ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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こんにちは、GIOGIOです。
もうすぐジョジョが実写化ですね。期待と一緒に不安もあります。
怒り狂ったファンに監督がしばかれないことを祈ります。

今回は『ニセコイ』でも有名なシーンを少し変えて見ました。


第2話 出会い

朝の6時半───

 

承一郎「ん………朝か……」

 

1人の高校生であり、ヤクザの組長の養子でもある僕、一条承一郎は、だだっ広い家の中で目覚めた。

 

そして、自分の布団を片付け、台所に向かう。

 

大切なペンダントを首に下げて。

 

数十分後、家にいる組員達全員分の料理を作り終わり、待っている組員達を呼んだ。

 

承一郎「おーい、皆!料理が出来たよー!」

 

組員達「「あ!おはようございやす!坊ちゃん‼︎」」

 

承一郎「これ運んでくれないか?」

 

組員達「「了解しやした‼︎」」

 

そのとき、別の部屋から組長であり僕の義理の父親である一条一征がやって来た。

 

一征「よぉ、毎朝毎朝すまねぇな。」

 

承一郎「おはよう、父さん。大丈夫だよ、これくらい」

 

一征「そうだイチ。近ぇうちにてめーに大事な話があっから覚えときな」

 

承一郎「…?大事な話?……っといけない。これじゃあ遅刻してしまう」

 

竜「なにィ⁉︎そいつぁいけねぇ‼︎すぐにリムジンを御用意しろ‼︎バカヤロウ‼︎15m級のだ‼︎」くわっ

 

組の中で3番目くらいに偉い男、竜が組員達を呼んだ。

 

承一郎「やめろーッ!やめてくれッ!」

 

竜達の気遣いは嬉しいが、ちょっとオーバーすぎる……。

 

 

凡矢理高校の校門前────

 

竜「…では坊ちゃん‼︎今日も元気に行ってらっしゃいやせ‼︎」

 

組員達「「行ってらっしゃいやせ‼︎!」」

 

承一郎「はぁ………やれやれだよ……」

 

ああ……周囲の好奇の目が痛い……。植物程ではないが平穏な高校生活を送りたいのに………。

 

竜「あ、そうだ坊ちゃん。最近見慣れないギャング共がウチの島を荒らし初めてやしてねぇ……。坊ちゃんも気ぃつけてくだせぇ」

 

承一郎「はぁ………分かったよ………」

 

……本当に考えることをやめたい……。

 

 

〜?side〜

 

?(ハァ…ハァ…ヤッバ〜遅刻〜!)

 

高校生活1日目から遅刻なんて絶対ダメ!

 

まさか寝坊するなんて………。

 

少し走り、学校の塀があり、助走をつけて飛び越えた。

 

 

〜承一郎side〜

 

え…………?

 

あ、ありのまま今起こった事を話す!『僕が学校の塀に沿って歩いていたら、いきなり金髪の美少女が塀を飛び越えてきた』

 

な……何を言っているのか分からないと思うが(ry

 

しかも僕の方に突っ込んで来る……。

 

少しビックリしたが、呼吸を整える。

 

承一郎「コォォォォォ………」

 

そして、生まれたときから使えた呼吸から生み出す『生命のエネルギー』である『波紋』を練り出し、普通の人には出来ない速さで女の子を受け止めた。

 

どうやってかって?もちろんお姫様抱っこだよ。一番楽だろう?

 

承一郎「大丈夫かい?怪我はないかい?」

 

僕は女の子に声をかける。

 

すると突然、顔が赤くなって、

 

?「あ、ありがとうございました〜〜〜〜‼︎!////」

 

と言うと、いきなり腕から降りて、凄まじいスピードで学校に向かって走って行った。

 

オリンピックやギネスの新記録を更新出来るような速さだった。

 

 

〜女の子side〜

 

び、ビックリした〜‼︎

 

塀を飛び越えた先に男の子がいたなんて………。

 

だけど、急に彼の体が光ったと思ったら、凄い速さで私を受け止められたわ!

 

しかも、お姫様抱っこよ!

 

急に恥ずかしくなって、すぐに腕から降りて学校に向かって走ったわ。

 

まるで昔読んだラブコメみたいな展開だったわ……。

 

 

〜承一郎side〜

 

さっきの女の子にはビックリしたが、自分も急がないといけないので、僕も学校へ走った。

 

 

1年C組内───

 

集「オース、ジョジョ。何かあったのか?」

 

こいつは小学生の頃からの親友の舞子(まいこ)(しゅう)

 

承一郎「やぁ、集。実はね……」

 

キング・クリムゾン‼︎

 

集「はぁ?女の子が学校の塀を飛び越えて来ただって?バカ言えよ。ウチの学校の塀2m以上あんだろ。それ飛び越えて凄いスピードで走って行ったってどんな女の子だよ」

 

承一郎「いや、本当なんだよ。あと少しで顔面にヒザ蹴りが入りそうだったんだよ」

 

集「そんな事より聞いたか⁉︎今日の転校生って女なんだとよ!しかも噂によると美人…‼︎」

 

承一郎(やれやれ……全然信じていないな……)

 

小咲「一条君は大丈夫なの?」

 

この子は中学の頃に知り合った小野寺(おのでら)小咲(こさき)。僕の好きな人だ。

 

承一郎「ああ、大丈夫だよ。怪我なんてないよ。ピンピンしてるさ」

 

心配してくれたのはとても嬉しい。高校生活1日目から不幸かなと思ったが、意外と悪くないと思う。

 

キョーコ「…よーし、今日は転校生を紹介するぞー。入って桐崎さん」

 

このクラスの担任である日原教子先生が教室に入って来て言った。

 

ん?転校生?確か集がそんな事を言っていたな……。そう思いながら、僕は本を読む。

 

桐崎「はーい」

 

…この声…聞いたことのあるような……。

 

千棘「初めまして!アメリカから転校してきた桐崎(きりさき)千棘(ちとげ)です。母が日本人で父がアメリカ人のハーフですが、日本語はこの通りバッチリみなさん気さくに接して下さいね!」ニコッ

 

やっぱりか……やれやれだよ……。

 

クラスの同級生達「うおーーー‼︎かわいいー‼︎」「すっげー美人‼︎」「足細ーい‼︎何あのスタイル〜‼︎」「ハーフだってよ!あんなかわいい子見たことねぇ‼︎」

 

キョーコ「じゃーひとまず空いてる席に…」

 

千棘「ん?あーーーーーーーーーー‼︎‼︎」

 

千棘「あなたさっきの……」

 

承一郎「やぁ、さっきぶり」

 

僕は本を読みながら、桐崎さんに返事を返した。

 

集「おい、ジョジョ!知ってるのか⁉︎」

 

承一郎「ああ、さっき言っただろう?2m以上の塀を飛び越えたアグレッシブなお嬢さんがいたって」ペラペラ

 

そう言いつつ、僕は本を読み進める。

 

千棘「さ、さっきはありがとう……」

 

承一郎「別に。気づいてたら体が動いていたのさ、アグレッシブなお嬢さん」ペラペラ

 

千棘「私には桐崎千棘っていう名前があるの!それにアンタ、顔をこっちに向けなさい!」

 

承一郎「君は僕にとっては同じクラスメイトということ以外関係ないだろう。僕の名前は一条承一郎だ。皆から『ジョジョ』や『イチ』と呼ばれているよ。よろしく、桐崎さん」ペラペラ

 

 




すみません、キャラやスタンドのプロフィールは次から後書きに載せていきたいです。

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