【創造と破壊】の力で暴れまくる〜リメイク版すげ替え進行中〜   作:しのしのおしるこ

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今回、次回と急展開で御座います。
私的にはココから数話の間で評価が傾くと思っております。
評価次第では無理矢理完結させる予定です。
二次とは言えここまで原作を外れてしまうと気分を害される方が多いのでは?
と思ったからです。

分岐点の話自体は構想、書き溜めほぼ終わっております。
幾ら自己満でも読み手が楽しくなければ死んでしまいますので……


前置き長くなってすみません。お楽しみ頂けたら幸いです。


第8話〜〜決断の回!!〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マリンフォード海軍本部〜〜会議室〜〜

 

 

 

センゴク「今回緊急招集をかけたのはこの男の件だ!」バン!

 

ホワイトボードに張られた一枚の写真を指すセンゴク。

賞金稼ぎとして目立ち始めた頃、シャボンディ諸島の駐屯地で撮られたのであろう。

その写真の横に【狂鬼】ミカグラ・ナツメとあった。

 

いつにも増して重苦しい雰囲気を感じさせる会議室。

その面子は錚々たる顔触だ。

"海軍本部元帥"は勿論の事。海軍本部が誇る、最高戦力。

"海軍三大将"【黄猿】【赤犬】【青雉】から始まり、その下に連なる中将の面々。

"伝説の海兵"ガープ。"参謀"おつる。

その他中将から少将に至るまで、どうしてもこの場に来ることができなかった者を除いたとしても

海軍本部の総戦力と言って間違いない"絶対正義"がこの場に集結していた。

 

 

おつる「その坊やがどうしたってんだい?」

 

センゴク「先日、五老星からこの男を『海軍に引き込め。叶わぬなら抹殺せよ』との命令が下った……」

 

黄猿・青雉「…………」

 

場がざわつき出す中、センゴクはナツメと直接接触した黄猿と青雉に報告をさせる。

 

懸賞金4億近くの海賊を海賊団ごと無傷で殺した実力。

グチャグチャの死体を無傷の死体へと変えた不可解な能力。

悪魔の実の能力を吸収し、己のものとする能力。

そのどれもがその場にいる者達を驚かせる内容だったが

 

センゴク「【鷹の目】から受けた報告だが、戦闘力に関しては底が見えん。鷹の目は奴と戦った様だが…先日の海が割れた現象に関しても奴の仕業で間違い無いそうだ。これ程の男が海軍の、政府の敵に回れば間違いなく今後厄介な事件を起こす!手がつけられなくなる前に何とかしろという事だ!」

 

ガープは特に興味がないのか煎餅をむしゃむしゃ食べているだけだ。

 

青雉「こちらに引き込むとしても……どうーするんですかぃ?」

 

センゴク「だからそれをこの場で考えるんだろうが!」ドン

 

そんな会議をしている中、ぷるぷるぷるぷると会議室の電伝虫が鳴った。

今緊急会議中だ!と思わず怒鳴ってしまうも海兵からの報告でセンゴクは驚愕した。

 

センゴク「何だと!?分かった、すぐに行く!此方に通せ!客人としてだ!」ガチャ!

 

黄猿「……どうしたんですかぁ?」

 

センゴク「……狂鬼が…奴の方から此方に会いに来た」

 

 

 

全員「「「「!!!?」」」」

 

 

 

青雉(あの野郎…どういうつもりだ?)

 

 

 

 

 

 

時間は少し遡る

 

アマゾン・リリー〜〜九蛇城〜〜

 

 

 

 

 

「あのー……ハンコックさん?」

 

ハンコック「その様な仰々しい呼び方をするでないっ///……"ハンコック"と……お呼び下さい////」

 

 

モジモジと瞳を潤めるハンコック。何だ!この可愛い生物!……って!そうじゃなくて!!!

今にも籠絡されそうになるナツメ。三姉妹の背中をキレイキレイしたのは良かったのだが……

あのまま何も言わずに部屋を出てしまったのが悪かった。

ひとしきり泣いたハンコック達…その後。

ナツメがその場に居なくなっているのに気付いて軽くパニックを起こした。

夜中だというのに島中に警報を鳴らし、迷惑極まりない大捜索が始まった。

 

(何故だ……空気を読んで話の続きは翌日だな。って普通に部屋に戻っただけなのに…)

 

別に逃げたわけじゃないし、逃げ切っても100万円貰えるわけでもない。

直ぐにおさまるだろ……と二度寝を決め込み翌朝。

眼が覚めると隣に女帝が寝てたのだ。しかも産まれたままの姿で。

幾ら女性に慣れたっつってもこれは無い!!俺は何もしていないぞ!

今目を覚まされるの困るやん?動けないやん?見なかったことにするしかないやん?

防衛本能が働いたのか、意識を手放し、次に眼が覚めたのがお昼頃。

部屋には誰も居らず、ハンコックが昼飯を持って部屋に入って来るところだった。

ちゃんと服着てるな。うん。良かった。あれは俺が見た邪な夢に違いない。

うん。夢だよ夢。

 

そして今に戻る。この可愛い生き物は俺にご飯を食べさせたいのか食べさせたく無いのか…

先程から肉を突き刺した箸を、俺の口元に運んで来る。相変わらず目線は合わせてくれないが。

"伝説のアーン"という技だろう。書物で読んだ記憶がある。

こんな事してる場合じゃ無いのは分かってるよ?でも伝説のアーンだよ?

誰が拒めるというのか。しかし意を決して食べようとすると。

 

ハンコック「……よう……!…わ………じゃ////」スッ

 

手を引っ込められる。顔を真っ赤にしてボソボソと何か言っているが聴こえない。

その後、見兼ねた妹達によって一度退場させられる姉。急いで昼食を済ませる。

 

 

 

身支度を整え、零毀を腰に据える。気持ちを切り替えろ。

表情を引き締めハンコックの部屋へと向かう。

昨日話した"頼み"について改めてお願いしに行くためだ。

 

 

「バタバタしてすまねぇが……昨日話していた内容。覚えてるか?」

 

ハンコック「無論じゃ。妾に頼みがあると言うておったな。何でも申してみよ」

 

「……先日龍眼で観た子ども…此奴らを助けたい。手かがりは【海軍】に有るって事だけしか分かってない。だから俺はこれから海軍本部に行こうと思ってる」

 

ハンコック「なんじゃと⁉︎」

 

「正直アレがいつの未来かは分からねぇんだ。直ぐに解決するかもしれねぇが数年後って事もある。……今、ナイトアイランドって島に俺の帰りを待ってる仲間が二人居る。数日で帰るって言って出て来たからな。多分、かなり心配かけてる。俺の頼みは……俺が戻るまで…この二人をこの国に匿ってやって欲しい!」

 

そう言ってナツメはハンコックに土下座で望みを言った。

 

ハンコック「あああ頭を上げるのじゃっ!元より断るつもりなどっ……」

 

「すまん……だが仲間の一人は世界政府に追われてる。この国に居ることがバレるなんてヘマはするつもり無いが。危険は0じゃ無いからな。俺が守るなんて偉そうなこと言っちまったが…頼む、事が終われば俺にできる事なら何でもしよう。あの二人を…守ってやってくれないか」

 

ハンコック「水臭いぞナツメ…そなたには返しきれぬ恩がある……妾はそなたの力になれてこれほど嬉しいことは無い。じゃが…必ず無事に戻って来ると約束してくれるか?」

 

心強い。これならば……

 

「約束だ!」

 

 

 

その後、島にいるロビンとたしぎの名前と特徴を伝え、この手紙を二人に渡してくれないか?と、二つの便箋をハンコックに渡す。国のみんなが総出で見送ってくれた。憂も無い。

俺は別れを告げハンコックに貰った海軍本部へのエターナルポースを確認しつつ、海軍本部に向けてボートを飛ばした。

 

手紙を渡す時ハンコックが

 

ハンコック「ロビンタ。……シギ。…まぁその様な名の男もおるか……」

 

こんなことを言って居たのだが勿論聴こえてなかったナツメ。

これが原因で後々色々あるのはもう少し先の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冒頭に戻る

海軍本部〜〜客室〜〜

 

 

 

 

 

 

 

(これだけの面子が揃うと流石に壮観。感動もんだ)

 

「お初にお目にかかるな。元帥センゴクサン」

 

 

 

センゴク「ああ。賞金稼ぎは廃業したと聞いたが……多数の海賊を狩ってくれた事には感謝する」

 

 

 

今この場にいるのは元帥と三大将、中将のおつるとガープ、ナツメの7人だ。

"狂鬼"が敵であれば逃げる事など不可能である為、その他将校は席を外させ部屋も移動した。

大将は何が起きてもいい様に既に臨戦態勢だ。

おつるは値踏みする様な視線を向け…

センゴクに無理やり連れてこられたのか、ガープはしかめっ面で腕を組んで座っている。

 

 

「気にすんな、金が貯まるまでの暇潰しだった」

 

それから軽い質問が続いた後

 

センゴク「……単刀直入に聞くぞ。何が目的で此処まで来た」

 

「そうだな……ある子ども達を助けたい…」

 

センゴク「子ども達?……分かる様に話せ」

 

「何時かってのはまだ分からねぇが。ある子ども達が攫われる。手掛かりは【海軍】。それ以外の情報は不明だ。子ども達を救う迄、俺を海軍に置いて欲しい」

 

センゴク「何だと?ヒューマンショップ関係か?(人攫い……まさか天竜人関係か?)」

 

おつる「未来の話をしてるのかい?何故アンタにそんな事が分かるんだい」

 

赤犬「海軍に"置け"じゃとぉ?ワシらが人攫い言うんか?気に入らんノォ…」ボコボコ

 

センゴク・クザン「「よさんか!(よせ!)赤犬!」」

 

 

おーおー、赤犬はやっぱり相当な短気だなオイ。

だが…センゴクの言う通りだ。ヒューマンショップ、天竜人関係である事が最も可能性が高い。

どの道世界政府へ最終的に敵対するのは確定してる。上手く誤魔化すのとか苦手だしなぁ…

龍眼については正直に話しても問題ないだろう。

だが此奴らはまだしも世界政府に。五老星に利用されんのは勘弁だ。

話を有利に持っていく為にはどうすればいい……って考えても仕方ねぇか。

そう言うのは得意じゃねぇ。なる様になれだろ。

クククッ……それにその殺気にはイラっとくんな……

戦う気も起きねぇ位の力を見せるのが手っ取り早いか?

そもそもナツメは交渉ごとなどが得意では無い。本来得意なのは"戦闘"だ。

久しぶりに"棗"のスイッチが入った。

 

 

「…オィ……ボコボコ大将…その蟲みてぇな殺気が……さっきから鬱陶しんだょ……」

 

 

ソファーから立ち上がると龍眼を開き一瞬で凄王を覚醒させる。

この世界に来て本気の本気、

桁違いの殺気を飛ばすと同時に棗の床にゴッ!!と巨大なクレーターが出来る。

客室は殺気で満ち溢れ、部屋の家具も軋みながら棗を中心に爆風が吹き荒れる。

ガープはおつるを庇うように片膝を付き耐える。

 

「今の俺は…何処のどいつだろうが3秒でぶっ殺して……また生き返らせる事だってできる。この意味が…お前らに分かるか?」

 

センゴク「っく!!!(何だと!!!??何て奴だ!これは戦ってはいかん!)」

 

赤犬「ぐぅ!舐めるなぁ!!『ボルサリーノ!!クザン!!止めろ!』」

 

センゴクの胃が悲鳴を上げたところでナツメはフッと元の姿に戻り、屍の力で部屋を一瞬にして元に戻した。赤犬が焦がした床まで直したのはサービスだ。

ナツメを除く全員が唖然としていたが、それを気に留めずソファーに座り直した。

 

 

「今ので少しは理解したか?お前達は弱い。正義として我を通したいんだろ?場所代に海軍本部の連中全員鍛えてやるよ(この先敵が弱過ぎるのも退屈だからな)」

 

 

 

 

その後話し合いの末、海軍の"特別臨時教官"として契約を交わした。

 

センゴク("此方側に引き込め"それが五老星の命令だ!得体は知れんがこれで折れるしかあるまい。海軍を潰されるわけにはいかん……なぜこうも厄介ごとばかり……)

 

ナツメはその場の人間にだけ能力の説明をした。

悪魔の実の能力者じゃ無いと言った後の反応は呆気ないもので

『でしょうね。そんな気はしてました』といった感じだった。

センゴク含めその場の人間は、コイツは自分達人間とは別種の存在だと割り切ったのかもしれない。

龍眼の能力には流石に驚いていたが。赤犬だけは最後まで納得いかんといった表情をしていた。

 

それからクザンに基地内を案内されたのだが……

 

 

クザン「おい、ロビンはどうした?ほっぽってきたんじゃねぇだろうな」

 

「心配は心配だが…信用できる仲間に預けてある。お前らにゃ迷惑かけねぇよ」

 

 

そうかい。青雉はそれだけ気になったようだ。聞くだけ聞いて何処かへ行ってしまった。

基地の中は意外にも過ごしやすくて、充てがわれた部屋も中々快適だ。

それから海軍基地での生活も次第に慣れて来たナツメ。

ナツメの1日は早朝海兵達の基礎体力づくりが終わった時間から始まる。

覇気や六式なんかは使えないので、それを抜きにした対人戦闘を訓練した。

 

 

 

半年後

時には軍艦に乗り込み海賊の殲滅(約150の海賊を潰した)やシャボンディ諸島へ行って手がかりを探したりもした。

ある日シャボンディ諸島に行った時に手がかりが見つかる。

 

「この場所……間違いない。龍眼で観た景色だ。建物しか見えなくて分からなかったが……やっぱりシャボンディ諸島だったのか」

 

だが映像で観たように建物も壊れていないし…地面も荒れた形跡がない。

どうやらまだ先の未来だったようだ。手掛かりを見つけた事で少しだけ気分が楽になった。

センゴクに連絡を入れ、場所の特定ができた事と、小型の監視用電伝虫を置いてもらえるように頼んだ。

 

センゴク「異常があったらすぐに知らせる」

 

この半年の功績もあったのか要求はすんなり通してくれた。

場所がわかったのでそれからはなるべく外に出ずに本部基地内で過ごしている。

訓練は厳し目に指導した事もあって、海兵の中にチラホラ発勁を使える人間も出てきた。

 

将校達との訓練も時間がある者からは積極的にお願いされ受けている。

センゴクからのお願いもあって悪魔の実の能力はクザン以外からは喰らっていない。

戦闘戦闘戦闘で中々充実した毎日を過ごしていた。

 

そんなある日の事。

 

 

???「先生〜〜!」

 

 

そう言って駆け足で此方に向かって来る一人の少女。

海兵達の中でナツメの事を唯一"先生"と呼ぶこの少女は、最近特に体術の伸びがずば抜けて良い。

何よりやる気が凄い。

 

「おお、アインか。今日もテンション高ぇな」

 

劇場版でルフィの敵として登場した人物。アインだ。

青髮で高身長、フリルが付いた特徴的な上着に短パンと、海兵にしては自由な服装。

彼女の階級が私服を許されているからだ。

映画と同じく初めは暗い顔をしていた彼女。

 

(なんか知らんけど急に明るくなったんだよなぁ。何で?)

 

アイン「先生との鍛錬は毎日の楽しみですから!(今日の先生も素敵です!)」

 

「はぁ……お前だけだよ。んな事言ってくれんのは」

 

海兵達は日々、それぞれローテーションでペアを組んで組手をさせている。

その際人数の都合上必ず一人が余ってしまうのだが、その一人はナツメと組手をせねばならない。

だがナツメとの組手後は必ず身体がボロボロになる為、一度ヤッたらそのトラウマからか海兵の身体が中々動かず組手にならないのだ。ぶっちゃけ訓練中は相当怖がられてる。

 

龍掌で治してやってんじゃん!腸が飛び出たくらいで大袈裟なんだよ!

 

ナツメの"少々"はこんな感じだ。

だがそんな中、アインはナツメとの組手を率先して引き受けていた。

その甲斐もあって彼女の体術の実力は相当なものだ。

能力無しの戦闘であれば少将クラスにまで成長した。

そしてアインがナツメと訓練以外でも、食堂や広場で笑って話す姿はその他の海兵達にも良い影響を与えていた。

 

"鬼畜外道教官"も訓練以外では笑ったり話したり出来るのか!

 

そんな感じで割とこの環境に海軍もナツメも馴染んでいった。

 

 

後にガープが

『ワシの孫…ルフィと言うんじゃが…立派な海兵になるのかだけ教えてくれんか?』写真スッ

 

としつこく聞いて来るようになったので

 

「どれどれ……ふむふむ。今日も変化無しだ!立派に海賊やってんよ!」

 

 

そんな答えが聞きたいわけじゃ無いんだろう。知ってるけど。それからガープに出会う度、

今日はどうじゃ!と連日この調子である。おじいちゃん可愛いなおぃ。

勿論龍眼なぞ観てない。原作のルフィを知っているからこその確信犯です。(ゲス顔

 

 

 

〜〜3年後〜〜

 

海軍本部に来て三年が経った。あれから例の場所は特に変わらずと言った様子。

センゴクからの連絡は一向に無い。

 

ロビンとたしぎについては問題ない。ちょくちょく手紙でやり取りをしている。

勿論特別なルートだ。ヒントは王下七武海の召集。

これまで重い腰を上げなかった海賊女帝の存在である。

三年の間に何度かの召集があったのだが、女帝は必ず参加する様になった。

センゴクを始め、上層部の者達、七武海の面々まで彼女が何故召集に応じ出したのかは分からない。

 

一部の者達の間では『偽物ではないか?女帝が一瞬とはいえあんな表情するか?』こんな噂まで……

 

 

真相は誰にも分からない…否、分からなくていいのです。

 

 

そして裏では召集時に一瞬の隙を突いてハンコックとナツメは手紙を互いに交換していた。

これがルートの真相だ。

 

ロビンとたしぎの内容によると、アマゾン・リリーにて覇気や戦闘について修行しているとの事。

此方からの手紙でたしぎには特別な修行メニューも渡してある。

料理の修行も途中からハンコックまで加わって励んでいるそうだ。

次に会った時が非常に楽しみだな。

 

ハンコックの手紙は毎度毎度100枚の紙を越える。

まるで大企業の部長さんのボーナスばりに封筒が膨れている。

内容は……正直最後の1枚しか読んでいない。ごめんよ。

だって近況報告その一枚なんだもん。

そして今回のその内容にナツメは思考を巡らせる。

 

ハンコック『皆で獲物を狩りに森へ行った時のことじゃ。たしぎが』

 

「ほぉ、あいつにそんな才能があったのか……」(暗黒微笑)

 

アイン「先生??どうしたんです?そんな怖い顔して…って!これお手紙!女性からですか!!?」

 

「ん?ああ、これな。俺の大事な仲間だ」

そう言うナツメの表情はとても幸せそうでどこか寂しそうで…

アインも初めて見る表情に胸がチクチク痛む。

 

アイン「先生…先生はいずれ海軍を出て行かれるんですよね?」

 

「まぁな。俺は海兵じゃ無い。ことが済んだらすぐにでも帰るさ」

 

カラカラと笑うナツメにアインは苦笑いしか出来なかった。

 

アイン「先生は…先生は何故海軍に?ここを出た後何をするんですか?」

 

「誰にも言わないか?」

イタズラを思い付いた子どもの様に、ニヒヒと笑うナツメ。

アインは当然です!と耳を近づける。………ゴニョゴニョ

 

アイン「!!!ほ、本当なんですか!!?」

 

「まだ自分の中でしか決めてない事だ、マジで誰にも言うんじゃねぇぞ?」

 

アイン「…い、言いませんよ…聞かなかったことにします……(駄目よアイン!ダメダメダメ!)先生……私………《ぷるぷるぷるぷる》……?」

 

アインが何かを言おうとした時だった。ナツメがセンゴクから預かっている専用の電伝虫が鳴る。

 

「来たか!!《ガチャ》もしもし?センゴクか!!?俺だ!」

 

センゴク『……そう言うわけだ。私なりに色々探っていたが……どうやら確定の様だ。本気で行くんだな?』

 

「分かってんだろ。契約はここまでだ」

 

センゴク『この事に海軍は一切関与しない。いいのか!事が終われば貴様は世界的な犯罪者だぞ!!』

 

「そうだな。だがそれがどうした。だが……今まで世話になったな。頑張って俺を捕まえてくれ」ガチャ

 

アイン「せ、先生?今のってまさか!!?」

 

「アイン……今がその時だったみたいだ。……んな顔すんなよ。お前はもっと強くなるから。いつか俺を捕まえに『嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ!』っつ、おいアイン?」

 

突然の別れに感情が抑えきれなかったのかナツメの足にしがみつき子どもの様に泣き出すアイン。

 

アイン「……せま…ん……やっぱり、やっぱりこんなの嫌だ!!私も連れてってよ!絶対一緒に行く!!」

 

「おい!意味わかって言ってんのか!?ダメに決まってんだろ!!手を離せよアイン!!!」

 

時間が無いんだ。ここで止まってる暇はない!

 

アイン「………貴方の敵になるのなら…私ここで死にます」

 

「はぁ!?ちょ!ちょっと待て!銃を下ろせ」

 

アイン「さよなら先生」ガチッ

 

「!!分かった!分かったよ!!クソッどうしてこうなった…取り敢えず今から行く場所にお前は邪魔だ!後で必ず拾いに行くから船出して待ってろ!いいな!必ず行くから待ってろよ!!」

 

アイン「約束……ですよ?」ウルッ

 

 

一悶着あったが時間がない。

ナツメはこの時の為に準備して置いた特別製のボートを起動させると、雷、水を合わせた爆速でシャボンディ諸島まで急ぎ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




結構飛ばし飛ばしに削りました。
私海軍嫌いなわけじゃ無いですからね?
海軍のキャラ皆大好きですよ。

ここのやり取り気になるんですけど!とのお声が有れば番外編として追い追い書きたいと思います。


次回もその次も超展開かもです。このひと騒動が終わったら原作突入します。その前に少しホノボノも書きたいですが…

ただ一言。ルフィすまない。
ナミいないと航海できないじゃん!とお考えの方、ちゃんと考えております。

今回から数話は意見評価にドキドキしながら頑張って書きます。




ここまで読んでいただきありがとうございます。



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