ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
翌日、杜王駅───
小咲「色々あったけど、楽しかったね」
千棘「え、ええ、そうね…」←死にかけた人
鶫「そ、そうですね…」←死に(ry
万里花「?どうしたのですか?」
千棘「い、いやなんでも…」
承一郎「あはは…まぁ楽しかったね。お土産代がヤバかったけど…」
僕達は杜王駅で新幹線を待っていた。皆への土産が山積みだ。
承太郎さんは夏休み中は杜王町に少し滞在した後、アメリカに帰るようだ。
承一郎「それじゃあ承太郎さん。最後の『矢』の件、よろしくお願いします」
承太郎「分かった、私の方も調査しておこう。だが承一郎、一つ胸に刻んでおいてくれ」
承一郎「…『スタンド使いはスタンド使いと引かれ合う』…ですか?」
承太郎「そうだ。今、本海苔町は急激にスタンド使いが増えてくるはずだ。その事を充分注意してくれ」
承一郎「分かりました、安心して下さいよ。僕の
承太郎「…その言葉で安心したよ」
ジョセフ「君はもうワシ達の家族じゃ。何かあったらいつでも連絡してくれ。SPW財団が総力を挙げて君を協力してくれるはずじゃ」
承一郎「ありがとうございます」
仗助「また来いよ、歓迎するぜ!」
承一郎「はい、また来ます」
徐倫「私も釈放されたらそっちに向かうからその時はよろしくね」
承一郎「分かりました」
向こうでは由花子さんが4人に何か話している。何を話していたか聞いてみたけど秘密らしい。
プシューーーーz_________ッ
SPW財団職員「承一郎様、そろそろ発車いたします」
承一郎「分かりました。…皆さん、さようなら!お元気で!」
千棘「さようならー!」
小咲「お世話になりました!」
鶫「ありがとうございました」
万里花「お世話になりましたわ」
仗助「また遊びに来いよなぁ~!」
静「また来て下さいね〜!」
徐倫「また会いましょう!」
ジョセフ「承一郎君、友達を大切にのぉ〜!」
億泰「今度来たらよぉ、連絡入れてくれよなぁ〜!」
由花子「皆頑張ってね!」
康一「皆元気でね〜!」
ガタンゴトン、ガタンゴトン……。
承一郎(僕が三年かけても調べられなかった事でも、SPW財団なら世界中の
JOJO(そこから母を殺したスタンド使いの情報が入ってくるはず。なんとしてでも手に入れてみせる、母を殺した奴の情報を…!)
承一郎とJOJOはそう考えていると、何かあったのか急に立ち上がった。
小咲「一条君、どうしたの?」
承一郎「ん?ちょっとトイレにね…」
千棘「早く済ませなさいよね。カラオケまたやるんだから」
承一郎「分かったよ」
そう言って承一郎は車両から移動した。
承一郎「あの…すみません」
承一郎は別の車両にいる男に声をかけた。
男「はい…なんでしょうか?」
承一郎「あなた…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
男「私ですか?私はSPW財団の職員ですが…」
承一郎「いや、彼はSPW財団の職員は自分1人だけと言っていた…。それに、波紋の生物探知では
男は黙って承一郎を見る。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
承一郎「しらばっくれないで下さい…つまり、あなたが敵だってバレてるんだよ!」
瞬間、男の懐から銃が取り出される。
承一郎「ハッ!」
承一郎は素早く男の銃の向きを手で変え、波紋を練った拳を男の顔面に叩き込む!
男「ブゲッ!」バチィ!
承一郎「動くな」スチャ!
うつ伏せに倒れた状態の男の背後に銃を構える。
男「うっ…」
承一郎「言っておくが僕は撃つのに躊躇しない。カラオケが置いてあるような車両だ。車両全てに防音効果が施されているはず。この車両で起こった事は桐崎さん達には聞こえない」
男「くっ!」スチャ!
男が銃をもう一丁懐から取り出す。
ダァン!
承一郎の銃弾が男の銃を持っていた手に穴を開ける。
男「がああああああああ‼︎」
承一郎「言っただろ?躊躇しないと。その眉間にも穴が開けられたいのなら動くといい」
男「がああああ!」
男はもう片方の手でナイフを承一郎に刺そうとする。
承一郎「リスキニハーデン・セイバー!」
シュパァァン、ゴトン……
承一郎の左腕の刃は男のナイフを切断、そして男の首をも切断した。
JOJO(殺してしまったか)
承一郎(いや、刺客は全部で11人はいた。残る10人の中から1人だけ残せば問題ない)
ズキッ…と左腕の肘から先の部分に鋭い痛みが走る。
承一郎「クソ…」
JOJO(またか痛むのか?承一郎)
承一郎(ああ、
承一郎は男の死体を調べるが、武器はそれくらいしかない。
承一郎「それにしても…残りの10人はどこだ?生物探知には反応があるが、スタンド使いだとしたら奇妙だ」
JOJO(確かに…スタンド使いは自分の能力を他人に明かす事を嫌う。どっちかというと、DIOを倒した承太郎さん達は珍しい方だ)
承一郎「つまり…それほどまでに息が合っているチームのはずなのに1人で挑み掛かるのは不自然だ」
JOJO(なるほど、もしくはスタンド能力にその秘密があるのかもな…)
承一郎は男の死体を背に右手に銃、左手にナイフを取り出し、銃の
承一郎「奴らの反応はここの車両の奥側からあった。ゆっくりと慎重に行こう」
足音を殺し、まわりに溶け込むように移動する。
別の車両へのドアに手をかける。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
その時、承一郎は見た。
死んだ男の背中の『模様』から出て来た、
承一郎「なっ…⁉」
ダァン!ダァン!
車両に、銃声が響く。