雪音クリス(偽)は今日も死に場所を求める   作:ネメシス・アンブレラ

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急に考え付いた話




雪音クリス(偽)は今日も死に場所を求める

 失った筈の左腕と右足、左眼が偶に痛む。

テレビのドラマか何かで幻肢痛とか言う物で、治療法がわかってないんだっけか。

いや、幻肢痛は常に痛むんだっけ?

寝惚けた頭でそんな事を考える。

 布団代わりにしているボロ布から出て二の腕半ばに巻いてある包帯や眼帯を取り替えようとするが、替えの包帯と眼帯がもう無い事を思い出した。

 

 

「また、何処からか探すか」

 

 

 包帯を取り替えずに、転がっている杖を拾い外に出るため歩き出す。

杖と義足がカツカツと音を立てる。

ドアを開ければ

 

 

 

壊れて、荒れ果てた、化物が蔓延る世界が目に入る

 

 

 2年程前にあの化物たちが現れてから世界は壊れた。

この地球に居る生物の殆どが奴等に喰われたのだ、奴等が興味を示さないのは植物や虫くらいだ。

この世界に生き残りはいないだろうなと頭の中に出てきた考えを一蹴する。

 生き残りは必ず居る、と自分に言い聞かせる、そう思わなきゃやってられない。

居るかもわからない、生き残っている人を探すために今日もまたギアを纏う。

 

 

「―――――♪」

 

 

 聖詠する、体にギアが纏われる。

 

 

「ぎッ!?」

 

 

 ギアを纏った瞬間体に激痛が走る。

何度も纏っているのにこの痛みには慣れなかった。

 

 

「はは、痛いってのは『生きてる』って事だ、だっけ?」

 

 

 何処かの誰かが言っていたことを思い出す。

痛みも治まり、自分の体を見る

かつてオレの相棒だったイチイバルは見る影も無い。

 

右腕や腰周りはイチイバルのままだが他の部位は別物だった

 

まず、左脚は天羽々斬をそのままにしたもの

右脚はシュルシャガナのヒールだが天羽々斬のような形になっている。

左腕には腕が出来ており、二の腕と義手の繋ぎ目を守るように小さいがアガートラームのアームドギアが、下腕にガングニールのアームドギアが付いている

右肩にイガリマのアーマーがある

イチイバルを直そうとしたが材料が足りず皆のギアで補っている。

 

 先程の激痛は左腕とギアの神経接続に伴う激痛だった。

先程の小さな悲鳴と呟きが聞こえたのか化物共が此方へとやって来る音が聞こえてくる。

 

 

「お前等、邪魔なんだよ。

邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔なんだよオオオオォォォォォォォォッッッッ!!!!!!!

オレを殺してみやがれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

 

 

 叫び、今までの怒りや憎悪をぶつける。

撃ち、斬り、切り、伐り、穿ち、殴り、蹴り飛ばして化物共を殺していく。

 

 

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、フゥ……」

 

 

 暴れ終わり、息を整える。

 

 

「ちくしょう……何でオレだけ生き残ってんだよ。」

 

 

 オレの声は小さく、弱弱しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪音クリス(偽)

 

雪音クリスに憑依した青年

化物達が蔓延る前は仲間達と楽しく、笑って過ごしてきた。

ちょっと原作ブレイクしている

左眼、左腕、右脚を戦いで失っている

 

 

 

化物達

 

イメージはハカイジュウ

GX終了後の1ヶ月後に現れた謎の生物

 

 

 

 


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