fate×メガテンもの(旧名・間桐慎二のデビルサマナー(短編))   作:メガテニスト(偽)

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みんな大好き麻婆が出てくるよ!ここの口調おかしいんじゃね?
っていうのがあったらどのキャラでもいいからどんどん教えてね!


間桐慎二のデビルサマナー 5話

気が付くと、何やら神秘を感じさせる空間にいた。

 

はて、私はさっきまで自分が管理している教会にいたはずだが?

 

その時、何かが飛んでくるのを感じ取り、その場を後ろに跳んで避けた。

次の瞬間、自分が立っていた場所が吹き飛ばされていた。

あたりに目を向けると、古めかしい衣装をまとう背中に羽の生えた人間がいた。

 

なんだあれは…と思っていると、何やらし始め、とっさに横に転がると、

衝撃が横を通過していった。魔術か!

 

体勢を立て直すと、その人間のような存在に向かって黒鍵を投擲。つき刺さるが、

その存在は()()()()()()()()()()()()()()()

いや、突き刺さってなどいない。刀身が触れたところから消失していた。

 

なに―?

 

動揺している間もなくさらに衝撃を飛ばしてくる。目視はできないが、まっすぐ飛んでくる

だけであれば、避けることなどたやすい。

避けつつもどう対処しようか迷っていると当たらないことにしびれを切らしたのか

接近してくる。そして手に持った剣を振り下ろした。

避けてとっさに拳をふるうと今度は当たって吹き飛んで行った。

見ると明らかに傷ついている。ふむ。もしやとは思うが…いや、弱すぎる。

考えを頭からふるい、今度はこちらから近づき追撃した。

それが当たったその存在は血を吐き出すと消滅した。

 

消滅した?魔力で構成されていたのか?疑問は尽きないが、考えていてもわからない。

ひとまずそこから離れることにした。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

バロウズから、異界が発生したといわれて3日。

今回の異界は中心である場所を隠されているらしく、大体の場所しかわからなかった。

異界の範囲は新都全域。そこをバロウズの機能を使いながら

しらみつぶしに探していく。

 

くっそう、こんなんで探し当てれるのかよ。歩き続けているが範囲が絞れるだけで

一向に見つからない。自転車で移動しながらそんなことを思っていると、

教会の近くに出た。

そういえばこんなところあったんだっけな。

そんなことを思っていると、

 

「待って、マスター…その教会の方向に反応があるわ!」

 

とバロウズが言った。

やっと見つかるか…?

そんなことを思いながら教会のほうへ向かうと、

 

「サーチ中…あったわ!ここが異界の中心よ!」

 

と言われた。

よし!すぐに準備するぞ!だが今日はもう遅い。幸い明日は休みだし、明日行こう。

と伝えて家へと帰る。

 

 

次の日、準備をおえた僕は教会へとたどり着くと、異界を開いた。

ゲートが開き、そこを潜り抜けると、どこかの教会のような、厳かな雰囲気の建物

の中に出た。すぐさまスマホを操作して仲魔を呼び出す。

 

「ヒホ?出番?がんばるね…ホ。」

「今度は教会ですか。私、結婚式は神前式派なんですが。」

 

知るか。そもそも相手はどこにいるんだ?

 

「うぐっ、そ、それは…。いつか!いつかきっと見つかるはずです!」

「はいはい。私はウェディングドレス派だからここでもよさげだけど、

 なーんか拒否されそうな雰囲気ねー。それに連なるもの以外を寄せ付けない?

 みたいな。」

「そうね。居心地悪いわ。」

 

とヴィヴィアンとデイノー。

 

「ええ。ここはどうやら天使たちの展開した異界のようですしね。

 教会に発生したのもそういうことでしょう。」

 

とニスロクが言った。そうか、元天使だっけ。なら詳しいのも当然か。

 

「ええ…。どうやら歓迎されているみたいですよ?私たち。」

 

その時、廊下の曲がり角からぞろぞろと羽の生えた人間の姿をした悪魔がでてきた。

全部で6体か。

 

「データ解析…。あれは天使Lv15エンジェルね。複数いるからエンジェルズ

 といったところかしら。数は多いけどマスターたちの相手ではないわ。」

 

エンジェルたちは少し離れたところから一斉に魔法を放ってきた。

なるほど、確かにそれなら安全を確保しやすいだろうな。だが!

僕とジャックは魔法を躱しながら一気に距離を詰めると、

 

「デス…!バウンド!」

 

スキルで、2体を残してエンジェルズを倒した。

残った2体は慌てて僕に向かって魔法を打とうとするが、

 

「させないよ?…スクラッチダンス!」

 

と後ろにまわっていたリッパーに倒された。

 

ふう。確かにそこまで大した敵ではないな。これならクーフーリンやジャアクフロストの出番はなさそうだ。この2体は強すぎるのであんまり頼りすぎないように、

やばい敵以外のときはあまり使わないことにしていた。

 

そして、仲間のほうを見るとこっちに全力で駆けだしてきていた。

どうしたんだ?

 

「後ろぉーーーー!!私たちの後方ぉーーーー!!」

 

タマモがそう叫んでいたので天井に頭をぶつけない範囲でジャンプしてみてみると、

 

うおっ!なんだあれ!!優に百体は越しているであろうエンジェルともう一種類の悪魔がこちらに向かってきていた。さすがにあれは相手にできないぞ。

 

「に、逃げましょう!あんなに相手してらんないですよぉー!」

 

同感だ!逃げるぞ!

天使たちとは逆の方向へ走り出していくと、廊下の曲がり角に差し掛かった。

曲がった先にはまた長い廊下が…こんなの走り続けてたらきりがない!

いつか追いつかれる!

と、そのとき、まがった先の廊下の壁の一部に違和感を感じた。調べると、

隠し扉があった。僕はイチかバチかかけて飛び込むことにした。このままでは

追いつかれて死ぬ未来しかなかったかもしれないからだ。

扉の向こうに入った後、大群の足音が遠ざかっていくのを感じた。

どうやら撒けたようだ。

 

「サマナーって運いいですよね…。」

 

ああ。ありがたいことにな。

 

扉の奥には道が続いていた。いま戻ったら見つかるかもしれないので、

奥を調べることにした。

進んでいくと、部屋に出た。そこには机と椅子があり、椅子に天使が座っていた。

天使はほかの天使と違ってなんか甘ロリ?の服を着ている…。

慌てて隠れようとするが、どうも様子がおかしい。天使の様子を確認すると、

 

「ZZZ...」

 

急速に体の力が抜けてくる。こいつ、寝てやがる。つーか悪魔って

眠る必要ないはずじゃ?

 

「どうする?マスター?」

 

…起こしてみよう。何か情報が得られるかもしれないし。

おーい、起きろー。

 

「ZZZ...あと5分はねさせてくださいよー。」

 

ダメだこいつ…早く何とかしないと…。

おい!起きろって!

 

「うーん…、ぐへへへへへ…、おいしいものがいっぱい…、本もいっぱい…。」

 

だめだこりゃ。あきらめて代わりに何かないかと部屋を探す。

部屋の中には大量に本がある。ただ字が読めないので内容はわからない。

後、奥のほうに厨房があった。結構いい器具そろえてやがる…

……そうだ!ニスロク、お前ちょっと一人前料理してくれ。

こいつ食いしん坊そうだし匂いで起きるんじゃないか?

 

「はあ…、そううまくいきますかね?」

 

そういいながらもニスロクは料理を開始した。いいにおいがこちらにも広がってくる。

そして、天使が反応し、飛び起きた!

 

「とてもいいにおいがします!おなかがすきました!」

 

ほんとに起きたよこいつ…。こいつほんとに天使か?

 

「失礼な!私はれっきとした天使です!…ところであなたたちは?」

 

どうしよう。答えに困ったぞ。まさか侵入者ともいうわけにもいかないし…。

 

えーと、僕たちは世界を守るためにここに来たんだ。僕は間桐慎二という。

何か此処のことで知ってること教えてくれないか?あ、料理は食べていいからさ。

 

「確かにサマナーは嘘は言ってませんね、うんうん。」

 

ヴィヴィアンがそんなことを言っている。ウルサイヨ。

 

「本当ですか!?であれば協力せねばなりませんね、うんうん。

 決して、決して料理につられたわけではありませんとも!」

 

何に対して弁明してるんだこいつ?天使らしく神か?

 

「まふはどふいっふぁほほふぁふぁふぁなひまひょうふぁねー?

 (まずはどういったことから話しましょうかねー?)」

 

いい!いいから!食い終わってから話せ!聞き取りずらい!

 

「ではお言葉に甘えてー。」

 

とものすごい勢いで食べ始めた。食べ終わると、

 

「おかわり!」

 

…ニスロク、食材追加で…。

さらにニスロクが作り続けて最近ダウンロードしたという4次元の倉庫に収納する

アプリによってしまわれていた食料の半分が消えたところで、

 

「ごちそうさまでした!とてもおいしかったです!で、何が聞きたいんでしたっけ?」

 

やっと食い終わったか…此処の異界のことだよ!異界を展開している悪…天使を

探してるんだ。展開され続けられていると世界が大変なことになるから

止めに行くんだ。

俺たちは発生する異界を消していくデビルサマナーなんだ。

 

「なるほど、そんな事情が…。ムムム、それは見過ごせませんね!

 私も協力いたします!そのために私も契約いたします!」

 

ええ……食費が大変なことになりそうだけど…。まあ、いっか。

それにしても食べ物関係で仲間になるやつ多いな!

 

「そ、それは言わないでください…。」

「決まりですね!私は天使アークエンジェル!今後ともよろしくお願いします!」

「天使Lv24アークエンジェル 主に物理攻撃スキルとハマ系が得意なはずだけど…。」

「あ、私攻撃スキル使えないです…。でも!回復と補助魔法は得意ですよ!

 それに今レベル26です!」

 

そ、そうかい。また後方支援系が増えたな。専念できる人材な分ありがたいが。

それで、ここの異界を展開しているであろうやつはどこにいるんだ?

 

「えーーと、……思い出しました!パワー様なら礼拝堂にいるはずです!」

 

パワー?えーと、天使の階級でいえば6番目のやつだっけか。

 

「そう。能天使。エクスシア、デュナメスともいうわね。悪魔の軍勢と最前線で

 戦う役目をもった天使よ。」

 

強そうだな…とりあえず、案内してもらえるか?

 

「はい!」

 

隠し部屋を出ると、アークエンジェルの案内の元、移動する。

そういえばなんであんなところにいたんだ?

 

「ぎくっ。……じ、実はよくあそこでさぼって本を読んでるんです。」

 

おいこいつ本当に天使か?イメージと全然違うんだが?

 

 

道中で天使に合うと、有無を言わさず襲い掛かってきたので戦闘になった。

アークエンジェルに大丈夫かとたずねると、

 

「話も聞かずに襲い掛かってくるなんておかしいです!調べないと!

 倒しちゃって構いません!」

 

という力強い言葉を得られた。それじゃ遠慮なく!

 

天使たちを蹴散らしながら進んでいくと天使たちが密集しているところに出くわした。

あれは避けて通ろうかと思ったが、よく見たら何かを囲んでいる?

囲んでいるものを見ると、それは人間だった。

 

神父の服を着ている人間は天使たちの攻撃を避けながら反撃し、

天使を倒している。

なんだ?かなり強いぞあの神父!

だけどさすがに多勢に無勢らしく突破することができないでいるようだ。

 

全員!あの神父を助けるぞ!この厚みなら誤射を心配する必要はない。

遠くから魔法を一斉掃射!リッパーは僕と一緒に包囲網を破るぞ!

 

指示を出すと仲間が動き始めた。僕とリッパーがかけだすと、

後ろから魔法が飛んできて包囲網の一部にあたる。そこにたどり着くと、

 

「そこをどけぇ!冥界破!」

 

一気に包囲網を食い破った。そして神父に、

 

「こっちだ!」

 

というと、神父がこちらに気づき天使を蹴散らしてこちらに向かってくる。

天使たちはそれを阻もうと神父の前に移動するが、

 

「させないよ。…霞駆け!」

 

とリッパーに邪魔をされる。

神父と合流した後、神父を連れて戻る際に、

仲間たちに魔法でけん制することを指示して駆ける。

無事に神父を連れて仲間のところに戻ると、エンジェルに神父の回復を指示して

攻撃に参加する。少し距離ができているので、持ってきている改造エアガンを

掃射していく。あれだけいれば狙わなくても当たりやすい。

中距離戦になったが実力の差で有利に運んでいる。

それでも数が多く、反撃の魔法が飛んでくることもあったが何とか殲滅。

距離を近づけられた後は物理で殴った。

 

戦闘が終わった後、少し休めるところを探して、神父と話をすることにした。

 

えーと、あんた、大丈夫か?

 

「ああ。たいした怪我はない。礼を言おう少年。…ところで君の名は?」

 

僕の名は慎二。間桐慎二だ。あんたの名前は?

 

「間桐?…そうか、君は魔術師の間桐の家のご子息か。私は言峰綺礼

 見ての通り教会の神父だ。」

 

家のことを知っているのか?…まあいいや、それよりなんであんたは囲まれてたんだ?

どうしてここに?

 

「知らぬ。教会にいたと思えばいきなりここにいた。

 私からも質問したい。君はなぜここにいる。ここはどこだ。

 あの人のような者たちはいったい何者なのだ?」

 

ちょっと待て。ひとつづつ答えるから。

ここは異界。現実とは異なる空間だ。僕はそれを消滅させるために来た。

あいつらは悪魔。悪魔といっても神も含めるこっちの単語だけど。

その中であいつらは天使だな。エンジェルとアークエンジェルだ。

 

「天使?天使だと?あれがか?」

 

ああ。まあ、天使といってもかなり弱かったけどな。

 

「ああいう悪魔は一般的な概念の皮をかぶって出てくるものなの。

 天使ではあるけども皮が弱いせいであまり強くないし、個性が出にくいわ。

 そこのお嬢さんは違うみたいだけど。」

 

「そうですか?照れますねぇー。」

 

といって照れている。こいつといるとなんか力が抜けてくる…。

 

とりあえず、僕たちは今から個々の異界を展開してるやつを倒しにいく。

あんたも一緒に来てくれ。脱出するときに不都合だし。

 

「いろいろ聞きたいことはあるが、まあいいだろう。了解した。」

 

少し休憩して傷をいやした後、また探索を開始した。

 

 

礼拝堂につくと、ドアを開けた。そこには今まであってない天使がいた。

 

「おや?ここまでたどり着くとは…まあ、いいでしょう。」

 

お前がパワーか?ここの異界を展開してるのはあんただな?

 

「ええそうです。そこの天使から聞いたようですね。」

 

ああ。ここの異界を解いて帰ってくれないか?ここが展開されていると

世界に悪影響が出る。

 

「それはできない相談ですね。私たちにもやることがある。」

 

罪にない一般人にも被害が出るんだけど?

 

「ええ。それはとても痛ましいことでございます。ですが、神の意志を遂げる

 ための大いなる犠牲としてです。それは喜ぶべきことでしょう?」

 

ふざけんな!あんたたちの価値観を押し付けるな!

そこまでしてやることなのかよそれは!

 

「そうですよ!パワー様!地上のことに手を出すなんてもってのほかです!

 それが神様のご意思なんですか!?」

 

「そうですが?むしろ神の意志を遂げる以上のことがおありで?

 …それにそこの天使よ。私に神の声は聞こえません。ですが、

 これは神のためなのです。力を蓄えることで神の意志を遂げるための一歩とする。

 これはそのために必要なことなのです。」

 

「うわー、典型的な狂信者ですねこれ…。しかも自己判断って…。」とタマモ。

 

「そんなの間違ってます!地上のことは人間に任せておくべきです!

 それが世界のルールだったはずです!」

 

「ではなぜ今私はここにいるのですか?世界のルールとやらは?

 わかりますか。これは神の意志なのです。この異界を展開し、

 力を蓄えよとの天啓なのです!!」

 

…つまりどうしても異界を解く気はないってことか。

しょうがない。もともとそのつもりで来たんだ。穏便に済めばと思ったんだけどね!

 

「ほう。立ち向かってくるつもりですか。ならば神罰を与えましょう!」

 

くるぞ!神父!あんたは下がってろ!

 

「いや、私も戦おう。なに、足手まといにはならんさ。」

 

ああもう!どうなっても知らないからな!

戦闘が始まった。まずは格上と戦うためのお決まり通り、補助魔法をかけさせる。

そして僕は礼拝堂の床を踏み砕き一気に距離を詰めて、まずは一閃。

 

「グラム・カット!」

 

「はっ!ふんっ!」

 

しかし、それは受けながされ、反撃の横なぎの一閃を僕は後ろに飛んで回避した。

続いてくる突きや薙ぎ払い、振り下ろしなどを躱し、受け流し、隙を見て反撃を加える。

しかし、難なく躱される。そしてどんどん後ろにさがりながら攻撃を捌いていく。…近距離戦はちょっと不利か。

 

「あーら、お足元注意、ですわよ?」

 

いつのまにかタマモが下に符を張り付けていたようだ。足元から炎が吹き上がり、パワーと僕は後ろにさがって

それを回避。距離が開いた。ナイス!タマモ!助かった。

 

「いえいえ、お礼には及びませんことよ?それよりもどうします?」

 

近距離は不利。ならば魔法しかないだろ?

 

「ですよねー。では…アギラオ!」

「そうなるわよね…ブフーラ!」

「それでは!狂信者は丸焼きです!アギラオ!」

私たち(グライアイ)だって守られてばかりじゃないのよ?ザンマ!」

 

いっせいに放たれた魔法がパワーへと向かってゆく。パワーは躱したり槍で振り払ったりしたが、

エニューオーのザンマが当たり、大きくのけぞる。

 

「くっ、ちょこざいなぁ!ジャベリンレイン!」

 

パワーから放たれたエネルギーの槍が大量に降り注いできた!

 

「わっわっ!あぶな!」「キャッ!っもう!危ないじゃない!」「おっと!」「きゃああ!」

 

タマモ、ヴィヴィアン、ニスロクは無事だけどエニューオーが!

 

「ごめんなさい、サマナー。(エニューオー)、先に戻ってるわ…。」

 

エニューオーが粒子となってスマホに戻っていく。

くそっ。パワーを見ると、タマモたちのほうへ向かっていた。させるか!

 

タマモたちとパワーの間に入って、ふるわれた槍を捌く。

タマモたちに、距離を取り、隙を見て魔法で攻撃するように指示。次々と繰り出される攻撃を捌いていく。

しかし、徐々に押されていく。

 

「あなた一人では隙を作り出すこともできないようですね!ふんっ!」

 

「では二人ではどうかな?」

 

「なにっ!?…はっ!」

 

今まで見に徹していた神父がパワーに攻撃を仕掛ける。持っていた黒い剣のようなものをパワーに投擲した。

パワーは投擲された剣を槍ではじいた。

 

「わたしたちもいるよ!」

 

「ぐわっ!くっ…、はあっ!」

 

パワーの後ろからリッパーが攻撃を仕掛けた。パワーの背中をナイフで切り裂き、傷を負わせた後、

パワーの反撃をかわした。

 

3人でパワーを囲むように立つ。僕が剣でパワーに攻撃を仕掛け、神父が投擲と接近して殴ることで、

リッパーが素早く隙を伺いながら攻撃することでパワーを抑え込んでいく。

その間にタマモたちも魔法によって攻撃することによって、パワーは少しづつダメージを負っていった。

 

「くっ、不利か…ならば!ジャベリン…!」

 

させるか!僕は素早く攻撃を加えた。

 

「ぐうっ!?」

 

攻撃を食らったパワーは後方へととんで、

 

「はあっはあっ、なかなかやりますね。ならばこれはどうだぁ!メギド!」

 

パワーは今度はエネルギーの塊のようなものを放ってきた。それは高速でこちらに向かって来て爆発した!

 

「ぬっ!」「きゃっ!」

 

幸い前衛にしか届かなかったようだ。僕たちは何とか回避した。パワーは、

 

「マダマダァ!メギ…ぐわっ!?」

 

「こちらもお忘れないでいただきたいものですわ!」

 

メギドを放とうとして後方から飛んできた魔法を食らった。

今がチャンス!僕は一気に距離を詰めると、

 

「これで!終わりだぁぁぁぁ!!怪力乱神!」

 

渾身の力を込めてパワーにたたきつけた!パワーは吹き飛ばされ、礼拝堂の壁にぶち当たり、動かなくなって

消滅した。

 

「天使パワー消滅確認。やったわね、マスター。」

 

 

フウっ、と息を吐く。そこに神父が声をかけてきた。

 

「終わったようだな。」

 

ああ。…あんた神父なんだろ?天使と戦ってよかったのかよ?つーかなんであんなに強いんだあんた?

 

「ほおっておけば罪なき者が犠牲になったのだろう?であるならばやぶさかではない。」

 

タマモがしゃべった。

 

「ほーんとですかねぇ?なーんか嫌な臭いがプンプンしますよこの神父。うさんくさいというか。」

 

「これは心外だな。敬遠な神のしもべとして日々働いているつもりだがね?」

 

「おしゃべりもいいけれど早く脱出しないとまずいわよ?」

 

おっと、それは大変だ。神父を連れてゲートの場所まで戻り、ゲートをくぐって現実世界に戻る。

教会に出ると、僕はバロウズに相談した。

 

「おい、どうする?この神父が初めて連れて帰った生存者だけど。また悪魔に付け狙われるんじゃないのか?」

 

「その心配はなくなっていると思うわ。だんだん法則の侵食が強まってきてる。

 悪魔に狙われる人、巻き込まれる人が増えるから相対的に危険は下がっているわ。

 悪魔が存在していることを知ってしまっているのはどうしようもないけど。」

 

「ふむ、存在を知っていると何か不都合なのかね?」

 

神父が話に入ってきた。そこで僕たちはこれまでの経緯を話すことにした。

 

「ああ、待ちたまえ、ここで話すのもあれだ。部屋に案内しよう。」

 

といったので教会にある部屋の一つにはいった。机をはさんで椅子に座るとこれまでの経緯を話した。

 

「ほう、これまでの物理法則とは違う法則によって出てきた悪魔は実在を知られると出現しやすくなると。

 では、記憶を消した場合はどうなるのかね?」

 

「それを知ることは深層心理にまで影響するわ。完全に影響をなくすことはできない。

 だけど影響はかなり小さくなるでしょうね。」

 

「なるほど。では少年。」

 

神父はこちらに向き直ると、

 

「私が記憶の処理、および事後処理において協力しよう。」

 

といってきた。ありがたいけど、いいのかよ?

 

「なに、構う必要はない。それが生業だったからな。」

 

断る理由もないのでそれを受けることにした。

 

教会を出て、帰るさい、神父がこちらに向かい、

 

「君の道中に幸いがあらんことを祈っているよ。」

 

といってきた。そいつはどーもと返して、家路を急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ちなみにプリンシパリティさんが倒されたとき、88人くらい犠牲になってました。
どれも、割と罪深かったり、悪人を狙って引き込んでました。
さすがに無差別に引き込んで一般人も犠牲にするのはためらったのでしょう。
言峰?そらそうよ。
まあ、あのまま展開されていれば、悪人が次々と行方不明になって、
大騒ぎになったうえ、異界の影響が強くなり、
結果もっと強いのが出てこれるようになったり、法則の侵食が進んでたので、
結局は倒すしかありませんでした。

ちなみに倒した後の慎二たちのレベルはだいたい、

慎二Lv32 、タマモLv27、 ジャックちゃんLv28 、ニスロクlv26、
ヴィヴィアンLv26 くらいで想定しています。

また、言峰神父が黒鍵投擲してたけど、プリンシパリティさん自分に効かないの
知らなかったので、はじいてます。だから牽制として機能しました。

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