ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
承一郎がなぜ『
クリスタルの謎その①
2009年、一条家───
承一郎「…やぁっ!」
ある朝、剣道場で承一郎は木刀を振る。
?「はぁっ!」
だがそれは相手の木刀によって阻まれてしまう。
承一郎「今度は勝たせてもらうよ、信乃」
信乃「50勝50敗50引き分け…この一勝は譲れませんよ、若」
承一郎は相手──信乃と鍔迫り合いをしながら会話をする。
承一郎「せぁっ!」
承一郎は右斜め切り上げをするが…
信乃「甘いっ!」
信乃に躱され、カウンターの攻撃をくらってしまった。
承一郎「痛っ!」
承一郎は木刀を腹にくらい、倒れてしまう。
信乃「私の勝ちですね…」
承一郎「う〜ん、また信乃に負けたな…」
少年、信乃は集英組の中で義父、一征の次に承一郎が心を開いた相手である。
同年代であるのもだが、今では承一郎とは兄弟のような間柄だった。
信乃「若もなかなかの腕前ですよ。もう組に勝てる人間なんてそんなにいないんじゃあないんですか?」
ちなみに承一郎は信乃に若と呼ばれていた。竜達は坊っちゃんと呼ぶのだが、同年代で坊っちゃんと呼ばれるのは嫌で承一郎がそう提案したのである。
承一郎「父さんと竜には一度も勝ててないけどね」
汗だくになった体をタオルで拭きながら、先程の勝負の事を話す。その肉体は、どちらも鍛えられたものだ。
竜「坊っちゃん、
承一郎「ああ、すぐ行く」
そう言って、承一郎は一征の部屋へ向かった。
一征「おぅ、来たかイチ」
承一郎「何だい父さん。仕事かい?」
一征「ああ、南米の荷物の護送だ。本当は俺が行きたいんだが、あいにく別の件で行けなくなってな。頼めるか?」
一征は後の『ビーハイブ』のボスであるアーデルトと繋がりがある事で分かる通り、世界中にパイプがあるのだ。だから世界各国から依頼が来る。
承一郎はその仕事をたまに手伝っているのだ。
仕事の内容はボリビアでの荷物の護送。特に危険性はないと判断して、一征は承一郎は仕事を頼んだ。
承一郎「分かったよ父さん」
信乃「今回の任務は私も一緒に行く事になりました。よろしくお願いします!」
信乃はそう言って承一郎に頭を下げる。
一征が信乃を同行させたのは彼の『スタンド能力』が頼りになるからだ。
信乃のスタンドは『村雨』という刀のスタンドだ。『アヌビス神』と同じ実体のある本体がいないスタンドだ。もとは信乃の家系に代々受け継がれているものらしい。
能力は水が迸るという聞くだけなら貧弱そうな能力だが、水を勢いよく迸らせる事によって遠くの敵に水圧カッターで攻撃出来るという強力なスタンドだ。
承一郎「そんなにかしこまらなくて大丈夫だよ。いつも通りで頼むよ」
承一郎は『スタンド』については別に気にしない人間だった。自分にも『波紋』の技術やら『吸血鬼』の体質やらがあるから、『波紋』ならぬ『
それに承一郎は『スタンド』を見る事が出来るので寛容だった。『スタンド』は『個性の延長上のもの』という考えだった。
信乃「はい、若!」
一方その頃…
男?「…よし、用意はいいか?」
男1「ハッ、必ずやあのお方の『遺体』を手に入れてご覧にいれましょう」
男?「期待しているぞ…。我が祖国のために、必ず手に入れるのだ」
男1「かしこまりました」
悪意が、牙を向く。
短くてすみません(汗)
とりあえずスタンドプロフィールです。
スタンドプロフィール
村雨
ステータス
【破壊力-B(水圧カッター-A)/スピード-B/射程距離-E(水圧カッター-A)/持続力-A/精密動作性-E/成長性-D】
『アヌビス神』と同じく、剣自体が本体のスタンドである。
能力は水が迸るという能力。シンプルだが水圧カッターのように切り裂く事も可能。
信乃のプロフィールはオリキャラプロフィールに追加しておきます。