~廃墟~
「竜さん!!大変です!」
「どうした?また九鬼か?」
「ちっ、違います!変な男が暴れてるんです!」
「は?どこの馬鹿だそいつは、特徴は?」
「左目に眼帯をしている男です!」
~数時間前~
ん?あれ?なんでこんなとこで寝てんだ?
………。
あっそうだ、俺は死んで……それで…
ペタペタ(顔さわる) クルッ(横を向く)
そこにはガラスがあり、俺の顔がうつしだされた。
「まっ、真島の兄貴……」
左目に眼帯をした憧れの男の顔がそこにあった。
ほ…本当に転生したんだ。
そこで俺は違和感に気がつく。
ん?なんで両目みえるんだ?
眼帯をしているはずなのにしっかりと目が見えるのだ。
いっ!!
すると突然バットで殴られたような衝撃が頭を襲った。
なん……だ、これ!?
急にきた衝撃、それは知識だった。
頭に流れ込んできたものは、膨大な真島吾朗に関する情報だった。
しばらく頭痛は続いたが数分もすると落ち着いてきた。
ん?なんだ、手紙?
右のポケットを手で探ると小さな手紙が入っていた。
『この方、左目が見えないようだったので見えるようにしておきましたよ(*´∇`*) by女神』
……女神様すご。
頭に送られた知識のおかげで今の身体の状態がわかった。
今の姿は0の時の状態なのか。
まぁ能力を0のデータにするって女神様言ってたし。
これが嶋野の狂犬の身体……マジカッケェ
それにしてもここはどこなんだ?
見た感じだとどっかの路地裏ってところか……
まずは表に出てみる……
「たっ、たすけてぇー!!」
えっ
「いいじゃねーかよぉ」
「オレらと遊ぼうぜぇ」
やっべ、いきなり不良とエンカウントした。
ん?あれ?身体が勝手に!?
「おい、目障りやはよ消えろ。」
えっ…勝手に口動いたぞ!
「あぁん?(゚Д゚#)」
「なんだぁ!てめぇは!!」
うわぁ、小者臭がプンプンだ。
「嬢ちゃん、あんたは逃げや」
「え…あっありがとうございます。」ビューン
あの子…めっちゃ足速いじゃん。
「おい、なにしかとしてんだよカス!!」
「なんだその眼帯wダッサァ!」
は?なんだと、兄さんを馬鹿にしたな……○す。
「俺は今機嫌が悪いんや…死ぬなよ雑魚。」
~現在~
はぁはぁ、一体何人いんだよ!?
倒しても倒しても出てくるぞ!こいつら
キリがねーよ。
「りゅっ、竜さんこっちです!!」
「良かった、助かったぁ!」
「おいおいこれはどうなってやがる。」
おぉ!あいつこいつらのボスじゃね?
やった!あいつ倒せば終わりだ!
「なんや、あんたがこいつらの頭か?」
「あぁ、かわいい子分が世話になったなァ」
「そないなことないで、ちょうどいい運動や」
「ほぉ、なら俺が相手してやるよォ」
「フッ、今までの雑魚よりは楽しめそうやな」
「あぁ楽しすぎて死ぬなよ!!」
「( ゚∀゚)タノシミヤ」
……………………………………数分後
っ!!いままでの雑魚とは動きが違うな。
「オラァ!」
でも……
「なんやこんなもんか?」
「ゼェゼェまっ、まだまだぁ!」
兄さん…スペック高すぎですわ。
「ギブアップしてもええんやで?」
「なめんじゃねェ!」
「そうか…そんならそろそろ終いにしよか」
「は?何いってんだよ!!」
やっぱり殴りかかってきたか、なら!
喧嘩師の心得【魔影】発動。
「な!?消えただと!」
喧嘩師の極み・絞め落とし 発動。
「かはっ!う…うしろ…だと?」
「ゆったやろ、終いにしよってな」
「ぢぐ…しょ……カハッ」バタッ
なっ長かった。
「う、嘘だろ!?」
「あっあの竜さんがこうもあっさりと…」
「ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!」
なんか外野が騒がしいな。
「おいお前ら、今度俺の視界に入ったら潰すで。」
「「はっはい!!」」 「「すいませんでした!」」
こんだけ言っとけばもう大丈夫だろ。
真島の兄さんマジ最高。
~廃墟ビル屋上~
「へぇ…あいつ、なかなか強ぇじゃねぇか…ガキの喧嘩にとんでもねぇのがまじってやがるぜ。」
釈迦堂は缶コーヒーを片手に薄気味悪い笑みを浮かべ、新しくみつけた敵(玩具)を見下ろすのであった。
戦闘シーンは難しい(´・ω・`)
ちなみに、戦闘スタイルは喧嘩師で当分いきます。