ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
霊夢「それじゃ、聖なる遺体の比企谷八幡。結界の中に眠る本体の周りに集まって」
いろはさんから3つ、小町さん、陽乃さんの中から一つずつ魂の欠片が出てくる。そしていろはさん、小町さん、陽乃さん、ジョセフさん、承太郎さん、ジョルノ兄さん、徐倫さんから1つずつ、仗助さんから2つの魂の欠片が出てくる。
いよいよだな…八幡。
A八幡「やっとか…長かったな」
B八幡「濃い内容だった…」
G承太郎「何度胃をやられたか…」
丈城「あいつの復活か!見てるか?もう一人のオーフィス!」
承一郎「蘇れ…八幡」
博麗霊夢が祝詞を唱えると、バラバラに砕けていた聖なる遺体が1つに集まっていく。そして………1つの遺体となる…
冬乃「水の流法…。蘇れ…その魂と器となる体よ」
こっちの世界でのジョルノ兄さんの母、柱の一族の汐華冬乃さんが柱の一族の流法を発動させる。すると、八幡の魂は徐々に体と同じように戻っていく!
ジョルノ「母よ!」
ジョルノ兄さんの叫びで汐華冬乃を見ると、その体が徐々に石化していく。
冬乃「覚悟していたことです…。これは柱の一族が起こした事の責任……。レクイエムによって砕けた魂と肉体は互いに拒絶し合う。中和させるには私の能力が必要…覚醒したことにより、失ってしまった私のブラッディ・スタンドが持っていた魂に干渉する能力…。それを無理矢理引き出せば……私は眠りに就く…カーズ達のように何百、何千年も…いえ、もう二度と眠りから覚めるつもりはないわ…。柱の一族は…ここで私が眠りに就く事によって完全なる滅亡となる……さようならね、初流乃さん」
ジョルノ「悲しみはしません。僕はあなたを母とは思ったことはない。こうなったのも、あなたが原因です」
ジョルノ兄さんは無表情で淡々と言う。だけど、手の震えはそれが本心ではないと語っている。
冬乃「……そうね。だけど、最後の最後だけは…あなたを本名で呼ばせて…初流乃さん」
もう首まで石になってしまっている汐華冬乃。いいのか?ジョルノ兄さん…そんな別れで…。
僕の時は何も言ってあげられなかった。でも兄さんなら…。
ジョルノ「………だが、最後の覚悟だけは尊敬する…安らかに。
冬乃「さようなら……初流乃さん……」
互いに一粒の涙を流し、汐華冬乃は石となった。さようなら……最後の柱の一族…。
汐華冬乃(水と魂の流法)…永遠の眠りに就く。
霊夢「今よ!蘇れ!比企谷八幡!克!」
霊夢の祝詞が終わり、祓い櫛を降り下ろすとハチ君の魂が体に戻る。
五人の黄金の精神「「……………」」
歴代ジョジョ「「………………」」
幼なじみーズ「「………………」」
長い沈黙が訪れる……。
八幡「う……やっと戻れたのか…」
八幡は体を起こし、目を開ける。やっとか八幡、お前は本当に待たせてくれるな。
いろは「ハチ君!」
小町「お兄ちゃん!」
静「ハッチ!」
仗助「八幡!やっと起きやがったか!このバカ野郎!」
陽乃「八幡君!」
五人が思いっきり抱き締めて来る!誰の目にも涙が浮かんでいた。
ジョセフ「八幡!心配かけおってからに!」
承太郎「これで一安心って所だな…ヤレヤレだ」
ジョルノ「覚えておくと良い。何度こうなっても絶対に君をこうして戻してみせる。覚悟しておくんだね。八幡」
徐倫「拳骨の1つや2つじゃあ許さないからね!ハッチ!」
歴代ジョジョ達も口々に言いながらも俺の周りへと集まってくる…。
A八幡「やっと終わったか…」
B八幡「どれだけこの時を待ったか…」
G承太郎「本当に待った…」
丈城「この時をな!」
承一郎「調子はどうだい?八幡」
八幡「ああ、みんなには世話になった。マジで助かった」
A八幡「そうか」
B八幡「調子は良いのか」
G承太郎「それならば、遠慮はいらないな」
丈城「そうでなきゃな」
承一郎「君を殴れないからな。良かった」
八幡「え?今から?マジで?」
ジリジリと囲んで迫ってくる僕達五人。
五人「「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!オラァ!」」
八幡「ぎゃあああああああああああああああああ!」
比企谷八幡(ザ・ジェムストーン)…復活早々に黄金の勇者達にボコられ…
いろは「感動が台無しです…」
小町「まぁ、お兄ちゃんらしいけどね」
キングクリムゾン!
千葉村の駐車場…。
あれから色々あった。それぞれの世界の出来事の情報交換、八幡が一人一人とお礼を言う公開処刑、夜を徹しての交流…。実に長い1日だった…。
そして、お別れの時だ…。
A八幡「戻れて良かったな。DIO」
八幡「ああ。お前のお陰だ。ありがとう」
A八幡「次に来たときは、決闘だ。ザ・ワールド・ネオとな」
八幡「手加減しねぇぞ?」
A陽乃「じゃあね♪DIO八幡♪次のだまし合いには負けないわよ?いろはちゃんを…あとそっちの私を大事にね?」
八幡「騙しの手品はジジイ譲りだ。そうそう負けねぇよ。陽乃さんは……まぁ…うん。善処する」
互いに握手する八幡とA八幡とA陽乃さん。
いろは「さよならです♪弥七」
Aいろは「まだ言いますか…」
いろは「あ、ごめんね♪イッシチ」
Aいろは「ケンカ売ってるんですね?良いでしょう。例えスタンドをなくしてもあなたには後悔してもらいますから!」
笑いながら握手するいろはさんとAいろは。
戸塚「じゃあね、彩加、小町ちゃん」
A戸塚「今度はテニスで勝負しよう。じゃあね、スピードワゴンの彩加!」
A小町「さようなら!二人の小町!スピードワゴンさん!」
戸塚はA戸塚さんとA小町さんと握手する。
エルメェス「バイバイ。雪ノ下」
A雪乃「ええ、さようなら。エルメェスさん。またお会いしましょう」
徐倫「じゃあね。材木座。大した根性だったわ」
A材木座「空条先生もお元気で」
アナスイ「さようならだ。風鈴」
風鈴「早く出所できれば良いですね?アナスイさん」
ファントム・ストーンオーシャンの8人が一ヶ所に集まる。
さようなら……。雪ノ下さんに集まる愉快な戦士達。国旗に包まれ、消えていく。
B八幡「ジョナサン。最初に頭をふんずけてくれたことは忘れん。次に卍解を食らうのはお前だ」
八幡「やる前にザ・ジェムストーンを叩き込んでやる。俺のスタンドがなぁ!」
B八幡「俺には幻影の波紋も催眠術も効かん。お得意の騙しの手品は封殺する」
八幡「簡単にはやられねぇよ。…まぁ、ありがとな。比企谷隊長」
B八幡「ああ。二度とこんなことにはなるなよ。邪悪の化身」
握手する八幡とB八幡。
小町「元気でね。そっちの小町!早くB級になるんだよ?」
B小町「リサリサちゃんも!平行世界嫌いは大概にしてね…」
小町「もう大丈夫だよ。………多分」
B小町「うわぁ…信用できない」
大志「次は負けませんよ。射手の一色さん。那須さんによろしくお願いします」
Bいろは「わたしも負けませんから。それと、ジョジョ先輩?エリナさんのわたしを大事にしてくださいね?」
結衣「お世話になりました!陽乃さん!」
B陽乃「雪乃ちゃんが失礼したからそのお詫びだよ?ガハマちゃん。また攻撃手の訓練に来なさい?お姉さんが鍛えてあげるから」
結衣「はい!熊谷さんにもよろしくお伝えください!」
めぐり「キャッ!ペットショップちゃん、お別れの挨拶?」
ペットショップ「クルルルルル!」
めぐり「うん!バイバイ、ペッちゃん♪またね!材木座くんも、システム復旧とかありがとう!由比ヶ浜さんと仲良くね!」
材木座「うむ!任せろ城廻女史!」
遥「バイバイ、けーちゃん。楽しかったよ!」
京華「うん!遥お姉ちゃんもはーちゃんと仲良くね!」
遥「うん。エリナいろはちゃんに負けないくらい、運命の相手になってみせるから!」
迅「お別れですね。ジョースターさん」
ジョセフ「世話になったのう。城戸や忍田にもよろしく伝えておいてくれ」
ボーダーの戦闘潮流の全員が固まる。さようなら、比企谷隊のみんな。
八幡「世話になったな……ブラッド」
ブラッド「うう……寂しいですね。楽しかったよ!あなたとの共同生活は!」
G承太郎「おい……」
八幡「冗談だ。まぁ、ブラッドも好きだけどな」
ブラッド「初めてです!僕を認めてくれる人は!」
八幡「ブラッドぉ!」
ブラッド「はちまぁん!」
抱いて別れの涙を流す八幡とブラッド。
承太郎「八幡はこういう奴だ…」
G承太郎「ヤレヤレだぜ。世話になったな、空条博士」
承太郎「ああ。いつか、完全な克服が出来ればいいな」
G承太郎「そしたら一番に報告に来よう。元気でな」
承太郎「忘れたくてもそんなキャラじゃあない。君はな」
静「じゃあね、腹黒巫女」
G霊夢「あなたの事だから、性悪コンビで何か仕掛けて来そうだけどね」
静「え?もちろん」
G霊夢「結界を厚くしなくちゃ…」
魔理沙「さよならなんだぜ、優美子」
三浦「じゃあね、魔理沙。楽しかったよ。アリスやパチュリーによろしくね」
慧音「さらばだ。姫菜。妙な趣味も程ほどにな」
海老名「大丈夫♪ホモが嫌いな女子はいません!さようなら、慧音さん」
幽香「また会いたいわね。ミドラー。あなたの素敵なダンスを見てみたいわ」
ミドラー「その時はあんたのお花畑をバックにプリズムリバーの音楽と美鈴の弾幕で更に彩るかねぇ」
文「狛天狗はいつでも受け付けますよ?サブレさん」
サブレ「ワウ!(考えとくぜ。一色似の鴉天狗)」
咲夜「ポルナレフさん。次は一対一で…」
ポルナレフ「妖夢にも言ったが、それは叶わないだろう。エンポリオを鍛えるのも良いかもな」
エンポリオ「今更ですよ。さようなら、咲夜さん」
ファンタジー・ガーディアンズが集まる。
さよならだ。最強の幻想郷の子孫、承太郎。あなた達の胃の安寧をささやかに祈ろう。
八幡「楽しかったぞ、兵藤。お前の中はな」
丈城「はっはー!また来いよ!お前は一筋縄じゃあいかなそうだしな!」
八幡「このバトルマニアが…。だが、また暴れよう」
丈城「楽しみにしてるからな!」
仗助「楽しかったぜ、リアス」
リアス「ええ、大変だったけどね」
仗助「おめぇもな」
康一「お別れだね。木場君」
木場「ええ。康一さんのテクニカルな戦いは参考になりました。いつの日か…」
億泰「ゼノヴィアよぉ、今度は息子と嫁を連れて来るからよぉ。元気でな」
ゼノヴィア「億泰。お前のパワフルな戦いは参考になった。覚えておく。さらばだ」
めぐり「アーシアちゃん。お別れだね。あなたなら駒王の守り神になれるわ」
露伴「君の人生は正にリアリティーが豊富だった。正直に言えば寂しいよ。だが、元気で…アーシア君」
アーシア「はい!さようなら……ぐす…めぐりさん、露伴さん……」
音石「さよならは言わねぇ。この気持ちはロックで奏でるぜ!」
朱乃「あらあら。それは素敵ですね?チリペッパーさん?またお会いしましょう♪」
カマクラ「ニャア……(さよなら。オーフィス、白音。寂しいぜ…)」
オーフィス「……カマクラ。さよなら。我も寂しい」
子猫「…カマクラ。楽しかった。さようなら」
さようなら、奇妙な転生者達。こっちの世界に来ないでほしいと切に願う。
八幡「また会おう、承一郎とジョニィ」
承一郎「よく言うよ…いつもイタズラ仕掛けてくるクセに…性悪コンビが」
ジョニィ「丈城とかあぶねぇな。単独でドジャアアアンできるしよ」
八幡「当たり前だ」
承一郎「くそ、やっぱり助けなきゃ良かった!」
八幡「まぁ、ありがとな。そして、またな」
握手する僕と八幡。
千棘「じゃあね。トリッシュ。また歌声を聞かせて?」
トリッシュ「ええ。また会いましょう?」
万里花「さようなら、ジョルノさん。犯罪はダメですよ?」
ジョルノ「世の中の警察がまともになればね」
鶫「さらばだミスタ。銃の腕を今度見てほしい」
ミスタ「俺で良ければかまわねぇぜ?」
春「さようなら、留美」
留美「…チャオ、春」
小咲「雪乃さん。今度また、お料理を教えて下さい」
雪乃「あなたは由比ヶ浜さん以上に苦労しそうだけど、善処するわ…」
ジョニィ「じゃあな、陽乃。いつでも来な」
陽乃「良いわよ?成長したアヌビス神の力を見せてあげるから」
僕と小野寺君達は集まる。
お礼なんていいからもうこっちに来るな。来るなら来るで大人しくしてくれ。
ドジャアアアン!
こうして、僕のもう一つの因縁を巡る戦いに終止符が打たれて終わった。