では、続きをどうぞ
どこかの海辺~海の家~
バイトが終わったμ,sのメンバー。海の家で、遅めの昼食を食べていた。今日は、練習を中止にし、折角海に来たので、遊ぶ事にした。
穂乃果「行くよ~!えいっ!」
凛「任せるにゃ~!」
穂乃果のナイストスに、凛の稲妻アタックが炸裂する。
にこ「っく~!やるわね!」
希「にこっち、諦めたらあかんよ!」
にこ「当たり前でしょ!」
ビーチバレーを楽しむ四人。一方、打ち寄せる波の側では、花陽とことり、海未の三人が砂でお城を作っている。
海未「もう少しで開通しますよ。」
ことり「私は、可愛くデザインするね」
花陽「……うぅ…、もう少しです」
他のメンバーを少し離れた場所で見つめる真姫と絵里。二人はパラソルの下で涼んでいた。
絵里「真姫は、みんなと遊ばないの?」
真姫「私は別に…。絵里こそ。行かなくて良いの?」
絵里の質問に、質問で返す真姫。二人は顔を見合わせ笑う。
真姫「元気になったみたいで、安心した。」
絵里「……え?」
視線を、浜辺で遊ぶ七人に向けながら、真姫は言葉を続けた。
真姫「最近の絵里、ちょっと様子がおかしかったから」
言われた絵里は、一瞬ドキリとする。真姫は視線を絵里に戻し。
真姫「あんまり、みんなに心配掛けちゃダメよ」
絵里「真姫も心配してくれたの?」
イタズラっぽく微笑む絵里。真姫は、少し頬を染め、視線を外した。
真姫「私の事は良いの!」
絵里「あはは!ごめん、ちょっとからかってみたの」
真姫「……でも、心配はしたわ。何かあったら、ちゃんと相談してよね?」
絵里「うん、心配掛けてごめんね」
二人はお互い頷いた。すると、周りが騒がしい事に気付く。先程までいたメンバー六人が沖を見て悲鳴を上げている。そして、それを取り囲むように、人だかりも出来ていた。
絵里「メンバーが一人いないわ!」
真姫「絵里!花陽が!」
真姫の指差す方を見る。すると、花陽が物凄い勢いで沖に流されていく姿が見えた。
花陽「……だ…誰か……、助け…て」
離岸流だ。絵里は、無意識に海に飛び込む。無我夢中だった。絵里は、すぐに花陽の側まで辿り着いたが、絵里自身も流されている事に、今更気付く。大量の海水を飲んで、絵里の意識が遠退く。誰かが取り巻きを押し退け海に飛び込んでくる。少し離れた場所から、小型の船が絵里達の場所に向かっているのが見えた。しかし、今の絵里に、その事に気付く余裕などない。
最初に救出されたのは、花陽だった。絵里は、力尽きたのか、姿が見えない。海の底に沈んでいく絵里。絵里の意識が少しずつ薄れていく。そんな中、絵里の目には、ここにはいる筈のない侑の姿が見えた。
絵里(私……、このまま死ぬのかなぁ…。)
絵里の身体を抱き締めるガッシリとした手。この手を絵里は知っている。絵里の目がその相手を映した。それは侑だった。真剣な侑の表情。しかし、そこで絵里の意識が途切れた。
どのくらい時間が経ったのだろう。絵里は目を覚ました。波の音が聞こえる事から、海の近くなのはすぐに理解出来た。木造の天井が目に入った。襖の開く音がする。誰かが中に入ってきた。
???「お?目が覚めたみたいじゃん」
男の声がそう言った。絵里は視線を向ける。そこにいたのは、見知らぬ男性。髪を一部金髪に染めた、歳は絵里と同じ位の青年。その青年が後ろの誰かに声を掛けた。
???「お~い、堕天使。お姫様が目を覚ましたぞ!」
その言葉を聞いて、誰かが部屋の中に入ってきた。絵里は驚く。そこにいたのは、侑だった。
侑「サンダー。少し静かにしろよ。」
絵里「侑!……痛っ!」
侑「すぐに起きるな…。休んでろ」
そう言った侑の表情は、明らかに怒っていた。
さて、出てきました。サンダーさん。ここで重要なのは、サンダーさんの立ち位置ですね。少し話しますと、サンダーさんの立ち位置は、とても重要ポジションだと言う事です。これ以上はお話出来ませんが、サンダーさんの動向にも、目が離せません。
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