fate×メガテンもの(旧名・間桐慎二のデビルサマナー(短編))   作:メガテニスト(偽)

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ちょっとだけ続きよー

英霊召喚が不完全といったな。あれは嘘だ。

すいません。作者がいろいろ勘違いしてました。

許してください!なんでもしますから!



Fate/Grand Order epic of strange journey 続き

「なんともはや、ニンゲンの徒なることよ…。」

「ヤツめが何者か、知っておるのか?」

「知っておってはこのようなことはできまいて…。」

「もはや世の終わりを止める手立てはあるまいに…。」

 

なんだ…?ここ…?どうも意識がはっきりしない…。あなたたちは…?

 

「ほぉ…何やら一人、紛れこんできたようだ。」

「捨て置け。どうせ崩れ消えていく魂だ。」

「いやいや、この者…。少し面白いかも知れんぞ。」

「…言われてみれば。なかなか強いところがある。

 これなら、易々と魂を食らわれることも無さそうだ。」

 

いやあ、なんだかわからないけど褒められると嬉しいですねぇ。

 

「おぬしらがそう言うなら付き合ってやらんでもないが…。

 どれ、青年よ。おぬしを送り返してやろう。」

「さあ、その名を見せてみるがいい。」

 

藤丸…藤丸立花です。

 

「藤丸立花か。その名、覚えたぞ。」

 

おぼえられちゃった。きゃっ。

 

「さて、藤丸立花よ。呪われた『滅びの地』で、お前が手に入れるは…。

 未来への光明か、破滅への爆雷か。それとも…。」

 

「まずは、堕ちて見せよ。足掻いて見せよ。

 内に輝き持つなら、それを我らに示さなくてはならん。」

 

「おい…。」「…おい…。」

 

部屋の外から声が聞こえる…。

 

「…おい!聞こえるかい!藤丸立花君! 

 ダメだ、呼吸が止まってる!くそッ返事をしてくれ!藤丸君!藤丸君!」

 

「ここで見たことは…他言無用だ。

 もっとも、心に封をするゆえ誰にも言えぬがな…。」

 

あ…部屋が…遠ざかってゆく……

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「…藤丸君!藤丸君!」

 

誰かが俺のことを呼んでいる…。

目を覚ますと、そこはなんか金属でできた…シェルター?

 

「やった!呼吸が戻った!バイタル、正常値に戻っていくぞ!これで一安心だ!

 大丈夫かい、藤丸君!?意識は大丈夫?自分が誰だかわかる?

 君心肺停止状態だったんだぞ!?」

 

通信でロマンからそう告げられる。

え!?そんなやばい状態だったの俺!?えええええ…。

あたりを見回すと、俺と一緒にレイシフトしたメンバーの一人が倒れた状態から

起き上がっていた。

 

「っ、うう…なんだったんだいまの…なんかぐるぐるとシェイクされた

 感じだったが…。」

 

と、そこに、シェルターの外から3人のメンバーが入ってきた。

 

「!意識が戻ったか!大丈夫か?動けるか?」

 

うん、動ける。ありがとう。

 

「きついかもしれないけど、頑張ってくれ。休みがとれる状態じゃない。

 シェルターの電源が入らないことには。」

 

ああ、うんでもこのシェルターって?

 

「私が説明するわ。先行隊が突入する前、我々は資材の搬入を行ったわ。そのなかに、

 ある程度単独で調査活動をする拠点、セーフティハウスとして、そのシェルターを

 組み立てるものがありました。先行部隊は、まず、調査する部隊と、

 組み立てる部隊に分かれ、シェルターを組み立てた。組み立てた後に、

 正体不明の敵に襲われ、先行して調査に言った部隊が全滅。それを受けて、

 シェルターの防御フィールドを展開するため、電源を入れよう試みたけど、

 原因不明のトラブルで失敗。シェルターに侵入されて、組み立てる部隊も

 全員連絡が取れなくなったわ。」

 

そ、そんな経緯があったのか…。

 

「そこで、あなたたちのファーストミッションは原因の調査、特定をして、

 シェルターの電源を無事にいれて拠点を活動させることよ。わかった?」

 

了解しました!

 

「よろしい。デモニカの通信機能は常にOnにした状態で、シェルターを調べなさい。

 映像を通して原因を特定、技術部門による指示を仰ぐのよ。」

「こちら、技術班だ。よろしく頼む。」

 

こちらこそよろしくお願いします。

 

「ああ。ではまず、電源装置のある所へ移動してもらえるか?」

 

了解!

指示を受けた俺たちは移動してゆく。動力部にたどり着き、映像を送っていると、

 

「ふむ、ここを調べてもらえないか?ああ、やっぱりだ。ここに異常がみられる。

 すぐに修理してくれ。方法は…。」

 

と、その時、デモニカが異常を検知し、アラートを発生させた。

 

「!大変だ!正体不明の敵が接近!まずいぞ。修理と防御フィールドの発生には

 時間がかかる。急がなければ!」

 

た、大変なことになった。ど、どうすればいいんだ…。

 

「落ち着きなさい!まずは修理を急いで!それとほかのものは交戦準備!こうなったら

 仕方ないわ!よく聞きなさい!デモニカには戦闘をサポートするAIがあります。

 あなたたちは敵に狙いをつけて撃てば、あとはAIが修正して当たるように

 動かしてくれます。修理するものとここを死守するのよ!

 わかったらまずは物資保管庫にある武器を取りに行きなさい!」

 

指示を受けて、とりあえず落ち着いて命令通りにする。

シェルターの周りに展開して敵を待つ。

 

「敵反応接近…あと10秒!……5,4,3,2,1、交戦(エンゲージ)!」

 

ついに来たか!デモニカの視覚化プログラムを起動すると、

そこには、()()()()()()()()()()()()()

 

「な、なんだあれは!?」

 

メンバーに動揺が広がる。が、すぐに武器を構えて、敵に攻撃を仕掛けた。

 

「うおおおおおおおおお!!!」

 

攻撃がモザイクにあたるが、モザイクは構わず突っ込んでくる。

俺はモザイクを避けて、また攻撃を加えるが、モザイクはこっちに突っ込んでくる!

ダメだ!効いているように見えない!どうする、このままじゃ…!

と、その時デモニカがハッキングを受け、プログラムがインストールされた。

これは、悪魔召喚プログラム!同時に音声が聞こえてきた。

 

「そのプログラムを起動しろ。ハーモナイザーを使えば、やつらに少しはダメージを

 与えられる。俺がしてやれるのはここくらいまでだ。あとはせいぜいがんばれ。」

 

そういわれてプログラムを起動した。すると、さっきよりも鮮明に

モザイクの姿が見えた。俺がまた攻撃を加えると、今度はモザイクから何か飛び散った。どうやらダメージを与えることに成功したらしい。

これなら…!

俺たちは反撃を開始していく。モザイクはどんどん数を減らし、ついに全滅させた。

 

「勝った…のか…?」

「生きてる…俺たち生きてるぞ!やった!」

「し、死ぬかと思った…」

 

それぞれが喜びの声を上げる。中には抱き合っているものもいる。

生き残れた。そのことがとてもうれしかった。

俺達はプログラムを送ってくれたものに感謝した。

にしてもなんかCV神谷浩史っぽかったぞ。

その後、気を引き締めて、警戒を続けていると、

 

「動力の起動に成功した。防御フィールドを展開するぞ。」

 

と通信が入った。どうやら拠点が活動したらしい。防御フィールドの発生を確認すると、シェルターに入…る前に、敵を倒したところを調べた。

おっ、やっぱりあったな。これを回収していこう。それと、ん?あそこにあるのは?

他のメンバーに、敵を倒した際の残留物と壁近くに生成された何かを回収することを伝えて、回収した後、シェルターに戻った。

 

シェルターに入った後、通信が入り、シェルターのモニターにカルデアの映像が映し出された。

 

「まずは、ファーストミッション達成おめでとう。よくやったわ。

 我々はあなたたちに感謝の意を表明します。」

 

と所長からお礼の言葉をもらった。やったぜ。

 

「シェルターが活動したことで、カルデアとの経路が安定しました。これで、確実に

 レイシフト、物資の補給ができるようになるでしょう。帰還も可能となるはずよ。」

 

よかった。戻れるようになるのか。

あ、そうだ。すみませんちょっとよろしいでしょうか?

 

「なにかしら?」

 

さっき敵を倒したときに出た残留物と壁近くに生成された謎の物体があること、

敵との交戦の際に、どこかからハッキングされて謎のプログラムが届いたことを伝えた。

 

「なんですって?ハッキングされて謎のプログラムが届いた?

 …どういうことかしら…。よし。ではあなたたちはカルデアに帰還。

 謎の物質も持ち帰りなさい。」

 

了解。と、返事をすると、シェルターの機能を使い、レイシフトを開始した。

…原作じゃ出れなかったけどできるのかな?

そんなことを不安に思っていながら。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

体が引っ張られるような感覚の後、円柱の中にいることに気が付いた。

ここはコフィンの中か。

と、コフィンが開いた。コフィンを出ると、駆け寄ってきたスタッフに持ち帰ったものを渡し、デモニカの整備ルームへ行けと指示された。

デモニカスーツを脱いで中央管制室に行くと、所長から、

 

「調査ご苦労様。持ち帰った試料と謎のプログラムはいま技術班に解析させているわ。

 そして告げなければならないことがあります。」

 

告げないといけないこと?

 

「レイシフトを行った後、シュバルツバースの拡大のスピードが上がりました。

 このままいけば、半年で地球は覆いつくされます。」

 

な!?メンバーに動揺が広がる。あと半年だって!?

 

「静まりなさい!現存しているデモニカスーツはあなたたちのものだけです。

 遺伝子まで登録するスーツなため、ほかの人物が使うわけにもいきません。

 今スーツの追加分を要請していますが、届くのがいつになるかわかりません。

 つまり、戦えるのはあなたたちしかいないの。」

 

戦えるのが俺たちだけ…

 

「人類の未来はあなたたちに託されています。私たちも全力でサポートします。

 命令します。人類を救って!」

 

シーン、とその場が静まり返った。そして、

 

「了解しました。」

 

俺は告げた。ここで何とかしないとどのみち死ぬしな!

すると、ほかのメンバーも、次々と、

 

「了解。」「了解しました!」「りょぉうかい!」

 

最終的に全員が了承した。

 

「ありがとう。まずはゆっくり体を休めて。明日、ブリーフィングを始めるわ。」

 

そういうと、所長は話を終えた。

 

俺たちは管制室を出て、医務室に向かうことになった。

 

 

医務室で、ロマンにあった。

 

「やあ、藤丸君。お疲れ様。」

 

ああ、そっちこそお疲れさま。

 

「いや、君に比べたらまだまださ。さて、検査を開始するよ。

 ただでさえ心肺停止してたんだそれでなくても異常があるかもしれない。」

 

検査の結果は異状なしだった。

俺は許可をもらって部屋に戻った。

 

ふう、疲れたな。今日はいろんなことがあった。戦ったり死にそうになったり。

人類の未来を託されたり。

だけどやるしかない。ここで死にゆくのを待ってたりしたくない。

 

そう決意した俺はベッドで横になると、すぐに眠った。

 

 

 

 




敵は不可視に見えますが、慎二みたいな悪魔を見る素養がある人間だと見れます。
マスター適性はあっても全員それがないので見れませんでした。
また、素養は後からでも育ちます。

英霊召喚をしなかった理由は、シェルターで英霊召喚をするつもりだったからです。
ある程度危険度の把握のためにも召喚してなくても調査にはいきましたが。

敵に攻撃が通じなかったのは、全員が魔術師としてへぼかったのもあります。
魔術礼装が貧弱なものしか使えなかったため、あまりダメージが与えられませんでした。
ちゃんとした魔術師ならダメージが与えられます。ただし不可視で、魔力をたどることもできなかったからなすすべもなくやられましたが。

まあ、視覚化だけ積んだスーツ着せて魔術師送っても、デモニカを強くしていくほうが
効果的なんですが。

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