前回脳筋にしすぎたので少し修正しました。
~河川敷~
「お、おいッ大和!これまずいんじゃねぇか?」
「あ、あぁ…どうしよう姉さんヤル気みたいだし…」
「この状態のお姉さま止めるのはムリよねぇ~。」
「そ、そんな呑気に話してる場合じゃないよ!?」
「じぁあ…モロあれ止められんのか?」
ドゴォッ
「……。」
「無理だろ?」
「もうおとなしく見てるしかないな。」
「あとであの人もに謝らなきゃね……。」
「あぁそうしよう……あの人も災難だな……」
「「「うん。」」」
…………………………。
……なんだこの美少女は。
美少女にしては少し荒っぽいが。
「ん?今失礼なこと考えました?」
ギクッΣ(゚∀゚)
なんでわかったし。
「嬢ちゃん…名前は?」
「川神 百代です」ニコッ
「そうか百代ちゃんかぁ、ほぉ…えらいべっぴんさんやなぁ…」
ドャァ「ふふ」
あ、なんだかめっちゃ嬉しそうだな。
……まぁ理由、聞いておくか。
「なぁ百代ちゃん」
「なんです?」
「なんで俺と闘いたいんや?」
「あなたが強者だと聞いたからです。」
……あ、この子戦闘狂(バトルマニア)だ。
さて…どうやってこの場をきりぬけるか…
できれば戦闘はさけーーー
「そうかそうか!百代ちゃんは俺と闘いたいんか、ええでその勝負受けたろうやないか!」
なッ!口が勝手に!!
「本当ですか!」
「あぁ、女からの誘いを断るようじゃ男としては三流やからなぁ」
え、どうなってんの!?
「やった!この頃挑戦者の質が悪くて欲求不満だっんですよ、よし!では…早速」ゴゴゴ
「待った、こんな道端狭いとこで始めるんか?」
「む……」
「それに百代ちゃんのつれ、結構近くにもおるし巻き込んでしまったら危ないやろ?」
「確かに…」
「俺は周りを気にして喧嘩なんてできへんからなぁ、それくらいはきめさせてくれや。」
おいおいなに勝手に話てんだよ!
「えーと…あっ!あそこならええやろ、橋の下にある広場みたいなとこ。あそこなら存分にできるでぇ!」
「あ、いいですよ、ならあそこでやりましょう。」
「よし!決まりやな、そんじゃはよ移動しよか。」
「私あいつらに少し話してくるんで、先に行っててください。」
「了解や、待ってるでぇ~」
ちょっ!俺何もしてないのに、話が進んでくし身体も勝手に動くしどうなってんだよ!?
~ 一方の大和達 ~
「おい大和、モモ先輩何もしないでこっちきたぞ?」
「でも姉さん…不機嫌じゃないから断られた訳じゃなさそうだな。」
「むしろ嬉しそうよ?お姉さま…」
「おーい!」
「どうたの、お姉さま?」
「あの人私と向こうで闘ってくれるって!」
「嬉しそうだね、姉さん」
「当たり前だろ、あの感じは久しぶりなんだ。そんじゃ私は行ってくるぞ」
「あの、俺ら見に行ってもいいんすか?」
「ん?あぁ、好きにしていいぞ。」
「やった!久しぶりに見たかったんだよなぁ」
「まぁレベルが高くて参考にはならないけどね」
「それじゃ、行ってくる!」ビューン
「相変わらず早いね…モモ先輩」
「あぁ、そうとう楽しみなんだなぁ…」
「そんじゃ俺らも見に行こうぜ!」
「さんせぇー、早くいきましょ大和?」グイグイ
「お、おいワン子!引っ張るなって!」
………………………。
なんだか調子が悪い。
身体は勝手に動くし、何だか…手足の感覚がなくなってきた、まるで自分の身体じゃないような…
くそッ!どうなってんだ!
「お待たせしましたッ!」シュタッ
「おぅ、俺もいまついたところや」
また勝手に…
あぁなんだか……意識が朦朧としてきた…
(まったく情けないのぉ)
あれ……いまの…声って。
(男なら正々堂々勝負してやれや、さっきも言ったが女からの誘いを断るようじゃ男として三流やで ?)
う…そ……だろ!?
その声…そのしゃべり方!
あんたは…いやあなたは!!
(いいから黙って見とけ、これが俺の喧嘩の流儀や今後のためによく覚えとくんやで。)
その言葉を聞き、俺は身体の主導権を【彼】にわたした。
……………………。
~橋の下の広場~
「……。」
「ん、どうしました?」
「いやなんでも…そや、最初にいわなあかんことがあったわ。」
「なんですか?」
「殺す気でこい。」
「……え?」
「俺は喧嘩が三度の飯より好きなんや、でも手を抜かれんのは何よりも嫌いでな…だから殺す気で全力でこいっちゅう話や。」
「手を抜かれることが嫌い?…」
「せや。」
「ふっふふ、はははは!やっぱりあなたはアタリだ!!」
「そりゃどうも、俺も久々の大物でゾクゾクするでぇッ」
「…名前、まだ聞いてませんでした。」
「真島や、真島吾朗。」
「そんじゃいきますよ!真島さんッ!」
「全力でこいやァッ!百代ちゃん!」
そして二人の強者は同時に地面を蹴ったのであった。
~川神院~
「なんじゃ?この強烈な気の激闘は…」
~九鬼~
「……。」
「ヒューム、いまのは…」
「あぁ、わかってる」
そして強者達も動き出す……
次回! 【激突ッ狂犬VS武神】 お楽しみに(°▽°)
最後にどっからか桐生ちゃんの声が!?