ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
実はちょっと構成に悩んじゃってて…。あと私用で…。
承一郎「へぇ、MGS5をやってて遅れたのが私用なのかい?」
作者「ギクゥッ!」
承一郎「
作者「ぎゃあああああああああ‼︎」
アナウンス『次は〜、杜王町〜、杜王町〜。お出口は左側です』プシューッ
承一郎達はS駅から電車を乗り換えて十数分で杜王町にたどり着いた。
人口は2011年では47228人。町の花は福寿草、名産品は牛タンの味噌漬けと最近はゴマ蜜団子が加わった。
バブル期の頃に急速にS市のベッドタウンとして発展した街は、2011年の大震災で打撃を受けたが、早くも復興の兆しが見えている。
承太郎「もうすぐここに迎えの車が来るはずなんだが…」
とその時、リムジンがやって来た。
康一「承太郎さん、お久しぶりです!」
承太郎「康一君、君が迎えに来てくれるなんて嬉しく思うよ」
身長が160cmぐらいの小柄な男性、広瀬康一が車から降りてきた。
承一郎「承太郎さん、この人は…」
承太郎「ああ、紹介するよ。康一君と言ってSPW財団の職員の頼りになる男だよ」
康一「頼りになるなんてそんな事ないですよ。えっと、君が…」
承一郎「初めまして、一条承一郎です。兄さんから話は聞いています。よろしくお願いします」
康一「よろしくね。…ところで、そちらの女の子達は?」
承一郎「ああ、彼女達は成り行きで一緒に来ることになった子達で…」
小咲「初めまして、小野寺小咲です」
千棘「桐崎千棘です」
鶫「鶫誠士郎です」
万里花「橘万里花と申します」
康一「よろしく!へぇ、承一郎君も罪な男だね〜。まぁ立ち話もなんだしとりあえず乗って下さい」
承一郎「分かりました」
僕達はリムジンに乗って、待ち合わせ場所に移動する。
承太郎「康一君、仗助達との待ち合わせ場所は…?」
康一「レストラン『トラサルディー』を貸切にして貰いました。あの人もスタ「あっ!ちょっといいですか?」なんだい?」
スタンドの事を言おうとする康一を承一郎が止まる。
承一郎「(すみません、彼女達の前ではスタンド能力の事とかは秘密にして貰いたいのですが…)」ボソボソ
康一「(え?なんでだい?)」ボソボソ
承一郎「(一応、彼女達はスタンドとかは知らないので、出来るだけ巻き込みたくないんです)」ボソボソ
康一「(ああ、分かったよ)」ボソボソ
千棘「えっと…なんですか?」
康一「…いや、あそこの店長は顔見知りだから皆と顔を合わせるのにもってこいなんだ」
康一がなんとか誤魔化してくれた後、リムジンは一つのレストランの前に到着した。
本日貸切と書かれた看板の掛かったドアを開けると、数人の男女が座っていた。
仗助「お!やっと来たか康一〜!」
由花子「お疲れ様、康一君」
康一「お待たせ、承太郎さんと承一郎君を連れて来たよ!予定外のお客さんもいるけど…」
億泰「客ぅ〜?」
小咲・千棘・鶫・万里花「「こ、こんにちは…」」
仗助「おっ!かわい子ちゃん達がいるじゃあねぇか!」
静「お兄ちゃん!いい歳こいたオッサンなんだからナンパなんかしないでよね!」
仗助「分かってるよ、静」
裕也「おおっ!皆ベリープリティーじゃあねぇか!」
露伴「へぇ、君がヤクザの二代目ねぇ…スケッチさせてもらうよ」
承一郎「…初めまして、一条承一郎と申します。よろしくお願いします」
キング・クリムゾン‼︎
承太郎「…さて、本当はジョースター家の身内だけでの話し合いをするつもりだったのだが、急遽ゲストで来てしまったからしょうがないな。まず身内の自己紹介をしよう」
仗助「じゃあ、俺から!俺の名前は東方仗助っス!SPW財団の職員で今は妹の静と暮らしているっス!」
静「私の名前は静・ジョースターです。ジョセフ・ジョースターの義理の娘です。よろしく」スッ
静さんが握手するために手を差し出した。
承一郎「静…呉音で『じょう』…。あなたも『ジョジョ』なんですね。こちらこそよろしく…うわっ!」バチィ!
握手をした直後、静さんの手から火花のようなものが飛んだ。
承一郎「これは…波紋…?」
静「正解!良く分かったわね!」
承太郎「言うのを忘れてたが、静はジョセフのじいさんから波紋を教わっていてな。数少ない波紋使いだ」
承一郎「驚いた…その年でこんな強力な波紋を練れるなんて…」
承太郎「それじゃあ億泰達も自己紹介してくれ」
億泰「おぅ!俺は虹村億泰っつーんだ!仗助や康一と同じSPW財団の職員だぜ!よろしくな!」
裕也「俺は墳上裕也だ。俺もSPW財団の職員だ」
露伴「岸部露伴、漫画家だ。今は週刊少年ジャンプで『ピンクダークの少年』を連載している」
承一郎「あっ!やっぱり露伴先生ですか⁉︎僕、先生のファンなんですけど、後でサインもらっていいですか?」
露伴「もちろんいいよ。ジョースター家は僕の漫画を理解しない奴ばかりでね。君のようなファンがいて嬉しいよ」
露伴は仗助を見て言った。
由花子「広瀬由花子です。康一君の妻です」
トニオ「ワタシはトニオ・トラサルディーといいます。トニオと呼んでください。このレストラン『トラサルディー』の店長兼オーナーシェフをやっていマス」
小咲「は…初めまして、小野寺小咲といいます。よろしくお願いします」
千棘「き、桐崎千棘です。よろしくお願いします」
鶫「鶫誠士郎です。よろしくお願いします」
万里花「橘万里花と申します。よろしくお願いしますわ」
承太郎「やれやれ、それにしてもギャングや警視総監の娘やら、随分と大層なゲストを連れて来たもんだ」
承一郎「あはは、まぁ成り行きでこうなっちゃったんですけどね…」
トニオ「それではワタシはいくつか摘まめるような料理をご用意しマスネ」
億泰「おおっ!トニオさんの料理はなっ!こりゃたまらん!ヨダレズビッ!〜〜ツウ〜〜味なんだぜェ〜〜ッ」
仗助「確かにトニオの料理はすごく美味いんだよなぁ〜。今は予約で一杯なんだよなぁ」
承一郎「そんなに美味しいんですか?」
億泰「ああ、ホッペが落ちる(スタンド能力の仕様により真実)ほどンまぁぁ〜〜いんだぜ」
承一郎「ん?(何か違うような…)」
キング・クリムゾン‼︎
トニオ「お待ちシマシタ。マルゲリータピッツァデス」
トニオさんが出してくれたのは、シンプルなマルゲリータピッツァだ。
億泰「ウホォ!これまた美味しそうだぜ!」
承一郎「確かに美味しそうですね」
仗助「それじゃあいただくぜトニオ!」
トニオ「どうぞ食べてクダサイ」
千棘「じゃあいただきます!…あっ!とっても美味しい!」
承一郎「こ、これは…!ウマイ!ウマすぎるッ‼︎」←某裸の蛇風
小咲「美味しい!こんなに美味しいマルゲリータがあるなんて…」
鶫「これは…なんて美味いんだ…」
トニオ「そう言ってもらえると料理人冥利につきマス」
トニオの料理に舌鼓を打つ承一郎達。
万里花「さすがトニオさん、久しぶりに堪能させていただきましたわ」
承一郎「えっ?橘さん、トニオさんと知り合いなの?」
万里花「ええ、前にこのお店に来た事がありますわ」
トニオ「万里花サンには贔屓にさせてもらってイマス」
承一郎「そうだったんだ…」
意外な事実に驚く承一郎。
ちなみに隣では億泰が「ゥンまああ〜いっ」とか言っている。
承太郎「…さて、まず千棘君達の泊まる場所についてなんだが、元々私と承一郎が泊まるつもりだった杜王グランドホテルに空き部屋があるみたいだからその空き部屋を借りよう。ダブルで二部屋だが大丈夫か?」
千棘「大丈夫です!ね、つぐみ?」
鶫「はい!お嬢と一緒に泊まれるのは嬉しいです!」
万里花「それでは私は小野寺さんと一緒で」
小咲「うん、よろしくね橘さん」
承太郎「それと、私と承一郎は3日ほどこの街に滞在するつもりだが、何か必要な物があったら
千棘「あっ!それは大丈夫ですよ、みんな用意しているし」
承太郎「そうか。…実は今回この街に来たのはジョースター家の身内の顔合わせを兼ねてのものだったのだが、あいにく全員揃う事が出来なくてな。今回ジジイ…ジョセフ・ジョースターが来日する予定でな…。それまで私と承一郎は待つつもりだったのだが、君達はどうする?」
小咲「せ、せっかくだしみんなで観光しようよ。杜王町って色んな名所があるらしいよ」
小咲が杜王駅でのパンフレットを持って言う。
千棘「そうね。これ以上あんたの家族の問題に首を突っ込むのも悪いし、私達はその間楽しませてもらうわ」
万里花「私は承一郎様と一緒にいたいのですが…承一郎様のためならしょうがないですね」
承一郎「まぁ僕も待つだけだからジョースターさんが来るまでは杜王町の観光かな」
万里花「まぁ!ならジョースターさんが来るまでずっと一緒にいてもいいんですね?」
承一郎「いやずっとはちょっと…」
千棘「ちょっとあんた何しようとしてるのよ!」
承太郎「…お前も大変だな、承一郎」
承一郎「…分かります?」
夜、杜王グランドホテル───
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どこかの橋の上、195cmの二人の男がいた。
片方は金髪で背中が開いている黒いインナー、黄色いズボンの男。
もう片方は学帽と長ランに付いた金属の鎖、二本のベルト、両耳に付けた丸ピアスの男。
金髪の男は両足を破壊され、ビグッ、ビグッと痙攣している。
学ランの男は体中から血を流しながら、金髪の男を見下ろしている。
男「お前に対する慈悲の気持ちは全くねえ…。てめーをカワイソーとはまったく思わねえ…」
男「しかしこのままおめーをナブって始末するッてえやり方は俺自身の心にあと味のよくねえものを残すぜ!」
男「その脚が治癒するのに何秒かかる?3秒か?4秒か?治ったと同時にスタープラチナをてめーにたたきこむ!かかってきな!」
JOJO?「‼︎」
男「西部劇のガンマン風に言うと…『ぬきな!どっちが素早いか試してみようぜ』というやつだぜ………」
JOJO?(こ…こけにしやがって)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
JOJO?(しかし…しかし!『ザーッ』…この土壇場に来てやはりお前は人間だ…クククク。ごく短い時の流れでしか生きない人間の考え方をする…)
名前のところだけノイズが入る。
JOJO?(『あと味のよくないものを残す』とか『人生に悔いを残さない』だとか…便所のネズミのクソにも匹敵するそのくだらない物の考え方が命取りよ!)
JOJO?(クックックック この『ザーッ』にそれはない…あるのはシンプルなたったひとつの思想だけだ…)
まただ。またノイズが入る。
JOJO?(たったひとつ!『勝利して支配する』!それだけよ…それだけが満足感よ!)
ゆっくりと立ち上がる。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
JOJO?(過程や…!方法なぞ…!)
JOJO?「どうでもよいのだァーーーーッ」カッ!
ブシューーーーーz_________ッ
ビシャァーーーーーz_________ッ
脚から出た血が男の顔にかかった。
JOJO?「どうだ!この血の目つぶしはッ!勝ったッ!死ねいッ!」ゴホッ
スタンド、『
男「オラアッ!」ドォォン
目が見えない状態で男のスタンド、『
ドグァシィィン‼︎
ハイキックとストレートがぶつかり合う。
『星の白銀』の拳にビギィッ‼︎と亀裂が入る。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド
勝った、そう確信した。
だが、違った。
ビシ!ビシ!ビシ!と『世界』の脚に少しずつヒビが入り始める。
JOJO?「‼︎なっ…‼︎!」
脚のヒビが左脚から全身をかけて広がり、体を縦に裂くように広がった。
JOJO?「うぐおおおああああ⁉︎なああにィィイイイッ!」ドバアアアァッ
『世界』のダメージが本体にフィールドバックして、体が裂ける。
JOJO?「ば…ばかなッ!……こ…この『ザーッ』が……」ボゴン!ボゴン!ボゴン!
体が裂ける。左目に亀裂が入る。
JOJO?「この『DIO』がァァァァァァ~~~~~~~ッ」
ドガパァーーーーーz_________ッ
視界がブラックアウトした。
男「このまま朝日を待てば
男「『てめーはおれを怒らせた』」
その一言が聞こえた気がした。
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万里花はトニオさんと知り合っていたっていう設定にしました。