魔法科高校の劣等生<The Legend of Amazons>   作:kakki-az

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タイトル通り今回は戦闘回になります。


第二話《闘争》

「すっかり遅くなっちゃったね」

 

辺りは暗くなり、ふたりは帰路につく。

 

「ほのか、今日はありがとう。とても楽しかった」

「えへへ///ありがとう雫」

「もう遅い時間だから今日は私の家に泊まっていく?」

「うん!じゃあお母さんに泊まること伝えるね」

 

ほのかは、携帯を取り出し家族に泊まることを伝えると、雫とともに北山家に向かうべく歩き出した時

 

「あれ?あの人…」

「どうしたの?ほのか」

「ほら、あそこにいる人さっきカフェでぶつかっちゃった…」

 

そういってほのかが指さす先には、先ほどの男が足元がおぼつかない様子で二人に歩み寄っていた。

 

「なんだか具合が悪そうだよ。あの大丈夫で「待って」…雫?」

 

男のそばに駆け寄ろうとしたほのかを雫が止める。

 

「様子が変」

 

雫が指摘した通り、男の眼はまるで獲物を見つけた獣のような眼を向けていた。

すると男の体に黒い腫瘍のようなものが浮かび上がり、

 

 

「アアァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

 

と男が突然叫んだかと思うと、体から蒸気が発生し、瞬く間にヒョウのような怪物に変貌した。

 

「何…あれ?」

 

ほのかは目の前の状況が理解できず困惑していると

 

「わからないけど、ここから逃げよう」

 

雫はほのかの手をとり走り出す。しかし怪物も逃がすまいと二人を追う。

二人は怪物をまくために路地を右に左に駆け抜けだが、とある路地にて

 

「キャアッ!」

 

ほのかは足がもつれてしまい転んでしまった。

 

「ほのか!大丈夫!」

 

雫はほのかの方を振り返った時、すでに怪物は二人に迫っていた。

 

「ア゛ァァァァァァ!」

「あ…あぁ…」

 

ほのかは恐怖でその場から動けなかった。

 

「ほのか!!」

 

雫はほのかに駆け寄り怪物からかばうようにほのかを抱き寄せる。そして怪物の凶爪がふたりに迫る。

 

 

その時だった-

 

二人の背後からエンジン音が聞こえてきたかと思うと赤いバイクに乗った少年が二人の横を通り抜け怪物にタックルをぶつけ、怪物を吹っ飛ばした。

 

その衝撃で怪物は吹き飛ばされたが、体制を整えると

 

「ガアァァァァァ!」

 

その少年に向け殺意をむけながら構えた。

 

少年はバイクから降りると二人を一瞥した。二人はとっさに身構えたが二人に対して少年は柔らかな笑みを浮かべた。

 

そして少年は注射器のようなもの《アマゾンズインジェクター》を取り出しながら怪物を見据える。少年の眼は静かな怒りに燃えていた。

 

少年はインジェクターを腰に装着しているベルト《ネオアマゾンズドライバー》のスロットに差し込み、スロットを上げ、インジェクターの液体をベルトへと注入する。

 

 

 

 

《NE・O...!》

 

 

 

  

少年の眼が赤く光りだす。

 

 

 

 

 

「----アマゾンッ!」

 

 

 

 

 

次の瞬間、少年の体は赤い炎に包まれ爆風が巻き起こる。

 

「キャア!」

「何!?」

 

やがて爆風が止み、二人が眼を開けるとそこにいたのは血管のような赤い模様が入った青い体に垂れ目状の赤い複眼、その上から黄色のバイザーと銀色の装甲を纏った戦士

《仮面ライダーアマゾン ネオ》が立っていた。

 

「「へ、変身した!?」」

 

二人が驚いているのもつかの間、ネオは怪物に向かって走り出しその勢いのまま膝蹴りを叩き込む。

怪物も反撃してくるが、その悉くを躱し、いなし、反撃を叩き込む。

だが、数十年ぶりの戦闘のためネオは一瞬動きが止まってしまった。その一瞬を怪物は逃さず、ネオの腹部を抉り貫く。

その攻撃にひるんだネオだったが、

 

 

「ッッウアァァァァァァァ!!」

 

 

吠えながらベルトにはめ込まれているインジェクター押し込む。

 

 

《Blade·Loading...!》

 

 

その瞬間、右腕のパーツが開くと右腕からアマゾンネオブレードが生成され、そのまま怪物の腕を切り落とす。

その光景を目の当たりにした二人は息をのむ二人。

だがほのかはすぐさまCAD(魔法発動を簡略化させるデバイス)を起動させた。

 

「ほのか、どうする気?」

「あの人を助けるの!」

 

そういって、得意の光魔法の起動式を展開すると

 

「目を閉じてください!」

 

それを聞いたネオは腕で視界を隠す、その瞬間まばゆい閃光が辺りを照らす。

 

「ア゛ァァァァァァァ!」

 

怪物はその閃光に目をやられもだえ苦しむ。

 

「今です!」

 

それを合図に、ネオはインジェクターをもう一度押し込む。

 

 

《Amazon·Break...!》

 

 

するとブレードが()()()()()()()()()()()()()()

ネオは少し違和感を感じたが、気にせず怪物に向かって駆け、ブレードを怪物の胸に突き刺す。

 

「ハアァァァァァァ!ハアァァ!」

 

そして後ろを振り向き、ブレードで怪物の頭を切り裂きながら振りぬいた。怪物は肉体が変色しながら膝から崩れ、倒れた。

 

「ハアッ.....ハアッ.....」

 

それを見届け、ベルトからインジェクターを取り外し変身を解除する。

そしてこちらにゆっくり歩み寄っているふたりを見て

 

「手助けしてくれてありがとう。ケガは無い?」

「はい、助けてくれてありがとうございます」

「貴方一体何者なの?」

 

雫が問い詰めてくるが、少年は彼女の言っていることが聞き取ることができなかった。

すると急に身体中を脱力感が襲い、後ろに倒れこんだ。

 

「!大丈夫ですか!?」

 

 

ほのかが慌てて駆け寄り、少年を起こすと、少年の体はかなり熱くなっていた。

 

「大変!雫この人すごい熱だよ!このままじゃ!」

「落ち着いてほのか、今迎えを呼んだから」

「ありがとう雫~」

 

 

そんなふたりの会話を聞きながら、少年は深い眠りについた。

 

 

 

 

「エレメンツならびにネオの無事を確認、引き続き監視を続ける」

『わかった、他の面々にも情報を共有していてくれ』

「了解」

 

滅は通信を切り、再び暗闇に溶け込んでいった。

 

 

 

とある会社の一室―

 

最新鋭の機械が立ち並ぶ部屋に男が座っている、開いていた通信端末を切ると安堵の溜め息を着いた。

その隣には()()()()()()()()()()()を着けた女性が寄り添って直立している、耳元の機械部分が光ると、何かを察したように手際よくティーセットを持ってきていた。

 

「社長、お疲れ様です。ハーブティーをどうぞ」

「あぁ、ありがとう」

 

社長と呼ばれた男はティーカップを受け取り口をつける。

 

「一時はどうなるかと思ったけど、ひとまず安心だ。まさか千翼が光のエレメンツに会うとは想定外だったけど」

「概ね社長の思惑どうりですね」

「あぁ、滅の連絡が来るまで冷や汗ものだったけどね」

「それは何よりです。それでは、その間手付かずだった書類に押印しておいて下さい、今日中に」

「…え?今から?」

「はい」

「この量を?」

「はい」

「一人で?」

「はい」

「………………手伝っては「社長の確認が必要な書類だけですのでお早く」…ア、ハイやります……」

 

男は徹夜を覚悟し山積みになっていた書類を片付け始めた。

 

 

See You The

NEXT TARGET




バトルシーンが難しい(汗)

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