IS DESTINY ~蒼白の騎士~   作:ELS@花園メルン

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再投稿になります。
原作設定と、大幅に異なる内容を指摘して頂いたので修正いたしました


アーモリーワン攻防戦

「はっは!

弱過ぎだろ!コイツら!!」

 

「油断するなアウル!1機変わったのがいるぞ!」

 

 

アビスを奪取した【アウル・ニーダ】はその機体性能の強さと敵の呆気なさに笑っていたが、カオスを奪取した【スティング・オークレー】がいさめ、注意を促した。

 

 

「あん?」

 

 

アウルがスティングに指示された方向を見ると、ガイアを奪取した【ステラ・ルーシェ】と戦い、徐々に押している緑色のザクウォーリアがいた。

 

 

「おいステラ、何遊んでんだよ?」

 

「こいつ、強い!」

 

 

ステラはガイアの機動力で圧倒しようと試みるが、そのザクウォーリアは最短で距離を詰め、シールドバッシュで動きを封じていく。

 

 

「何なのよ!あんた!?」

 

ステラの力が弱いわけでは無い。

相手が強過ぎるのだ。

何故なら相手は、かつてのオーブ戦やヤキン・ドゥーエでの戦いを生き抜いたパイロットの1人【アスラン・ザラ】なのだから。

 

 

アスランはカガリの護衛として【アレックス・ディノ】という偽名を用いてプラントに来ていた。

しかし、突如新型のモビルスーツが奪取され、避難しなくてはいけない状態になり、カガリを連れてシェルターへと向かうはずだった。

しかし、その道中の道が破壊されたモビルスーツやハンガーの残骸で塞がれてしまい、どうしようも無かった。その際に近くに見つけたモビルスーツを使い、カガリを死なせまいと戦場に向かったのであった。

 

 

「アスラン、どうするんだよ!

敵のモビルスーツはどれも新型だし、第1お前!全然、乗って無いんだろ!?」

 

「ああ、そうさ!あの戦い以来殆ど動かしてなんかないさ!

でも、あの場でこうしなきゃ2人とも死んでたんだぞ!?

それに、俺は君を死なせる訳にはいかないんだ!」

 

 

アスランはザクウォーリアのシールドからビームトマホークを抜き、ガイアへ切りかかる。

ステラはシールドでトマホークを防ぎながら、ガイアの腰からヴァジュラビームサーベルを抜き、切りかかる。

 

 

「!アスラン、力負けしてるぞ!?」

 

「ぐっ、分かってる!」

 

 

アスランはガイアのビームサーベルを持っている方の腕を払い除け、後ろへ跳んだ。

しかし、そこにカオスが追撃を掛けた。

 

 

「ステラ!!」

 

 

スティングはステラの名を呼びながら、ビームサーベルを抜き、アスランが避けた方へ向かい切りかかる。

 

 

「もう1機!?」

 

「もらったぜ!」

 

 

スティングはザクウォーリアの腕を切り落とした。

 

 

「ぐぅぅ!!」

 

「そら、止めだ!」

 

(とった!)

 

 

スティングはそう思ったが、突然カオスのコクピット内にアラートが響き渡る。

 

 

(!?ちっ、増援か!)

 

 

カオスが切りかかるのをやめ、後ろへ飛び退くと先程までいた所にビームが飛んできた。

攻撃の主は青色のザクウォーリア、イチカが先程乗り込んだ機体だ。

その後からはマユが乗っている薄い紫のザクウォーリアがアスランの乗っているザクを庇うように降り立った。

 

 

「そこのザクウォーリア、ここは撤退してください。

後は私たちが引き受けます」

 

 

マユの顔がアスランたちのコクピットのモニターに映った。

 

 

「君は、さっきの?」

 

「!オーブの代表たちが何で戦ってるんですか!?

早く退いてください!!」

 

「し、しかし、お前達2人じゃ!」

 

 

と、マユの通告にカガリは反論する。

 

 

「大丈夫です。

増援はまだ来ますから」

 

 

マユがそう言うのと同時にこの戦場に4機の戦闘機が乱入してきた。

4機は所々変形していき、3機がモビルスーツに変形合体し、最後の1機が、背中に取り付き武装へと変形した。

赤と白が基調のモビルスーツへと変形し、そのモビルスーツは背中の2本の対艦刀を抜き、マユ、アスランたちの前に降り立った。

 

 

「何でこんなことを...!

また戦争がしたいのか!アンタ達は!!」

 

 

シン・アスカと【ソードシルエット】を装備した【ソードインパルスガンダム】が戦闘に介入した。

 

 

「あ、あれも新型なのか?」

 

 

インパルスの変形行程を見て、唖然としたカガリはマユに問う。

 

 

「ええ、そうです。

ですから、お下がり下さい。

港にミネルバが停泊していますので、そこへ行けば保護してもらえると思いますので」

 

「くっ、すまない...!」

 

 

アスランは片腕を失くしたザクウォーリアを操り、ミネルバのある港へ向かった。

 

 

「マユ、行けるのか?それにイチカも」

 

「ああ、行けるさ。

俺はアビスの相手をする」

 

「私はガイアの!」

 

 

イチカはザクウォーリアを他の量産モビルスーツと戦闘していたアビスへ向け、ビーム突撃銃を放った。

 

 

「あん?なんだよ、また増援か?」

 

「お前の相手は俺だ!」

 

 

マユは腰にビーム突撃銃を戻し、2本のビームダガーを抜き、ガイアへ切りかかった。

 

 

「なんだ、お前は!」

 

「戦争なんて、もう、させない!」

 

 

スティングは予想外の新型に悪態をついた。

 

 

「データに無い新型だと!?

チッ、ネオの奴...」

 

「てぇぇぇい!!」

 

 

シンは対艦刀【エクスカリバー】を連結させ、カオスに切りかかった。

 

 

「パワーは向こうの方が上なのか!?」

 

 

対艦刀をシールドで防いだスティングは驚いた。

 

 

「アウル、連携でいくぞ!!」

 

「OK!」

 

 

アウルはアビスでイチカへタックルを仕掛け、吹き飛ばし、そのまま、【カリドゥス複相ビーム砲】をソードインパルスへ向けて放った。

 

 

「!?」

 

 

シンは咄嗟にシールドを構えて防ぐが、威力の高さに機体を踏ん張らせている。

 

 

「へっ、もらったぜ!」

 

「しまった!?」

 

 

スティングはビームサーベルを使って、インパルスの対艦刀を切り落とした。

 

 

「へっ、これで!」

 

「やらせない!」

 

 

スティングがインパルスを切ろうとしたが、カオスに何かが突撃を仕掛け、吹き飛ばした。

それは、ステラが相手していたはずのマユの乗っているザクウォーリアだった。

 

 

「ぐっ!何やってる、ステラ!」

 

「...ごめん」

 

 

ステラはスティングにそう返した。

 

 

 

「悪い、マユ。

助かった!」

 

「しっかりしてよ、お兄ちゃん!」

 

「ああ!」

 

 

 

「スティング、ちゃんと仕留めてくれよ――ッッ!」

 

「油断してしまったけど、今度は!」

 

 

イチカはアビスへとビーム突撃銃を放った。

 

 

戦闘はまだ終わりの兆しを見せない




イチカとマユのザクウォーリアの紹介です。
イチカ専用ザクウォーリア(青色)
ビーム突撃銃×1(シールド裏にカートリッジ)
ヴァジュラビームサーベル×1(シールドから取り出し)
ハンドグレネード×4(腰部取り付け)

スラスター出力向上を行い、インパルスたち、ガンダムタイプが用いているヴァジュラビームサーベルを装備。
別名高機動ザクウォーリア

マユ専用ザクウォーリア(薄い紫色)
ビーム突撃銃×1(シールド裏にカートリッジ)
ヴァジュラビームダガー×2(腰部取り付け)
ビームトマホーク(シールド内蔵)

ナイフ戦を得意とするマユ用に近接武器を増やし、機動力を上げたザクウォーリア。
イチカのザクウォーリアよりかは速度は遅い

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