魔法科高校の劣等生<The Legend of Amazons>   作:kakki-az

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ほ、本編が遠い。("゚д゚)


第三話《承知》

「ん、んんっ......」

 

少年が目を覚まし辺りを見渡すと、少年は見知らぬ部屋にいた。

 

「ここ、どこだ?」

と疑問に感じながらも体を起こし、受けた傷の具合を確かめて大丈夫なのを確認して服を着直した。

服を着終わったタイミングでガチャ!と部屋のドアが開き、ふたりの少女が入ってきた。

 

「よかった。ほのか、あの人起きてる」

「あ、ほんとだ。よかった~」

 

入ってきたふたりを見て少年は思い出す。

 

「君たちはあの時の...そっか俺...あの後気を失ったのか」

「うん。それで私が家に連絡して、ここまで運んでもらったの」

「急に倒れたらびっくりしましたよ。でも元気でなによりです」

 

ほのかの元気いっぱいの笑顔を見て、少年は少しドキッとした。

 

「そ、それで君たちは?」

 

少年は照れ隠しするように話題を変えた。

 

「そういえば、まだ自己紹介していませんでした。私は光井ほのかです」

「私は北山雫、ほのかとは幼馴染。あなたは?」

「俺?...俺は...」

 

少年は少し間をあけて名乗った。

 

「ちひろ。...俺の名前は《千翼(ちひろ)》だ」

 

「千翼...千翼くんですね。素敵な名前です。」

「...」

「どうしたの?」

「いや、名前を褒められたことがなかったからちょっとうれしいんだ」

「そうなんですか?何だかかわいいですね」

「かっ、かわいいって」

「うん、今の反応もかわいかった」

「かっ、からかうなよ/// そっ、それはそうと君たちのことは何て呼べばいいんだ?」

「千翼くんの好きにしてかまいません」

「それじゃあ、ほのかと雫って呼んでいいかな?」

「それでかまいませんよ。わたしはそのまま千翼くんと呼びますね」

「私もほのかと一緒でいい?」

「あぁ。かまわないよ」

 

自己紹介を終えて、三人の間にしばしの沈黙が流れる。

 

「「「あの...」」」

 

どちらからともなく声をかける。

 

「そちらからどうぞ」

 

千翼はふたりに質問を譲る。

 

「それじゃあ、千翼くん。昨日の怪物はいったい何?」

「あと、千翼くんのあの姿はいったい?」

「...本当は話したくない。俺の話はたぶんふたりにとって信じられないことだし、とても残酷だ。それに昨日のようにふたりに危険が及ぶかもしれない。それでも知りたいかい?」

 

千翼はまっすぐふたりの眼を見つめ、問う。

ふたりは千翼の雰囲気が変わったことに少し驚きながらも頷いた。

 

「わかったよ。それじゃ(グウゥゥゥゥゥゥ...)」

 

千翼が話し始めようとしたタイミングでお腹が鳴った。

 

「「「.....」」」

 

部屋の中が静かになる。

 

「プッ!」

「フフッ」

「アハハ!」

 

三人ともそれがおかしくなり、つい笑ってしまう。

 

「大きな音だね」

「ごめん!話はご飯を食べてからでもいいかな」

「じゃあ、千翼くんの分も用意するね」

「え?」

「あ、私も手伝うよ雫」

「い、いやそれは流石に無r……って、あれ?」

 

(俺…何で食事に抵抗無いんだ……?)

 

「「?」どうしたの?」

「な、なんでもないよ!ありがとう雫、ほのか」

「いえ、こちらこそ!」

「いいよ。私達は千翼くんに助けてもらったからこれくらいはね。でも」

「でも?」

「お風呂に入ってきたら?だいぶ汚れているから」

「え?」

 

そういわれて自分の姿を見てみると、確かに服はボロボロで体中土だらけで汚れていた。

 

「たしかにそうだね。ならお言葉に甘えさせてもらおうかな」

「じゃあ、案内するね。ほのか、お父さんの部屋から服を持ってきて」

「うん、わかった。あの部屋だったよね。じゃあ先に行ってて!」

 

そういってほのかはふたりのもとを離れる。千翼はそのほのかの背を見つめる。

 

「千翼くん、いくよ」

「あ、あぁ

 

 

 

....どういうことだ?」

「なにかいった?」

「いや!何も!」 「?」

 

千翼はふたりのやさしさに感謝しながら、雫の後を追うのだった。

 

 

 

 

「気になることがある」

『急にどうした?こっちは死にそうなんだよ!助けてくれ!』

「ネオは食事ができるのか?」

『………おい、いま何て言った?』

「ネオが共に食事をすることになった」

『そんなことあるはずがない!何考えてるんだ!トラウマがあるんだぞあいつは!千翼は…!!』

「落ち着け」

『…スマン、取り乱した』

「暴走したりしたらお前でも容赦はないぞ」

『…分かってる、でも何でだ?』

「それはわからないが、仮死状態の間に何かあったと見るべきだな」

『わかった、【亡】に調査を頼むと伝えてくれ』

『了解』

 

「千翼……」

男は窓から見える輝きを見つめた、その眼は何処か寂しく思えた。

 

See You The

NEXT TARGET




今回はだいぶ短めです。
早く入学編に入りたい(´;ω;`)

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