ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子──   作:GIOGIO

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す、すごいぞ!
ガンガン創作意欲が湧いてくるぞ!読者の皆‼︎

今回、承一郎と鶫のオリジナルスタンドが登場するぞ!


第20話 ヒットマンがやって来る その③

集「ジョジョ‼︎髪の毛を抜くなよ‼︎ハゲるだろ‼︎」

 

承一郎「どうせギャグ補正ですぐ生えるんだから別にいいだろう?」

 

集「メメタァ‼︎」

 

僕と集はそんな話をしていた。鶫は地面に倒れている。命まで取るつもりなんてさらさらない。これで街の崩壊は防げたと思った。

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

だが急に背筋がゾッ‼︎と寒くなった。何かヤバイと思ってまた集の髪の毛を抜く。

 

集「え?ぎゃああ〜〜!」ブチヂン!

 

そして後ろに振り向き、波紋ヘア・アタックを展開すると、

 

次の瞬間、弾丸がはじかれた。

 

そこには、波紋疾走をくらって倒れていた鶫が無傷(・・)で立っていた。

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

承一郎「な、何ィッ⁉︎」

 

鶫「私はまだ降参をしていない!勝負はこれからだッ!」ダダダダダッ‼︎

 

そう言って弾丸を撃ち込んでくる鶫。承一郎は不意打ちをくらったが辛うじて防いだ。

 

承一郎「(どうして奴は無傷なんだ⁉︎手加減したとはいえ、波紋疾走(オーバードライブ)を叩き込んだ。ダメージは確かにあったはずッ!まさか、『スタンド能力』か⁉︎だが、)関係ない!もう一度近づいて波紋疾走(オーバードライブ)を叩き込むッ‼︎」

 

承一郎は髪の毛をばら撒きながら鶫との間合いを詰めていく。だが予期せぬ事が起こった。

 

承一郎「⁉︎ ガハッ‼︎」ビチャッ‼︎

 

思わず口を手で抑える。手には血がベッタリついていた。口の中に血の味がする。

 

承一郎(こんな時に胸の傷が疼いたのか‼︎)

 

そう、承一郎の胸の傷は完治していない。逆に完治している方がおかしいのだ。今までも、波紋によって肉体に負荷をかけていたのだ。

 

そこを鶫が見逃さない。

 

鶫「くらえッ!」ダダダダダッ‼︎

 

承一郎は弾丸を転がって避けたが、鶫はそれを読んでいた。

 

鶫「そこだ‼︎」ダダダダダッ‼︎

 

鶫の弾丸の一発が、承一郎の右の脇腹を貫通した。

 

承一郎「ぐぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

続けて鶫は弾丸を放つ。承一郎はどうにか波紋を練り、常人には出来ない動きで無理矢理避ける。

 

だが、承一郎の体力は消耗していた。

 

承一郎「ハァ…ハァ……」ドサッ

 

膝をついてしまう承一郎。鶫は前に立ち、承一郎に向けて銃を構える。

 

鶫「終わりだな。ちょっとは戦えたが、私には勝てない」

 

小咲「待って鶫さん!一条君は私のせいで矢に貫かれて胸の傷を負ったの!本当はもうボロボロのはずなの!」

 

鶫「関係ない。しかしこいつは殺す価値もない男。お嬢と別れると誓えば、お前の命だけは助けてやろう」

 

千棘「ちょっとつぐみ!ダーリンがそんな事言うわけ「それを誓えば、僕の命は助けてくれるのかい?」え⁉︎」

 

承一郎「もし桐崎さんと別れると誓えば、僕の命だけは助けてくれるのかい…?」

 

千棘「ダーリン…‼︎」

 

小咲「一条君…‼︎」

 

静寂が場を支配した。やがて、鶫の口が開く。

 

鶫「フン、そうだ。ギブアンドテイクだ。ほら早く言え「だが断る」何ィッ⁉︎」

 

承一郎「この一条承一郎の最も好きな事の一つは、『自分より強いと思う相手に敢えてノーと断ってやる事』だ‼︎」

 

承一郎は立ちあがる。目に闘志を宿して。

 

承一郎「それに小野寺君、君は何も悪くない。僕の傷の事で責任を感じているようだけど、君が悩む必要はない」

 

小野寺「一条君…‼︎」

 

承一郎「もし時間が巻き戻っても僕は同じ決断をすると思うし、僕に後悔はない」

 

鶫「フン、だが貴様はすでにボロボロだ」

 

承一郎「そうだね、やれやれだよ。だけどね、一条家…いやジョースター家には伝統的な戦いの発想法があってね……。ひとつだけ残された戦法があったよ」

 

鶫「何……?」

 

承一郎「それは!」

 

全員「………」ゴクッ

 

承一郎「『逃げる』」ダッ‼︎

 

と言って承一郎は逃げた(・・・)

 

全員「「……え?」」

 

全員が呆気に取られていた。

 

鶫「……何ィッ⁉︎待てッ‼︎」ダッ‼︎

 

鶫は追いかける。皆はまだ呆気に取られている。

 

千棘(…頑張ってよね、アホもやし──…)

 

 

校舎内───

 

鶫は転々と続く血を辿って、承一郎を追いかけた。そして、承一郎を見つけた。

 

鶫「フン、見つけたぞ」

 

承一郎「……君、『スタンド使い』だろう?」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

鶫「ッ!……良く分かったな。ほめてやる」

 

承一郎「所々おかしい点があったからね。そして君が無傷なのは君の『スタンド能力』によるものかい…?」

 

鶫「正解だ。私のスタンド、『ザ・グレート・エスケープ』は分裂することが出来るスタンドだ。一日六体まで肉体を分裂することが出来、分身にダメージをおっかぶせることが出来る」

 

承一郎「なるほど、さっき君が無傷なのは…」

 

鶫「そうだ、分身にダメージをおっかぶせただけだ」

 

承一郎「…じゃあ、あと5回君を再起不能にすれば君を倒せるということか……」

 

鶫「無理だな。なぜなら、これから貴様は死ぬからだ」

 

そう言って、鶫の腕から他の腕が生え、銃が握られていた。

 

承一郎「何ィッ⁉︎」

 

鶫「分裂するとこういう事も出来るんだ‼︎死ねッ‼︎」ダダダダダッ‼︎

 

そのとき、承一郎から何かが飛び出し、弾丸を全てはじき返した!

 

鶫「そ……それは…‼︎」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

承一郎「…『スタンド』か…?僕の…」

 

承一郎から出たスタンドは全身白の戦士だった。左目にヒビが入り、全身に星の模様、右目の下には『JOJO』という文字があった。

 

承一郎「どうやら僕のスタンドは近距離パワー型のようだね…」

 

鶫「くっ‼︎」ダダダダダッ‼︎

 

承一郎「オラオラオラオラオラオラァッ‼︎」バシバシバシィッ‼︎

 

承一郎のスタンドが全ての弾丸をはじき返す。

 

承一郎「さぁ、第二ラウンドだ‼︎」




スタンドプロフィール

ザ・グレート・エスケープ

ステータス
【破壊力-C(本体自身のパワー)/スピード-C(破壊力と同じく)/射程距離-無限/持続力-A/精密動作性-C/成長性-B】

分裂して分身を作ることが出来る(一日に六体まで)。装備は全員分裂前と同じ。スタンド像はない。

本体は最後に残った分身になる。分身は倒されると陽炎のように消える。倒された分身の経験は分身全員に共有される。

まだ分裂していない分身がいたら、ダメージをおっかぶせることが出来る。全員分裂していなければ5回死なないことになる。

ナ○トの左近と影分身が混ざったみたいな感じで、分身同士の体から腕などを出せる。

元ネタはハンド、ブラーのアルバム『ザ・グレート・エスケープ』

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