ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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世界を越えた女子会アルス編

いろは「エメラルド・ヒーリング!」

 

いろはちゃんは私達に酔い消しのエメラルド・ヒーリングを放ちます。

 

うぅっ…正月で学んだはずなのに…。

 

小咲「助かったよ一色さん。酔いすら治すなんて東方仗助さんでも不可能ですよ?」

 

万里花「警視総監の娘が飲酒事案ばするなんて…失態ばい…」

 

ナイチンゲールは治すという一点だけを見ればクレイジー・ダイヤモンドよりも上らしい。欠点もあるようだけど。

 

B小町「ところで気になるのが皆さん、それぞれの世界の恋愛事情ですな?小町さん」

 

小町&A小町「そうそう。気になりますなぁ?小町さん」

 

A戸塚「うわぁ、僕にとっては天国だとおもう小町ちゃん三人も、こういう状況だと悪夢だなぁ」

 

小町「ではでは、お姉ちゃんからどうぞ~♪」

 

いろは「ですって?はるのんさんか綾辻さん、呼んでますよ?」

 

遥「いや、あの小町ちゃんには首筋に星形の痣があるから」

 

A陽乃「私達の小町ちゃんはDIOが八幡から抜けたあとに星形の痣が無くなったしね。あれはあなたの世界の小町ちゃんよ」

 

一条君には元々星型の痣があったから分からなかったけど、八幡君が抜けると星型の痣が消えるらしいね。

 

いろは「わたしとハチ君は幼なじみという関係から特にこれといったエピソードってないですね。しいていえばジョースター家との出会いの時のエピソードでしょうか?」(第1章参照)

 

私達はそのエピソードを聞いた。皆も共感している。前世から愛し合っていた男女の再会、感動するなぁ…。だけど、ここで小町ちゃんから待ったがかかった。

 

小町「お兄ちゃんとのエピソードは腐るほど聞いてるんだよねー。でも、お姉ちゃん。何か忘れてない?」

 

いろは「はい?」

 

Aいろは「あ、ジョナサン・ジョースターとエリナ・ペンドルトンの出会いですね?」

 

Bいろは「ほうほう。それは興味深いですねぇ」

 

二人のいろはちゃん……早速アーシス被害者の会の結託を見せたね?

 

いろは「それこそジョジョの奇妙な冒険を読めば良いじゃあないですか!一巻から五巻まで!ファントムブラッドを読み直して下さい!あれだって前世のわたしの恋愛事情を赤裸々に綴られていて恥ずかしいんですから!」

 

小町「え~!」

 

いろは「え~!じゃあありません!後でお説教です!」

 

いろは「はるのんさん!あなたの番です!」

 

A陽乃「え?私?良いわよ?まぁ、私の場合もいろはちゃんと変わらないかも。でも、違うのは最初から幼なじみって訳じゃなくてね?私達がお互い小さいときに起きた事件が出会うきっかけだったな……」

 

それは八幡君が小さいときに散歩に出ていた際、陽乃さんを狙った敵の刺客の車に轢かれそうだった所を体を張って庇い、陽乃さんを助けたのが八幡君だったらしい。

 

A小町「お兄ちゃんはその時からお姉ちゃんにメロメロだったなぁ……なんでも一目惚れだったんだって。だから無意識に体が動いていたみたいですよ?」

 

風鈴「その後も何度も陽乃さんの為に危ない目に遭いながらも助けて来たんですよね……あそこまでいくと完全に運命ですよ!運命!」

 

自身がもう相手がいるせいか、鼻息を荒くして力説する風鈴ちゃん。面白く無さそうなのが弥七ちゃんこと、アルス界の一色いろはちゃん。

 

小町&陽乃(⌒‐⌒)

 

…なんだろう、二人には何か闇があるような…。

 

いろは「それにしても、散々お世話になってあれですけど、『八幡ファンクラブ』ですか?あれの存在は驚異じゃあないですか?はるのんさんからしてみたら」

 

あの組織は異常です!アーシスやボーダー、グレモリー家、クリスタル・ファングにも言えますけど!

でも、あの組織の異常さは一人の為のファンクラブの領域を超えてます!規模だけで言えば、アーシスを組織される以前のジョースター家の為に動いていた頃のSPW財団実働部隊並みです!

 

陽乃「作ったのがいろはちゃんだもの……」

 

Aいろは「ふっふっふっふっ……」

 

弥七ちゃん……どこまで多才……というか、チートなんだろう?スタンドが無くなって丁度良いというか…。

 

A雪乃「義兄さんのファンクラブとためを張るのは無謀よ…それこそ、アーシスやボーダー、クリスタル・ファングクラスの戦力が必要だと思うわ」

 

万里花「取り締まりの必要があります!絶対にパッショーネ並に録でもない組織です!」

 

Aいろは「失礼ですね!そんなにヤバい組織じゃ無いですよ!………八幡先輩が危険でなければ」

 

逆を言えば比企谷先輩が危なかったらヤバい組織と自白してるよね⁉︎

 

A小町「小町にも好きな人がいるのです!不良に絡まれているところを助けてもらいました!」

 

いろは「良かったですね?」

 

A小町「告白はまだしていないんですよ~。作者が別の作品ばかりのお兄ちゃんを構ってるんで、世界がザ・ワールドしちゃってるんです。いつかはちゃんとしてくれると信じてますから!いつまでもいつまでも!ザ・ワールドが解かれると信じて!」

 

A陽乃「ほんとねぇ。今回の事件で久々に『そして時は動き出す』だったし」メメタァ!

 

Aいろは「ほんとですよ!わたしなんてまだ登場すらしてないんですよ!?本城がファンクラブの奴らがやりそうな事っていろはがやりそうだよな?とかいって神様(アルスさん)から使用許可もらってやっと登場できたんですからね?」

 

メタイ!メタイよ!気持ちはわかるけど!

 

いろは「やはり弥七がファンクラブを作ったのは八幡先輩のお兄ちゃんスキルにやられたからですか?」

 

静「あっちの私も骨抜きにされたみたいだからね」

 

Aいろは「ですです♪あの優しい瞳に微笑まれて無意識に手で撫でられればコロッといっちゃいますよ?そういった人達の争いが勃発しないように作られたのが八幡ファンクラブなんです♪」

 

明らかにそれ以上の集団になってますけどね!FBIとかと上手く連携するってどれだけの組織力なの!雪ノ下冬乃さんと言い、比企谷白良さんと言い、弥七、いえ、いろはちゃんと言い、一部が飛び抜けて規格外なんだけど⁉︎

 

Aいろは「そういえばDIO先輩ってお兄ちゃんスキルはあまりないんですか?」

 

いろは「ありますよぉ?ただ、あの目のせいでけーちゃんとか留美ちゃんとかここにはいないミドラーさんのお子さん達や康一さんの娘さん以外には怖がられちゃうんで、そういった機会が中々無いんですよ」

 

Bいろは「わたしの先輩とは大違いですね」

 

いや、『比企谷八幡』という人間の目を始めとしたそういう部分ではむしろ八幡君の方が基本世界に近いね。八幡君は認めないだろうけど。

 

風鈴「義輝さんもだいぶ違いますよね?」

 

結衣「中二(この頃はまだヨッシーと呼んでいない)は素敵だと思うけど?でも、そっちの中二は出会った頃のような中二だよね♪」

 

沙希「でも、ペンタゴン並のシステムを構築するなんて並みじゃあ無いよ。うちの材木座だって無理だと思う」

 

うーん………材木座君の場合は元がナチス軍の上級将校という前世ですから納得なんですけど、ボーダーの材木座君の能力は普通じゃあないよね。いえ、どこの世界の材木座君もそうじゃあないのかな?

 

八幡君が言うところのHACHIMANの世界での材木座君って。HACHIMANの影に隠れたダークホースと言うか…。風鈴ちゃんみたいな人が必ず一人は材木座君の彼女になってるんだよね。

 

遥「材木座君はボーダーでもトリガー開発に役立っているわね」

 

アーシア「どういった出会いだったんですか?風鈴さんと義輝さんの出会い。気になります」

 

風鈴「えっと……私は元々小町ちゃんと友達だったんですけど……」

 

そこで風鈴ちゃんが身の上話をする。風鈴ちゃんは一条君や幻想郷の承太郎さんのように小さい頃に両親を亡くし、親戚に引き取られたようなのだけど……。その先で虐待を受けていたみたい。

 

そんな風鈴ちゃんを助け、引き取ったのが当時から八幡君と交流のあった材木座君だったようで…。互いに惹かれ合っていた二人は結婚を前提に付き合っているそう。ほぼ同棲みたいなものだね。

 

風鈴「それ以来、私はとても幸せなんです♪」

 

結衣「むぅぅぅ……」

 

結衣ちゃんが嫉妬している。別の世界とはいえ、好きな人が別の女の子と付き合っているのは複雑だよね。

 

小町「雪乃さんはどうなんですか?」

 

A雪乃「私は特に好きな人はいないわ。理想が義兄さんだからかしら?」

 

義兄さんとは八幡君の事らしい。すると雪乃先輩がちょっとだけイヤそうな顔をする。雪乃さんは八幡君は嫌いではないですが、恋愛の対象としての理想からは外れているからかもしれない。

 

雪乃「比企谷君が理想というのは…」

 

A雪乃「DIO義兄さんと比べたら失礼なのだけれども理想とはならないかも知れないわ」

 

出会った頃の雪乃先輩とハチ君はいがみ合っていたし、HACHIMANの雪乃先輩の大半は敵対した関係だったし。

 

陽乃「基本世界の雪乃ちゃんと八幡君は惹かれ合っている感じなんだけどねぇ♪ちなみに、ガハマちゃんといろはちゃんも。八幡争奪戦はこの3人で繰り広げてる感じかなぁ♪」

 

いろは「この千葉村の段階で『比企谷八幡』と『一色いろは』が互いを認識して出会ってるケースってかなりレアなんですよ」

 

Aいろは「ちょちょちょ!どういう事ですか!?」

 

Bいろは「先輩あるところにわたしあり!のはずですよ!?」

 

皆は基本世界とは違うルートで出会っているからか、最初からお互いを認識して出会っていないらしい。けれど、私達はその事情を知っていた。

 

小咲「基本世界の一色さんと同じかはわからないけど、もし同じなら私達が知っていますよ?」

 

千棘「実は承一郎が時々様子を見に行ったりしてたんだよね。それである程度は事情を知ってるっていうか…」

 

万里花「文化祭、修学旅行で奉仕部がバラバラになりかけた時期が秋頃にあったようです。その頃の奉仕部に依頼をしたのが城廻さんに連れられた一色さんようで…」

 

春「内容はクラスの女子のやっかみで生徒会長選挙に立候補させられたとかで…葉山さんってご存知ですか?」

 

A陽乃「クソね」

 

A雪乃「クソよ」

 

A小町「クソだね」

 

風鈴「殲滅対象です」

 

Aいろは「1級危険人物です」

 

B陽乃「バカね」

 

Bいろは「身の程知らずです」

 

遥「ノーコメント」

 

B小町「絶対に許さない」

 

Bめぐり「ちょっと無いかな?」

 

…何があったんでしょう?皆からの扱いがここまで酷いって…。

 

G霊夢「そこまで言うのね…どんな人なのよ。葉山ってひと」

 

リアス「風鈴までそう言うって……よほど酷い人なのかしら?」

 

鶫「こほん。とにかく、学園の王子様みたいだった葉山隼人にちょっかいを出していた一色いろはを不快に思っていた同学年の嫌がらせを受け、それを解決するように頼んだ先が奉仕部だった。その内容は録でもなかったがな」

 

いろは×3「何か聞きたくない」

 

小咲「でしょうね。だって、自分の名誉が守られつつ、落選させろ……と言うのが一色さんの依頼だったから」

 

女子一同「うわぁ……」

 

千棘「で、比企谷八幡は上手く一色いろはを上手く説き伏せて生徒会長にした。それが一色いろはと比企谷八幡の出会いよ」

 

いろは「何でその比企谷八幡は一色いろはを生徒会長にしたんですか?」

 

結衣「何かおかしいよね?」

 

万里花「それについても理由があったんです。そうしなければ雪ノ下雪乃か由比ヶ浜結衣が生徒会長に立候補していたんですよ。比企谷八幡は奉仕部という場所を守りたかったんです。でも、それは更なる溝を作る事になっちゃったんですが」

 

小町「なんだかボンヤリと思い出してきた……すぐにまた忘れるんでしょうけど」

 

世界の修正力だね。

 

小町「お姉ちゃん!その頃だよ!小町達が基本世界を見たのは!」

 

陽乃「確か、その頃は何故か八幡君と小町ちゃんがケンカをしていたんだよね?それも、小町ちゃんが興味本意で八幡君から聞き出そうとして、八幡君が怒ったんだっけ?」

 

鶫「そうだ。比企谷八幡にとっては一番辛い時期に突入する頃だな」

 

雪乃「待って。何でそこで奉仕部と比企谷君は更に険悪になったのかしら?」

 

三浦「あーしらも納得できないし」

 

海老名「だよねぇ?何で?」

 

春「勘違いしているみたいですが、奉仕部に三浦さんや海老名さん、川崎さんは存在していません。三浦さんや海老名さんは葉山さんのグループですし、川崎さんや戸塚さん、材木座さんも奉仕部にはいませんでした。あくまでもこの世界が例外だと思います」

 

三浦「そうなん?」

 

いろは「ええ。奉仕部は雪ノ下雪乃を部長に由比ヶ浜結衣、比企谷八幡の三人しかいなかったんです」

 

小咲「雪ノ下雪乃は奉仕部を生徒会という形に変えて存続させたかったんです。ですが、その想いを口にすることがなかった故に比企谷八幡と奉仕部はすれ違った。小町ちゃんとも……比企谷八幡は孤立無援の、本当の孤独と戦う日々になったんです」

 

そこでハッとなったのが小町ちゃんと弥七世界の小町ちゃんだった。

 

A小町「それってワシントンでいろはお姉ちゃんから聞いた話だよね……リサリサちゃんが平行世界を…特に比企谷小町を嫌うようになったっていう……」

 

千棘「そんな中に一人だけ、相互に利用し合う形で比企谷八幡の近くにいた人間がいたの。それが……」

 

いろは×3「一色いろは……つまり基本世界のわたしなんですね」

 

春「その時期に、一色いろはは比企谷八幡に惹かれ始めていたようです。何があったのかまでは流石に承一郎先輩も探れなかったようですが」

 

いろは「そうとわかったなら……わたし達の理念はただ1つです!本来なら出会ってなかった比企谷八幡と一色いろはが現段階で出会っている!」

 

Aいろは「この奇跡を大事にして!導かれる結論はただ1つ!」

 

Bいろは「さっきのばか騒ぎのように!二人のわたし、ご一緒に!」

 

いろは×3「先輩(ハチ君)あるところにわたしあり!ですよ!」

 

女子一同「やっぱりそこに行き着くんだ……」

 

女子会はまだ続く。

 

 

<= to be continued=


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