ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
ちょっと少なめになってしまい、申し訳ない(汗)
それでは、どうぞ!
JOJO「じゃあ、後は頼むぞ、
俺はそう言って、肉の芽をダンに渡す。
ダン「承知しました、承一郎様」
JOJO「様をつける必要はない。俺が彼等をバスから出させたら、誰かに『
ダン「分かりました」
かつてDIOに仕えていた男、スティーリー・ダンはそう言って移動した。
ダンのスタンド、『恋人』は、確かにパワーはないが暗殺に向いているスタンドだ。最弱かどうか言い難い能力だ。
承太郎さん曰く『正真正銘の史上最低な男』であるスティーリー・ダンは確か怒りのオラオララッシュにより全身骨折で再起不能になったように覚えていたが、どうやら完治したらしい。
そこで、盗聴器がまた作動した。
ジョルノ『オーダーメイドの特製マイクロバスにしては地味ですね?』
仗助『昨日の段階で急遽、塗装して貰ったんだよ。ジョースターマーク入りやらジジイ好みの派手なイラスト入りのマイクロバスなんてものに乗っていたら、敵に狙ってくれと言っているようなものだぜ。外装だけでも目立たない、どこにでもある物にしておかねぇと危なくって仕方がねぇよ』
成る程、彼等は車に塗装を施したようだ。
ジョルノ『八幡、君は魂の惹かれ合いとかに理解があるか?』
八幡『……お前は感じているのか?ジョルノ』
ジョルノ『ついこの間から…』
八幡『何となくだがわかる。近くにいて、俺達を見ている…仗助はわからないみたいだが、確実にいると確信できる。突然現れた一つも含めて』
ジョルノ『僕と君が惹かれあっている相手はやはりDIOの…』
八幡『多分…な』
やはり、といったところか。気付いている。八幡少年とジョルノ兄さんはこの世界に来た俺の存在に気付いている。
まぁジョースターの血統は特別な肉体の波長で繋がっているからしょうがないのだが。
盗聴して調べたところ、八幡少年はマイクロバスの助手席に、運転はミスタさんがするらしい。
絢斗「おい、クソガキ。もうじき奴等の車が通るぞ、準備は良いのか?」
JOJO「静かにしてくれ。タイミングを図っているんだ。一般の車両には被害を与えるわけにはいかないからな」
絢斗「ふん、優しいことだな。天国が発動すれば、今の世の被害など、関係なくなるというのに」
JOJO「俺はアンタみたいに関係ない人間を巻き込むようなサイコパスじゃあないんでね」
それに、俺にも美学とは言えないが、曲げてはならない信念はある。
一般人を巻き込むなんて論外だ。
JOJO「今だな」
俺はそう言って重機ごと空間の中に入った。
僕はデラウェアメモリアルブリッジの上から重機をマイクロバスに落とす。
八幡「げっ!」
八幡少年は気付いたみたいだが、このまま重機を落とす。その重機の名前は……、
承一郎「ロードローラーだ‼︎」
敢えて僕はあの決戦の時の台詞を言う。
八幡「ザ・ジェムストーン!止まれ時よ!」
いきなりの襲撃に驚いた八幡少年は、スタンドを出した。
次の瞬間、ロードローラーが凹んだ。どうやら、八幡少年が時を止めてロードローラーにラッシュを叩き込んだようだ。
この凹み具合からして、どうやら5秒以上は時を止められるようだ。厄介だ。
ロードローラーはマイクロバスの後部の四分の一をぶっ潰した。しかし誰もいない後部へ押し退けたようだ。
八幡「脱出しろ!爆発するぞ!」
八幡少年はそう叫んだ。どうやらロードローラーが落下した衝撃で橋から落ちてしまったようだ。
僕も橋から飛び降りる。
八幡少年と目が合う。
どこか僕と似ている少年。死んだ魚のような目をしているものの、瞳の奥に映った力強さが、普通の少年とは違うと物語っていた。
僕は無意識に笑みを浮かべていた。
JOJOがいつのまにか入れ替わっていた。どうやら、比企谷八幡という少年に何か思うところがあるようだ。
俺の父、記憶の中でしか見た事がない人。その転生者の顔を、見たくなったのだ。
そして、このドサクサに紛れて仗助さんの耳からダンのスタンド、『恋人』が入り込んだのを確認すると、俺はブラッディ・シャドウの空間の中に入った。
サブタイトルはあんなですが、私はOVA版もカッコイイと思います。
ASBではロードローラーでも爆発あったじゃあないか、というのが心境です。
それでは、また次回!