ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
文化祭や模試とかでズルズルと遅くなってしまい、申し訳ありません。
それでは、どうぞ!
承太郎さん達スターダスト・クルセイダースのプレイ動画を見終わり、次はDIOの刺客達のプレイ動画を見る事になった。
次はチャカというキャラ。プレイヤーは陽乃さんだ。
承一郎「チャカ…?知らない人だけど、何の暗示のスタンド使いなんだい?」
八幡「違うぞ承一郎、陽乃さんから聞いたがこいつは陽乃さんがアヌビス神だった時に体を乗っ取った男らしい」
承一郎「うーん…やっぱ覚えがない」
どうやらチャカはこの世界では死んでしまっていたようだ。こっちの世界の方も後で調べてみようかな。
オープニングデモ
刀だったアヌビス神がポツンと置かれ、ナレーションとアヌビス神のモノローグが始まる。
ナレーション『アヌビス神の本体は500年前この剣を作った刀鍛冶だった……。そして現在そのスタンドだけが生きている……。つまり本体のいないスタンド…』
うん、これは分かる。僕の亡き親友信乃の忘れ形見である村雨は彼の家に代々伝わる本体がないスタンド刀だった。
しかも村雨が持ち主と認めなければ水圧カッターが襲いかかる代物。信乃が死んだ時は無我夢中だったから忘れていたけど、よく僕を主と認めてくれたな。
アヌビス神『DIO様が博物館の倉庫の暗闇から私を引っ張り出してくれた…。あのお方はあまりに強く、俺には敵わぬスタンド。だから俺は忠誠を誓った…』
……ん?でも待てよ。
承一郎「僕が八幡達を襲う前に陽乃さんは君に襲いかかって来たんだよね?プッチが情報掴んでいたけど?」
八幡「ああ、そうだぞ。俺も同じ事思ったぞ、今だって忠誠心のかけらなんてないしな」
部下の管理をエンヤ婆に頼ってばかりいるからホル・ホースやラバーソール達に反逆ルートなんかがあるんじゃあないか?
そしてチャカがアヌビス神を手にする。
ナレーション『ある日、一人の男がその刀を抜いてしまった』
アヌビス神『チャカよ、お前は私を抜いた。お前は私の本体になるのだ。私を使い、承太郎達を殺すのだ…。お前は達人だ、誰よりも強いっ!』
承一郎「さっき言ってた事とすごい矛盾生じてるけど?」
DIOには敵わないとか言っておいて誰よりも強いって……。まぁ多分チャカを操るための暗示みたいなものなのかもしれないけどね。
第1話 誇り高き騎士
最初は史実通りポルナレフさんだ。
ポルナレフ『ずいぶん肝っ玉がでかいじゃあねーか。おめーのように本体を見せて戦いを挑んでくる敵は…名乗りな』
チャカ『私はチャカ、アヌビスのスタンド使い。お前の命をもらい受ける』
ポルナレフ『ますます男っぽい敵だね~。来なッ!』
男っぽいのが今では女性に転生するとは…世の中分からんな。
ここは史実通りにドンパチするようだ。
そして陽乃さんは難なくポルナレフさんを撃破。さすがは何でも卒なくこなす人。必殺技を一通り試し、スーパーコンボフィニッシュで2セット先取。肩慣らし程度ってところだろう。
特徴的なのはアヌビス神最大の特技である必殺技、「覚えたぞ」だ。
この技はジョセフさんの策士の業と同様にカウンター専用の…格ゲー用語で言う「当て身」系の技なのだが、この技が決まると「覚えたぞ」といってツバメ返しで切り返す。策士の業はそこで終わるのだが、「覚えたぞ」はカウンターした時の攻撃を……例えばジャンプ強攻撃を「覚えた」状態で再びジャンプ強攻撃をガードすると、チャカが光る。光った時に攻撃ボタンを押すと、それだけでカウンターが成立するようになる。
なるほど、最初に戦った際に言ってた『覚えたわ』はこれが元なのか。
そしてデモ。史実とは違い、這いつくばるポルナレフさん。
チャカ『チャリオッツの動き、パワーはしっかりと取り込んだ!一度戦って相手には、決して負けない!』
第2話 戦慄の侵入者
チャカ『貴様が花京院か、死んでもらう!』
花京院『後悔することになるぞ』
だから9英神の時は花京院は再起不能中でしょ!しかも「死んでもらう!」「後悔するぞ!」の掛け合いだけで雑だし!
承一郎「芸が細かいのか雑なのか分からないな…」
陽乃さんはここでも難なく花京院を撃破。
……それにしてもスーパーコンボの次元断って技、透過能力を再現したんだとは思うけど、背景をまるごと斬ってるぞ?何もない背景までも。
次元斬るあたり大統領のスタンド撃破出来るからな?だったら生きていたら打倒大統領の切り札になるかもしれないな。
───アメリカ、ホワイトハウス
ヴァレンタイン「──ハブショッ!」
唐突に鼻の奥がむず痒くなり、くしゃみをするヴァレンタイン。
ブラックモア「……スイませェん…どうなされましたか大統領、風邪でも?」
ヴァレンタインの側近の部下、ブラックモアが問いかける。
ヴァレンタイン「いや、誰かが噂をしているみたいだ」
ブラックモア「しかしながらお気をつけを。あなたはこの国を背負っていますので」
ヴァレンタイン「分かっているさ。…ところで、明日は時間を開けられないか?八幡と承一郎君が来ているんでな」
※なお一名強制的に拉致ってきたのをここに明記する。
ブラックモア「分かりました。ならまずこの書類に目を通して下さい」ドサッ!
ブラックモアが大量の書類の山をデスクに乗せた。
ヴァレンタイン「………(絶句)」
第3話 炎の魔術師
チャカ『モハメド・アヴドゥルだな?お前の命を頂く!』
アヴドゥル『我がスタンド、マジシャンズ・レッドの炎で焼ききってくれる』
これも本来は無かった戦いだ。三浦さんがアヴドゥルさんを操作した時は相性の悪さを語っていたらしいが、ゲームではそういうのは関係なく、チャカはアヴドゥルさんを難なく撃破。
でももし本当に戦ったらどうなるんだろうか?『
そう考えるとどちらに軍配が上がるのか興味があるな。
第4話 戦いの年季!
チャカ『ジョセフ・ジョースター、貴様を倒せばDIO様もお喜びになる』
ジョセフ『戦いにおける年季の違いを見せてやる!』
ズッダン♪ズズダン♪ズッダン♪ズズダン♪ズッダン♪ズズダン♪ズッダン♪ズズダン♪
このドラム音から始まるのはジョセフさんのテーマ『ジョセフ走る』だ。
なぜか口の中が辛くなるのはご愛嬌。まぁ僕は口の中に骨を覆って防げるけど、あの八幡達の悶えようを見るとね…分かるだろう?
ジョセフ『オーマイガッ!オーマイガッ!オーマイガッ!』
ひたすらオーマイガッ!と叫んで敗れるジョセフさん。ハッキリ言ってうるさい。しかも陽乃さん上手いから対戦も山も谷もないし。
第5話 変幻自在、砂の猛獣
チャカ『こんな犬ごときがDIO様にたてつくのか!』
イギー『ガルルルル!』
ガムをクチャクチャしている可愛くないイギーにイキり立つチャカ。シュールだな。
第6話 裁くのは誰だ!
チャカ『貴様が承太郎だな⁉︎真っ二つにしてやるぜ!』
承太郎『野郎……』
何?承太郎さんで最終話じゃあないだと…?なら一体……。そして決着。
チャカ『フフフフ、俺は絶つ~~~~~~対にぃ……負けなぁいッ!…………ん?………何か……聞こえる』
うずくまるチャカ。…ん?
アヌビス神『お前は達人だ……お前は誰よりも強い。私を使って殺すのだ……』
チャカ『ッ!?承太郎もジョセフも死んで当然の野郎さ!誰でも良いからぶった斬ってやりたくなったぞ!』
……んん〜〜?どういう事…?
DIOの館へ向かうチャカ。あっ(察し)
チャカ『…………』
第7話 亜空のしょう気ヴァニラ・アイス
反逆ルートですね分かります。DIOside一発目からこれかよ……。
ヴァニラ・アイス『チャカか?』
え?何でヴァニラ・アイスはチャカの事を知ってるの?
チャカ『ヴァニラ・アイスか……奴らを倒したことは聞いているな?』
あ、報告でも受けたのか。そう考えれば納得。
ヴァニラ・アイス『ああ、承太郎達を倒したそうだな…。だが、どうやら貴様……!』
チャカ『その通りさ!まずはお前をぶった斬ってやるぜッ!』
そのままヴァニラ・アイスを撃破。普通にハイスペックだからな、陽乃さん。
ヴァニラ・アイス『…………………ッ!』
チャカ『ウシャーッ!』
ヴァニラ・アイス『ぐぁぁぁぁ…貴様なんぞにー‼︎』
さぁ、そして最後は…?
最終話 DIOの世界
チャカ『DIOッ!』
DIO『承太郎達を倒してくれたそうだな、うれしいぞ……』
背後からDIOに斬りかかるチャカ。だがホル・ホースの時のように一瞬で背後に回る。
チャカ『⁉︎』
DIO『………貴様………本気で私を斬る気か⁉︎』
チャカ『………ッ⁉︎………俺は絶~~~対にぃ負けなぁいッ!』
DIO『フン、ならばしょうがない。死ぬしかないな、チャカッ!』
もう最初にアヌビス神自身が言ってた事完全に無視してるな。そしてエンディング。
チャカ『俺は誰よりも強い!』
DIO『ハーハー……死ねィ!チャカ!』
チャカ『死ぬのはお前だぁぁぁぁ!』
『ザ・ワールド』で殴りかかるも袈裟斬りで斬られ、史実と同じような死に方をするDIO。
DIO『バカな⁉︎……こ……このDIOが……このDIOがァァァァ!』
ナレーション『DIOとの戦いに勝ったチャカは、1人強いものを求めて旅をしていた……。アヌビス神がチャカに呼び掛ける』
アヌビス神『チャカよ、お前は達人だ……剣の達人だ。誰よりも強い。なんでも斬れる!』
チャカ『誰でも良いからぶった斬ってやりたくなった。誰かいねぇか………』
砂漠を歩いてフェードアウトしていくチャカ。完全に人斬り以蔵みたいな感じになってる……。
ナレーション『その後、この男を見た者はいない。アヌビス神から逃れられたかどうか知るものはいない……』
そしてエンドロールが流れる。
………一言言ってもいいか?
承一郎「こ れ は ひ ど い」
ジョニィ「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ‼︎」←究極生命体風の笑い
八幡「そこまで笑うか⁉︎」
ジョニィ「そりゃあDIOsideのキャラフハハッ!一発目から反逆ルートだぜ?ヘヘヘッ!どんだけ人望ねーんだよお前!フハハッ、クックックッケヒヒヒヒケケケケケ、ノォホホノォホ!」
八幡「お前は花京院かよッ!」
仗助「おめぇ、本城とコラボしたせいでだいぶキャラ崩壊してねぇか?」
仗助さんの心配を無視し、ジョニィは笑い続けた。
長い夜は、まだ続く。
<=to be continued=