタルに攻撃してくるのが上手いなぁ(泣)

 

「あの…もう僕が悪かったことでいいので少しだけよけて頂けないでしょうか…。もう腕の感覚が…。」

「わっ!ごめんなさい!!」

 

ようやく腕に血が回ってくる。いや、腕よりも心が…ちょっと…。

なにはともあれ夕食を作らないと、そろそろいい時間だろう。

まだ赤くなっている2人にも声をかける。

 

「え~っと…そろそろ夕食を作るんだけど…どうする??」

「「食べていきますっ!!」」

「Oh、食い気味…。もし2人が迷惑じゃなかったら、手伝ってもらってもいいかな?」

「まるは大丈夫です。」

「ルビィも、お姉ちゃんには話してあるので…。」

「よし、決まりだね。今からだと買い物は厳しいからあるもので色々作っちゃおうか。」

 

そういいながら冷蔵庫を開けるものの、昨日買ってきた食材の残りがほとんどだから出来ることは限られる。

 

「ポテトサラダは作れるかな…。」

「おいもですかっ!?」

「ルビイちゃんお芋好きだったもんね♪」

「あ、そうなの?じゃあルビィちゃん、ジャガイモを潰してくれるかい?こっちで材料は切るから、まるちゃんは火の番人をよろしく!」

「「はい♪」」

 

うん、これなら何とかポテトサラダと肉じゃがくらいは出来そうだ。あとはなんか軽めに作っておこう。

材料を切ってるとルビィちゃんが鼻歌を歌いながらポテトを潰している。

 

「~~~~~♪~~~~♪」

「ふふっ、キ〇レツ大百科…。」

「あれ、ルビィちゃんの十八番なんずら。」

「あの子一体いくつだい…?」

「あ、火加減これくらいで大丈夫ですか??」

「うん、大丈夫。材料と調味料入れて煮込んじゃおう。そのあとは3人でサラダ作りだね。」

「クスッ、分かりました。♪」

 

そこからは3人でキ〇レツ大合唱で笑いながらポテトサラダ作り。

こんなに楽しいなら、もっと早く帰ってこればよかったなぁ。

 

「じゃあ、料理も出来たことだし、食べますか!」

「「「いただきまーす!」」」

「ん~!ルビィちゃん、このサラダ美味しいずらよ!!♪」

「えへへ、ありがとう♪花丸ちゃんと夏喜さんの肉じゃがもとっても美味しい!」

「うん、我ながら上出来だね。」

「ふふっ夏喜さん、自画自賛してるずら。」

「ここぞとばかりに調子に乗っておかないとね。ドヤァっ!」

「あははっ!それ口で言う人初めて見ました!!」

 

食卓を囲んで3人で楽しく食事。なんていうか…平和だなぁ。

 

「あの、夏喜さん!」

「ん??」

 

まるちゃんが肉じゃがを箸で差し出してくる。

 

「えと…あ~ん…?///」

「………。」

「あ、あれ?本だとこういう感じだったんだけどな…。///」

 

ヤバイ。かなりヤバイ。なにがヤバイって色々とヤバイ。

でも食べないとまるちゃんに悪いし、逆にここで断る男子はいないよね?

 

「いただきます!!」

「ど、どうですか…?///」

「美味しいよ!」

「ルビィのも…どうぞ!!///」

「うん、美味しい!なんかあれだね、妹を持ってる兄って多分こんな感じなんだろうね。」

 

2人分の視線が刺さる。

 

「い、妹…。」

「ここまでやってそれですか…?」

「あ、あれ?もしかして違った…?」

 

いやいや、彼女とかっていう感じじゃなかったし僕はずっとそういう兄弟チックな感じで思ってたんだけど…。

 

「食べようか、ルビィちゃん。」

「そうだね、花丸ちゃん。」

「え?え??」

 

こうして余計な一言を言ってしまったのであろう僕らの夕食は静かに終わりましたとさ…。

ぐすっ。

2人はダイヤちゃんとお母さんが迎えに来るから今日は帰るという。夜も遅いしそのほうがいいだろう。

 

「夏喜さん、今日はありがとうございました!」

「いやいや、僕も楽しかったよ。また時間ある時にでも遊びにおいで。」

「はい!あ、最後にちょっと良いですか…?」

「あぁ、どうしたの?」

 

ルビィちゃんと顔をあわせて頷くまるちゃん。

ルビィちゃんもちょっと顔が赤い。

 

「目を瞑っててもらっていいですか?///」

「こう?」

 

そう言われ、目を瞑った瞬間。

 

 

ちゅっ。

 

 

両頬に何かが触れた。

 

「じ、じゃあ本当にありがとうごじゃいましたっ!!///」

「また遊びに来るずらっ!!///」

 

そう言って2人は走っていく。

頬に触れた感触の正体を、今の僕には知るすべがない。ないけど…

 

「ビンタの代わりに指でツンってした…のかな??」

 

メンタルにきた1日だったけど、こんな日もいいか。

僕は部屋に戻ってゆっくり休むことにした。

 

 

 

~おまけ~

 

「ナツ君、これって…。」

「嘘でしょ、ナツ…。」

「ん?何が?」

「だ、だって『今日は2人の好きなものをご馳走するって…」

「うん、言ったね。だから2人がそれぞれ『大好きなもの』を用意したんだよ。」

「刺身と梅干って…曜と私が食べれないやつなんですが…。」

「うぅ、果南ちゃん、ナツ君の笑顔が怖いよぉ…。」

「な、なんかおこってるのかな~ん…?」

「1年生2人にビンタされるとこだったんだけどなぁ。いや、結局されたけど。誰が広めたんだろうなぁ☆」

「え、え~っと…誰がそんなひどいことを!」

「そんなことする子には注意しないとね!」

「じゃあ食べてくれるよね??」

「「ひぃっ!?」」

「2人は優しいからちゃ~~~んと、食べてく・れ・る・よ・ね??♪」

「「ご、ごめんなさーーーーいっ!!!」」

 

イタズラはほどほどにね。




善「おはヨハネ!」

梨「おはよしこ!」

善「だからヨハネよ!」

梨「ビーチスケッチ桜内!桜内梨子です。こっちは津島善子ちゃん。」

善「ヨハネよ。クックックッ…次はいよいよ、この堕天使ヨハネが穢れ多き地上へと舞い降りるのね♪」

梨「そうだね善子ちゃん。でも皆お出掛けしてたから私達はゆっくりしようか。」

善「リトルデーモンを労って共に休養を取るだなんて、ヨハネってばなんて眷属思いなのかしら♡あとヨハネ。」

梨「本当は優しいもんね。善い子の善子ちゃんだもんね。」

善「ヨハネ!わざとでしょ!?っていうかいつもは『よっちゃん♪』呼びじゃないのよ!!」

梨「ラブライブ!サンシャイン!!を知らない人もいるかと思って。」

善「メッタいわね!?ビックリしたわ!!そんなこと教えなくていいし私はヨハネ!!はぁ…じゃあ後はよろしくね。」

梨「ふふっ、りょーかい♪それでは次回のちょ田舎!」

善「堕天少女と!」

梨「東京少女!」


善梨「「あなたもちょっと田舎で暮らしませんか?♪」」

P.S.ぐちゃぐちゃ卵なんていうの作者だけです。

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