ダンジョンに駆逐艦を求めるのは間違っているだろうか 作:もんもんぐたーど
ダンジョンに駆逐艦を求めるのは間違っているのだろうか52
「……どこ。」
ベートと少女と別れ、既に瓦礫となった街の壁を乗り越えた先で彼女は呟いた。彼女が探している愛おしい妹も
霧が濃い。手がかりに溢れ、全くの快晴で、遮ることもなく視界が開けているはずなのに、この状況にアイズの脳裏にはそんな一言が浮かんでいた。自分でも分からなかったがそうとしか形容できない何が、確実にアイズの
「ここに居たはずなのに……。」
さっきより霧が濃い。より濃くなっている。あの少女が現れたときよりもずっと濃い。電は
いなづまを知ってからこんなに電が遠くに感じられた事は今まで無かった……。いや近くに居るのか遠くに居るのかも分からなかった。それでもアイズにとっては同じ事でしかない。見えていた
「……こっち?」
たっぷり10秒掛けた熟考の末、アイズは気づく。広範囲に広がる破壊痕と
「
でも、そんなことはなかった。アイズという
「私は、お姉ちゃんで、私だから。」
でも既に全てを捨てて
だから行くよ。
そして私はついに
【
「……戦闘中の事故なら、許されるよね?
「は?何を言ってるんだ。」
「え、お姉ちゃん……?」
お姉ちゃん、可愛い妹を助けに来たよ。
分割1話前半です。こうして1クールアニメが量産されていくのかというお気持ちです。ただ時期もあって分割変則更新はもうそろそろで終わりになる予定です(希望的観測)。