真剣で真島の兄さんになりました。   作:季境

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遅れて申し訳ありませんでした!
いつもよりは少し短め?

戦闘シーンはむずかしい( ´_ゝ`)


第 五 話【開幕】

~百代side~

 

 ッ!速い!

 

 私のはなった初撃はあっけなくかわされた。

 

 そして真島さんは私の背後へ…

 

 (ッ!)

 

 私はとっさにその場にしゃがむと真島さんの手刀が空を切った。

 

 「なんや…鋭いやんか~」ニタァ

 

 …今の手刀、あたったら危なかったかも

 

 あの位置は完璧に急所だった。

 

 「真島さん…何か武術をしてましたか?」

 

 「あ?武術?そないなもん習ったこと…ないわ」

 

 「そうですか…」

 

 なんか間があったが…気のせいか

 

 あの動き…どこかでみたような…

 

 「こないんやったら、次は俺からいくでッ!」

 

 真島さんは間合いを大きくつめ、拳をはなってきた。

 

 「デリャッ!」シュッ

 

 私はその拳を受け止める。

 

 「うッ!」

 

 手に伝わってきた衝撃は想像よりも重く、軽く唸ってしまった。

 

 「オリャッ」シュッシュッ

 

 真島さんの攻めは続く。

 

 「ハッ!」

 

 はなたれた拳を流す、それを繰り返す。

 

 「やるやないか、ならこれや!」

 

 そう言うと私の眼球に二本の指が迫ってきた

 

 「くッ!」

 

 私は頭をずらして指をかわした。

 

 「ほぉーええ反応やなぁ」

 

 真島さんは感心しているようだ、今がチャンス!

 

 「こっちからもいきますよッ」

 「無双川神正拳突きッ!」

 

 真島さんはさっきの眼潰しで隙ができてる。

 

 そこを狙って一気に攻める!

 

 「おぉ!?ちょっ、まっ!」

 

 かなり動揺して…

 

 「な~んてな」ボソッ

 【喧嘩師技・般若受け】

 

 いないようだ。

 

 「ぐぁッ!?」

 

 首と頭の付け根に手刀が叩き込まれる。

 

 「!?」

 

 「……いまなんもみえへんやろ?」

 

 そう真島さんが言ったとおり私の視界から光は奪われていた。

 

 「本当は気絶させるつもりやったんやけど…まさか少し跳んでダメージ減らすとはおもわんかったわぁ」

 

 「……なんで攻撃しないんですか?」

 

 真島さんは私に一切手をださなかった。

 

 今が絶好のチャンスなのに…

 

 「…ん?眼のみえへんやつを倒してもなんもおもろくないやろ。」

 

 どうゆうことだろう?

 

 …考えても仕方がない、攻撃してこないなら回復に専念しよう。

 

 「瞬間回復!」

 

 視界に光が戻り始める。

 

 「おぉ!そんなことまでできるんかいな!?」

 

 フフ…驚いてる、これやると大体同じ反応なんだよな。

 

 「ほぉー、便利なもんやなぁ」

 

 「真島さんならできるかもしれませんよ?」

 

 「………。」

 「まぁ…そのうち試すわ」

 

 え、試すんだ…

 

「よし!お待たせしました、それでは再開しましょう」

 

 「おっしゃ!…そろそろ切り替えどきってやつやなぁ」

 

 「切り替え?」

 

 なんのことだろう、ちょっとワクワクする。

 

 「せや、ずっと同じやと飽きるやろ?」

 

 ん?飽きる?

 

 「何がですか?」

 

 「闘いかたや、闘いかた。」

 

 えっ、変えられるの?

 

 「変えられるんですか?」

 

 「あぁ、百代ちゃんも色んなのとやりたいやろ?」

 

 もちろんやりたい!でも……

 

 「それだと真島さん闘いずらくないですか?」

 

 そう、武術家にも色々いるが結局はどれか1つにかたよって、他のやつはあまり極められないものなのだ。

 

 「ヒヒヒ…そんなこと気にしたらあかんでぇ、俺は全然平気や気にせんでええ。」

 

 ……嘘はいっていないようだ。

 

 そうなるとすごく楽しみだ!

 

 「なぁ百代ちゃん?」

 

 「なんですか?」

 

 「ダンスは好きか?」

 

 

…………………………。

 

 

 ~大和side~

 

 すごい…

 

 目の前で繰り広げられている光景を見ながら俺は心のなかで呟いた。

 

 「…なぁ本当にあの人何者なんだよ!?」

 

 「モモ先輩の攻撃かわしてた…」

 

 俺にもわからない…あまりにも早すぎて、目が追いつけない時もあった。

 

 眼帯の人…消えたようにもみえたし…。

 

 「うっ!…あれは痛いわね」

 

 俺の横でワン子が唸る。

 

 姉さんの首に手刀がはいったのだ。

 

 「あれ?二人とも動かなくなっちゃったよ!?」

 

 「なんか話してるみたいだぜ?」

 

 なんかトラブルか?……わからないな。

 

 「なんだか楽しそうに話してるわね?」

 

 言われてみれば……あ、あの人笑ってる。

 

 「おっ!またはじまるみたいだぜ」

 

 「あれ?あの人さっきと構えがちがくない?」

 

 ん?本当だ、なんだかステップ踏んでるような?

 

 「ちょっ!あれ見て!」

 

 ワン子が指差す方向には……

 

 「「「ブレイクダンス?」」」

 

 眼帯の人がブレイクダンスをはじめていた。

 

 

 

 




次回!【ダンサーMG】お楽しみに!

感想お待ちしております(*´∇`)

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