fate×メガテンもの(旧名・間桐慎二のデビルサマナー(短編))   作:メガテニスト(偽)

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遅れて申し訳ないです。
なかなか本編が進まない…。こんなネタでお茶を濁すしかできない…。



Fate/EXTLA ダンシングオールナイト

どこかにある平行世界、月にある聖杯をめぐる戦い、

聖杯戦争が行われるはずであった世界。今はまだムーンセルによる生存トライアルが行われているだけの世界。今まさに、トワイス・H・ピースマンが熾天の玉座へと至り、

聖杯戦争のルールが作られ、生存トライアルが姿を変えられようとしていた…!

 

「これで聖杯戦争の骨子となるルールはできた。あとはこれを適用するだけだ。

 聖杯戦争ができたのならば、あとは待つだけ。

 ああ、やっとだ。さあ、早く来てくれよ、聖杯戦争の勝者。

 最も素晴らしいマスターよ。」

 

トワイスは最後の引き金を引いた。そして、生存トライアルは聖杯戦争へと姿を変えていく。

 

――だがしかし、この時、神のいたずらか、とある致命的なバグが紛れ込んでいた。

それはとてつもなくしょうもないが、ともすればトワイスの目的を破綻させるものだ。

 

―それは…

 

「な!?なんだこのプログラムは!?やめろ!やめてくれ!くそっ!

 インストール中止!…出来ないだと!?なんてことだ…!」

 

無情にもインストールは進んでいく。世界は書き変わっていく。

それは、時が止められないのと同じように思えた。

 

「やめろおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

そんな悲痛な叫び声は届かず、世界は、完全にその在り様を変えた。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

違和感に突き動かされるままに転校生、レオの後を追う。

 

男子生徒と話を終えたレオが壁に手をかけて、その場から消える。

男子生徒も後を追うようにして壁に手をかけて、吸い込まれるように消えた。

 

彼らが消える瞬間、ジジッ、と視界のノイズが強くなり、脳幹に衝撃が走った。

 

これは一体……どういうことだ?

ここが……違和感の終着点なのだろうか。

 

自分もまた、彼ら同様、吸い寄せられるように壁に手をかける。

そうだ、ここが終着への出発点。真実を、この違和感のもとを―。

 

真実に目を凝らした。空気が変わると同時に扉が現れた。

この扉の向こうには自分があるべき場所があるのだろう。扉の向こうに足を踏み入れた。

 

扉の向こう、異界への入口と呼ぶのがふさわしい場所に、

つるりとした肌の人形(ドール)があった。

これは、この先で自分の剣となり、自分の盾となる。

どこからともなくそんな声が聞こえてきた。

何がわかったわけではないが、何をすればいいかだけは示された。

この先に違和感の正体があるのだろう。

ともかく、奇妙な人形の従者とともに先に進むとしよう。

にしてもこの人形つるりとしている割になんかやたら肉々しいというか、

やたら装飾過多というか。本当に剣と楯の役割を果たせるのだろうか?

どちらかというとこれMMDとかで踊らせる奴じゃないのか?

顔がシンメトリーでツインテールで、ネギ持っててどう見てもはつねぇ!です。

ほんとうにありがとうございました。

剣と盾という割に本当に戦えるのか疑問しかわかない。

 

……ためしに踊らせてみようか。

 

踊れと指示してみたが動かない。どういうことだろうか?

無表情でこちらを見つめるだけだ。

次は手を挙げろと指示してみた。これはちゃんとした。

もしかしてこれは具体的な指示が必要なのだろうか。

くるっとターン!という指示にもしっかり聞いた。どうやらそのようだ。

もしかしたら喋らせることもできるかもしれない。

少し悩んだ末に、ご主人さま、としゃべれと指示すると、

抑揚のない、しかしとてもきれいな声で指示したとおりに、

 

「ご主人さま。」

 

としゃべった。思わずうんうんとうなづいた。どうやらしゃべれもするらしい。

 

どうでもいい事実が判明したところで先へと進む。

 

そこは学校の面影など微塵もない場所だった。ここを形容するのなら、地下迷宮(ダンジョン)という言葉がぴったりだろう。

どこからともなく聞こえてきた声に導かれるままに進んでいくと、

なにやら人型の今度こそのっぺらぼうのマネキンが現れた。

 

「それは敵性プログラム(エネミー)だ。君に敵対行動をとるようにできている。

 バトル!と叫ぶとすぐダンスバトルになるだろう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……なんですと?

 

「ダンスバトルになるだろう。」

 

大事なことなので2回(r

ちょっと待て!うすうす気づいていたけどなんでダンスバトルなんだ!

というよりダンスバトルってなんだ!勝敗の基準は!?

 

「それは実際にやってみるとわかるだろう。……まあ、実際に踊るのは君ではない。

 先ほど与えた人形だ。君にいきなり踊れと言って無理だろう?

 それにダンスバトルなのだから見目美しく声も美しいものでなくてはね。」

 

後半だいぶ余計なひと言混じりませんでした?

…とりあえず避けて通ることはできなさそうだ。であれば言うしかないだろう。

 

「バトル!」

 

そういうと目の前のマネキンは動き出し、音楽が流れ出した。

 

「まずは説明しよう。こういうモブのエネミーに対しては、スペースチャンネル5……

 といってわかるかな?」

 

あ、はい、大丈夫です。やったことあるんすね、チャンネル5。

 

「……ともかく、それと同じように、敵の動きを記憶し、音楽に合わせて

 アップ、ダウン、ライト、レフト、決めポーズ。この5つの動作を返すんだ。」

 

見ると敵はもうすでに踊りだしている。最初のほう見忘れた……!

 

「…ダウン、ライト、レフト、チュッ、チュッ、チュッ!」

 

ええと、ダウン?、ダウン、ライト、レフト、チュッ、チュッ、チュッ!

 

「……もし間違えた場合、ペナルティが発生する。十分気を付けたまえ。」

 

どうやら最初を間違えていたようだ。不快感に襲われ、力が抜けていく。

それは生命力の喪失のようだ。大量に血液が流れていくみたいだった。

これがペナルティか…!

 

「間違えすぎてライフを全て失くしたらそれは君の死を意味する。注意したまえ。」

 

なるほど、身をもって実感した。今度こそは間違えない!

今度は敵の動きを見誤らず、全て正確にトレースして踊らせた。

すると、なんか敵がダメージを受けて消滅した。

 

「どうだね?ひとまずはエネミーとの闘い方だけわかればいい。

 それさえ理解していれば、あとは経験を積むだけでいい。

 ……さて、ゴールはまだ先だ。勝利の余韻に浸るよりも、足を前へと進めたまえ。」

 

声の言う通り、進んでいく。途中エネミーが何体か出てきたが、全て撃破。

それぞれ違うジャンルの音楽だった。いろんなテンポの曲が流れた。

 

 

―そしてたどり着いた。息苦しさすら感じる荘厳な空間。

今は失われた、聖霊の宿る場所、ここがゴール。そう思えた。

 

そこに誰かが倒れていた。

顔を確認すると―先ほどレオを追っていった男子生徒だ!

声をかけてみるが、返事がない。ゆすり起こそうと体に触れ、気づく。

―冷たい。

 

目の前の事実に体の血が引く感覚を覚え混乱する。

そのときだった。

 

彼の傍らに倒れていた、こっちと同型の人形が立ち上がった。

なんどかエネミーと戦った今ならわかる。あれは敵だ。

 

人形はこちらを指差したかと思うと、

 

「ミュージックスタート。」

 

そういうとどこからか音楽が流れ始める。そして、目の前の敵は歌い始めた。

どういうことだ…?

 

「目の前の存在が歌い始めたらそれはダンスバトルの始まりだ。

 それは歌に合わせて攻撃を放ってくる。

 見極めて指示することによって回避するのだ。そして隙をついて決めろ!」

 

いきなりそんなこと言われても。ああ!人形が攻撃を受けている!

くっ、ライト、レフト、アップ!だめだ!動きが見極めれない!

次々に攻撃を受けた自分の人形は破壊されてしまった。

 

 

体から生命力が失われてい…く…。

そしてその場に倒れこんだ。

 

「ふむ、君もだめか。」

 

遠く、声が聞こえる。

 

「そろそろ刻限だ。君を最後の候補とし、その落選をもって今回の予選を終了しよう。

 ―さらばだ。安らかに消滅したまえ。」

 

声はそう言い放った。

否定する力もなく、ぼんやりと床を見つめるコトしかできない。

……このまま死んで行くのだろうか。

 

突然霞んだ視界に、いくつもの土色の塊が浮かび上がった。

それは、月海原の生徒たちだった。

ここまでたどり着き、しかし、果てて逝った生徒たち。

……自分も間もなくその仲間入りをするのだろう。

 

このまま目を閉じてしまおうか。やれることはやった。

もう終わりにしてもいいのかもしれない。

 

本当に?

 

…諦めたくない。そう思って起き上ろうと体に力を入れるが、

体中に激痛が走り、まったく動かない。

 

―それでも、まだ諦めない…!

 

このまま終わるのは許されない。

体中をめぐる痛みはもう許容外の感覚だ。全身を裁断されるような痛み。

 

恐い。

痛みが恐い。

感覚の消失が恐い

先ほど見た死体と同じになることが恐い。

 

…そして。無意味に消える事が何よりも恐ろしい。

 

ここで消えるのはおかしい。とノイズにまみれた意識が訴える。

ここで消えるなら、あの頭痛は何のために、彼らは何のために。

 

―立て。恐いままでいい。痛いままでいい。その上で、もう一度、考えないと。

 

だってこの手は、まだ一度も、自分の意思で戦ってすらいないのだから―!

 

―声が、聞こえた。

 

そして、ガラスの砕ける音がして、ともに部屋に光がともった。

軋む体をどうにか起こし、頭痛に耐えながらあたりを眺める。

部屋の中央には、いつの間にか、ぼうっと何かが浮かび上がりつつあった。

その姿は―。

 

外見はほとんど普通の人間と変わらない。だが違う。明らかに。

ここへ来るまでに出会った敵などとは比べ物にならぬ程の、人間を超越した力。

触れただけで蒸発しそうな、圧倒的なまでの力の滾り。

それが体の内に渦巻くのが、嫌でも感じ取れる。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

かくして、予選を突破した岸波白野は月の聖杯戦争を勝ち抜いていく―!

 

「なるほど。歌とダンスバトルか。余の独壇場だな!ぼえー!」

 

「え?歌とダンスバトル?英霊をなんてことに使ってんですか!?ムーンセルは!?」

 

「は?歌とダンスバトルだと!?ちょっと待て、そんなことのために呼ばれたのか私は!?

 ムーンセルは一体英霊を何だと思ってるんだ!?」

 

「余の歌とダンスに見惚れるがよい!我が才を見よ!万雷の喝采を聞け!インペリウムの

 誉れをここに!咲き誇る花のごとく……開け! 黄金の劇場よ!!

 招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)!余のステージであるぞ!」

 

無限の剣製(アンリミテッド・ブレイドワークス)!……ついてこれるか?」

 

「それじゃ、ウズメちゃん仕込みのダンス、見せちゃいます?」

 

 

パートナーとの会合。

 

「ルールはもう一つある。英霊との闘いでは、それぞれが互いに一曲づつ歌って踊り、

 そのダンスの美しさ、声の素晴らしさ、相手との対比によって評価を下す。

 つまり、相手に合わせた選曲も、自分を貫く選曲もありだ。

 勝負は全部で三回。つまり、3曲歌って踊るのだ。」

 

 

「ダンスは苦手なんだけどねぇ。」

 

「そんなこと言ってる場合か!いいから指示したとおりに踊ってればいいんだ!」

 

「たとえダンスバトルであっても私は無敵です。」

 

「頼もしいです。ガウェイン卿。」

 

「なんでダンスバトルなんだよおい!ちくしょう、なんだってこんなことに…。」

 

「いいから練習するわよ!ランサー!」

 

英霊たちとの闘い!

 

 

ぐわあああああああ!!!おとぎ銃士赤ずきんのOP曲ぐわあああああああ!!!

童話迷宮ぐわああああああ!!!

 

「どうしたマスター!落ち着きたまえ!非常にあっているけども!

 雰囲気ぴったしだけれども!」

 

くっ!こうなったらアーチャー!

ラストナンバーUnlimited Blade Worksだ!お前の十八番の曲、EMIYAで、

自慢のラップとヒップホップを見せてやれ!

 

「そんなものを自慢にした覚えはない!」

 

 

最後の戦い…!

 

「生死のかかった戦いでこそ、人は精神を成長させうる。人類にとって私は悪である。

 だが生命とは転輪するもの。

 全を活かす為に、個に救いをもたらす為に、私はこの力を授かった。見るがいい、

 凡百のサーヴァントよ。ムーンセルがその蔵書から私に与えた救いの姿を……!

 来たれ、救世の英霊!この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者よ!」

 

 

これがピースマンのサーヴァント、セイヴァー…!

 

「これは…まさか!」

 

ああ。この踊りは!まさしくインド映画伝統のインドダンス!

これはとんでもない強敵だ…!あのカラパリヤットによって培われた身体から繰り出される無駄のない動きによる激しいダンス!

そして流れる曲は…!

 

「ああ、これは、まさしくあれだ!」

 

人類は衰退しちゃったアニメの!

 

「リアルワールド…!なんて選曲だ!そしてなんてものを踊らせるんだあの男!

 なんでそれに従ってるんだセイヴァー!」

 

いこう!アーチャー!これが最後の戦い…、ラストナンバーだ!

 

「ああ!」

 

 

そして、月の裏側で起こる新たな闘い!

 

「こーんなへんなルールはへ・ん・こ・う…あれ?何でですか!?変更できない!?」

 

「この私にぴったりの舞台じゃない!いくわよ!ボエー!」

 

「だ、ダンスは苦手です…。」

 

「ああ、ルール変更を前提にした設計にするんじゃなかった…。」

 

「いくわよ、私の踊りに、ついてこられるかしら?」

 

「こっちは逆に私よりダンスが上手だしいいい!!」

 

 

「ふははははははは!我のダンスを見せてやろう!冥土の土産にするがいい!」

 

なんて夜の帝王なんだ!

 

 

「和光同塵、真如波羅蜜。慈悲です、戯れといたしましょう」

 

結局最後までダンスか!しかもキアラのダンスは…!

 

「ポールダンス、リンボー、果てはストリップ!さあ、最悪のダンサーの登場だ!」

 

最悪だああああああ!!!

 

 

戦いを勝ち抜け!サーヴァントのマスター、いや!

 

「「「プロデューサー!」」」

 

英霊たちをレッスン!相手の情報を調べる!曲を選択!

三つのパラメーターをレッスンで上げろ!

 

「うむ、大成功だな!」

 

相手の情報を調べてこちらに有利な状況に持って行け!

 

―相手はダンスが苦手、と。

 

情報をもとに曲を選択しろ!

 

―相手の曲の傾向はこうだ。ならば、この曲がいいだろう。

 

そしてダンスバトルに勝て!

 

「僕はまだ8歳だぞ!そもそもダンスバトルで死ぬなんていやだああああああ!!」

 

それはわかる。

 

 

Fate/EXTLA ダンシング・オールナイト2030年、2月22日発売予定!(中止)

 

 

ガウェインの聖者の数字を破る方法がこれだ!

 

「なに!?ミラーボール!?あたりが暗く…!」

 

今夜はオールナイト、だぜ?




ついカッとなってかいた。反省はしていない。
そこ、女神転生関係ないとか言わない。
ペルソナはダンスしてるでしょ!

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