【創造と破壊】の力で暴れまくる〜リメイク版すげ替え進行中〜   作:しのしのおしるこ

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連休なのに投稿おせぇよ!すみません。
今回オリヒロインというか、かなり重要なオリキャラをブッコミました。
そのオリキャラの挿絵を作成していて遅くなったのです。
※挿絵はあくまでイメージしやすい様にと描いたものです。
イメージ壊れるという方は観覧をお控えする事をオススメします。
物語が大きく動く節目ドキに私もワクワクしながら執筆しています。

原作キャラにも負けない可愛いオリキャラに出来るように頑張ります。



ではお楽しみ下さい!



第9話〜〜妹属性!爆誕!!!〜〜挿絵あり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜マリンフォードとシャボンディ諸島中間地点〜〜

 

 

 

「クソッ!クソが!もっと!もっと飛ばせ!」

 

予想外のタイムロスにイライラしながらシャボンディ諸島へボートを飛ばすナツメ。

島の様子が気になり、先程から龍眼を発動するも何も映らない。

あの子ども達の事となると、てんで機能しなくなる。急がなければ手遅れになる。

何せ三年もこの時を待ったのだから。

 

マリンフォードを出てほんの数分後シャボンディ諸島に到着する。

と同時にボートを踏み台に島へと飛び移る。

ボートは粉々になってしまったが、そんな事はどうでもいい。

目的の現場まで全力疾走するナツメ。

周りの気配に警戒しつつもヤルキマングローブが振動する程の速度で飛び移っていく。

 

「見えて来た。あの服装、特徴的なメット、連れている少女は……あの子どもだ!間違いない」

 

スッと木の陰に隠れ気配を消す。

現場は人気の無い広場。例えるなら野球の内野が機能する程度の広さに、周りを警戒する様に取り囲む黒服の男が四人……その辺の海軍将校より明らかに強い。

その更に後ろにはうつ伏せに倒れる海兵が三人。此方はどうやら死んでいる様だ。

中央には天竜人らしき男が一人。だがこの男…本当に天竜人か?

 

(何だあいつは……変な喋り方もしてねぇし……原作の天竜人とは明らかに雰囲気が違う……)

 

道楽でマリージョアから降りて来た様には見えない。

その男の周りに這いつくばる四人の子ども達。三年前に龍眼で観た光景そのものだった。

 

 

 

 

シャボンディ諸島〜〜奴隷の少女side〜〜

 

 

少女(な…何とか四人はつくれた……心臓が痛い…次の回収時期まで持たないかも……)

 

主人である天竜人の背後で胸の辺りを抑えながら苦悶の表情を何とか誤魔化そうとする少女。

少女(こんな事続けてても何の解決にもならないのは分かってるけど……せめて私の命が尽きるまでは…

誰も死なせたく無い……次生まれ変わったらきっと…)

 

少女は既に今の人生を"自分の為に"使おうという考え方自体が無くなっていた。

それ程までに追い詰められた日常。次に生まれ変わった時はきっと幸せな人生が待ってる。

だからこの命で助かる人がいるのなら惜しく無い…そんな事を考えていた。

 

天竜人「少々邪魔が入ったが、収穫はあった。良くやったぞリーシャ」

 

"ありがとうございます"リーシャと呼ばれた少女は、ホッとした様な笑顔で返す。

この時だけは褒めてもらえる。この一瞬が少女にとって唯一、人生で安らぐ時間だった。

 

黒服「ではアコウ様。マリージョアへと戻りましょう」

 

黒服の男が鎖で連なる手枷をかけられた子ども達を起こすと、子ども達を隠す様に歩き出した。

囚われたというのに全く表情を変えずに抵抗もしない子ども達。まるで人形の様な表情だ。

アコウに何かされたのか?だが、このまま行かせるわけがない。

 

「待てよメット野郎」

 

ドサッ。四人居た黒服の男がその場に倒れる。と同時に、その進行を防ぐ様にナツメが姿を見せた。

 

アコウ「何だ貴様。何処から湧いて来た。海兵か?」

 

アコウと呼ばれていた天竜人は、護衛の男がやられたというのに特に焦った様子はない。

 

「海兵じゃねぇよ。その臨時教官様だ。それよりその子ども達を連れてってどうする気だ?真昼間から堂々と人攫いなんかしやがって……穏やかじゃねぇな」

 

アコウ「臨時教官だと?……ほう、貴様がそうなのか。五老星の報告で聞いている。中々有能な教官らしいじゃないか。貴様も連れて行くとしよう。役に立ちそうだからな」

 

「ああ?天竜人みてぇな糞に使われるのはごめんだね。こっちの問いに答えろよ」

 

しかしアコウはその問いに答えること無く、両手を前に翳す。

ナツメの背後の木がグニャリと歪み、拘束しようと腕に絡み付く。

何処ぞの女神の様にぐるぐる巻きにされてしまった。

悪魔の実の能力だろう。

 

「話が通じねぇタイプかよ。こんなもんで俺が……!!」

 

と腕に力を入れようとした時…

アコウの隣に立つ少女が必死で口を動かし何かを伝えようとしているのが目に入った。

 

リーシャ《お願いします。抵抗しないで。後で必ず逃します》

 

声を出さず口をパクパクさせてそう伝えてくるリーシャ。

助けて欲しいんじゃなかったのか?

龍眼で観た少女は……あの時確かにそんな表情をしていた筈だ。俺が殺されると思われてるのか?

この程度の相手ならいつでも逃げれる。少女に話を聞いてからでも遅くないか……

そう判断したナツメは、取り敢えず大人しくアコウに捕まる事にした。

 

リーシャ(ごめんなさい、お兄さん。後で必ず逃します。此処で暴れられたら全てが無駄になってしまうから……)

 

アコウ「イキがいい人間だな。初めから大人しく捕まっとれ」

 

 

 

 

 

 

 

聖地マリージョア〜〜アコウの屋敷(訓練場)〜〜

 

 

 

その後、ナツメと子ども達はアコウの屋敷の離れにある訓練場の様な場所に連れて来られる。

石畳の上で10人程の子ども達が何かをしていた。

随分古典的な修行の様だ……手足もボロボロだ。

10歳にも満たない子どもにやらせるものじゃない。しかも皆が無表情。

手足が擦り剥けようが、木人に縛り付けられ拷問の様に鞭打たれようが、黒服に組手でボロ雑巾の様に蹴り飛ばされようが、悲鳴の一つも上げない。これは明らかに異常だ。精神が完全に壊されている。

ナツメはこの場所に着く前に少女に耳打ちされた言葉を思い出していた。

 

リーシャ「お兄さんはとても強い。一目見てすぐに分かりました。だけど……この先で何を見ても暴れないで欲しいのです……大丈夫です。私が治しますから」

 

初めは彼女が何を言っているのか分からなかった…だがこんな光景を見てナツメが我慢出来るはずもなく……

 

「止めろテメェらぁ!!」

 

黒服達を倒し、瞬時にその場を制圧し子ども達に駆け寄る。龍掌で手当てする為だ。

 

アコウ「おお!おおお!!相当な実力者だと聞いていたが!まさかリーシャと同じ治癒まで使えるとはな!ふははは!!実にいい拾い物をした!!いいぞぉ!おい白髪の貴様!これからは、こいつらガキどもは貴様が鍛えろ!壊したらリーシャと交代で治せ。(まぁ……死んでも別に構わんがな……)」

 

それだけ言うとアコウは黒服と去って行った。

だがアコウの言葉など耳に入っていない。目の前の光景に驚愕していたからだ。

先程駆け寄って治療しようとした子どもはリーシャの手によって回復していく。

まるで龍掌を使った様に。

 

(俺は確かにさっき龍掌を使った。だがこの子どもを治せなかった。いやあの感覚はそうじゃない……

この子どもには氣がまるで無い!死体なのか!?でもリーシャは目の前で治療していく…どう言う事だ?)

 

全ての子どもを治療させると、子ども達は何も言わず鍛錬に戻っていく。

そしてナツメの元に苦しそうな表情で近寄ってくるリーシャ。

 

リーシャ「お兄さんは本物の治癒能力者だったのですね」

 

「本物?どう言う意味だ?あの子ども達……お前の治癒能力。あれは…」

 

リーシャ「はい。あれは人間じゃありません。私が能力で創り出した分身。私の命を削って創り出したもの。ですので治療に見えたあれも私が治していただけです……」

 

「創り出しただと!?あ、悪魔の実の能力なのか?聞いたことがないが…」

 

リーシャ「ええ。今の主人、アコウ様の奴隷になる前、私は"一般階級"の天竜人に奴隷として買われました。その時に余興として食べさせられた《ケタケタの実》の能力です。今この場に居るのは……私とお兄さんの二人だけなんですよ」

 

そう言ってニコッと微笑むリーシャ。その笑顔は天使の様だった。

奴隷として攫われたのも、その容姿によるものだろう。

ひまわりの様に綺麗な金髪、透き通る様な真っ白な肌。

双眸は髪色と同じ金色で吸い込まれそうな瞳をしている。

今現在の年はおそらく15歳程だろう。たしぎと出会った時の様な幼さも感じる。

だが………

 

(何故……こんな所に独りで居てこんな表情で笑えるんだ……)

 

リーシャ「………あの子ども達を…見てください。本当は…私が救えたかもしれない人達…友達だったんです……あの子達、本当にここに居たんですよ?」

 

その時の事を思い出したのだろう。静かに彼女の頬を涙が伝う。

 

こんな事話しても何も変わらないのは分かってる。

でも……あの子達の事を誰かに知って居て欲しい。

この人は強い。きっとココから逃げる事だって出来る。いや、逃してみせる。

そしてこの子達がここに確かに存在してた、生きてたんだよって貴方にだけでも知って貰えたら……

先程彼が治癒の能力を使って居た時の表情、今彼女を見つめる表情を見てナツメの優しさを感じ取ったリーシャ。

今迄誰にも言えなかった感情を沸々と語り出した。

 

少女には夢があった。

 

「生まれ変わったらちゃんとした家族が居て、美味しいご飯を食べて……世界を見てみたいな。冒険してみたいな」

 

他人事の様な夢。今の人生などハナから諦めている夢。

ここに連れてこられた時に居た子ども達。不安だった彼女をいつも笑顔で囲んで励ましてくれた。

だがそんな日は長く続く筈もなく。相当無理をしていたのだろう。

彼女を残し、皆が一気に死んでしまった。居なくなってしまった。

リーシャはそれを見ている事しか出来ず、せめてこれだけでも…と皆を埋めてお墓を作った。

 

リーシャ「他の子達が死んだ後…お墓を造って埋めてあげたの。でも…その日の夜はどうしても眠れなくて……こっそり抜け出して皆の所に会いに行った。その日は異常に警備も少なくて……」

 

リーシャの頬を大粒の涙が濡らしていく。

そして…トドメとばかりにリーシャが言った言葉でナツメは遂にブチ切れた。

 

リーシャ「無ぐなっでだっ…全部掘り返されでっ!………そして背後から声がしたの!……」

振り返ったリーシャの前には

『あのガキどもも最後は役に立ったぞ?』と腹をさすりながら笑うアコウの姿。

 

ナツメには何故か容易に想像できた。あの男がその時何をしたのか。

子ども達の食事に毒でも混ぜていたのだろう。

 

リーシャ「私にはすぐに分かった……皆…皆「もういい!これ以上何も言うな!」……」

 

「こんな腐った所からお前を直ぐに出してやる。もう苦しまなくていい。直ぐに…直ぐに終わらせてやる」

 

リーシャ「お兄ちゃん……でもお兄ちゃんも死んじゃう……」

 

「カカカッ!馬鹿言うなよ!俺が死ぬわけねぇだろ?お前は目を瞑ってここで待ってろよ!これ以上こんな腐った場所は見なくていいよ。外の世界は綺麗だぞ?」

 

ナツメは心配すんなと彼女の頭を撫で回す。

 

「決めたぞリーシャ!!!お前は俺の家族になれ!俺が何処にでも連れて行ってやるからよ。拒否権は無ぇ!」

 

リーシャ「……家族…お兄ちゃんが私の…家族になってくれるの?」

 

「おう!今日からお前は俺の妹だ!きっと毎日楽しいぞ!だから……今は眠ってろよ。次に眼が覚めた時、お前の本当の人生は始まるんだ」

 

ナツメはリーシャを優しく抱き締めると龍掌を使いながらゆっくりと気絶させ、ソッとベットに寝かせた。同時に奴隷の焼印も跡形も無く元の背中に完治させる。

 

 

リーシャ(あったかいなぁ……お兄ちゃん……何だか神様みたい……)

 

 

丸い光が眠ったリーシャに吸い込まれるように入っていく。丁度彼女の創り出した分身の数と同じ光が。

 

そして……

 

 

 

(巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るな巫山戯るな!)

 

 

 

 

ナツメの眼から熱い何かがとめどなく溢れる。殺してやる…一人残らず殺してやる……

 

「絶対に許さねぇ……」

 

唇をブチィと噛み切った。

 

 

ズオッ!ドゴン!!!!!!

 

 

凄まじい破壊音と共にマリージョア全体が震える。

 

 

 

 

 

 

 

〜〜海軍本部〜〜

 

 

センゴク「くっ!ナツメ!!!遂に始めおったか!!!!!!」

 

黄猿「センゴクさぁん…あっしは本当に行かなくていいんで?」

 

センゴク「ああ……今大将を失うわけにはいかん……あの一族は世界政府でも異質の闇だ。存在を知った時は本当かどうかも疑わしかったが……奴の行動が…そのまま答えなのだろう」

 

黄猿「…………おっそろしいねぇ〜。此処まで殺気が飛んで来てるよぉ?」

 

センゴク(食人族の天竜人とはな……悍ましい闇だ)

 

 

 

〜〜マリンフォード沖〜〜

 

アイン「…先生……」

 

 

 

 

 

 

 

 

マリージョア〜〜アコウの屋敷〜〜

 

 

アコウ「何だ!何事だぁ!!!ッツ!き、貴様ぁ!」

 

 

 

リィィィィィィィィン

 

 

 

「よぉアコウ。こんな時間に何処行こーってんだ?連れねぇじゃねえかよ……てめぇら全員……[動くな]……持て成してやるから遊んでけヨ」

 

 

 

ズアァァァァァァア

 

 

アコウと黒服達は一歩も動けずにその光景を見ているしかなかった。

大地、空、全てを埋め尽くさんばかりに突如そこに現れた巨大な刃。

その全てがアコウ達に切っ先を向けて……

 

 

「たらふく食えよ……お前らが最後に味わうのはてめぇら自身の血だ」

 

 

棗流六千七刀龍奥義"屍狂座"‼︎‼︎

 

ブチュ

 

 

 

 

聖地マリージョアの一角に突如出来上がった剣山の山。

その衝撃、質量によって、ある区画の全てが歴史の闇と共に消え去った。

棗はアコウ含む親族全ての天竜人、黒服全員を殺害。建物を大地ごとふきとばした。

 

その後ナツメはリーシャを抱きかかえマリージョアを脱出。

不思議な事に海軍などの追っ手は一人も来なかった。

リーシャは幸せそうな表情を浮かべ、その腕の中で眠っている。

 

アイン「おかえり先生っ!……良かった。本当に…無事で良かった…」クスン

 

「くくくっ、必ず迎えにいくって行ったろ?もう此処に用は無い。追っ手が来る前にさっさと帰るぞ。改めて聞くが…本当にいいんだな?俺はたった今から世界的な大犯罪者だ」

 

セリフと表情がかみ合っていないとは正にこの事だろう。

ナツメは心底嬉しそうな顔をしている。手に抱いている少女がその答えなのだろうか。

 

アイン「はい!本当、先生ったら何を今更!ふふっ辞表も書いて出して来ましたから!!」

 

「ははは!抜かりないな!そうか、ならアインもこれからはオレ達の大切な仲間だ。ヨロシクな」

 

アイン「何処までもついて行きますよ!」ニコッ

 

 

その場でアインが乗って来た船を改造し…

リーシャを起こさぬよう慎重にアマゾン・リリーへ帰還した。

 

 

 

 

 

 

アマゾン・リリー〜〜沿岸部〜〜

 

 

無事に仲間の元へ帰って来たナツメは、見張りをしていた女ヶ島の少女に帰還を伝えた。

猛スピードでハンコック達を呼びにいく少女の背中を朝日が照らし始めていた。

 

 

ハンコック「ナツメ!よう帰って来た!わらわはこの日を待ちわびたぞ!!!」

 

「おう!今帰った!ちょいちょい顔合わせてたけど全然喋れなかったかんな〜、ただいま!」

 

涙を流すハンコック。ナツメに抱きつこうとして駆け寄ってくるも、腕の中にいるリーシャが目に入る。

 

ハンコック「こ、この少女がナツメの言っておった……」

 

「ああ。今寝ちまってるから起きたら皆んなに改めて紹介する。それと……おい、アイン出てこい」

 

アイン「あわわわっ!ま、まさかとは思いましたがっ!海賊女帝さんが先生の大切な仲間!?」

 

ハンコック「なんじゃこの小娘は!名も名乗らぬとは無礼であろう!」

 

(こ、これは!見下し過ぎのポーズ!!!本当に仰け反ってんだなぁって俺このポーズ生で見たの初めてだわ)

 

アイン「す、すみません!アインと言います!先生の元で武術を習ってました!」

 

「あー、ハンコック、実はだな」ゴニョゴニョ

 

ハンコック「なんじゃと!?(またコヤツは女をホイホイと……!わらわだけでは飽き足りぬのか?裸で床を共にした仲じゃというのに!)」

 

ナツメはマリージョアに行く前の一悶着を簡単に説明したのだが、どうやら別の意味で捉えたハンコック。

 

ハンコック「ふんっ、ナツメが仲間になったというならわらわは何も言わぬが……!アインとやら!此方へ来る事を許す」

 

え?え?と慌てるアインに、こっち来いって言ってんだよ多分。翻訳するナツメ。

アインはハンコックの顔に耳を近付ける。

 

ハンコック『ナツメの両手は既にふさがっておる!出過ぎた真似をするでないぞ?』

 

アイン『なっ!いくら女帝さんでもそれは譲れませんね!勝負なら受けて立ちます』

 

ぐぬぬぬぬ!

 

「?何やってんだこいつら」

 

 

 

 

 

九蛇城〜〜ハンコックの部屋〜〜

 

 

ナツメの膝枕で眠るリーシャ。

そして、互いの肩をど付き合いながら"伝説のアーン"を我先にとナツメに繰り出すアインとハンコック。

それをどうしていいのか分からないナツメはリーシャの寝顔に現実逃避して癒されていた。

 

ハンコック「ええい!邪魔じゃ!そなた年功序列という言葉を知らぬのか!!!」

 

アイン「貴方より長い時間先生と過ごした私が先輩なんです!後輩は先輩をたてるものですよ!!!」

 

「いいから早く飯食わせてくれ……」

 

 

 

ギャーギャーと女帝の部屋に相応しくない程、五月蝿いモーニングだったが……

 

 

バンっ!!!

 

 

たしぎ「師匠〜〜!!!師匠!師匠!ししょ〜〜!!!」ガバッ

 

「ぐえっ!!!た、たしぎか?ゲホッ、く、苦しいから!ちょ!覇気!武装色の覇気!」

 

たしぎ「師匠〜〜!会いたかったですぅ〜〜!」グリグリグリ

 

久し振りに会ったたしぎは随分と逞しくなっていた。そこにもう1人。

能力でたしぎを引き離す。

 

ロビン「ダメよ、膝の子が起きてしまうでしょ?」

 

「ぷはっ、助かった…おお!ロビン!久し振りだな〜、数日が随分長くなっちまった。三人共、本当に世話かけたな」

 

そう言って頭を下げるナツメ。

 

たしぎ「本当ですよ!どれだけ心配したと思ってるんですか!海軍に行ったって知った時のロビンなん…もご!むー!」

 

ロビン「たしぎは余計なこと言わなくていいの」ニッコリ

 

リーシャ「んむぅ……む?お兄…ちゃん?」

 

「おはようリーシャ。よく眠れたか?腹減ってないか?」

 

ここは…と、目をこすりながらキョロキョロ周りを見渡すリーシャ。

取り敢えず事情を説明しなきゃならない。侍女にリーシャを風呂に連れて行ってもらう。

ナツメと向かい合うように他の皆をを座らせると、ナツメはこれまでの事を一から話した。

勿論、リーシャの過去、彼女を自分の家族として連れて帰ってきた事などを細かく話した。

ハンコックとたしぎはリーシャの境遇に涙を流し、ロビンも難しい顔をする。

アインは『もう海軍に未練はありません。世界政府!許せない!』と怒り心頭だった。

 

その後、リーシャが湯浴みから戻り、皆で朝食を済ませながら其々自己紹介を済ませた。

 

リーシャ「この度お兄ちゃんの家族になりました!リーシャです。皆さん宜しくお願いします」

 

「んな他人行儀で挨拶すんな。皆お前を受け入れてくれる」

 

リーシャが皆を見てみるとニコニコと優しい笑顔を向けてくれた。

 

 

「さて、改まって言わせて貰うが……皆!本当に世話かけたな!だがリーシャを救えた事は本当に幸運だった。ありがとう。みんなのお陰だ。そしてこれからの事を話そうと思う」

 

 

ロビンの夢、たしぎの夢、リーシャの夢。

ハンコックとアインは特に決まっていないみたいだがそこは追い追いだ。

そして俺の夢。それを踏まえた上で俺が出した答え。それは……

 

 

 

 

「これから俺たちは家族として海賊旗を掲げる!お前たちは既に俺の掛け替えのない家族だ!!!そしてこれから世界中を冒険して回る!その為の船も作る!航海士も……実は目処を付けてある。海賊せんとして動き出すのは今から2年後!いいか!それから世界は大きく動き出す!その為の準備期間だ!!!」

 

 

全員「「「「「!!!!!!」」」」」

 

 

皆思うところはあるだろう。だがお前ら鏡で自分の顔見てみろ!

クカカカカカッ!楽しみで仕方ねぇって書いてあんぞ!

 

 

「たしぎ!ハンコックにお前の成長っぷりは聞いている。師匠としてお前にある試験をやって貰う!そしてロビン!」

 

 

ロビン「!まぁ…ふふふ、悪い顔」

 

 

「皆でワニ狩りと洒落込もう」(暗黒微笑)

 

全員(何て悪い顔!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなの妹リーシャちゃんだよ!(真顔

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?リーシャちゃん。妹キャラをブッコミました。彼女も今後活躍する予定です。

次回はいよいよ原作突入!果たして麦わらの船に乗る航海士は誰なのか!
そしてコメント、評価もありがとうございます。
次回で続けるか終わらせるか決めようと思ってます。ご意見お待ちしてます。
リーシャの評価も気になります(ボソ

後、オリ主の海賊団の名前を活動報告にて募集しようかと思います!
自分でも考えているのですが中々しっくり来ないです。
皆さんのご意見も参考にさせて下さい!期限は2日とします。その前に決まり次第、次の話を投稿します。
名前が決まらず投稿出来ないのです。お許し下さい。


ここまで読んでいただきありがとうございます。


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