ジョジョの奇妙な冒険──5人目のDIOの息子── 作:GIOGIO
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鍵先には十字架の形があしらわれている、古びた鍵だった。でも僕はその鍵を昔から知っていたような気がした。
承一郎「お…小野寺君…それ…」
小咲「ちっ…違うの‼︎」
承一郎「⁉︎」
小野寺君が急いで鍵を拾う。
小咲「こっ…こここれは…家の…鍵で…じゃあ…っ‼︎じゃあなくて…‼︎家の鍵と間違えて…」
承一郎「え…?」
小野寺君は顔が赤くなり、言動があやふやになっている。
小咲「ホ…ホントはね!コレ…ウチの古い本棚の鍵でね…!それと…間違って…」
小咲「やだすごい恥ずかしい…‼︎何やってんだろ私…」
小咲「ととと…とにかく違うの〜〜‼︎」
と言いながら、小野寺君はものすごいスピードで走り去ってしまった。
承一郎「ええ⁉︎お…おのっ…!」
僕が言い終わらないうちに小野寺君は見えなくなってしまった。
承一郎「……すごい…。あんな小野寺君は初めて見たな…」
まぁ明日にはもう一回話せるだろうと安易な考えをしていた。
翌日───
今日も昨日と同じように恋人の演技をすることになり、小野寺君とは全然話せないでいた。
キング・クリムゾン‼︎
屋上───
千棘「…ハァ〜〜…、なんでこんな事になるのよ…」
承一郎「それはこっちの台詞だよ…」
千棘「…ハァ、これじゃあ…いつまでたっても…」
承一郎「…まぁでもさ、別に秘密を守れるような親しい友達になら言ってもいいんじゃあないか?たとえ一人でもさ、状況を分かってくれる奴がいれば君だってだいぶ気も楽に…」
千棘「…ああそう。ならあんたはそーすればいいんじゃあない?」
承一郎「え?なんだい?急に」
千棘「うっさいわね‼︎話しかけないで‼︎」
承一郎「ええ⁉︎」
千棘「私放課後やる事あるからあんたはさっさと帰ってよね‼︎」
と言い、桐崎さんは去っていった。
どうしてなのかさっぱりわからなかった。
キング・クリムゾン‼︎
集「ほう…オレに相談とな?どーせ桐崎さんの事だろ〜?」
承一郎「う…まぁね…」
集「何したんだよお前〜。いいか?女の子ってのは砂糖菓子のように繊細なんだぞ〜?」
承一郎「何もしてないって…。やれやれだよ…」
はぁ…全く訳が分からないよ…。
集「それで?どうだね彼女の唇の柔らかさは」
承一郎「そんな事する訳ないだろッ!」
集「んで?どーしたんだよ?話してみろって親・友・だろ〜?」
承一郎「う……」
こんなのが僕の親友なのかと思いながらも、本当の事も含めて話す。
キング・クリムゾン‼︎
集「…ふーんなるほど。つまりその「秘密」とやらを言っても友達になら言ってもいーんじゃねぇかと…」
承一郎「…まぁだいだいそんな感じ…。僕には彼女がどこにキレたのかさっぱり分からないよ」
集「……と言うよりかはよ、その秘密を『言える友達がいりゃ苦労しねーよ‼︎』…って事なんじゃねーの?」
承一郎「え?でもクラスには馴染んでいるんじゃあないのかい?」
集「でも桐崎がお前以外の特定の誰かと仲良くしてるとこって一度も見た事ねーんだよなぁ」
教室───
桐崎さんを探していると教室から桐崎さんの声が聞こえた。
どうやら、友達の名前や特徴をノートに書いているようだ。僕も昔やっていた事を彼女もやっていたのだ。
僕は教室に入った。
千棘「なっ…‼︎なんであんたがここに…‼︎」
承一郎「本当に君は僕に似ているね…」
千棘「え……?」
承一郎「僕も昔同じことをやっていたんだよ。だから僕も手伝うよ、そのノート作り」
千棘「…あーそう‼︎そこまで言うなら手伝わせてあげなくもないけど⁉︎」
承一郎「……本当にかわいくないね君は…」
千棘「当たり前でしょ⁉︎なんで私がホントの恋人みたいにかわいくしてなきゃいけないわけ⁉︎」
千棘「しょせんあんたとの仲なんて演技なんだから…‼︎」
承一郎「はいはい、分かっているよ」
だけど、僕達は知らなかった。
小咲(……演技…?演技って…どーいう事…?)
小野寺君が廊下で僕達の話を聞いていたことを…。
<=to be continued=
キャラプロフィール
舞子集
年齢:15歳 身長:170cm
承一郎の親友で眼鏡を掛けた男子。
日頃からセクハラ的な発言をしている。承一郎と千棘のニセコイ関係を知っている数少ない人物。
人脈があり、かつ悪巧みに関してはクラス内で定評がある。
洞察力が鋭く、承一郎とは対照的に恋愛関係に関しては非常に目ざとい。
瞳の色がイマイチ分からないです。すいません。
承一郎「まぁ集だから別にいいでしょ」
集「俺の扱い酷くね⁉︎」
罪悪感なしッ!/by作者