ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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今回は承一郎が大活躍します‼︎

その圧倒的な力、是非楽しんで見て下さい‼︎

皆、感想をたくさんくれてありがとう‼︎これからもよろしくお願いします‼︎


第21話 ヒットマンがやって来る その④

承一郎「さぁ、第二ラウンドだ‼︎」

 

僕は自分のスタンドと共に鶫と対峙する。

 

鶫「少しなめていたようだ。こちらも本気で行かせてもらおう!」

 

そう言うと、鶫の体から四人、鶫の分身が飛び出してきた。

 

鶫1〜5「「「「「私達、全てが本体だ‼︎」」」」」

 

そして、分身四人が承一郎と鶫1から離れていく。

 

承一郎「なるほど、一人が接近戦を仕掛けて他の四人が遠くから狙撃して援護する作戦か…」

 

鶫1「流石だな、だが分かったところでどうすることも出来ない‼︎」

 

鶫1がマシンガンを構えてそう言う。どこから出したんだ⁉︎

 

鶫1「くらえッ!」ダダダダダッ‼︎

 

承一郎「オラオラオラオラオラオラァッ‼︎」バシバシバシバシバシィッ‼︎

 

僕のスタンドは鶫の撃ってきた弾丸を全てはじき返した。だが僕はその位置から避けた。

 

次の瞬間、ダダダダッ‼︎とその位置に四つの弾丸が撃ち込まれていた。

 

鶫1「何ッ⁉︎」

 

承一郎「これでどこから狙撃しているのか分かった‼︎」ダッ‼︎

 

そう言って、僕は狙撃している分身の方に向かう。狙撃して来る分身の方を先に倒せば、有利になるかもしれない。

 

鶫1「クソッ!待てッ‼︎」ダッ‼︎

 

しかし鶫はすぐに承一郎を見逃してしまう。承一郎は波紋で止血をして、追われるのを防いだのだ。

 

 

 

木の上───

 

鶫2は木の上から承一郎を狙撃していたが、急にこちらに向かって来るのに驚いていた。

 

鶫2(まさか、さっきの狙撃だけで位置を予測したというのか⁉︎)

 

スコープ越しに承一郎を見る鶫2。よく見ると承一郎の腕にある異変が起こっているのに気付いた。

 

鶫2(腕に何か、刀のようなものがあるがどうでもいい!幸い、正確な位置をつかんでいないようだ。そこを狙うッ!)

 

鶫2の指がスナイパーライフルの引き金にかかる。引き金を引くその瞬間、とんでもないものを見た。

 

なんと承一郎は『見ていた』のだ。スコープ越しに見ている鶫2の目を見ていたのだ!

 

承一郎「鶫誠士郎!貴様ッ!見ているなッ!」

 

ゾッ!と悪寒が鶫2の背筋に走るが、引き金を引いた。

 

ガァーーーz_________ン‼︎!という音が響き弾丸が承一郎の眉間を貫こうとするが、承一郎は刀のようなものがある右腕を大きく振った!

 

次の瞬間、スコープに見えていたのは平然と立っている承一郎と、真っ二つに斬られた弾丸だった。

 

鶫2「そ、そんな馬鹿なッ!」ガァーン‼︎ガァーン‼︎

 

続けてスナイパーライフルの弾丸を撃ち込む鶫2だが、全て承一郎によって真っ二つにされるだけだった。

 

鶫2「な、何だって⁉︎」

 

その間波紋でものすごい速さで走って間合いを詰め、木を駆け登ったた承一郎は鶫に右腕の刃を振るう!

 

承一郎「リスキニハーデン・セイバー‼︎」スパァン‼︎

 

鶫2の首が承一郎が通り過ぎた後に胴体からずれていく。鶫2の体は陽炎のように消えた。どうやら倒された分身はこういう風に消えるらしい。

 

承一郎「これで二人目‼︎あと四人ッ!」

 

 

 

鶫3「な、なんて事だ!まさか弾丸を真っ二つに斬るなんてッ!」

 

鶫3と4は鶫2の倒された場所をスコープで確認する。倒された分身の記憶や経験は他の分身に引き継がれるようだ。

 

鶫4「しかし承一郎は倒された分身の経験が引き継がれることはまだ知らないはずだ!そこに勝機があるはず!」

 

木へ近づくが、そこには承一郎の姿はない。

 

鶫3「いない…?」

 

鶫4「まだ遠くには行っていないはずだ!探すんだ‼︎」

 

承一郎「いや、いるよ」スパァン‼︎

 

鶫4「……え…?」ズルッ

 

承一郎は鶫4の背後を取り、リスキニハーデン・セイバーで胴体を切断した。鶫4が陽炎のように消える。

 

鶫3「何ッ⁉︎」ガチャッ!

 

鶫3が銃を構えるが、承一郎の刃が沈んでいく太陽の光で煌めく!

 

承一郎「セイバーオフ!」ビシユッ!

 

そう言うと承一郎のリスキニハーデン・セイバーが腕から外れ、鶫3に向かって飛んできた。

 

鶫3「ぐはぁッ…‼︎」ブシュッ!

 

リスキニハーデン・セイバーは鶫3の頸動脈を切断した。

 

それと同時に鶫3も陽炎のように消えた。

 

承一郎「あと二人ッ!」

 

 

 

校舎内───

 

鶫1と5は二人背中合わせで動いている。単独でいるとやられるからだろう。もう四人もやられてしまい、二人の周りの空気は張り詰めていた。

 

だが、承一郎は鶫1と5の前に現れた。

 

鶫1「ッ! 来たか!」

 

承一郎「そろそろ傷のダメージが限界でね。この勝負、勝たせてもらおう!」

 

鶫5「それはこっちの台詞だ‼︎」ダッ‼︎

 

鶫1と5は承一郎に向かって走る。もう接近戦でかたをつけるつもりのようだ。

 

承一郎「来るか!」ズギュン‼︎

 

承一郎はスタンドを出し、戦闘態勢をとる。

 

鶫1と5はそれぞれ左右から拳の連撃を放つ。承一郎はスタンドと共に鶫二人の攻撃を防ぐ。だが傷の出血が酷く、承一郎は反撃が出来ないでいた。

 

承一郎「ぐっ…!」

 

鶫1「どうした!そんなものでは私は倒せないぞ!」

 

鶫5「貴様にお嬢を渡すものかッ!」

 

承一郎「やれやれ、こうなったらもう最後の策を使うか…」

 

鶫1「最後の策だと…?」

 

承一郎「息が止まるまでやってやる!」

 

鶫5「まさか…!」

 

承一郎「それは…『逃げる』」ダッ‼︎

 

そう言ってまた承一郎は逃げた(・・・)

 

鶫1「フンッ!男らしくない奴だ。やはり貴様はお嬢を守る事など出来ん‼︎」ダッ‼︎

 

鶫5「お嬢を守るのはこの私だ‼︎」ダッ‼︎

 

承一郎「ハッ、なんだい守る守るって…。そんな事言ってるわりに君こそ彼女の事分かってないんじゃあないのかい⁉︎」ダッ‼︎

 

鶫1「なんだと…⁉︎」ダッ‼︎

 

承一郎「彼女はただ守られてるだけで収まる程のヤワなタマじゃあないだろう‼︎」ダッ‼︎

 

鶫5「知ったような口を‼︎すぐに息の根を止めてやるッ!」ダッ‼︎

 

承一郎はやがてある窓から飛び降りた。だが逃すまいと鶫1と5はあとを追うように飛び降りる。

 

しかし、その下は屋外プールがあった。

 

ドボォォン‼︎という音と共に三つの水柱が立った。

 

承一郎「刻むぞ、血液のビート!たやすいぞッ!、波紋が水中に伝わるのは‼︎おおおおッ」

 

承一郎「水中のための『青緑波紋疾走(ターコイズブルーオーバードライブ)』ーッ‼︎」ゴァァッ‼︎

 

鶫1・5「ぐぁぁぁぁぁぁッ‼︎」ボグァァッ‼︎

 

波紋疾走が鶫二人を捉えるッ!その勢いで鶫二人はプールから飛び出る!

 

承一郎はゆっくりプールから上がり、倒れた鶫を見る。分身は消えたらしく、どこにもいない。しかし体が限界らしく、承一郎は校舎の壁を背にもたれかかった。

 

承一郎(出血がとても酷いが、まぁ一応勝ったかな…)

 

だが、そんな考えを軽々しく吹き飛ばす光景があった。

 

立っていた(・・・・・)。波紋疾走をくらい、倒れていたはずの鶫が立っていた。

 

承一郎「ま、まさか…!波紋疾走をくらう前に分裂していた分身を自分の体に戻して、波紋疾走のダメージをおっ被せたのか‼︎」ドクドク

 

鶫「危なかった…と言わなければ嘘になる。本当にギリギリのタイミングだった。貴様の戦いには素晴らしいものがあったが、ここまでだ」ガチャッ!

 

鶫は承一郎の前で銃を構える。

 

鶫「もう一度聞くが、お嬢と別れればお前の命は助けてやる。どうだ?」

 

承一郎「同じ事を二度言う必要はない。無駄なんた、無駄無駄…」ドクドク

 

承一郎はいまだ血が流れている。

 

鶫「そうか、ならば死ね」ダン!ダダン!ダン!

 

次の瞬間、死を告げる弾丸が承一郎の体を貫いた。




オリジナル技プロフィール

リスキニハーデン・セイバー

承一郎のスタンドの能力で腕に刃を創り出す技。

その切れ味と頑丈さはとても優れていて、弾丸を真っ二つに斬る程。

技の元ネタはジョジョと同じ荒木飛呂彦先生の『バオー来訪者』の『バオー・リスキニハーデン・セイバー・フェノメノン』より


次回「承一郎死す!」デュエルスタンバイ!

承一郎「おい!馬鹿やめろ‼︎完璧なフラグじゃあないか‼︎」

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