【創造と破壊】の力で暴れまくる〜リメイク版すげ替え進行中〜   作:しのしのおしるこ

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誤字脱字訂正しました。

今回後編です!

前編から切り離してますので、そのまま続きからのスタートです。


お楽しみ頂けたらと!






第10話〜〜龍の息吹:後編〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アラバスタ王宮内〜〜深夜の寝室〜〜

 

 

 

ハンコック「のう……アイン、ビビ、ナミ」

 

アイン「……ええ。貴女の言いたい事は分かっていますよ。先生は…一人で全てを背負い過ぎです」

 

ビビ「アインさん……」

 

ナミ「…………」

 

ハンコック「……分かっておるのならよい……ふふ…のぉリーシャ…そなたの兄は本当に凄い男じゃ……」

 

リーシャ「……んむ……おにぃ……zzz」

 

 

 

皆が思っていた事だった。いくら護ってくれる存在が居るとはいえ…

自分達は普通の家族としてノホホンと暮らして行くわけじゃない。

海賊旗を掲げる以上、最早お尋ね者。自由に生きる為にはそれなりの力もいる。

各々がこれまでの人生で身にしみて分かっている事だ。家族とは支え合うもの。

支えられてばかりではこの先きっと、ナツメにも無理が出る。

桁違いの力を持つ彼も一人の人間なのだから。

人間には適材適所と言うものがある。とハンコックは続ける。

ナツメは放って置くと何でもかんでも自分が!と背追い込む。

その話は布団の中であったが朝方まで続いた。

 

 

そして王宮内ではこんな一コマも………

 

 

 

コブラ「あれは…リーシャちゃんか?何かを探しているようだが……やぁリーシャちゃん」

 

リーシャ「あ!こんにちは!コブラさんっ!」

 

本当にこの子の笑顔には癒される……私の娘にしたいくらいだ……

だが何を探しているのか尋ねて見ると、真剣な表情で実は…と改まる。

思わずコブラも釣られて真面目な表情に。

おじさんリーシャちゃんの頼みなら結構頑張っちゃうぞ。

 

コブラ「こらこら、年頃の娘がその様な顔をするものでは無いぞ?」

 

リーシャ「コブラさん……いぇ…こ、国王様にお願いがありますっ!実は……」

 

そうか、見た目で随分幼く見ていたが…この子もそう言う年頃なのだな。

コブラは直ぐにリーシャをテラコッタ(イガラムに瓜二つの奥さん。侍女長)の元へと案内した。

 

 

 

 

 

 

水の都〜〜ウォータセブン〜〜

 

 

 

ロビン「綺麗な街……」

 

「へー、想像以上だ。壮観だな!」

 

この街に来た理由。勿論!船を買う為だ。そしてロビンを連れて来たのにも理由がある。

 

「ロビン、ここは世界政府に所縁がある。司法の塔も近いからな。この街をよく覚えておけ」

 

何か見えたのね?と問いかけてくるロビンだったが、今は敢えて何も言うまいと口を閉ざす。

用心するに越したことはないが、今は考えても仕方のないことだ。

一頻り街を見て回り、ロビンも買い物(主に本)を済ませ、いよいよ造船所のある区画に入る。

 

ロビン「こうして二人で街を歩くのも…随分と久しぶりね」

 

「何だ急に?辛気臭いな、出かけたきゃいつでも付き合うぞ?」

 

いきなり来た不意打ちに顔を赤くするロビン。ナツメの背後から声が掛かった。

振り向くと…眼鏡をかけた美人秘書らしき女性。

スーツをピシッと着こなすやり手のリーマンの様な男。

ウォータセブン市長であり、"世界最大の造船会社ガレーラカンパニー"社長、アイスバーグと

美人秘書(CP9)カリファだった。

 

 

 

カリファ「社長、見て下さい。セクハラです」

 

バーグ「ンマー、カリファ、あれはセクハラじゃないぞ。恋人同士だ。ンマー美男美女カップルだな!」

 

何言ってんだいつら。と呆けるナツメと完全に後ろを向いてしまうロビン。

取り敢えず今回は注文をしに来ただけだったので、予算と希望の船体素材、

受け取りに来るまでの期間(2年間)預かっていてほしい事を伝える。

 

バーグ「??この船体を囲む様な筒は何だ?」

 

「ははは!そいつはな!俺のとっておきだ!」

 

よく分からんが上客だ。注文を受けた以上海賊船だろうと創り上げるのがプロ。

前金を渡し、ナツメとロビンはアラバスタへと帰港する。

ロビンはアラバスタへ着くまでの間ずっと顔を赤くしながら何かを呟いていた。

 

 

 

バーグ「ンマー、あいつらの顔どこかで見た記憶があるんだが……しかし海賊でもないのに海賊船を造れとは可笑しな客だ」

 

 

カリファ「社長。セクハラです」

 

バーグ「何で!?」

 

 

 

 

 

 

 

あっという間に2年の歳月が経過した。

 

 

 

 

 

〜〜2年後〜〜

 

 

いよいよ待ちに待った旗上げの時!その日の朝はいつにも増して皆が早起きだった。

アラバスタ王宮内も、英雄の船出とあってバタバタと忙しなく駆け回っている。

 

コブラ「ナツメ君とナミちゃんは、まだ戻らんのか?」

 

彼に言いたいことがある。と国王はナツメ帰還の知らせを今か今かと待っていた。

 

リーシャ「先程連絡が入りました。お兄様はもう直ぐそこまで来ているそうです」

 

コブラ「おお!そうか、いよいよだな!所でリー『お断りします』早い!まだ何も言っておらんぞ!?だが…リーシャちゃんは本当に2年で見違えたな!」

 

リーシャ「当然です♪一味のメイド兼、お兄様の妹なのですから」

 

そう。この2年でリーシャは勿論のこと、皆が見違える成長を遂げた。

 

 

 

やあ。また会ったね、え?誰お前だって?いい加減覚えてくれないか。

私は【謎の美少女X】アラバスタ踊り子バージョンだよ。

さて、紹介を始めよう、何せ3分しかない。3分立つと帰りたくなるんだ。

 

リーシャ(15→17歳)医者…非戦闘員?

アラバスタの侍女の物とは、性能も見た目も違うメイド服を着こなし、

佇まい、言葉遣い、雰囲気共に相応しいものに仕上がっている。

メイド服も彼女自身で造ったものらしいが……本当に大したものだな!

癒しメイド担当。覇気などは使えないが癒しのオーラを使い皆を癒してくれるぞ!

戦闘力は見ていないので不明だ。恐らくは非戦闘員だろう。

 

・一言コメント「自分の家族を守れる様にハンコックと医学を学びました。切っ掛けはお兄様の龍掌です。皆さんどんどん怪我してくださいね♪」

 

・得意料理:栄養学を取り入れた海の料理、スイーツ、お茶菓子

 

・能力者、ケタケタの実

 

 

ナミ(16→18歳)航海士…非戦闘員

彼女は天候をよみ、船を自在に操る技術を備えた。一味唯一の航海士だ。

この2年でナツメとちょくちょく海に出てグランドラインの気候を勉強していたようだ!

勉強熱心だな!2年でスタイルはかなり恵まれたものになっているようだ!

今日もナツメと船を取りに行ってるからな!

 

・一言コメント「航海術は誰にも負けないわね。伊達にこの2年で3桁死にかけたわけじゃないの」

 

・得意料理:ココヤシ村の家庭料理、みかん系スイーツ

 

 

ハンコック(27→29歳)医者…戦闘員《覇王色.武装色の覇気

元海賊女帝!その美しさはアラサーになっても止まることを知らないな!

元々戦闘面でかなりの強さだったこともあって、2年間は自身も鍛えながら他の仲間の教官をやっていたぞ!彼女自身変わったことといえば服装だな!

今の彼女はナツメに影響を受けてか革ジャン着ちゃう系お姉様と言った感じだ!

アラバスタの医者、女ヶ島から派遣で呼びよせた医者から医療も学んでいたな!

リーシャと並んで、一味で二人いる医者の一人だ!戦闘もこなす完璧お姉様だな!

重力仕事しろ。

 

・一言コメント「ナツメを落とすのに悪魔の力など借りぬ!」

 

・得意料理:医学料理、精力がつく料理

 

・能力者、メロメロの実

 

 

ロビン(26→28歳)考古学者…戦闘員《見聞色の覇気

頭脳明晰!どんな時でも冷静沈着、クール系パーフェクトお姉さん!

彼女はこの2年でコブラの許可を取り、ちゃっかりポーネグリフを読んじゃったらしいな!

成長期は終わったのかスタイルはさほど変化は無いぞ!元々スタイルは恵まれてるけどね。

戦闘に関しては見聞色の覇気を覚醒させた。

 

・一言コメント「ふふふ、特に無いわ」無いのかよ!!!

 

・得意料理:南国系の豪快な料理、ダークマター系不思議スイーツ

 

・能力者、ハナハナの実

 

 

アイン(22→24歳)特攻隊長…超戦闘員《武装色、見聞色の覇気

彼女は唯ひたすらに2年間修行に費やした……最早修羅と言ってもいいと思う。

それぐらい強くなった。ふ、震えが止まらないよぉ。

冗談はさておき本当に強くなったんだ!

ナツメ直伝の体術を操り、氣のコントロールもかなりのものらしいな!

悪魔の実の力もあって一味での戦闘力はイチニを争う!

 

・一言コメント「先生にはまだ敵いませんよ?唯、同じく修行を付けてもらっている姉弟子にだけは絶対負けたく無いんですっ!」

 

・得意料理:簡単なアラバスタ料理

 

・能力者、モドモドの実

 

 

おっと3分経ってしまったな!これはいかん!帰らせて貰うよ!デュワッ

 

 

 

「よ!待たせたな!皆準備は出来てるか?」

 

リーシャ「お兄様!お帰りなさいませ!皆、出港準備は出来ております♪」

 

コブラ「ナツメ君、よく戻ったな。成る程!これは立派な船だ」

 

ナミ「でしょ〜?性能もすっごいのよ!7億なんてとんでもない買い物だったけど大満足だわ!」

 

ナミと共にウォータセブンに船を取りに行っていたナツメ。彼女のおかげで何の問題もなくアラバスタに戻って来れた。

 

 

 

 

〜〜回想〜〜

 

「おー!!!ちゃんと注文通りだ!こりゃすげぇ!」

 

現れたのは巨大な帆船。原作サウザントサニー号の約4倍の大きさだ。

船首には巨大な木彫りで出来た黒龍が、正面から船にしがみつく様に取り付けられている。

両サイドも片側に4匹の龍、合計8匹の龍が船側面に絡み付き、頭を外に突き出している。

更に、突き出した頭の口内には鋼の筒が埋め込まれている。砲筒の様だ。

 

ナミ「すっごーい!100人は軽く乗れそうね!いくらしたの?」

 

バーグ「素材は"宝樹アダム"をふんだんに使った。どんなに困難な海でも超えて行けるだろう。

ンマー、8億だな」

 

ナミ「はっ!8億うぅ!?ナツメ!あんたそんなにお金あったの!!!?」

 

「ん?ああ、賞金稼ぎ時代とカジノでもリーシャと一緒に稼いだからな〜。

8億か!いい買い物したな!」

 

ナミ「う、腕がなるわね……」

 

だが残りの残金をナミに問い詰められ…

それを聞いたナミによる執拗な値下げにより7億までまけてもらった。

すまんアイスバーグ。この子ちょっと…がめつくて……

 

 

 

カリファ「値下げはセクハラです」

 

ナツメ「あ、ハイ」

 

 

 

 

〜〜回想終了〜〜

 

 

 

 

コブラ「ナツメ君、君に話がある」

 

「おう!どうしたんだ?コブラ、真剣な顔して」

 

コブラ「ビビを連れて行くなら…代わりにリーシャたん置いてけ」

 

「アホか!その鼻血引っこめろ変態ジジイ!てかビビ?ビビ助が何だって!?」

 

ビビ「ナツメさん!「ビビ助?」……私、この2年間ずっと悩んで考えました!でも考えれば考える程この想いは止められなくて……私!沢山修行したんです!強くなりました!父にも最初は反対されてたけど、今では応援してくれてます!お願いです!私も!私も冒険に連れて行ってください!!!後、ビビ助は辞めて…」

 

「ビビす…ビビ……」

 

ビビの告白にその場で驚いたのは、実はナツメ一人。

ハンコックもロビンも、アインもリーシャも…

振り向くと皆がナツメの言葉を笑顔で待っていた。

 

コブラ「そういうわけだ。ナツメ君。ビビの事を宜しく頼む!」

 

「国王まで!……だがビビは王女だぞ?いずれこの国を」

 

ハンコック「それは妾も同じ事。ビビの決意は固いぞナツメ。あやつの眼をよくみて見ぃ」

 

「……分かったよ!俺としちゃ大歓迎だった。可愛い妹みたいなもんだしな!ビビ!」

 

ビビ「はい!皆!行ってくるね!(やったぁ!!!)」

 

そして一味は全員船に乗り込んだ。

 

「野郎ども!『"野郎"はお兄様だけです』…えぇ……しまらねぇなオィ。まぁいい、たしぎを迎えに行くぞ!出港だぁ!!」

 

 

 

 

追記〜〜ビビ〜〜

 

 

ビビ(14→16歳)戦闘員…《覇王色、武装色の覇気

弱冠14歳にして、ある事をきっかけに覇王色の片鱗を見せる。

その後、2年間ハンコックに覇王色のコントロール、

アインに武装色の修得を鍛錬され、体術の腕も中々の水準に達している。

武装色のレベルは武器に纏わせ戦う事が出来るほど。

狙撃の腕もいい為、狙撃手として活躍するかもしれない。

腰のガンベルトに五丁の銃を携えている。銃には其々愛称を付け可愛がっている。

 

・一言コメント「海賊女王に私はなるっ!(勿論、王様はナツメさん!えへへ…///)」

 

・得意料理:アラバスタの料理、スイーツ全般

 

 

 

 

 

ローグタウン〜〜海軍本部"大佐"司令室〜〜

 

 

 

 

スモーカー「たしぎぃ!!!」

 

この部屋では聞き慣れた怒鳴り声。

大声で呼ばれたたしぎは駆け足で上司の部屋へと入ってくる。

 

スモーカー「たしぎぃ!テメェ!!トロトロと何やってやがった!!」

 

たしぎ「す、すみません!スモーカーさん!!眼鏡が何処かに行っちゃって……」

 

スモーカー「オィ。テメェの頭に引っ付いてるそりゃなんだ」

 

あ!と慌てて眼鏡をかける。

 

スモーカー「テメェは抜け過ぎだ!!抜けてんのは気合いだけじゃ足りねぇのか!?処刑台で海賊共が騒いでる!海賊同士の三つ巴だ!!いいな!"麦わら"の首が飛んだらバギー、アルビダその他の一味を包囲!畳み掛けろ!!」

 

たしぎ「は、はい!すみませんっ(来た!流石です!師匠の計画通りですね!)」

 

《ぷるぷるぷるぷる》

 

 

スモーカー「なんだこんな時に!」

 

海兵「そ、曹長にお電話みたいです」

 

チッ!早く済ませろ!との声に

『す、すいません』と、ビクビクしながらたしぎは受話器を取る。

この電伝虫は、ナツメと連絡を取る際に使う。

本部から支給された、たしぎ専用電伝虫という"設定"だ。

電伝虫の殻はナツメ特別製の金属で出来ており、電波などの盗聴は完全にシャットアウトされる。

普段は大佐の部屋で電話に出るなど絶対にしなかったのだが……

 

このタイミングはナツメにより作戦として聴かされていた。想定内の事態だ。

 

 

『おう!たしぎか!?何も喋らずそのまま聴け。たった今グランドラインを抜けてイーストブルーに入った。予定通りの時間にローグタウンに着く。いよいよ計画実行の時だな』

 

たしぎ(師匠!いよいよなんですね!長かった……最後に師匠に会ったのはイツ頃だったでしょうか……確か480時間と23分16秒前ですね。随分前に感じます……あ〜〜〜〜師匠師匠師匠〜〜!)

 

『皆、お前の帰りを待ってるからな!俺も楽しみにしてるよ。おい!アイン!勝負勝負ウルセェ!っと……すまん。そういうわけだ」

 

たしぎ(了解です!心の中なので100回は了解しておきましょう!アインは相変わらずですか…私と先生の会話を遮るなど万死に値します!強く…なっているのでしょね……なっていなければ)

 

『あ、そうそう……スモーカー"大佐"泣かすなよー』

 

カカカカカッ!ナツメの笑い声を最後に電伝虫の通話は切れた。

 

たしぎ「ふふふ…善処します」(暗黒微笑)

 

スモーカー「??誰からだ」

 

たしぎ「いえ、"本部"からでしたが…別支部宛への間違い電話でした」

 

 

ナツメが出した2年にも及ぶたしぎへの任務。

それは…

ルフィ達のグランドライン突入のサポートをする為に、"たしぎに海軍支部へ入隊して貰う"

という内容のものだ。たしぎは原作と同様ローグタウン管轄の海軍本部曹長に。

スモーカーの部下として2年間潜入する事も出来た。

今の今まで上手い具合に事は運べた。

2年間の間に、ナツメとたしぎは電伝虫でちょいちょいやり取りを交わした。

月に一度ナツメが直々に修行。【棗流】も仕込み始めたし、覇気の修行も勿論怠らなかった。

後は原作通りに"麦わらの一味"がローグタウンへ来てくれるかどうか……

 

ここは正直賭けだった。何せ、航海の要になるはずのナミがウチの一味に居るのだ。

変わりの航海士が居なければローグタウンへなど来れないだろう。

アーロンパークに寄ってない時間を上手い具合に航海士獲得期限として噛み合ってくれないだろうか

……なんて考えていたのだが。

 

ルフィはちゃんと航海士を仲間にしていた。ほんの数週間前に分かったことだ。

どうやらあの村で仲間になったらしい。

時期的にはアーロンパークの時間が丸々空く程の余裕。

そこに組み込まれたのが"彼女の未熟さ"だった。

ナミに比べると航海士の腕は、少し心許ない事が分かった。

恐らくナミとの腕前の差がアーロンパークに寄らなかった時間の余裕に上手く噛み合ったらしい。

 

そして殆どが原作通りの展開で進んで行く。

 

 

 

 

〜〜麦わら一味side〜〜

 

 

サンジ「ウソップ!テメェ先に戻って"カヤ"ちゃんの安否確認しとけ!この煙野郎は俺が相手する!」

 

ウソップ「わ、わかった!頼んだぞ」

 

ルフィ「サンジ!お前も先に行け!こいつは俺が相手する!!」

 

サンジ「ルフィ!?『早く行け!』チッ!マリモ!先に行ってる!」

 

 

ゾロ「な!剣筋がっ!全く見えなかった!!(こ、この女!会った時と動きが違いすぎるだろ!)」

 

たしぎ「女だと思って甘く見ましたね。ふふふ、まぁ"それ以前"の問題でしたが」

 

 

 

スモーカー「テメェが3000万だと?終わりだ麦わら。悪運尽きたな」

 

ルフィ「ゲホッ……!くそぉ!(何だこの棒、体に力が入らねぇ)」

 

麦わらの一味は絶体絶命のピンチに陥っていた。

サンジ、ウソップを逃すも…ルフィは呆気なくスモーカーに抑えられてしまう。

ゾロも昼間、街で出会った"彼女に瓜二つ"のドジな海兵にあっさり負けてしまった。

 

たしぎ(師匠は何故こんな奴らを……)

 

正直たしぎは腑に落ちない。

他ならぬナツメの頼みだったから、今回の作戦に二つ返事で了承はした。

だが…何よりも大切な師匠との時間を……2年間もこの一味の為に……

そう考えるとモヤモヤしてしまう。

合流したら師匠に聞いて見ましょうか…それより今は…

 

スモーカー(たしぎの今の動き……何だ?俺にも見えなかっただと……意味が分からねぇ、実力を隠していた?何故だ)

 

そして少し不機嫌になってしまったが、遂にたしぎは動き出した。

 

ゾロ「なっ!何のつもりだテメェ!!」

ルフィ「!!?あいつ海兵じゃ?」

 

たしぎ「貴方達の実力はよく分かったわ。行きなさい」

 

ゾロは何かをたしぎに耳打ちされると同時に文句を吐きながら逃げて行った。

スモーカーは目の前の光景が信じられなかった。人を見る目には自信があった。

コイツは…ノロマで抜けてはいるが芯はしっかり通っている女だ!

自分の支部に入った当初、"正義"を語るたしぎは嘘など言ってなかった筈!

そんなたしぎがよりによって、"剣士"を逃しただと!!?何の冗談だ!

 

スモーカー「たしぎ!!テメェ!!!どういうつもりだ!!納得いく様に説明しろ!!」

 

ギロリとガンを飛ばすも、今までの彼女はもう居ない。

一瞬だけニコッと微笑んだかと思うと、直ぐに見たことの無い表情に引き締まる。

コレは…"上に立っている奴"の顔だ。

 

たしぎ「長かった茶番も此処までです」

 

スモーカー「茶番だと!?テメェの正義は嘘だったのか!?」

 

雨が強くなってきましたね…たしぎはその言葉の続きに溜息を吐く。

ルフィは訳が分からないと言った感じだ。

 

たしぎ「海軍は嫌いですが……ふふ、その中でも貴方の"正義"は、まぁ…悪くは無いですね」

 

スモーカー「っ!!クソが!その感じ……テメェは始めから!!!」

 

たしぎ「当然ですよ。私には心を許す家族が居ますから……そして私がお慕いするのは……

世界にただ一人だけです!お世話になりましたね、"スモーカー"」

 

 

 

ドンッ

 

 

 

 

スモーカー(なっ!!これは覇王色の!!!)

 

 

 

 

気が付けばスモーカー愛用の十手は膾切りにされ、ルフィとたしぎの姿は何処にも無くなっていた。

 

 

 

 

 

 

ローグタウン〜〜某所〜〜

 

 

「すまねぇな。親父の見送り邪魔しちまってよ」

 

???「構わんさ。お前には世話になっている。それに……お前も"家族"の門出だったんだ」

 

「ははは!その通りだよ。悪ぃ、気ぃ使わせたな。あいつはウチの副船長だからな……くくく、いよいよだドラゴン!これから俺は世界に出る!」

 

ドラゴン「お前が……世界にどの様な影響を与えていくのか……楽しみにしてる。私と同じ名を持つ"龍の王"よ」

 

 

 

 

 

 

 

〜〜ドンッ!と成長の記録〜〜

 

 

たしぎ(19→21歳)副船長、戦闘員…《覇王色、武装色、見聞色の覇気

この2年間で一番頑張ったのは彼女だろう。

そして師匠愛、向上心によって、様々な才能を開花させていく。

部隊の指揮、戦闘時のセンス、覇気三種の練度、棗流の修得(現在20%)

どれを取っても人一倍努力し、途轍もなく強くなった。己の夢の為。

そして一番は師匠、ナツメの弟子として絶対に無様な姿は見せられない!

という、彼女の矜持から来るものだ。まだまだ成長段階。

これから彼女は副船長としてどう活躍していくのか!ゾロとの対決も気になる所。

 

・一言コメント

「コメントですか?(師匠師匠師匠〜〜!好きです!大好きです!)…特にありませんね」

 

 

・得意料理:家庭料理、お弁当系の箱に纏める料理

 

 

ナツメ(24→26歳)

・二つ名【銀龍帝】、【白金(シロガネ)の龍王】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ココ数話の超展開、今回の前編、後編……通してご覧下さった方々、如何でしたか?
感想、評価など頂けますと非常に嬉しいです!

所々で小ネタはすみませぬ。ノリです。
今の所書いていて特に楽しいのはアインとハンコックの絡みです。

次回からはたしぎも本格的に副船長として活躍します。

そして麦わらの一味の航海士はカヤでしたね!

次回、ルフィと遂に接触、たしぎが無双、海賊としてのオリ主に対する各地の反応。

主人公の海賊団の名前…結局決まらず少しカットです。
次回判明します。懸賞金もお楽しみに!


此処まで読んで頂きありがとうございます。



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