ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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プレイ動画を見てみよう!その⑥

八幡「良いな?覚悟が必要だぞ?色々とな。覚悟は出来ているか?」

 

承一郎「僕は出来ている。始めてくれ」

 

いろは母「私も……典明くんのストーリーを見てみたい」

 

ここまで念を押すんだ。何かあるのだろう。プレイヤーは花京院さんの転生、海老名さんだ。

 

オープニング

 

花京院『それはかつて、エジプト・ナイルを旅行していたときの事だった。その男、DIOはこう言ってきた』

 

DIO『君は普通の人間にはない特別な能力を持っているそうだね。その能力を私の為に使わないか?』

 

花京院『僕がヤツを本当に恐ろしいと思ったのはその時だった』

 

DIO『そんなに怖がらなくても良いじゃないか。安心しろよ花京院。友達になろう……』

 

第1話 DIOの呪縛

 

このタイトルコールは……影DIO!

 

いきなり度肝を抜かれた!昼間はラバーソールに集中して見てなかったが、いきなり影DIOとは……

 

影DIO『1つ君の力を見せてもらいたいのだが』

 

花京院『な、何!?』

 

影DIO『どれ……お手合わせ願おうか』

 

対戦が始まった。そして二度目の度肝抜き。

 

それは海老名さんのゲームの腕前だ。まるでTASを見ているかのように完璧な動作。完璧な回避に完璧なガード。それどころか舐めプをしている!

 

僕があれだけ苦労した影DIOをパーフェクトで討ち取るなんて!しかもスーパーコンボで確実にとどめを刺しているサービスぶり!そこに痺れる憧れる!

 

影DIO『さすがは私が見込んだ男だ。その力ますます私の為に使って貰いたい』

 

花京院『なに!?試していたのか!僕を!』

 

影DIO『私のしもべとなり、承太郎を始末してくれるな?花京院』

 

影DIOは時を止め、花京院さんに肉の芽を植え付ける。ポルナレフさんの例があるからここは史実と変わらないんだろうな。

 

花京院『うわぁぁぁぁぁ!……DIO…様……。忠誠を……違い………ます』

 

いろは母「ハチ君?いろはとの婚約……破棄して良いかしら?」

 

八幡&いろは「それは困るぅぅぅぅ!」

 

八幡、ざまぁ!

 

第2話 裁くのは誰だ!

 

承太郎『こ、これは……てめーがやったのか』

 

花京院『承太郎………貴様を殺す』

 

ん?ここで確か。ここで花京院さんの技を紹介。

 

『エメラルド・スプラッシュ』。エメラルドの散弾を撃ち込む花京院さんの代名詞とも言える技だ。いろはさんのエメラルド・ストライクで僕は結構見慣れている。

 

『タイラップスネーク』。これは後で……

 

『法王の結界』。その場で雲の巣のようなものを作り出す据え置きの技だが、しばらくすると消えてしまう。海老名さんはこの技を器用に使ってコンボに繋げるという離れ業をやる。

 

スーパーコンボ

 

『半径20メートルの法王の結界』。名前に反してただの強化版のエメラルド・スプラッシュだ。今の海老名さんの『ハイエメラルド・スプラッシュ』はこれに近い。このゲームを今のバージョンで作られた時、海老名さんのキャラクターはこれがたたの必殺技に?ゲージの消費なしでスーパーコンボ級をやられたら隙がないじゃあないか!

 

『インディーアームズ』。ハイエロファントを紐状にし、その触手を任意で動かす技だ。ホルホースを使った僕にはわかるが、その操作は難しいはずなのに、海老名さんは器用に連続ヒットさせる。

 

『お仕置きの時間だ』。ハイエロファントがゆっくりと相手に接近させ、掴んだ後は小さくなって相手の耳に入り込む『ラバーズ』のような技だ。『瞬獄殺』と呼ばれるタイプの技らしい。ガード不能の移動投げなのだとか。

 

さぁ、何でタイラップスネークを後回しにしたかと言えば……昼間にも見た嫌な情景に関係する。

 

タイラップスネークはハイエロファントを伸ばし、ヒットすると相手を縛り上げて行動不能にする技だ。ここまで言えば昼の事を覚えている人はわかるだろう。ラバーソールも似たような技を使っていた。

 

海老名さんはタイラップスネークで承太郎を縛り上げ、本体を接近させる。そして密着させたかと思ったら……

 

花京院『レロレロレロレロ』

 

挑発。見ようによってはディープキス!

 

海老名『承花!キマシタワー!』

 

度肝を抜かれた第3弾!前世の自分を使ってお腐れプレイ!安定の海老名さん!その腐女子ぶりに痺れぬ!憧れぬ!その舐めプぶりにも痺れぬ!憧れぬ!

 

それでいてパーフェクトで勝つんだからホントに世の中間違っている!そちらのタイトル的には『やはり海老名姫菜のゲームスタイルはまちがっている。』!

 

ハァ……ハァ……疲れた……。おぞましいものを見てしまった。

 

見れば初めてこのシーンを見た人は顔を青くさせて固まっている。忘れよう……恐らく三浦さんか徐倫さんがツッコミを入れただろうし……

 

それではデモのレポを。

 

花京院『負けた方が悪なのだ』

 

承太郎『なにっ!?じゃあやっぱりてめぇの事じゃねぇか』

 

スター・プラチナを出してしこたま花京院さんを殴る承太郎さん。

 

承太郎『オラオラ!さばくのは俺のスタンドだ!オラオラオラララ!(バキボキバキ!)オララララオラ(ドコドコドド)!』

 

効果音、すごすぎる……これ、骨が折れてるんじゃあないのか?生きてますよね?花京院さん。

 

そこからは承太郎さんのデモと同じだ。何故か承太郎さんがその場で肉の芽を抜き、花京院さんが仲間になる。

 

第3話 恨みの傷を持つ男

 

花京院『ポルナレフの部屋で大きな物音がした!ジョースターさんに知らせなければ!』

 

デーボ『うけけけけ』

 

花京院『て、敵か!お前だな!?ポルナレフを襲ったのは!』

 

ここも海老名さんは問題なくプレイ。エボニー・デビルのフライングアタックをわざと股間に受けているとしか思えない場面以外は。海老名さん!

 

ちなみにここまで全てスーパーコンボでフィニッシュしている。

 

花京院『ホテルにまで刺客が襲ってくるとは……』

 

お楽しみに見えたのは僕だけかな?

 

第4話 砂漠を走る刺客の水

 

ここは誰でも変わらない。本来はここで花京院さんは再起不能になって一時的に離脱する筈なんだけどね?

 

ここでもわざわざ海老名さんはスーパーコンボでフィニッシュ。ワンパンチすればンドゥールは倒せるのに…その執拗さに痺れぬ!憧れぬぅ!前世で再起不能にされたことを実は怒っているのかも?

 

第5話 恐怖の女教皇

 

仲間が集まっている中、花京院さんだけがいない。

 

ポルナレフ『おせぇな。花京院の奴』

 

ミドラー『ということは今、花京院は一人でいるな?チャンス!』

 

そして花京院さんを見つけるミドラー。

 

ミドラー『見つけたぞ花京院!お前は私のスタンドですりつぶす!』

 

花京院『なに!?この女も敵か!』

 

終了後のデモ。

 

ジョセフ『大丈夫か?花京院』

 

花京院『ええ、大丈夫です』

 

ここまでは今までと同じ。ところが次のタイトルコールが出る直前に、ここで今まで起きなかった事が発生した。

 

ダーン!

 

花京院の顔がドアップになり、『新手のスタンド使いか!』と出てくる演出。

 

番外編 夢のDEATH13

 

乱入戦!?思い出してみよう。ここまで海老名さんは……

 

1,わざと食らった場面以外はほとんどパーフェクト

 

2,ラウンドを落としていない

 

3,全てスーパーコンボでフィニッシュしている

 

このどれかがデス13乱入の条件なのだろう。

 

徐倫「ここだけはあたしがやったのよね」

 

承一郎「何故ですか?」

 

徐倫「こいつが……こいつがウェザーとFFを殺したからよ」

 

あれ?何か違うな。僕の世界では二人ともプッチによって殺された筈だ。もっとも、この世界は僕の介入があったのか、それとも八幡達が動いていたのかはわからないが、歴史が狂ってマニッシュが二人をやったそうだ。

 

途中デモはなし。これまで見なかった敵の登場には新鮮味があった。マニッシュを出せる程の上級者用に作られた乱入戦。中ボス並みにデス13は強かった。

 

第6話 恐ろしき影

 

何故かアレッシーの前で倒れているポルナレフさん。

 

アレッシー『次は誰を……』

 

花京院『ポルナレフ!どうした!?』

 

アレッシー『(ま、まずい!花京院だ!)こ、この方が倒れていたので……』

 

花京院『貴様!怪しいぞ!敵か!』

 

これ、誤魔化し方が雑だよな。誰でも気が付くと思うぞ?

 

アレッシー『ちくしょう!どんな卑怯な手を使ってでも勝つ!』

 

…………逆に卑怯じゃない手段でアレッシーが敵に勝つところを見てみたいものだ。

 

勝利後

 

花京院『ポルナレフ!大丈夫か!』

 

ポルナレフ『ああ。突然後ろから襲われたんだ。サンキュー、花京院』

 

ポルナレフさんなら『メルシー、花京院』のような気がするのは僕だけかな?

 

第7話 亜空のしょうきヴァニラ、アイス

 

ここは承太郎さんやジョセフさんと同じデモが流れる。勝利後。

 

ヴァニラ・アイス『……………』

 

花京院『こいつ……』

 

花京院さんはエメラルド・スプラッシュでヴァニラ・アイスを撃破する。その後は再び承太郎さんと同じデモ。

 

ここまでは何も問題はない。

 

最終話 DIOの世界

 

DIO『ぬぅ!これは花京院のハイエロファント!』

 

花京院『くらえ!DIO!ハイエロファントの結界を!』

 

DIO『マヌケが…。知るが良い。我がザ・ワールドの真の能力を!』

 

問題があるとすればここ。史実で花京院さんが死ぬ場面だ。

 

しかし普通に対戦が始まり、海老名さんはパーフェクトでDIOを撃破する。そしてエンディング。

 

花京院『DIO!僕は二度と負けない!』

 

DIO『ハァ……ハァ……死ね!花京院!』

 

それをエメラルド・スプラッシュでDIOを殺す花京院さん。……普通だよな。どこにショッキングな場面があるんだ?

 

花京院『恐ろしい奴だった……DIO……ついに倒したぞ!…………うっ!』

 

…………なんだ?今の「うっ!」は!

 

ナレーション『DIOを倒した花京院は日本に向かう飛行機の中にいた』

 

………嫌な予感がする。

 

花京院『うっ!』

 

まただ……まさか……

 

いろは「お母さん!辛いなら見ないで!」

 

いろは母「…………」

 

この反応……やめろ、やめてくれ……。ゲームでそれは無いだろ!

 

承太郎『どうした?花京院、まさかケガを!』

 

花京院『い、いや……大丈夫だ……』

 

花京院『ア…アヴドゥルさん……イギー……安らかに……眠って下さい……。すべて……すべて終わりましたから………(ど………どうやら僕も……そちらに行かなければならないようです……)』

 

確定的だ……。僕やこの結末を知らない人達から力が抜けるのがわかる。

 

承太郎『大丈夫か?花京院。そろそろ日本に着くぜ。……………ッ!?か、花京院!……花京院ッ!?』

 

スタッフロール。

 

いろは母「典明くん!どうして!どうして救われない形で終わるの!何でスタッフは典明くんを!ううう…」

 

一色さんが号泣する。わかる。CAPCOM……これは無いだろ。海老名さんはヴァニラ・アイスにもDIOにもパーフェクトで勝ったのに……どうして……。

 

八幡が言ったようにこれはショッキングだ。覚悟しろと言っていたのはそういうことか……。報われない…。これではほとんど史実……いや、承太郎さんがザ・ワールドの能力に目覚めなかっただけ尚悪い……。

 

八幡「………裏花京院にも期待するなよ……裏花京院はもっとたちが悪いからな……」

 

どういう事だろうか……。

 


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