ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
ちょっと次の回の構想を練ってたりとかしてて…汗
では、どうぞ!
朝、集英組───
組員「「いっただきま〜〜す‼︎」」
竜「いやぁ〜〜‼︎坊っちゃんの作るメシはいつもホンットウマイっスなぁ…‼︎」
承一郎「…いいから早く食べてくれ。今日は町内清掃するんだろう?あ、これ承太郎さん達の分です」
承太郎「すまないな、承一郎」
ジョルノ「ありがとう、承一郎。君の作る料理はいつも絶品ばかりだ」
ミスタ「ピストルズの分も作ってくれるなんてありがたいぜ」
ピストルズ『ゥンまああ〜いっ!』『サイコ〜〜ッ!』『ウマすぎるッ!』『もっと食わせろ!』
という声はピストルズからだ。最初は日本料理に抵抗はあったらしいが、今ではこの通り承一郎の料理に夢中になっている。
TV『…では次は、朝の血液型占いのコーナーです!』
承一郎「…ん?」
ジョニィ(…占いねぇ、今時こんなの信じてる奴なんているのかねぇ…)
朝、和菓子屋『おのでら』───
菜々子「小咲ーー、さっさと食べちゃいなー」
小咲「はーーい」
TV『…さて!今日一番運勢の良い血液型は…⁉︎』
この時、承一郎と小咲の二人は同じ血液型占いのコーナーを見ていたのだ。
TV『A型のあなた‼︎今日の運勢は超絶好調‼︎強気で臨めば気になる異性と急接近出来るかも‼︎』
承一郎(何ィーーーッ‼︎?)
TV『ラッキーカラーは赤‼︎ラッキーアイテムはこんにゃくの煮付けです‼︎』
ジョニィ(…ここにいたな)
TV『O型のあなた‼︎ゴメンナサ〜イ、今日の運勢は超最悪‼︎何をしても上手くいかず特に気になる異性に近づくと相手にも不幸が訪れるので気をつけて‼︎』
小咲(ガーーーン‼︎!)
TV『ラッキーカラーは青‼︎ラッキーアイテムはいちごミルクです!』
ここに占いを信じた二人がいた。
キング・クリムゾン‼︎
承一郎(…占いねぇ。ったく…今時そんなもの信じてる奴の気が知れないっていうか…)
そう思いつつもこの男、一条承一郎の顔は緩みきっていた。こんな顔を『クリスタル・ファング』の面々が見たら呆れる事間違いないだろう。
ジョニィ『…おい、顔を引き締めろ。みっともないぞ』
承一郎(…いや、分かってるけどね?占いなんてなんのアテにもならないって事ぐらいさー。でも急接近だって!どんな事があるんだろうね…!今日の弁当にはバッチリこんにゃくの煮付けを入れてきたし…!)
承一郎(今日の僕はいつもより3割り増しで積極的に行くよ〜?今日はなんだか良い事があるような予感がする…!)
ジョニィ『…まぁ、頑張れよ。せいぜい応援してやるさ』
承一郎(ありがとうね。…お!早速…!)
承一郎はすぐ小咲を発見する。
承一郎「やぁ小野寺君!おはよう‼︎」
承一郎は朗らかに笑いながら挨拶をするが…
小咲「あ、ども、おはようございます」
とてもどんよりとした顔の小咲はそう挨拶を返すと、そそくさと行ってしまった。
承一郎(え…なんだ今の…。ええっ⁉︎なんだ今の⁉︎なんか小野寺君が見た事ない顔をしてたよ⁉︎というか思いっきり避けられてなかったか…⁉︎)
承一郎(い…いやいや落ち着け…!そりゃあ小野寺君だって気分の良くない日だってあるだろう…!気を取り直して再チャレンジするんだ…!今日の僕は絶好調のハズだ…!)
学校、化学の授業中、実験室───
先生「じゃあ各自プリントに目を通してねー」
僕はグループ分のプリントをもらい、渡していく。
承一郎「や…やぁ小野寺君!プリント小野寺君の分も取って来たよ?」
小咲「あ…うん、ありがと」
しかし、小咲はその淡白な返答をした後にササーッと席に座る。承一郎が隣の席に座ると、さらに承一郎から離れた席に移動する。
承一郎(…避けられている、明らかに)
承一郎はやっと悟った。
承一郎(ええ〜〜〜‼︎?なんでだ〜〜‼︎?僕何かしたのか⁉︎全然理由が分からない。どうしよう、超悲しくなってきた!)
ザ・ソロー『私は悲しい…』
ジョニィ『そのセリフは某円卓の騎士のセリフだろう…』
一方小咲はというと…
小咲(………どうしよう…ちょっとあからさま過ぎたかな…。せっかくプリントとか持って来てくれたのにこんな態度じゃあ余計嫌われちゃうよ…)
小咲(あーもう私のバカ…!一条君は何も悪くないのに勝手にあんな占い間に受けて、こんなの絶対よくないよ…)
先生「それじゃあBとCの薬品を混ぜてー」
小咲(よし…もうこんなのやめよう…今度は私から笑顔で一条君に…)
小咲はそう思いつつ先生に言われた通りに薬品を入れるが、
ボフゥン‼︎と音を立ててなぜか爆発した。
千棘「⁉︎」
承一郎「‼︎?うおっ、小野寺君⁉︎」
生徒「先生ー‼︎2班の薬品が爆発しましたーーッ‼︎」
先生「ダニィッ⁉︎爆発するような物は使ってないハズじゃあ…」
生徒「先生コレ…番号間違えてるんじゃあ…」
先生「ゲーッ、しまったーッ‼︎?」
小咲(…どうしよう私、やっぱり今日ツイてないんじゃあ…)
承一郎「大丈夫か小野寺君⁉︎…って熱ッ‼︎」
男子「おい!気をつけろよ一条…!」
小咲(一条君が…火傷…⁉︎まさか…やっぱり私に近づいたから不幸に…⁉︎そ…そんな…)
承一郎「いや…割と平気…」
男子「気をつけろよ…」
承一郎「だ…大丈夫かい小野寺君。はいハンカチ」
小咲「ふぇ⁉︎あ…いや…その…だ…大丈夫…!こんなの洗ってくれば大丈夫だから…!」
承一郎「…え?」
小咲「大丈夫だから〜〜‼︎」
承一郎「え…ええ〜〜ッ‼︎?」
承一郎(なっ…何が起こっているだァーーーーッ‼︎)
千棘「…あんた、小咲ちゃんに何かしたの?」
小咲(ゴメン…!ゴメンナサイ一条君…!ハンカチ嬉しいよ、嬉しかったよぉ〜‼︎)
キング・クリムゾン‼︎
教室───
承一郎(…一体どういう事なんだ、避けられる理由が皆目見当もつかない…‼︎落ち着け…!素数を数えて落ち着くんだ!2、3、5、7、11、13、17、19、23…よし、落ち着いた。たまたま虫の居所が悪かったのかもしれない…‼︎今日の僕はラッキーガイのハズだ…!気を取り直して…もう…一度…)
ジョニィ『こういう時のためのラッキーアイテム&カラーじゃあないか?』
承一郎(ハッ!そうだ‼︎えっと、アイテムの方はいいとして…赤…身近な赤といえば…)
承一郎「…ねぇ千棘さん!」
千棘「…ん?何?何か用?」
承一郎「ゴメン、ちょっとだけじっとしてくれるかい?」
千棘「は?え…ちょっといきなり何…え、何なの?え……ちょっ…何何何何何何…⁉︎」
さわさわさわ…と承一郎は千棘のリボンを触った。おいそこかわれ。
承一郎「…これでよし、ゴメンありがとうね!」
千棘「…へ?…………何…?」
承一郎(…これで僕のラッキーパワーは増大したはず。あとは…勇気を出すだけだ…!)
承一郎「…小野寺君‼︎」
小咲「な…何…?」
承一郎「あ…いや…その…あれだよ、ほら…その〜……たまには、一緒にご飯でもどうかと…(うおおおおおおッ、もうどうにでもなれぇえぇえ〜〜〜〜‼︎)」
小咲「え、いや…それは…」
るり「あ〜ら珍しいわね一条君。女の子を食事に誘うなんて良い度胸してるじゃあない。でもいいわ、乗ってあげる」
小咲が答える前にるりは小咲の口を塞ぎ、即答した。
承一郎「え…いいのかい…?」
るり「じゃあ小咲、私は千棘ちゃん達と食べるから」
小咲「ダメだよ!一緒にいて‼︎」
鶫「………それで?…なぜ今日は貴様が一緒なのだ?」
結果、承一郎は女子達と食事を一緒にしている。
承一郎「いや…たまには気分転換にいいかと」
万里花「フフ…確かにたまにはよろしいですわね」
集「そーそー!たまにはこーいうのもいいよな!毎日でもいいけど!」
鶫「…貴様はいなくてもいいんだぞ?」
承一郎(…よし、ひとまず食事に誘うのには成功…!しかも運良く隣を確保!くぅ〜!すでに幸せすぎて涙が出そうだ…‼︎)
小咲(…どうしたんだろう、今日の一条君。突然一緒にご飯なんて…すごく…嬉しいんだけど…。…あれ?でも私がこんなに幸せって事は、あの占いって結構ハズれてるのかも…。だったら、だったら私…)
承一郎(お…?心なしか小野寺君の機嫌が良くなってる気がする…!コレは…‼︎イケるかもしれない…‼︎)
承一郎「(ここで登場我がラッキーアイテム…‼︎!こいつを使って更に会話の糸口を…!)…あ、そうだ小野寺君、実はさ…コレ…今日の自信作なんだけど作り過ぎちゃって…よかったら味見してくれない…」
承一郎は今日のラッキーアイテム、こんにゃくの煮付けを出してみる。しかし、
小咲「え、え…と…」
小咲はこんにゃくの煮付けを見た瞬間、ピタッと固まった後にプルプル震えてしまった。
るり「…一条君、悪いけど小咲こんにゃくだけはこの世で唯一食べられなくて」
承一郎(ダニィッ⁉︎)
驚愕の事実ッ!承一郎のラッキーアイテムは失敗に終わった。
小咲「あっ…!ゴメン…!食べる…食べるから…!」
承一郎「いやいいって、無理しなくても…!今度また別の作ったら食べてくれ…!」
千棘「しょ…しょうがないわね…なら私が食べてあげるわよ…ゲキうまっ⁉︎」
承一郎(なんてこった…‼︎まさかこんにゃくが唯一苦手だったなんて…‼︎全然ラッキーじゃあないじゃあないかチクショウ‼︎)
ジョニィ(…なるほど、そういうラッキーか)
こんにゃくの煮付けに舌鼓を打つ千棘を見て、ジョニィは納得した。
小咲(…こんなタイミングで嫌いな物渡されるなんて、やっぱり…今日の私は…)
小咲「…あ!ゴメン!そういえば今日私飲み物持ってくるの忘れてて…ちょっと買って来るね…!」
承一郎「え…小野寺君…⁉︎」
小咲(ゴメン、一条君ゴメン。せっかく今日はいつもよりいっぱい話しかけてきてくれたのに…。でも…もしこれ以上占いが当たって本当に一条君が不幸になったら、私…)
階段を降りようとした瞬間、小咲の視界が急に歪み始めた。
小咲(⁉︎…え…何…コレ…貧血…⁉︎こんな…時に…ああ…今日の私はやっぱり、とことん…ツイて…な…)
小咲が気を失い、階段に落ちる瞬間に
パシンッ‼︎ドタァァァンッ‼︎
承一郎が手を掴み、庇って下になるように落ちた。
承一郎「…痛ッ…てて……大丈夫かい…?…よかった、ケガはなさそうだね…」
承一郎は小咲の顔を見て安心した。
承一郎「…急接近って、コレの事か…」
キング・クリムゾン‼︎
保健室───
小咲「…⁉︎」ガバッ!
小咲は目が覚めた後、上体を起こした。
保険医「お、起きたか」
小咲「え…ここは…」
保険医「保健室、あなた貧血で運ばれたのよ」
小咲(…貧血…そうだ…私階段の途中で貧血起こして…。で私そのまま階段から落ちたハズじゃあ…)
保険医「…あなたを運んでくれたのは同じクラスの男子生徒よ。確か一条とか…」
小咲「え…一条君が…」
保険医「ビックリしたわよ〜、突然お姫様抱っこでやってくるから」
小咲(なっ…⁉︎なんでそんないい時に私は寝てたの…⁉︎)
小咲は承一郎が自分をお姫様抱っこしている姿を見て赤面してしまう。
保険医「あと
差し入れとは、小咲の今日のラッキーアイテムであるいちご牛乳だった。
キーンコーンカーンコーン…
保険医「あら、予鈴だ。ざ〜んねん、も少し寝てたら授業サボれたのにね〜。…運がなかったね」
小咲「……いえ」
保険医「ん?」
小咲「…そんな事、ないみたいです」
某空き家───
?「…フフ、後少し…。そう、これで完璧だ」
ある男は、今は手つかずの空き家である準備をしていた。そう、彼にとっての『作品』を作る為の下準備だ。
?「喜ぶといい、君はこれから素晴らしい芸術作品になるんだから」スッ…
男はS&W社のM360をベースにした日本警察の別注モデル拳銃──サクラを手に持ち、その引き金に指をかける。
その先には、一人の警察官の姿が。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
?「さぁ、カメラにその絶望に満ちた顔を見せてくれ…」
ダァンッ!パシャッ!
発砲音と同時にカメラのシャッターが切られた。
<=to be continued=
はい、次の回はついに万里花参戦!
次回、『死の瞬間を切り取る芸術家』