FGO<Fate/Grand ONLINE>   作:乃伊

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オルレアン編から顔を出してくる某グランドキャスター。
当時からアーサー王伝説が普及してたってことなんだろうけど、変に絡むと話がややこしくなる。すごく……。


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>> [1/2] ゲームをしない人々。

 

 アルテュール王の魔術師メルランの予言によれば、『救世主はロレーヌより現れ出づる』とされる。あるいは更に詳しく、『一人の悪女によって滅びた王国をロレーヌの乙女が救う』とも。

 

 ヴォークルールの砦に詰める兵士たちは口々にそう言い、魔物狩りやらで薄い連帯・協力関係を保っていたプレイヤーもその話を聞く機会がそれなりにはあったらしい。ジャンヌ・ダルク挙兵に至るまでの現地におけるエピソードの一欠片である。

 

 ……正直、何のことやらだ。

 

 俺を含めて、うちのクランの連中はそういう歴史的文学的な知識にあまり精通しているとは言い難い。そこでジャンヌ・ダルクと合流すべく出立する準備の傍ら、その手のネタへの博識さに定評のあるプレイヤー、つまり【ノーリッジ】のエルへと連絡を取ってみたのだが。

 

《──フランス風に言われると耳馴染みが無いかもしれないが、アルテュール王とはブリテンの騎士王ことアーサー王を指し、メルランはマーリンを意味する。アーサー王伝説に連なる騎士物語は当時のフランスにおいても広く知られていたはずだ》

 

 ははぁー、そうなんだ。しかしアーサー王伝説か。【ファーストオーダー】のアルトリアが持ってたエクスカリバーを思い出す。そういえばアルトリアは伏線っぽいこと言ってた気もするし、そのうちアーサー王ご本人が登場するのかもな。

 ……ていうか、なんで大昔のイギリスにいたはずの魔術師が数百年先の救世主とやらを予言しているのか。さすがはマーリン、魔術師代表ともいえるだけある理不尽能力だ。

 

 ともあれ、エルがジャンヌ・ダルク挙兵に絡む状況を知りたがっていたので礼代わりにとあれこれ聞きかじったことを伝えておく。この程度ならお安いものだ。本当に価値のある情報ってのは秘匿されるもんだからな。

 ……んん? 似たような話をどっかで聞いた気がする。情報の秘匿……なんだっけか。忘れた。

 

《──なるほどな。なかなか奇妙な状況になっているようだ。情報提供感謝する》

 

《いや、それほどでも。というかこの程度の話、エルならとっくに知ってたんじゃないですか?》

 

《……それがそうも行かなくてね。そもそも私は今現地フランスにいないのだ》

 

《あ、そうなんすか。じゃあ今は何してるんです?》

 

《……》

 

 そこで少しの沈黙があった。俺はワイバーンに自分の荷物を積もうとして拒否られているリーダーを見ながら彼の返事を待つ。……ややあって、パチンと何かを切断する音がしてエルは大きく息を吐いた。どうせいつもの葉巻だろう。彼は言った。

 

《…………政治だ》

 

《!?》

 

 いや、そこはゲームをしろよ。俺が言えた話じゃないけどさあ。

 

《私も【ノーリッジ】に帰りたいのは山々なのだがね、立場上そうも言えなくてな。話すべきこと、話すべきでないこと、全て決めてからでなければ戻れまい》

 

《話し合いっすか》

 

《そうだ。だがまあ、いつかは終わるだろう。それだけでも現世においてきた終わらぬ会議の数々に比べれば万倍はマシというものだ。……そして君も当事者であることを忘れないでほしい。オルガ嬢が【ワカメ王国(キングダム)】の皆によろしくと言っていたぞ》

 

 ……ああ。話し合いって、相手は運営かよ。

 そういえばオルガもあれからずっと戻ってこない。頼まれていたリツカのこととか、あとロマニと同僚だったなんて大変ですねと優しさ成分を喚起させた俺は先程連絡を入れたのだけど、

 

『はあ!? し、心配なんていらないわよ!』

 

『……まあ、でも同じクランの仲間として連絡を密にする姿勢は評価してあげないでもないわ』

 

『それに……そうね。多忙は事実ですが、わたしも万が一、いえ億が一くらいの確率で愚痴の一つも言いたくなることがあるかもしれないし……ええ。貴方、クラン内での定期連絡を担当しなさい。よって、わたしにも定期的に連絡をよこすように。これは命令です。わかったわね!?』

 

 ……などといったツンケンした返事しか返ってこなかった。ついでに今夜からはお電話のお仕事まで追加されてしまったらしい。まったくやれやれだぜ。

 それでも、運営とプレイヤーの二足の草鞋を履きつつクランのことを気にかけてくれるオルガの姿勢は好意的に評価したいと思う。よほど忙しいのだろうと思っていたが、調査とやらの他にエルともやりあってたのか。それは苦労したろうに。俺の中の優しさ成分がまた一つ喚起された。

 

《──伝言ありがとうございます。エルは以前から運営と関わりがあったんですか?》

 

《いや。むしろ外部から運営の調査を頼まれていてね。金をもらいながらゲームが出来るというのは案外悪くなかったのだが、結局こうしてペイできないほどの面倒事を抱え込むことになった》

 

 なるほど、それがオルガの言ってた直前ログイン組か。しかし『FGO』ほどのゲームともなると、プレイヤーにも色々立場があるもんだ。

 ゲームに慣れてくると提供されたコンテンツを消費するだけじゃ飽き足らなくなって、ゲームの中なら怪我しないよねと非公式で格闘大会とか始める連中も出てきたからな。ユーザーイベントは準備が面倒だが、上手くやれば相当な盛り上がりが期待できる。規模によってはリアルマネーが動くこともあったらしい。

 まあ、あんまりやりすぎると運営に潰されるそうだが……。

 

《君たちはこれからジャンヌ・ダルクと合流するのだろう? 私も【ノーリッジ】のメンバーにそうするよう指示してある。私抜きでも問題ない連中だとは思うが、もし見かけたら気にかけてくれるよう君たちのリーダーに伝えておいてくれると助かる》

 

 勿論オーケーだ。互助精神これが大事。俺が了承するとチャットは切れた。

 

「──あ、終わった?」

 

 そこにセオさんがやって来た。背後には、陽光の下でもなお黒いシャドウエミヤの姿がある。

 俺は足元を見下ろす。エルと会話をしながら掃き集めていた小屋の中の塵と埃は既に玄関口にまとめ終わっていて、ちょっとした山を作っていた。けっこう溜まるもんだな。

 

「ゴミの処分はこっちでやっておいたよ。……その藁箒、どうする?」

 

「んー」

 

 俺が今手に持っているのは、適当な枝の先端にいつもの藁束を括り付け、別の藁を紐代わりにざっくり縛っただけの簡素な自作箒だ。こんなシンプルなものでも小屋の掃除には十分使える便利アイテムである。そして結局のところ、【道具作成】絡みで作ったものの中ではこれが一番役に立ったかもしれなかった。

 

「置いていきます。また次の持ち主が使うんじゃないですかね」

 

「そっか」

 

 セオさんはそう言って笑い、俺に箒を渡すよう促すと、その箒で埃の山を外へと盛大に掃き出した。そして箒を適当に玄関脇へと立てかける。傍に控えていたエミヤが素早くそれをきちんと整え直した。セオさんは膨れた。

 アバターの見た目こそ女子高生くらいだが、セオさんは推定アラサーである。普段の振る舞いは社会人らしいのに、時折どことなく残念さが漂う……。

 

「オイ、準備できたか!? もう行くぞ!」

 

 と、外からリーダーの呼ぶ声がする。ワイバーンに荷物を積むのは諦めたらしい。

 俺は足元に置いてあった荷物袋──藁束と魔物素材が乱雑に詰め込まれている──を担ぎ、剣を片手に外へ出た。後ろから例のマナプリズム精製機を抱えたエミヤとセオさんがついてくる。

 

(良い小屋だな)

 

 傍らで姿を隠すクー・フーリンがそう言った。こちらに戻ってきてエミヤ(影)を見た彼は「またかよ」と嘆息して空を仰ぎ、それから専ら霊体化しっぱなしである。何、君たち仲悪いの?

 

「良い家だったよ」

 

 そしてそんなに長く過ごしたわけでもないが、俺にも多少の愛着は湧いたらしい。彼にそう返して、既に待っているリーダー、リツカ、マシュさんのところへ歩み寄った。全員揃ったところでリーダーが簡易的なフランス地図を取り出し方針を告げる。

 

「連中はヴォークルールから南西に向かっている。途中の魔物を一々狩ってるから速度は大して早くないし、今から行けば普通に追いつけるだろ」

 

 ぴっ、と指で線が引かれる。俺たちは西寄りの南西に進めばそのうち合流できそうだ。

 

「あ、その前にドンレミ村に寄って挨拶していきたいんだけど」

 

「はい。魔物狩りのお手伝いもできなくなってしまいますから」

 

 しかしそのタイミングで、リツカとマシュさんがそんな提案をした。

 

「えー!? いいじゃんそんな、めんどくさい」

 

 リーダーは気が乗らないらしい。というか、さっさと重要イベントだろうジャンヌ・ダルク一行に合流したいのだろう。だが……

 

「いいじゃないですか。この小屋のことも含めて色々世話になったんだし、俺も賛成ですよ」

 

「じゃあわたしも。お別れくらいは言っていきましょう」

 

 しかし俺とセオさんも賛同したため、そうなってはリーダーも不承不承頷かざるをえない。

 まあ、これだけは譲らんという調子で「その分急ぐからな!」との言葉をいただいたので、この後の行程は多少ハードになるかもしれなかった。なにせプレイヤーレベルは体力や筋力に補正をかける。リーダーはうちのクランで一番高レベルなので、イコール生物として一番強いということになるのだ。

 ちなみに最弱はオルガ。……のはずなんだけど、あいつ魔術チート持ち臭いんだよな。そうなると俺とリツカで最弱決定戦をしなければならない。セオさんは戦闘好きじゃないタイプなので除外。俺同様にキャスタークラスを選んだ彼女は完全生産職と化しつつあった。

 

 なあ、リツカよぅ。

 

 俺は友人の隣に近寄りポンと肩をたたいた。最弱を決める決闘の申し込み……ではない。

 ジャンヌ挙兵イベントにより彼女が一層の重要人物だと分かったタイミングで、その故郷であるドンレミ村に寄って行くってのは良い提案だ。プレイヤーとしてフラグを見る目がついてきたと言えるだろう。……だがリツカは、「フラグ? 村の人に挨拶することが? Why?」とばかりに頭へハテナマークを浮かべて首を傾げるばかりだ。マシュさんに至っては明らかにフラグの意味が分かってねぇ。俺は瞑目した。

 ま、まあ、天然でそういう提案をしかねない辺りがリツカのリツカたる由縁であるとも言えるけどな! そういうところ、嫌いじゃないぜ!

 

 

 

>> [2/2] ジャンヌ挙兵。すなわち、そのとき歴史が動いた。

 

 

 昼下がりのドンレミ村は、どこか隠しきれぬ熱を秘めていた。村道を行き交う野良着姿の人々が示す仕草の一つ一つ、あるいは其処此処(そこここ)から漏れ聞こえる密やかなる話し声。その全てが、このフランスに来て以来見慣れつつあった村落の姿と同じようで違う何かを感じさせた。

 

「挙兵の話、届いてるみたいだね」

 

「ですね」

 

 セオさんと俺はこっそりと頷き合う。その向こうではリーダーが村人を適当に捕まえて「これから挙兵したジャンヌ達に合流する」などと吹聴し、盛り上がった人々からリンゴやら葡萄酒やらを渡されている。ファンタジーで見るところの村の英雄の出立といった風で、実にご満悦そうである。リツカとマシュさんも別れを惜しまれているな……あ、引き止められた。……断った。よし。

 

 

 

 ……旅立ちの前に、少しこれまでの状況を整理しておこう。

 

 今回運営が解放した新しいエリアの名前は、第一特異点【オルレアン】。

 

 オルレアンっていうのはフランスの都市の名前で、世界史にも出てくる地名だ。要はフランスエリアってことだが、只のフランスじゃない。運営によればこれは1431年のフランスであり、イベント概要も「過去のフランスで何か異変が起きてるので、それを特定&解決してきてくれ!」とのこと。

 相変わらずの説明不足だな。……まあ、今となっては多少の同情もしないじゃないが。

 

 一応運営を擁護しておくなら、今回は全くのノーヒントってわけでもないのが救いと言える。

 新エリア解放と同時に、運営直々に関連資料と思われる歴史神話民俗等のデジタル資料が公開され、ユーザーは誰でも閲覧可能になったのだ。

 

 ゲーム中から本が読めたり映像が観れるなんて著作権料が結構なことになっていそうだが、まあ、とにかくこれらがシナリオのネタ本になっていそうだというのは衆目の一致するところ。

 目下資料の読み進めが行われており、セオさんみたいな前線に出ないタイプのプレイヤーや検証班などは本格的に戦闘から遠ざかってしまっている。プレイヤーの分業化が進んでいるとも言えるけど。

 

 現地プレイヤーからはフランス兵士の「処刑されたはずのジャンヌ・ダルクが竜の魔女となって国王を殺した」という証言が寄せられており、本の虫となった検証班は現地情報と資料知識を合わせて「魔女化したジャンヌ・ダルクによるフランスへの復讐」というシナリオ予想案を提出している。それは、魔女ジャンヌを知るフランス兵士たちの認識ともおおよそ一致するものだった……。

 

 が、しかし。

 

 そこへ降って湧いたのが、今回の「もう一人出てきたジャンヌ・ダルクによる挙兵劇」だったのだ。プレイヤーはもとより、おそらくフランスに住むありとあらゆる人々がこの意味不明な事態に激震したのである。

 ただでさえ処刑されたはずのジャンヌ・ダルクが魔女を名乗って復活し、突如ワイバーンや魔物が大量発生を始め、挙句死人がリビングデッドとして蘇る……そんなアポカリプス状態を一層の混沌に叩き込むドッペルジャンヌ現象の前には、流石のフランス人たちも「これもうわかんねぇな」とばかりに理解を放棄するしかなかったとかなんとか。

 

 

「でもですよ。例えばこの村の人たちもジャンヌの処刑を知らないわけじゃないんでしょう?」

 

「どうかな? ここからルーアンまではかなり距離があるから……捕虜になって異端審問を受けてるって話くらいは聞いててもおかしくないと思うけどね。あとはプレイヤーたちが掲示板経由で情報を広める媒介になってるのかも」

 

 俺の問いにセオさんが答えた。社会人という立場ゆえか、女性らしい優しさと気安さ、そしてときに見せる冷静さと洞察力をも同居させている不思議なお人である。

 

 彼女が言うルーアンとはフランス西部の都市で、ジャンヌ・ダルクの裁判と火刑が行われたところ……らしい。

 今回の特異点探索にあたり、プレイヤーたちは北東部のヴォークルール付近、南東部のマルセイユ付近、南西部のボルドー付近にクラン単位で放り込まれた。仮に全員がアクティブで参加すれば総勢3万にもなるという人数を一箇所に叩き込むのは、それだけで事態を致命的に混乱させるからだろう。マンパワー。あの運営も、まだ中世時代のフランスに21世紀じみた移民問題を先取りさせるのは多少なりとも気が引けたと見える。

 

 そうして全土に散ったはずのプレイヤーは、しかし掲示板という情報網を保ち、周辺住民に限られた範囲とは言え情報を垂れ流していく。今回のジャンヌ挙兵などはその最たる例だ。いまやフランス中から重要イベントの気配を求めてプレイヤー共が集結しつつあった……これ、明らかにNPC=周辺住民への影響ヤバそうなんだけど、運営ホントに管理できてるのかね。

 

 

 

 まあいずれにせよ、オルレアンの魔女とヴォークルールで挙兵したもう一人の聖女。どちらもその名前はジャンヌ・ダルクであり、そうして対になる2人の存在が対になる予言を人々に想起させた。

 

『一人の悪女によって滅びた王国をロレーヌの乙女が救う』

 

 例の魔術師マーリンの予言だ。

 ロレーヌ地方ってのは、要はドンレミ村を含む周辺地域のことらしい。ヴォークルールもだいたいその辺だ。つまり『ロレーヌの乙女』が指すのはジャンヌのことだと当時の人々は考えていたわけだが、ここでもう一人が問題になる。一人の悪女と、それによって滅びた王国。

 

「本来の歴史では、い……【イザボー・ド・バヴィエール】がその悪女だとされていたんだけど、この特異点の状況だと魔女ジャンヌのほうがそれっぽいんだよね」

 

「別にイザボーはフランス滅ぼしてないですしね」

 

 ジャンヌがオルレアンを解放できなければわりと危うかったかもだけど。

 

『イザボー・ド・バヴィエール。1431年当時のフランス国王シャルル7世の母。シャルル7世が先王にして彼女の夫であるシャルル6世の子ではないと言い放ち、逆に敵国イングランド王のフランス王位継承を認めたとされる。その不貞と言行によって百年戦争に火種を投げ込み長引かせた一人であろう……』

 

 以上、検証班のコメントより引用だ。別名を『淫乱王妃』。セオさんが一瞬口ごもったとき、何を言おうとしたか追求しなかった俺を褒めてほしいな。

 しかしそんな彼女も、流石に悪女ランクでは既にファンタジー存在と化した魔女ジャンヌに敵わないだろう。敵う奴いるのかって話でもあるけど。

 

 かくして古の大魔術師マーリンの予言はいまや、かつてのジャンヌ登場当時よりも説得力を増して迎えられつつあるようだ。真に国を滅ぼす悪女、ジャンヌを騙る竜の魔女を、ロレーヌに復活し挙兵した聖女ジャンヌが討とうとしていると。

 同一人物が二人いるならまずどちらかは贋者だ。そして、魔女と聖女を比べたならどっちが贋者かなんて火を見るより明らかである…………はず。『ドリフターズ』とか読んでる身としてはなんとも言えないけどね。

 

 ……まあ、ドンレミ村の密かな熱気は諸々そういう事情あってのことなのだと思われた。

 きっとこの村の誰も、彼女が魔女だったなんて信じたくないんだろうよ。

 

 村人の笑い声は途絶えず、しばらくの歓待を受けた俺たちは陽気な声を背に送り出された。

 そして、それからの旅路に数日を要し……待望のジャンヌ・ダルクに追いついたとき。俺たちは、もう一人のジャンヌ・ダルク──この特異点エリアにおける推定ラスボスとも出会うことになるのである。

 

 

 ていうか俺たち、なんでゲームの中で歴史のお勉強してるんだろうな。マジ意味分かんねぇ。

 




 オルレアン編はじっくり話を進めていくことになります。
 あとイザボー・ド・バヴィエール(1370-1435)ですが、彼女については当時の国内・国外情勢や宮廷の状況、あと夫シャルル6世が発狂していたこともあり色々むずかしい人です。ジャンヌ登場の背景を作った一人ではありますが……。
 冒頭で出てきたマーリンの予言は「この国は一人の女によって滅び、一人の女によって救われる」という形で知られていることが多いですね。いつかジャンヌと円卓勢が絡まないかな―という願望を込めて。

原作との相違点
◆原作
ジャンヌ「敵のジャンヌ・ダルクに見つからないよう密かに行きましょう……!」
◆本作
ジャンヌに合流したプレイヤー「ヒャッハー! ジャンヌと一緒にオルレアンへカチコミだァー!」←超目立つ

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