休んでた分文章力が………元から落ちるほどないですよね〜(´・ω・`)
ただしペースは落ちた(確信)
さてさて、プロローグ含まず四話目。
スタート地点から一向に進んでない本作品ですが、そろそろ進むかな?
〜12時00分〜
〜三人称視点〜
展望台のウェーブロード。
ソレは爆音と共に突然現れた。
着地点から煙を立ち上げながら。
長い黒髪を揺らしながら。
パチパチと全身から放電するように火花を放ちながら。
影はゆっくりと立ち上がり、小さく呟いた。
「………なんとか………成功………」
〜30分前〜
〜ハルカ宅〜
さてと。
遅めの朝食、というかもはや昼食を食べ終わった。のだが………。
「ダメだこいつ………早く………どうにかしないと………この体………」
ぶっちゃけよう、暑さでくたばりかけた。
近所に買い物に行くだけなのに、だ。
いやまぁなんとなく予想はできてたけどさ………。
流石にこれだけ貧弱なのは予想外だ。
これ、電波変換できたとしても、まともに戦えるかどうか怪しいぞ………。
とりあえず、今後はあんまり日が出てる時は出歩かないようにしないとな。
外に出るたび毎回毎回これじゃ命がいくつあっても足りなそうだ。
体力つけないとな。でもこれまともに運動できなそうなんだよな。
まぁ、この体の貧弱な体力は置いておいて。
「予想外の………いい収穫………」
私の手には一枚の真っ黒なカードフォース。
そう、何を隠そう、ウィルスをとっ捕まえることに成功したのだ。
その経緯なのだが………。
コンビニ横の自販機が故障してる。
↓
トランサーで調べる
↓
ウィルス発見
↓
一応持ってたカードフォース数枚でなんとか撃破
↓
最後の一匹がプラズマガンでマヒ
↓
私、間違えて空のカードフォース挿入
↓
ウィルス、ゲットだぜ!
いや………。
「………簡単すぎ………」
私が捕まえるために色々と考えていたのはなんだったのだろう………。
もしかして野良ジャミンガーってこんな感じで発生してるのだろうか。
まぁ、何よりだ。
「これ………使えるのかな………」
とりあえず先決なのはこれが使えるか、使えたとして制御できるかだ。
とりあえず一回暴走対策してから電波変換を試してみようか。
私は少しでも日を避けるため玄関にあった帽子を被り、展望台へと向かった。
〜展望台〜
とりあえず倒れることなくここまではこれた。
平日なためか、真昼間なためか、人影はない。
たしか1の時点ではウェーブホール経由しないと電波変換できなかったはずだから………
「ここのはず………」
展望台の隅。ぱっと見では何もないが、たしかにここにウェーブホールがあったはずだ。
「さて………」
とりあえず暴走した時の対策と制御できた時の準備をしよう。
まずはカードフォースを三枚用意する。
1枚目は例の真っ黒カードフォース。2枚目は赤いカードフォース。3枚目は白いカードフォース。
「あとは………タイミングを………合わせて………」
まず赤いカードをトランサーに読み込み、ウェーブホールにある物を放り込む。
あとはスピード勝負。
すぐに真っ黒カードと白いカードをトランサーに読み込み。
「電波変換、天宮ハルカ、オン・エア………」
よし、どうにか言えた!
直後私の体を浮遊感が包み込み。
さらにその直後、
特大の爆発音が展望台のウェーブロードに鳴り響いた。
〜12時00分〜
〜展望台のウェーブロード〜
ふぅ………
「………なんとか………成功………」
周囲に土煙?(電波煙?なのかな?)をあげながら現れた私………なんか強キャラっぽい。
まぁ、実態は踏み台にすらならないような雑魚キャラなんですけどね。
とりあえずうまくいってよかった………。
一応ジャミンガーの「電波変換が容易」以外の唯一と言っていい利点「やられても多分死ぬまでのダメージはない(ウォーロック談)」があったとは言っても自爆まがいのことをするのは結構怖かった。
私がやったことは簡単。
電波変換直後に暴走した時にすぐに止められるように、ウェーブホールにギガクラスカード、ブレイクカウントボムを放り込む。
即座に真っ黒カードで電波変換。
そしてウェーブロードに出た瞬間にインビジブルを発動して爆風をやり過ごす。
もしウィルスに乗っ取られても自爆で即ウェーブホール送り。成功すれば周囲のウィルスを一掃した上で電波変換できる。
山積みになっていたカードの中から見つけたカードだったが、まさかギガクラスやインビジブルまであるとは思わなかった。
というかインビジブルって市販してたっけ?………まぁいいか。
「さて………っ!………」
最初の一歩を踏み出そうとした私の体を突然痺れが襲った。
「あー………これ………そういうこと………」
全身から放電するように火花が散っている。そして全身の痺れ………。
おそらくウィルスを捕獲した時にマヒさせたのが悪かったのだろう。こんな形で影響が出るなんてね。
やっぱりそう簡単にはいかないよね………。
「でも………耐えられないほどじゃ………ない………」
パチパチと音を立てながらゆっくり歩を進める。
うーん、ちょっと動きが鈍ってる気がするな………。
また課題が増えちゃったよ………。
「早めに………強化しないと………」
そう呟きながら、私は電波変換を解除した。
なお、この時の大爆発とその中心にいた人物としてコダマタウン付近のデンパくんならびに他の電波たちに話題が広まり、警戒されるようになったのを、ハルカは知らない。
使用カード紹介
プラズマガン1
初期から持ってるスタンダードクラスカード。
威力は比較的低めだが、マヒ性能が付いているため繋ぎとして優秀。凍結→マヒ→凍結→マヒというように敵をインビジブル状態にせずに連続攻撃に繋げられたりする。
ブレイクカウントボム
BIG WAVEで購入可能(ペガサス版)なギガクラスカード。カード単体での火力はトップであり、火属性なため草焼きでさらに火力が上がる。ただし設置型のため、カウント以内に破壊で対処可能で、さらにインビジブルでも回避可能なため、うまく使わないと活かすのは難しい。
主人公は「爆弾なんだしリアルだったら自分にもダメージくるだろ」と思って今回の作戦を実行したが、ゲームの方では自爆ダメージはない。
ちなみに主人公の劣化ジャミンガーが直撃を食らった場合大体4回ほど消し飛べる。
インビジブル
使うと一定時間特定カード以外の攻撃を全て無効化する。
適当に使ってても強いが、たまに対ステルス攻撃が飛んできてめちゃくちゃ焦ったりする。
なお今後主人公はボス戦になってもギリギリまで使うことはない予定(主に逃走用にとっておくため)。
カードフォース(黒)
主人公のうっかりの結果誕生したバグカードフォース。
使用すると劣化ジャミンガーに電波変換できる。
劣化ジャミンガー
損傷した上にマヒした状態のウィルスがカードフォースに取り込まれた結果、元から低い性能がさらに劣化。HPは低下し、ジャミンガーの共通武装のジャミングマシンガンは使えなくなっている上、変身中は全身に地味な痺れが発生する(正座しててちょっと足が痺れてきた程度のもの)。
ただ、真っ黒になったアーマーに、電波変換前とほぼ変わらない頭部、スパイクの無くなった肩、子供サイズな身長と、見た目が変化しているので、図らずも他ジャミンガーとの見た目の差別化に成功。
全身から常時火花が散っているが、別にどこかの超野菜人2と関係はない。