ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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最近ジョジョのOVA版のアニメを見ているんですよね。承太郎とDIOの声優さんがめちゃくちゃ渋くてカッコイイですね!


第28話 ババ抜きという名の変顔大会

キョーコ「よーーしみんなよく聞けよー!プリントにも書いてるけどお前らは今から近くのキャンプ場で飯盒炊さんとカレー作りだ。楽しんで作れよ〜!」

 

全員「「あーーーい」」

 

承一郎(‼︎料理だって…⁉︎)

 

承一郎「小野寺君と宮本さんは薪を貰って来てくれ。桐崎さん、君はここで僕が指示するから勝手に動かないで」

 

承一郎はダークマター使いの二人を料理させないように指示を出す。

 

集(必死だな承一郎…)←お粥の話を聞いています。

 

千棘(…初めての林間学校みんなとのお泊りか。初コイの男の子の事は気になるけど今はまだ精一杯楽しもうかな…!)

 

承一郎(…桐崎さんすごい楽しそうだな…。まぁ元々友達と何かするってだけでワクワクが止まらない人だからな。今嬉しくてたまんないんだろうな)

 

千棘(…10年前に約束した男の子かぁ。どんな奴か分からないけどでもたとえば今会ったとしても顔分かんないよね。結局日記にも名前書いてなかったしなぁ)

 

千棘(あ、でも傷跡がまだ額に残ってるかも。手がかりはそれくらいか…)

 

承一郎(約束の相手か…。父の事もだけど分からない事だらけだな…。小野寺君の鍵も結局なんなのか分からなかったし)

 

千棘(10年前約束した男の子って一体…)あ」

 

と考えていると、千棘はお湯を承一郎の頭にかけてしまう。

 

承一郎「熱ッ‼︎」

 

千棘「わぁゴメン‼︎大丈夫⁉︎」

 

承一郎「やれやれ、気をつけ…」

 

千棘「悪かっ…!」

 

承一郎「!」

 

千棘は承一郎の髪をかきあげた額の傷を、承一郎は千棘の首にかかった鍵を見た。

 

千棘「……ね、ねぇもやし。あんたそのおでこの傷何?」

 

承一郎「ん?ああコレ?なんか小さい頃からあるんだけど、何の傷だっけな。昔っからよく動物に触っていたからね。多分何かの動物につけられたんだと思うけど…」

 

千棘(え…‼︎?)

 

千棘は度重なる偶然に驚きを隠しきれなかった。

 

承一郎「…?どうかしたの?」

 

千棘「な…っ、なんでもないわよ…‼︎」

 

承一郎「ん…?」

 

承一郎(…?なんだろう…)

 

千棘(…関係ない‼︎そんなハズないったら…‼︎)

 

キング・クリムゾン‼︎

 

旅館内、部屋───

 

〜承一郎side〜

 

集「おお〜〜!ここが今日オレ達の泊まる部屋か〜!」

 

小咲「思ったより広いね〜」

 

僕達の班はカレーを食べ終わり、学校が貸し切りにしている旅館の部屋に荷物を置きに来た。

 

集「こういうとこウチのガッコ気前良いよな〜。その上ふすまごしでとはいえ女子と同じ部屋で寝られるなんて、オレこの学校入ってホント良かったよ…‼︎」

 

承一郎「やれやれ、正直な奴だね君は」

 

るり「…ところで、舞子君はベランダと廊下どっちで寝るの?」

 

集「あれ‼︎?部屋で寝ちゃダメ⁉︎」

 

承一郎(…ここで小野寺君達と一緒に寝るのか…。緊張するなやっぱり…)

 

小咲「そうだ、千棘ちゃんて温泉入った事ある?この旅館温泉あるんだって!」

 

千棘「!温泉⁉︎私一度入ってみたかったのよ〜‼︎わー楽しみ‼︎」

 

鶫「わ…私大勢でお風呂なんて初めてで…」

 

承一郎(…桐崎さん、さっきはちょっと様子が変かと思ったけど僕の思い過ごしだったかな…)

 

集「さ〜てどうする?まだ自由時間あるしせっかくだからトランプでもやんない?普通にやってもつまんねぇし負けた奴は罰ゲームってのはどーよ?」

 

小咲「…罰ゲーム?」

 

集「負けた人は自分のスリーサイズ」ガシッ‼︎「すいませんウソです」

 

集がふざけた事を言った瞬間に宮本さんが集の肩を掴む。

 

集「じゃあじゃあ今日の下着の色を」ドスッボゴ‼︎「自分のセクシャルポイントを」ガスッバキッ「体を洗う時まずどこから」ズドッドゴ「ギャーーーー‼︎!」

 

四人「「………………」」

 

ふざける集を無慈悲でボコボコにするるりに呆然とする四人。

 

集「……‼︎初コイのエピソードを語るとか…」ボロッ

 

るり「…まぁ、それくらいなら」

 

四人「「えっ…」」

 

四人((は…初コイのエピソード〜‼︎!⁇))

 

承一郎(集の奴…!僕の初コイっていったらもしかしたら小野寺君の事かもしれないのに…‼︎)

 

小咲(どどど…どうしよう…。私の初コイって言ったら確証はないけど…多分…)

 

鶫(な…何を焦っているんだ私は…‼︎私は別に初コイなんてしてないし…‼︎してないし…‼︎)

 

千棘(こ…これは…‼︎)

 

四人((絶対に負けられない…‼︎))

 

集「ではゲームスタート〜!(*種目はババ抜き)」

 

順番は集→鶫→るり→小咲→承一郎→千棘→集で一周する。

 

承一郎「…ん?ねぇ、大丈夫かい?なんか顔色が…」

 

僕はプルプル震えている千棘に不思議に思った。

 

千棘「は⁉︎べ…別に何が⁉︎全然平気なんだけど…⁉︎」

 

承一郎「…⁇そ…そうかい」

 

るり「…はい、次小咲の番」

 

小咲「うん」

 

小野寺君はカードを取った瞬間にすごい震えている。

 

承一郎(…分かり易っ‼︎!ジョーカーだ‼︎今の絶対ジョーカーだ‼︎小野寺君全部顔に出てるよ‼︎)

 

小咲「は…はい、次一条君」

 

承一郎(…まぁ僕は適当に…。え、何その顔‼︎)

 

僕がカードを取りかけると、小野寺君の顔が何故か輝いている。

 

他のカードを取ろうとすると小野寺君の顔に輝きが失われ、最初のカードに手を戻すとまた顔が輝く。

 

承一郎(…やれやれ…)

 

ジョーカーだと思ってもしょうがなく、僕は小野寺君のジョーカーを取ってしまった。

 

承一郎「…はい桐崎さん。次君の…」

 

僕が振り返るとそこには後ろにゴゴゴゴゴというオーラを纏っている桐崎さんがいた。

 

承一郎(ん…?なんかやけに真剣に…。あ、それジョーカー)

 

桐崎さんはジョーカーと取った瞬間、とても落胆した表情をした。

 

承一郎(分かり易‼︎ブルータス、お前もか‼︎というかなんだその世界が滅ぶような悲愴な顔は‼︎どんだけ負けたくないんだい⁉︎)

 

承一郎「…ねぇ、表情で丸わかりだよ。ポーカーフェイスぐらいしたらどうなんだい?」

 

僕の言葉に小野寺君、鶫さん、桐崎さんの三人が反応する。

 

千棘「えっ‼︎あ…そうね」

 

桐崎さんはもはや変顔みたいな顔をしていた。

 

承一郎(……君…)

 

小咲・鶫((ポーカーフェイス…!))

 

承一郎(…君達…)

 

小野寺君も鶫さんも(ry

 

承一郎「いつからここは変顔大会の会場になったんだい?」

 

なんでこんなにマジになってババ抜きをしているんだと思う。まるで自分の魂を賭けているような感じなのだ。

 

…なんだかんだで勝負は続き……僕と桐崎さんが残った。

 

集「よっ!カップル対決‼︎」

 

小咲・鶫((危なかった〜〜))

 

千棘:残り2枚←承一郎のジョーカーを全てひいた女

 

承一郎:残り1枚←小野寺のジョーカーを全てひいた男

 

承一郎(なんで僕がこんな目に。まぁ桐崎さん相手に負ける気はしないけどね)

 

僕がカードを取ろうとすると桐崎さんがすごいビビる。

 

承一郎(あ、これがジョーカーじゃあない方か。悪いけど勝たせて貰うよ。こっちだって負けるわけには…)

 

だが桐崎さんは涙目になっている。

 

承一郎(…くそ、これで勝っても卑怯な気がするしな)

 

そう思ってわざとジョーカーを取った。

 

千棘「!」

 

承一郎(これで五分だろう。あとは君が…)

 

桐崎さんが少し怒ったような顔になった。

 

承一郎(ヤバ…わざとジョーカー取ったのバレた。でもこれで対等だろう?あとは勝っても負けても───)

 

キョーコ「こらーーーーー‼︎!集合時間はとっくに過ぎてるぞーー‼︎!早く集合‼︎」

 

桐崎さんがカードを取った瞬間にキョーコ先生が部屋に入って来た。

 

集「うはやべ!行こーぜ承一郎」

 

承一郎「ああ…‼︎」

 

僕は残った自分のカードを見た。

 

承一郎「…良かったね」

 

桐崎さんが取ったカードはジョーカーだった。




次回は「ブラッディ・シャドウ」

風呂を間違えるなんてマヌケな事はやりません!クロードに痛い目にあってもらいましょう!

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