ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
八幡の家に泊まることになった僕。八幡の家は普通の家庭……とも少し違っていた。隣の家との境がない。
いろは「そっちがわの隣はわたしの家なんですよー。将来的には建て直して1つの家にしようとかお父さん達は言ってるんです」
おいおい……某大御所の野球漫画でもそこまではやらないだろ。
静「ちなみに角の家は私とお兄ちゃんの家。徐倫お姉ちゃんも今はホームステイしてるよ」
仗助「更にちょっと行けばジジイと承太郎さんと朋子さんが共同生活をしている借家の一軒家があるぜ。ウルフスが片付くまではそこで生活するみてぇだ」
あれ?
承一郎「兄さんやトリッシュさん達はどうしてるんですか?」
仗助「ジョルノ達は雪ノ下姉妹と同じマンションで部屋を借りているぜ。ん?トリッシュさん?義姉さんじゃあねえのか?」
ああ、この世界では兄さんとトリッシュさんは結婚していたんだっけ。こっちではまだだったからね。
承一郎「まだ結婚していないんですよ。お互いに立場がありますから」
仗助「そっか。じゃあ着替えたらまたここに来るからよぉ。今日は楽しもうぜ?」
仗助さんと静さんは手を振り、自宅へと入っていった。
八幡「じゃあ、俺達も入るか」
八幡はカードを取り出してドアを開ける。……って、
承一郎「あれ?君の家って……」
八幡「ああ。多分そっちの俺達は普通の家なんだろうな。けど、俺達はSPW財団で働いているし、給料は基本的に家に入れているからな。細かいリフォームを何度かやって、所々が新しくなってるんだよ」
そう言えば社畜をしてたな。世界的企業の幹部は潤っていてうらやましい。俺も華さんやジョセフさんにスカウトされているし、どうしようか……。
いろは「じゃあ、着替えて来ますね?ハチくん♪承一郎さんもまた」
承一郎「ではまた」
僕は八幡の家に上がり込む。
小町「承一郎お兄ちゃんはリビングで寛いでいて下さい。小町はご飯を作って来ますから。お兄ちゃんはお風呂の準備をおねがーい!」
八幡「了解だ。承一郎、パジャマは俺ので大丈夫だよな?」
承一郎「体格もほとんど同じだし、大丈夫じゃあないかな」
八幡と僕の体格はほぼ同じだ。僕も八幡も基本世界の自分達より一回り大きい。そういうところも僕達は似ていると思う。性格はともかくだけどね。
カマクラ「ニャーン♪ゴロゴロゴロ……」
家事へと散っていった比企谷兄妹と入れ替わりに比企谷家の飼い猫、カマクラがやってきて、足にすり寄って来た。八幡にはなついていないというのが信じられないな。
ペットショップ「クエエエエ」
バサバサ……と、隼のペットショップもやって来た。環境が変わったということもあるのか前世のように攻撃的ではなく、普通に僕の肩に降りてきた。
いろは「お邪魔しまーす♪」
静「承一郎、暇してないかー?」
いろはさんと静さん、そして仗助さんも上がってくる。
いろはさんはそのままキッチンへと行き、小町姉さんの夕食の準備に加わる。
仗助「仕事が終われば徐倫も来るだろうぜ」
そう言って仗助さんと静さんはいそいそと何かをテレビに繋ぎ始めた。
承一郎「それは?」
仗助「途中で連れて来られたから昨日や今日の途中まで見てねぇだろ?プレイ動画を持ってきたんだ」
確かに途中まで見ていたが、全部は見ていない。それに、いろはさんのプレイと同時に見ていたからイマイチ内容が頭に入ってきていなかった。これはありがたい。
仗助「じゃあ、まずは承太郎さんの話からだな」
僕は映像に集中する。
ナレーション『空条承太郎は自分に悪霊がとりついていると言い、自ら留置所の中にいた』
承太郎『俺の後ろに誰かいる……。だから俺をオリから出すな』
ホリィ『承太郎……ジョセフおじいちゃんにこの事を伝えないと』
ホリィさん、若いなぁ。承太郎さんのストーリーは史実とあまり変わらないとのことだ。あまり、という事で少しはアレンジされているのかもね。
第1話は『炎の魔術師』
確かアヴドゥルさんのストーリーのはずだ。
ジョセフ『承太郎!出ろ!ワシと帰るぞっ!』
無印の場合は中間デモがしっかりと流れるらしい。脳内で想像する必要がなさそうだ。あれはキツかった…。特に海老名さんが。
承太郎『消えな、およびじゃあないぜ』
今の承太郎さんからは想像できない口調だな。なんか新鮮だ。
ジョセフ『そうか……君の出番だ、アヴドゥル』
アヴドゥル『ジョースターさん。少々手荒くなりますよ』
ジョセフ『かまわんよ』
アヴドゥルさんが何故かクロスファイヤー・ハリケーン・スペシャルで牢屋を破壊する。
承太郎『てめー……』
仗助「承太郎さんやジジイが言うにはここでクロスファイヤー・ハリケーンは使わなかったって言ってたな」
静「三浦も首を捻ってたっけ」
そうなのか?知らなかった。僕もあらまししか知らないからね。
そして対戦開始。八幡だったらドンパチ開始って言うところかな?しかし………
承一郎「これは誰がプレイをしていたんですか?えらく下手くそなんですけど……」
格ゲーをやらない僕だってここまで下手じゃあない。動きがメチャクチャ過ぎる。
仗助「承太郎さんだ……」
え?これ、承太郎さんがやってるの?
静「おじさん、ゲームそのものをまずやらないから…」
あっさりアヴドゥルさんに負けてゲームオーバー。ゲームオーバー画面はダービーさんのオシリス神にやられてチップにされていた。芸が細かいね、カプコン。
そして再び承太郎さんでプレイ。今度は動きが幾分かマシになった。プレイヤーが変わったのか?
仗助「今度は俺がプレイをしたんだ。承太郎さんの弟分の俺がな」
オラオララッシュを決めたり、指を伸ばしたり、ダッシュタックルを決めたりと僕の知らない技を承太郎さんが決めていく。この頃は多彩だったんだね。そして難なくアヴドゥルさんを撃破。
アヴドゥル『彼を牢から出しました』
承太郎『してやられたというわけか?』
ジョセフ『悪霊の正体は生命エネルギーの作り出すヴィジョン『スタンド』なのじゃ』
アヴドゥル『DIOの存在がその原因!』
ジョセフ『そして我々はその男と戦わねばならない宿命にある!』
へぇ、そんなやり取りがあったのか。
静「史実では留置所じゃあなくて、どこかのカフェで説明したらしいけどね」
そうだったの?随分とはしょられているみたいだ。
第2話 戦慄の侵入者
場面はどこかの建物らしき場所に移り、承太郎さんと花京院さんが睨み合っている。
承太郎『こ、これは……てめーのしわざか?』
花京院『空条承太郎……貴様を殺す』
何があったのかイマイチ把握できない。
静「おじさんの母校の保健室であったエピソードみたい。海老名の前世、花京院さんはハイエロファントで校医だった女医さんの中に入って操り、おじさんの学校の不良とかをボコボコにしたらしいよ?」
仗助「中には万年筆を目に突っ込まれて失明した奴もいたって話だぜ?俺がいたら直してやってたんだけどよ」
えぐいな……そんなことがあったのか。
そして対戦開始。仗助さんのプレイではみんなと同じくここで超必殺技……スーパーコンボを試したみたいだ。スター・プラチナ・ザ・ワールドもあるみたいだね。
あれ?でも……僕は父の記憶を辿ってみる。うん、確かに本来であるならば承太郎さんは父のザ・ワールドがきっかけで時を止める能力に目覚めたはず。
仗助「そこは本物の承太郎さんもビックリしていたぜ。ここではザ・ワールドに目覚めていねぇって」
本人をも驚かせるとはやるな……スタッフ。仗助さんは難なく花京院さんを撃破。承太郎さんは倒れた花京院さんを抱き起こし……
承太郎『動くなよ。花京院、テメーの肉の芽を抜いてやるぜ』
あれ?ちょっと待ってくれ。確か肉の芽は抜いた後に波紋で消す必要があるよね?承太郎さんはおもむろに抜いてオラオララッシュで消してるけど……
ジョニィ「ありえねぇ!これはありえねぇ!」
静「おじさん本人もそこでビックリしてた。これは花京院さんを東京の空条家に運んだ時にやったことだったって。おじさんが肉の芽を抜いたのは事実だけど、その後にパパが波紋で消したらしいから」
仗助「ついでに言えばよぉ、花京院さんの肉の芽に気が付いたのもジジイだったらしいぜ?ジジイがワシの出番が削られておる!とかわめいていたぜ」
ジョセフさん……そこは大人になりましょうよ。
2戦目が終わると、デモではホリィさんがスタンドに蝕まれ、倒れるデモが流れる。そして旅が始まった。
第3話 恨みの傷を持つ男
場所はシンガポールのホテルの客室。そこで承太郎さんはデーボに襲われる。
承太郎『おい、てめー……その殺気、敵か』
デーボ『俺はデビルのスタンド使い。名はデーボ。エボニー・デビル!』
承太郎『オラァ!』
エボニー・デビルで仕掛けてくるデーボに対してスター・プラチナを叩き込む承太郎さん。でもエボニー・デビルは……
デーボ『げへへへへ!ついにやったな承太郎!これでたっぷりとお前を恨めるというものだぁぁぁ!』
そう。デーボのエボニー・デビルは傷を受けた恨みを人形に宿し、攻撃するスタンドだ。
承太郎『なんだと!?』
デーボ『わざとやられたんだよ!ヒヒヒ、呪い殺してやる!』
そこで対戦開始。
承一郎「史実ではここで承太郎さんがデーボを倒したんですね」
仗助「いいや、違うぜ。デーボをここで殺したのはポルナレフさんだ。承太郎さんも何でここで俺が襲われているんだって呆れてきたぜ」
そもそもデーボをプレイヤーキャラクターにするのもどうかと思うけど。対戦後のデモはなく、そのまま第4話へ。史実ではないからかも?
第4話 砂漠を走る刺客の水
場面は砂漠。ここでイギーが合流するようだ。
ペットショップ「クエッ!」
前世をやられた関係からか、ペットショップが少しだけ反応したが、すぐに落ち着いた。八幡の話だとイギーの転生であるサブレとは互いの前世を認めた上で和解をしたらしい。
イギーの出会いから水が大量に降ってくる。このスタンドは……?
静「ンドゥールのゲブ神というスタンドらしいよ?でも、おじさんの話だとこんなに大量の水を操る力はなかったって言ってたけどね」
この時代に死んだ人のスタンドか。僕とは面識がない。ゲームは格ゲーのシステムを利用したアクションゲームに変わる。進んでいる先では財団の人達が死んでいたり、アヴドゥルさんや花京院さん達が倒れている。背景に力をいれているとはいえ、酷いシーンだ。
波のような水の攻撃や、大小様々な水の手を破壊しながら承太郎さんは進む。
仗助「本来はイギーを使って音を立てないように進んだらしいんだけどな」
メチャクチャ音を出しまくっていますけど?
ンドゥール自体はパンチ一撃で沈んだ。史実ではDIOの情報を喋るくらいならば死んだ方がましだと自害したらい。あの父にそんなカリスマがあるなんて……。八幡を見ているとそうは思えないんだけど。
第5話 心を奪う美しき名刀
突然現れた見覚えのない男が承太郎さんと背中合わせに立つ。手には刀。その刀には見覚えがある。陽乃さんのスタンド、アヌビス神だ。
仗助「チャカって言うらしいぜ。本来ならこれもポルナレフさんが倒したらしい。承太郎さんは『誰だ?』と言っていたっけな。八幡も知らないらしい」
それはそうだ。僕が知らないのならば、形は違えど父の記憶を共有している八幡も知るわけがない。
僕もチャカの事は知らない。知っているのはアヌビス神という刀だけだ。会話のやり取りもシンプル。
チャカ『貴様が承太郎だな?真っ二つにしてやるぜ』
承太郎『野郎……』
これだけ。勝負は徐々に仗助さんが苦戦をし始めてきている。そういえば仗助さんはゲームは好きだけどあまり上手くはなかったっけ?
第6話 恐ろしき影
タイトルでわかった。アレッシーか。空から降ってくるアレッシー。
承太郎『空から降ってくるなんて普通じゃあねぇな』
アレッシー『えっ!?わ、私ですか?』
承太郎『とぼけるんじゃあねえぜ。もうわかってるんだよ!新手のスタンド使いだな!』
アレッシー『さすが、えらいねー』
承太郎『てめー……』
プレイでは素なのか仗助さん操る承太郎さんは何度も子供にされる。が、子供にされた承太郎さんはかまわずに生身でオラオララッシュをアレッシーに叩き込む。
仗助「いやぁ、アレッシーを見るとつい興奮しちまってなぁ」
静『いいぞ!もっとオラオラを叩き込むんだっつーの!』
プレイしている背後からの声なのか、静さんが興奮して叫んでいる。アメリカでは酷い目にあったからなぁ。僕もやられたけど。
アレッシーを倒すと承太郎さん達一行はDIOの館へ。
第7話 亜空のしょうきヴァニラ・アイス
ナレーション『ジョセフ達はふた手に別れて館内に侵入した』
あれ?自発的に別れたように書かれてるけど、確かケニーGの罠でそうなったんじゃあなかったっけ?
ステージは既にポルナレフさん達が戦った後なのか、酷く破壊されていた。
ジョセフ『何だ!この破壊の跡は!』
承太郎『間違いなくアヴドゥル達が敵と遭遇した後だ!』
そこでクリームが登場。
ヴァニラ・アイス『一人は逃したが、お前達は必ず仕留める!』
既にアヴドゥルさんとイギーがやられた後って事か。史実を考えると逃げたのはポルナレフさんの事だろう。
そして対戦。だが、仗助さんはここで負けてしまった。僕も対戦したけどヴァニラアイスは強かった…。攻撃のほとんどがガード不可能だったしね。よく倒せたなぁ。
仗助さんはここで材木座君と交代したらしい。動きが明らかに違う。
へぇ、通常攻撃が当たった時に必殺技のコマンドを入れると通常攻撃の戻りモーションが無くなってそのまま必殺技を出せるようになるのか。これがキャンセルって技術らしい。攻撃後の隙をキャンセルするからキャンセルって意味か。連続技を再現する為にあるシステムで、格闘ゲームでは基本的な技術らしい。これを知っていればもっと楽だったのに……。八幡め、黙ってたな?
ヴァニラアイスを倒してデモ。
ヴァニラアイス『死ね!承太郎!』
承太郎『てめー……』
スター・プラチナのオラオララッシュにより壁が破壊され、ヴァニラ・アイスが粉々になって死亡する。
承太郎『吸血鬼だったとはな』
正確には屍生人なんだけどね。
ジョセフ『その階段の上がDIOの部屋なのか』
ポルナレフ『こんな奴がいたぜ!』
ヌケサクを投げてくるポルナレフさん。そこから先の事は知っている。史実での承太郎さんとポルナレフさんの役割が入れ替わった形だね。
ジョセフ『ポルナレフ!アヴドゥルとイギーは…』
ポルナレフ『すまねぇ……俺を助けるために……』
ジョセフ『そうか……』
くっ!知っているとはいえ、やはりくるものがあるな。そして一行は史実通りにヌケサクに案内させてDIOの棺にたどり着く。
そして中にはヌケサク……父が時を止めて入れ替わったんだ。そして館を脱出して夜に。
最終話 DIOの世界
戦いは花京院さんが既に殺され、ジョセフさんがやられる場面に。
ジョセフ『承太郎!来るんじゃない!』
DIO『まずは老いぼれからだ……』
ジョセフさんの喉元にナイフが刺さり、再起不能に。
DIO『ザ・ワールド!花京院のやつも既に始末してやったぞ。次は承太郎!貴様だ!』
第一ラウンド。うわっ!本当に空烈眼刺驚を使ってる!材木座君もガード不能とは知らなかったのか、まともに食らっている。しかし、何故かスタンドモードは使ってこず、1ラウンド目を難なく先取する。
本当に影DIOの方が強いなぁ。
そしてここで中間デモが!スター・プラチナに殴り飛ばされるDIO。その先ではジョセフさんの血を吸って…。
DIO『ジョセフの血は頂いた…。実に体に馴染むぞ、承太郎!やはりジョースターの体にはジョースターの血だな!』
承太郎『DIOォォォォ!』
DIO『クックックッ、最終ラウンドだ!』
BGMが変わり、最終決戦へ!場所はあの橋だ!今度はスタンドモードも使ってくるし、スーパーコンボにロードローラーまで使ってくる!
え?ロードローラーはガード可能?空烈眼刺驚はガード不能なのに?普通は逆じゃあないか!それでも材木座君は格闘ゲームが得意らしく、危なげなくDIOを倒した。
そしてエンディング……。
DIO『はぁ…はぁ…死ね!承太郎!』
史実通りにザ・ワールドのキックとスター・プラチナの拳がぶつかり、DIOが死ぬ。
DIO『バカな!このDIOが……このDIOがぁぁぁぁぁ!』
承太郎『敗因はたった1つ……。シンプルな答えだ。てめーは俺を怒らせた』
承太郎さんの名言だな。
ナレーション『その後、承太郎はジョセフの体内にDIOの血を輸血して蘇らせた』
承太郎『これで貸しは返して貰ったぜ。DIO』
ナレーション『承太郎はDIOの体を太陽の光に当て、灰にした』
承太郎『これで終わったな……』
ジョセフ『ああ……彼らのおかげだ…彼らのおかげでワシらは生きとるんじゃ。花京院!アヴドゥル!イギー!終わったよ………』
ナレーション『承太郎、ジョセフはホリィの待つ日本に帰るために空港にいた』
ジョセフ『寂しくなるな』
ポルナレフ『何かあったら呼んでください、すっとんで駆けつけますよ』
ジョセフ『辛いことがたくさんあったが楽しかった……心からそう思う』
三人が抱き合う。
ポルナレフ『それじゃあな!しみったれたじいさん!そしてそのケチな孫よ。俺のこと忘れるなよ』
ジョセフ『また会おう!わしの事が嫌いじゃなければな!……マヌケ面ァ!』
承太郎『忘れたくてもそんなキャラクターしてねぇぜ…てめーはよ……元気でな』
ポルナレフさんと別れる承太郎さんとジョセフさん。この後の事を考えるのは今は止めよう。杜王町やイタリア、アメリカでの事を考えるのは……。この物語はここで一旦終止符が打たれたんだ。
ホリィ『はっ……!二人が帰ってくるのよ!パパと承太郎よッ!二人が帰ってくるわッ!』
スタッフロール。
…………すごかった。ゲームとはいえ、その情景が浮かんでくるようだった。僕ですらこうなんだ。承太郎さんを始めとして、ジョセフさん、ポルナレフさん、三浦さん、海老名さんは当時を思い出して思うところがあったに違いない。
仗助「どうだったか?承一郎。お前が生まれる前の情景は」
承一郎「来て良かったですよ。僕だけが見れて良かったのかと思うくらい……」
しばらくこの余韻に浸りたい気分だ。