ダンジョンに駆逐艦を求めるのは間違っているだろうか 作:もんもんぐたーど
《ここに処女神の愛眷属》
ダンジョンに駆逐艦を求めるのは間違っているだろうか 番外2
「すいません!ヘスティア・ファミリアはここで合っていますか?」
白兎さんことベルさんにベートさんがやらかして吊され、ベルさんがお姉ちゃんと甘酸っぱい雰囲気をだして私も流れ弾を食らった日から2,3日後のことです。
私とアイズお姉ちゃんはある廃教会の前、その壊れかけの扉の前にいました。壊れかけというのも大げさかもしれませんが立て付けはよくなさそうですね。
「はーい、どちら様です、か?」
小刻みに廃教会を揺らす可愛らしい足音の後に、軋む扉から黒髪をツインテールにまとめた
ロキさんが言っていたドチビとかロリ巨乳とかについてまさか限度があるだろうと思っていたのですが本当でしたね……。
「ロキ・ファミリアのアイズ・ヴァレンシュタインと」
「電です。」
ロキの名前を聞いた途端態度はいっそう硬直化する。ロキさんが言うには罵り合う仲だと聞いていたが実際の力関係については判断できない。今回の件に限れば、もうロキの方から何らかの方法で謝罪をしていることにはいるが、それまでの関係とは別の問題である。
「……要件はなんだい?ベル君は今ダンジョンだからここにはいないよ。」
「ベル君の武器について相談に来ました。」
「へ?」
「唐突で申し訳ありません。先日の件……うちのベートがベルさんに不適切な発言をした件のお詫びで、ベルさんにアイズお姉ちゃんが稽古をつけようという話になったのですが、装備が耐えられそうにないので武器とかをどうしようかという相談をしに来た次第です。」
唐突にやってきた二人の姉妹の前にボクはどう対応するべきか全くと言って良いほど思考がまとまらなかった。神々の宴でロキには謝られるし突然の訪問者も現れるし。
姉の方は何か見覚えがあるが妹についてはよく分からない。先日の件の詳細は実はベル君からは何も聞いていないのでロキに謝られた時点では分からなかったが、思い当たりは有った。妹さんのおかげでやっと全容がわかったという感じだ。
それはつい数日前ダンジョンから朝帰りしてきたときのこと。
あのときはじっと待ってることしか出来ないことに軽く絶望したが、帰ってきたベル君を抱きしめてそんな陰鬱な気分も吹き飛んでいた。頼りない容姿なのに妙なところは安心感が持てるんだよね……。っと思考かそれた。
「でも本人が居なくても良いのかい?」
「……本人を思ったよりも見つけられなくて時間もとれなかったので、ヘファイストスさんからホームの位置を聞いて来たのです。後のことはあんまり考えてないので安心してください。」
全く安心できる要素はなかったがこの姉妹はいつもこんな感じのノリなんだろうか?いろいろ思うところがあったが取り敢えず客間-といっても普段ベル君と二人でいるあそこなので有ってないようなものだ-に通してじゃが丸君とお茶を用意するなどしてから、思ったよりも話し込んだ。
稽古をつける事についてはレベル5の二人が面倒を見てくれる時点で歓迎した。因縁のロキのところの
だから出来上がったヘスティア・ナイフ、総費用1億ヴァリスの綺麗な短剣にそんな雑多な素材が余すことなく使われたことに軽いショックを受けるのはずっと後の話。
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時系列わかりにくいぞゴルァという問題をスルーして番外2を投下。一応時期を話数で言うと34の直後です。
書き上げるまでの時間に対して内容と量が少なすぎるのはいつも通り(良くない)。
感想ください(唐突)