守りたいもの   作:行方不明者X

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※お待たせいたしました

※長いです


77.生死を賭けたクイズショー

【Lily】

 

Mettaton attacks(Mettatonが襲いかかって来た)!

 

白黒に切り替わった世界の中、クイズ番組らしいBGMが耳に届く。スピーカーが何処かにあるのだろうと判断しつつ、ポケットに手を入れて、先程突っ込んだナイフのハンカチの結び目を緩ませておく。

 

*METTATON-ATK 30 DEF 255

His metal body renders him invulnerable to attack(金属の体が全ての攻撃を防ぐ).

 

フリスクは『ACT』を押して調べたらしく、頭の中でそんなアナウンスが流れた。ゲームだった時通り、この時のメタトンは物理攻撃無効状態にあるらしいと判断する。ふとメタトンの隣に佇むアルフィスを見ると、申し訳なさそうな、心配そうな顔をしていた。

 

「お姉ちゃん……」

「………取り敢えず、流れに乗っておこう。大丈夫、なんとかなるよ」

 

不安そうな顔をするフリスクの肩を抱き寄せ、元気付ける。フリスクはまだ不安が拭えないのか、顔を変えずに小さく頷いた。

 

「これを使って答えて下さいね!!!」

 

メタトンがそう言うと、私達の前に『A』『B』『C』『D』と書かれたカードのような物が四枚置かれる。これを掲げて答えればいいのか、と判断し、それを拾い上げて、『A』と『B』のカードをフリスクに手渡した。

 

「上げて、って言ったら頭の上まであげてね。私にもどっちか上げて欲しかったら言って」

「うん、わかった」

 

フリスクが頷いたのを見てから前を向くと、上から大きめのスクリーンが降りてきていた。ここに問題が映るんだろうと思いながら、いつでもナイフを取り出せるようにしておく。

 

『簡単な問題から始めますよ!!!』

 

そう言うと、メタトンは何処からか問題が書かれているのであろうカードを取り出した。

 

『このクイズの賞品はどれ?』

 

メタトンがカードを読み上げると、スクリーンにゲーム通りの答えが表示される。真ん中に秒数を示す数字が映り、刻々と数字が減っていく。答えを急かしているんだろうな、と考えながらバレないように目を動かし、アルフィスを見ると、ゲームだった時通り手を答えである『D』の形にしていた。

 

「D!!」

 

『D』のカードを頭上に上げる。すると、ピンポーンというクイズ番組でよく聞く正解を告げる音がなり、少量の紙吹雪が降ってきた。

 

『その通り!よくお分かりで!』

 

メタトンがそう言うのを聞き流し、また顔を動かさずにアルフィスを見ると、此方に向けて親指を立ててサインを出していた。一瞬、アルフィスに対して怒りが首をもたげたが、抑え付ける。

 

The quiz show continues(クイズショーは続く).

 

此方にターンが回ってきたらしく、そんなアナウンスが流れた。取り敢えず『MERCY』を押してターンを進めようとするフリスクの耳に顔を近付け、小声でアドバイスをする。

 

「フリスク、メタトンの横のアルフィスを見てて。なるべく顔は動かさないようにね」

「……? うん」

 

フリスクは私の言葉に頷いて、前に向き直り、『MERCY』を押した。ピッという音がして、ターンが進む。

 

『それではステキな賞品を差し上げましょう!』

 

そう言ったメタトンは、またカードを取り出して内容を読み上げた。

 

『王様のフルネームは?』

「……! お姉ちゃん、『C』あげて!」

「オッケー、Cで!」

 

アルフィスが手の形を『C』にしているのを見たフリスクは、私の言ったことの意味を理解したらしく、そう言った。それに従って私は『C』のカードを頭上に掲げる。

 

『正解! 素晴らしいアンサーだ!』

 

ピンポーン、と、また正解の音が聞こえ、ターンが進む。

 

*The quiz show continues.

 

フリスクが『MERCY』を押し、ターンが回る。

 

『次は、私のことについてお話しましょう!』

 

ショーを盛り上げるようにメタトンはそう言って、またカードの内容を読み上げた。

 

『ロボットは何でできている?』

「いや、これは誰でもわかるだろ。Bで」

『簡単すぎたかな????????????』

 

そう言いながら『B』のカードをフリスクの頭上に上げてもらうと、また紙吹雪が降ってくる。それを目で追って床に落ちるのを見届ける。あ、勝手に消えた。掃除大変そうだなとか思ったけどそんなことはなかった。

 

*The quiz show continues.

 

流れたアナウンスを聞きながら勝手に消えた紙吹雪に目を丸くしていると、ピッとフリスクが『MERCY』を押した音が聞こえた。

 

『では、また簡単な問題を出しますよ!』

 

ターンがメタトンに回り、またクイズが出される。

 

『二台の列車があります。列車Aと列車B、同時に出発して駅Aから駅Bに向かいます。駅Aから駅Bまでは252.5マイル離れています。列車Aは時速124.7マイルで駅Bに進み、列車Bは時速253.5マイルで駅Aに進みます。

もし午前10:00に開始し、現在10:08なら、列車がすれ違うのは何分後?』

「結構難しめの数学の問題じゃねーか!!?」

 

知ってはいたが少なくとも簡単ではない問題に思わずツッコミを入れる。解き方知ってねーと解けねえよ……フリスクみたいな子供になんてもん解かせようとしてんだ。フリスク目が点になってるじゃねーか。

 

「……Dで」

『素晴らしい! これは驚きました!!』

 

私が答えると大袈裟に驚いてみせるメタトンに、白々しいなという感想を抱く。

 

*The quiz show continues.

 

まだ続くクイズショーにそろそろ飽きてきながら、油断はせずにフリスクが『MERCY』を押すのを見守る。

 

『油断は禁物ですよ……』

 

ピッという音がして、ターンがメタトンに回り、またクイズが出題される。

 

『ビンの中にハエは何匹?』

 

メタトンがそう読み上げた瞬間、スクリーンに瓶が映し出される。一応目を凝らしてみるが、中に入っているハエの数はとてもじゃないが数えられないほど小さかった。

 

「お姉ちゃん、『A』!」

「……Aで」

『正解! 今日はついてるね!!』

 

フリスクの指示通り『A』を頭上に上げると、正解を告げる音が響き、ターンが回る。

 

*The quiz show continues.

 

アナウンスを聞きながら、あと何問だったかと思い返す。出番が無さげなポケットのナイフに触れながら、ターンが過ぎるのを待つ。

ピッという音がした。

 

『ここで記憶力テストです』

 

唐突だな、と思いながらメタトンが問題を出題するのを待つ。

 

『何のモンスター?』

 

メタトンが問題を読み上げると、スクリーンにフロギーの顔を半分にしたようなものが映った。それを見て、これは間違うかもしれないと察し、ナイフの柄を掴んでおく。

 

「………?」

 

案の定フリスク(Player)はアルフィスが『D』にしているのに疑問を抱いたのか、戸惑うように私を見上げたり、手元のカードを見たりする。そして、時間が無くなっていくことに焦ったのか、意を決したように、自分の手元にあった『A』のカードを上げた。

 

ブブーッ

 

『おやおやこれは恥ずかしいですね?』

「!!」

 

不正解を告げる音が鳴り響き、メタトンがそう言って指を此方に向け、罰ゲームであろう雷を発射しようとする。絶望した顔になって固まったフリスクの前に躍り出てハンカチを取ったナイフを突き出し、避雷針代わりにして万が一にでもフリスクに当たらないようにする。

 

バチバチッ

 

「が、あっ……!!」

「!!!」

 

ナイフを伝って電流が流れ、容赦なく体を焼いていく。電流は直ぐに止まるが、体に残った痺れのあまり、ナイフを床に落としてしまう。からん、という音が響いた。

 

「………いっ、て……」

「お姉ちゃ……」

「大丈夫だよ、気にすんな。それよりもクイズに集中しなきゃね」

「………うん」

 

痺れる体を動かしてナイフを拾い上げ、ポケットの中にしまう。今のところ一番痺れる腕を擦る私を心配そうに見るフリスクの目線を感じながら、全身が痺れるってこんな感じなんだな、と内心呑気に思っていた。

 

*The quiz show continues.

 

そんなアナウンスが流れて、此方にターンが回ってくる。フリスクは私を心配そうにもう一度見て、そして『MERCY』を押してターンを譲った。

 

『でもこれはどうかな???』

 

メタトンにターンが回った瞬間、次の問題が出される。

 

『幽霊とキスしたい?』

「!?」

「………そもそもの話幽霊とキスって出来るの……?」

 

予想していなかった問題に驚いたのか、フリスクが固まった。ちらっとアルフィスを見れば、此方にサインをださず、すげぇ顔でメタトンを見ていた。完全に引いとるやんけ。

全部答え一緒なんだから選ぶ意味ねーよなと思いながら、私は答えを言う。

 

「Aで」

『素晴らしい!!その答え最高だね!!!!!』

 

選択肢一つしかなかったくせに白々しいな。

そんなことを思いながらひらひらと降ってくる紙吹雪を眺めて、ターンが回るのを待つ。

 

*The quiz show continues.

 

またフリスクが『MERCY』を押し、メタトンにターンを譲る。

 

『ここで簡単な問題です』

 

そう言ってメタトンはまた問題を読み上げる。

 

『名前は何文字ある?』

 

メタトンがそう言うと、スクリーンに『名前:Mettaton』という文字が表示される。ここには翻訳は効かなかったみたいだなとぼんやりと思っていると、名前の最後に『n』が連続して映されていく。

 

「バグったキーボードかよ……Cで」

『その通り!! 簡単な問題だったね!!!』

 

ピンポーンという音が聞こえ、ターンが回る。

 

*The quiz show continues.

 

これで確か最後だった筈、と思いながら、フリスクがターンを譲るのを見届ける。

 

『ここで真打ち登場だ!!』

 

そう言ったメタトンは、問題を読み上げた。

 

『恋愛シミュレーションゲーム『Mew Mew Kissy Cutie』の ミューミューの好きな食べ物は?』

「……えっ、誰それ」

 

知らない名前に思わずツッコミを入れれば、シュバッとメタトンの横のアルフィスが興奮した様子で手を上げた。

 

『はい! はい! それね! 答えはカタツムリ味アイス!!』

「なんだそのフレーバー」

 

絶対にゲテモノだろ。

アルフィスの口から出た見知らぬアイスのフレーバーに思わずツッコミが口から滑り落ちた。正直言ってどんな味か想像が出来ないんだが。

そんな風に遠い目になっていると、アルフィスは俗にいうオタク語りを始めた。

 

『明らかになったのは第四話のエピソードで!!!!!ミューにゃん友達の分まで買ってあげたんだよね!!!!!でもカタツムリ味が好きなのはミューにゃんだけと判明!!!!!!!まさにあのシーンは最高オブ最高!!!!!実はあれは友情の大切さを伝える超重要なメッセージ……で………』

 

そこまで早口で捲し立てていたアルフィスははっと我に返り、会場がシーンとしている事に気付いた。そして、黙ってアルフィスを見ていたメタトンを、顔を青褪めさせながらぎぎぎという軋む音がしそうなぐらいにゆっくり見た。

 

『アルフィス。アルフィス。アルフィス』

 

メタトンは、クイズショーを邪魔された怒りからか、若干怒りを滲ませた声でアルフィスに話しかける。

 

『挑戦者を手伝ってない? 手伝ってるよね?』

 

先程までのスターの顔をかなぐり捨てたメタトンの言葉に焦ったように首を横に振るアルフィス。だが、その顔から見て、嘘だということは遠目でもすぐに分かった。

 

『ああもう!!!それならそうとなんで最初に言ってくれないかな』

 

苛ついた声でメタトンはそう言うと、次の問題のカードを取り出した。『最初』という言葉が引っ掛かり、やっぱり打ち合わせされてたんだなと察した。

 

『次の問題は……アルフィスなら絶対に解ける問題だからね!!!』

 

わたわたと慌てるアルフィスを一瞥し、メタトンは声高々に問題を読み上げた。

 

『ドクター・アルフィスがお熱なのは?』

「いや知らねぇよ……」

 

ドストレートな問題に思わずそう口から言葉が滑り落ちつつ、フリスクの傍に寄って相談する。

 

「えー……どうするよ、これ」

「………なんでアンダインの名前があるんだろう?」

「さあ……? 何にする?」

「うーん………そうだなぁ……」

 

フリスクはしばらく考え込む素振りをした後、ふと私の手の中にあるカードとスクリーンに映る答えを見て、頷いた。

 

「答え、決まったよ。これにする!」

 

そう言ったフリスクは『C』のカードを指差した。

 

「これなら嘘じゃないもんね!」

「うん、まぁ、そうだね。Cで!!」

 

相談を終えて答えを告げれば、メタトンは一瞬固まった。

 

『………え、マジで?』

「素が出てるぞ、テレビスター」

 

呆れたようにそう言ったメタトンに若干苛つき、冷たくそう言ってしまう。

 

『おやおや……なんて自意識過剰なチョイスなんだい……?』

「いやだってさっきまでアルフィスがカメラ越しに私らの事見てたって言ってたしねぇ。嘘にはならないでしょうよ?」

 

口調をテレビスターのものに戻したメタトンにそう言えば、続きの言葉が紡がれる。

 

『最高だ!! 完全な誤答ではあるものの、部分点ぐらいはあげたいよね。……博士が君を監視する姿を見てた身としては』

「………へぇ。傍に居たんだ」

 

アルフィスの話と食い違う言葉に気付き、思わずそう突っ込む。すると、好きな人を当てられずにすんでほっとしていたアルフィスがまた顔を青くした。

 

『君達の成功に微笑み。君達の失敗に悲鳴をあげ。いつもいつも、こう囁いていた……』

 

そこでメタトンは一旦言葉を切り、声を変えて続きを紡いだ。

 

『「ちがうの! なんで! こっちの道が正解なのに!」………これも一つの、愛の形なんじゃあないですか???』

「すげぇ一方通行だな」

 

思わずそう言えば、アルフィスがショックを受けたように固まった。それを見ない振りをして、私はメタトンに集中する。

 

『まったく。アルフィス博士が手出しなんてしたから……クイズショーもすっかり興ざめです! このまま続けるなんて出来ません!』

 

呆れたようにそう言いながら、メタトンはマイクを持って番組を進行する。

 

『が。しかし!!! これは言わばお試し版!!』

 

メタトンがテレビの向こうの観客を盛り上げるようにそう言う。

 

『次回はよりドラマティックに!! よりロマンティックに!!! 血飛沫増量でお届けします!!!!』

「増量しなくていいわ」

 

血飛沫に関しては特にな。

 

『またね、ダーリン……!!』

 

私達にそう言って腕とローラーの部分をしまい、箱型になったメタトンは、ロケットを発射するように垂直に飛んでいった。それを見上げながら、彼が離脱した事により、戦闘がキャンセルされて世界が白黒から切り替わっていくことに安堵する。……あぁ、良かった。守りきれた。

 

「……あー、いってぇ…」

「お姉ちゃん、大丈夫……?」

「うん、大丈夫」

 

警戒を解くと、思い出したかのように電流を食らった際の痺れがぶり返してくる。まだ若干痺れる体を動かし、リュックの中身を確認する。……あ、良かった、無事だ。

 

「……なんで……あんなの出題するはずじゃなかったのに……」

 

一人で居る事が多かった所為なのか、独り言を言う癖が着いてしまっているらしいアルフィスがそんな事を呟いたのを聞き逃さずに、脳裏に記憶しておく。言質は取ったぞ、と思いながら、私はメタトンが出てきた壁の穴に近寄り、よく観察する。

 

「…………」

 

ゲーム通りというかなんというか、そこには壁を貫いて来たような感じの破壊の跡はなく、メタトンが入るのに丁度良さそうな穴が広がっているだけだった。そこで、やはり二人はグルなんだなと察する。

 

「……お姉ちゃん、どうしたの?」

「いや、何でもないよ。……行くか」

「うん」

 

徐に穴に近寄った私を不思議そうに見上げるフリスクに何でもないと誤魔化し、ラボの先に進もうとする。

 

「あ、ま、待って! 待って!」

「ん?」

 

不意にアルフィスに呼び止められ、振り返る。

 

「これ、私の電話番号!」

 

そう言ってアルフィスはフリスクにメモを手渡した。そのメモを上から覗き込むと、携帯番号らしきものが書き綴られていた。フリスクはそれに目を通す。

 

「ええと……できれば……あなたたちの助けになれたらと思って……」

 

ちょっと赤くなったアルフィスの反応を見ながら、フリスクからメモを借りる。

 

「うーん、先に登録しちゃうか。携帯貸して」

「うん、はい」

 

フリスクが携帯を引っ張り出し、私に渡そうとすると、アルフィスが目を丸くする。

 

「あら……そんな古い電話を何処で手に入れたの!? メールも打てないみたいだわ」

「え? あー……ちょっとな。というかそんなに古いんかこれ」

「そうよ! ちょっと借りてもいいかしら?」

「あー、どうするよ」

 

フリスクに一応確認して見るとコクリと頷いたので大丈夫なようだと判断してアルフィスに携帯を手渡す。

 

「ちょっと待ってて!」

 

アルフィスは携帯を受け取ると、スクリーンの横の乱雑なデスクに駆けていく。そして、チュイーンという何かの機械音がして、数分もしない内にまた駆けて来た。

 

「見て、あなたたち向けにアップグレードしたの!」

「うお、すげっ」

 

先程の若干ボロついていた携帯までとは思えない程に綺麗になって返ってきたキーチェーンのついた携帯を見て、思わず目を見開いてそう言うと、照れたらしいアルフィスは少し顔を赤くした。

 

「メールも出来るし、アイテムも出せるし、キーチェーンも……さらに、地下世界で一番人気なSNSにも登録しておいたわ! これで私たちは正式に友達ね! エヘヘ!」

「おー、ありがとう。助かるよ」

 

差し出された携帯を受け取り、フリスクに渡す。フリスクも目をキラキラとさせながら携帯を見て、ポケットにしまった。

 

「エヘ……へ…………」

 

そして、痛いほどの沈黙が流れる。話すことが思い付かないのか、アルフィスは挙動不審に目をキョロキョロと動かし、一歩後退った。

 

「ちょっとお風呂に入ってくるね」

 

そして、空気に耐えられなかったのか、シュッという音を立てて開いた扉の中に逃げ込んだ。

 

「………アルフィスって、凄いんだね」

「そうだなー」

 

アルフィスが去った後にそう一言呟いたフリスクに同意しておく。技術力は凄いんだけどな。

 

「………さてと。何処か探索するところは無さそうだし、行く?」

「うん!」

 

オタクの自分の領域には入ってはいけないだろうと判断し、そうフリスクに訊けば、フリスクも頷いた。それを見て、私はラボの奥へと歩き出した。


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