ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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この作品…桐崎ENDかまだ決めてませんので千棘END以外の可能性も浮上してくる事もご了承ください!


第36話 二つの鍵⁉︎

千棘「聞いた事ある?ザクシャ イン ラブっていう言葉───」

 

承一郎「なっ…君…どこで…その言葉…‼︎」

 

JOJO(…マジかよ)

 

千棘「…あるのね?聞いた事…」

 

承一郎(…どういう事だ?だってそれ(・・)は僕が“あの子”と約束を交わした時の…!)

 

千棘「…最近ね部屋で古い日記見つけて色々と思い出した事があるの…」

 

千棘「私は10年前にある男の子に出会ってて夏の間一緒に遊んで仲良くなってそしてお別れの時私はその子と何か約束したの」

 

承一郎(なっ…‼︎?それってまるで…僕の思い出と同じ…いや、小野寺君と同じ…⁉︎)

 

千棘「…もう顔も名前も覚えてないけど覚えているのは今の言葉と…。あ、あとその日記にはコレが挟まってて…」チャリ…

 

そう言って、千棘さんが出したのは鍵だった。古いが、見覚えのある鍵だ。

 

承一郎「‼︎その鍵…‼︎?」

 

千棘「⁉︎知ってるの…⁉︎」

 

承一郎「いや…」

 

承一郎(…確かに初めて見た時見覚えは感じたけど…。でも…まさか…。だって…“あの子”は小野寺君ハズじゃあ…⁉︎でも彼女も鍵を持っててしかもさっきの言葉…‼︎)

 

承一郎「……昔会ったその子と約束したんだ。再開したら一緒にこのペンダントを開けようって。だからもしその子が約束を覚えてたらその為の鍵を持ってるハズ」

 

千棘「…………まさか…コレが…?」

 

二人の心臓の鼓動が加速していく。

 

千棘「……ってそんなわけないわよねーーーー‼︎?」

 

承一郎「だだだだだよねーー‼︎?そんなわけないよねーー‼︎?」

 

二人で必死に否定する。

 

千棘「だってだって私あんたに会った覚えなんて一度もないし…‼︎」

 

承一郎「僕だって君とあの子じゃあ全然イメージ違うし…‼︎」

 

千棘「そうよ、あるわけない。これはただの偶然…‼︎だって私も日記に書かれてるあの子とあんたじゃあ全然イメージ違うもの…!」

 

千棘「日記のあの子はあんたと違って優しくて…かっこ良くて…そりゃあもう素敵でね…!」

 

承一郎「なっ…へーそうなんだ。まぁあの子も君と違って清楚でおしとやかでかわいくてなぁ…」

 

千棘「あーそう‼︎まぁ分かりきってるけどね…⁉︎なんで私があんたなんかとのお別れを惜しんで約束とか⁉︎バッカみたい‼︎」

 

承一郎「…なら、確かめてみるかい?…その鍵が本物ならこのペンダントが開くハズだろう…?開かなければ僕達は晴れて無関係…。まぁ、開くわけないけど」

 

千棘「………まーいーけどあんたがあの子なわけがないし」

 

千棘「あの子はあんたと違って王子様みたいな人でねぇ、なんでも出来ていつも私を助けてくれて…」

 

承一郎「…へ〜言ってくれるじゃあないか。じゃあもし僕がその約束の相手だったらどうしてくれるんだい?」

 

千棘「ハッ!その時はなんだってしてあげるわよ。“キス”だろーがなんだろーが…」

 

承一郎「え…」

 

その言葉を思い出したように千棘さんの顔が急に赤くなる。

 

千棘「じょっ…‼︎じょじょじょ上等よやったろうじゃあないのよ…‼︎だってあんたなわけないし…‼︎」

 

承一郎「おっ…おう‼︎?おう良しバッチ来い…‼︎」

 

承一郎(…開かない、開くハズがない…‼︎だって…彼女が“あの子”なわけ…)

 

千棘「…見てなさいよ。すぐに分かるわ。絶対あんたじゃあないんだから…」

 

千棘「いくわよ⁉︎覚悟はいい⁉︎まぁあり得ないってわかっちゃいるけどそこまで言うなら仕方がないわ…!」

 

承一郎「よし!かかってこい!」

 

千棘「任せときなさい‼︎すぐに分からせてあげる‼︎私とあんたはな〜んにも関係ないってねぇ‼︎」

 

承一郎「よしその意気だ‼︎ガッ!と行ってくれ‼︎」

 

千棘「すぐに吠え面かかせてあげるから。だいたい私とあんたが昔仲良くやってたって事自体が…」

 

承一郎「早くしてくれ‼︎」

 

千棘「………いくわよ」

 

ゆっくりと鍵が錠に近づいていく。

 

そして、錠の中に鍵がカチャン、という音と共に入った。

 

承一郎・千棘「「‼︎」」

 

承一郎(入っ…‼︎)

 

千棘さんが鍵を回す。

 

すると、次の瞬間ガチンッ!という鈍い音と共に鍵がポッキリと折れてしまった。

 

JOJO(……OH MY GOD……)

 

承一郎「お…折れたああああ‼︎何をやっているんだ君はーーーー‼︎!」

 

千棘「わぁ〜〜‼︎だってだって仕方ないじゃあない‼︎緊張して力が入っちゃったんだもん‼︎」

 

承一郎「あ〜〜‼︎どうするんだいコレ、取れなくなっているじゃあないかコレ〜‼︎」

 

千棘「知らない知らない私知らな〜〜い‼︎」

 

承一郎(…なんてこった、これじゃあもう後で小野寺君の鍵を試す事も…)

 

JOJO(……ドンマイ、そういうもんだよ人生って…)

 

千棘「ま、いいじゃん。どうせ私達が約束の相手なわけないんだし。じゃあね、話はおしまい」

 

承一郎「えっ⁉︎どこ行くんだい⁉︎」

 

千棘「みんなのとこ」

 

承一郎(……妙にアッサリしてるな…。もしコレが開いてたらどうなってたと思って──…)

 

JOJO(小野寺も桐崎も10年前とか鍵とかとても偶然とは思えない…!やっぱりコレってどっちかがあの約束の女の子って事なのか…?)

 

承一郎(つまりどっちかとは僕は昔会ってる…?それさえ分かれば“あの子”の事も──…)

 

承一郎(一体どっちと───…)

 

僕はベランダから屋内に戻り、歩きながら考えていた。

 

アーデルト「…おや、久しぶりだね承一郎君。誕生日を祝いに来てくれたのかい?どうもありがとう」

 

千棘さんの父親、アーデルトさんがやって来た。

 

承一郎「…どうも、アーデルトさん」

 

アーデルト「…娘とは仲良くやってくれてるかい?すまないねぇ、突然恋人のフリなんて大変な事を押しつけてしまって…」

 

承一郎「いえ…まぁ…」

 

アーデルト「日本に来てからのあの子は毎日とても楽しそうだよ。きっと君のおかげだ。礼を言うよ」

 

承一郎「え?」

 

承一郎(…そうなのかな?…いやでも彼女アメリカにいた頃は友達いなかったっていうからな…)

 

アーデルト「…まぁ君達は相性がいいからね。上手くやっていけると思っていたから…」

 

承一郎「相性…⁉︎良くないですよ…⁉︎彼女とは顔を合わせたらケンカばっかりで…‼︎」

 

アーデルト「ははは!そんな事ないよ。だって君達は…子供の頃もとても仲が良かったから」

 

承一郎「……なっ……子供の頃⁉︎それっ…‼︎なんの話…‼︎」

 

アーデルト「ハハ…やっぱり覚えてないだろうねぇ。もう10年も前の話だよ。昔君のお父さんと日本のある場所で一月近くもかけて会談をしていてね、当時5歳だった千棘もその場に連れて行っていたんだ」

 

承一郎「………」

 

アーデルト「君達が親しくなっているのに気付いたのは会談も終わりに差しかかる頃だったけど君達がとても楽しそうだったからよく印象に残ってる」

 

承一郎(…僕と桐崎さんが10年前に会ってる…⁉︎そんな……ってことは、僕の約束したのは桐崎さんで小野寺君は人違いって事に───…‼︎)

 

アーデルト「…でも、不思議な事もあるもんだねぇ」

 

承一郎「…え?」

 

アーデルト「まさか君達だけじゃあなくあの子(・・・)までこの歳で再会する事になるなんてね」

 

承一郎「……⁇あの子(・・・)…?」

 

アーデルト「おや、覚えてないのかい?分かってて一緒にいるんだと思ってたんだか。当時君達はよく3人で遊んでいたんだけど」

 

アーデルト「ほら、今日君と一緒に来たあの子(・・・)だよ」

 

JOJO(なっ…‼︎マジか…‼︎なんてこった…‼︎)

 

アーデルト「…これも運命なのかねぇ…」

 

そうか…‼︎僕は昔二人のどちらかと会った事があるんじゃあなく…!両方と子供の頃に会っていたんだ…‼︎!

 

つまり、約束に関係あるのはどっちかじゃあなくて二人とも…桐崎さんもそして小野寺君も───




皆さん、スタンドのネタがない(泣)

皆さんの考えたスタンド名や能力を作品の中で出していきたいと思いますので、どしどし感想出してください!

お願いします!マジで!(苦笑)

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