ダンジョンに駆逐艦を求めるのは間違っているだろうか 作:もんもんぐたーど
《ここに魑魅魍魎を投下》
ダンジョンに駆逐艦を求めるのは間違っているだろうか 番外3
ダンジョン入り口、バベルの正面の広場ではロキ・ファミリアの精鋭が続々と集まっていた。オラリオ屈指のファミリアの一級冒険者7人、二級冒険者1人の超豪華パーティーでのダンジョンアタックがこれから始まろうとしている。
そんなバベル前、即ちダンジョン付近に存在するこの広場は新品の重量級武器を携えた
「で、ロキ。何故かレベル6の中で一人だけ置いて行かれてしまったしがないドワーフに何のようじゃ。」
「そんなつれないこと言わんといてな。別にガレスのことを忘れておいていった訳やないんやで。ガレスが居らんかったらあの子達ものびのびダンジョンに潜れんかもやしなぁ?それでちいと探し物に付き合ってや。」
そんなことを言ってカラカラと笑う主神に、呆れ顔ながらもついていく
「それで、わしを連れてここに来た理由はなんじゃ。本当に探し物かのう?流石に"でぇと"というもんでもないじゃろう?」
関係性が悪いというわけでもないのにそんなことを言うなんて、というほどガレスの性格が悪いわけではない。むしろかなり温厚なドワーフであり激情を表すことはかなり珍しい。余計な付け足しではあるが冗談を言うのも珍しいしそこまでうまくない。茶目っ気はある。それでで"でぇと"なわけだがそれにしては皮肉が効きすぎている。
「この地下水路、妙な気せんか?」
そう。ここは地下水路。そんな場所で今から探し物をするという発言。まったく筋が通ってるように思えない。本気で思っているならただの人選ミスだとしかいえないとガレスは思った。本来ベートに頼むような内容である。偏見であるところを否定できないがベートのような獣人は基本的に嗅覚に優れ、探し物に最適ではある。それなのに連れてきたのはガレス。いったいどういう理由だろうか?
「妙というのはわからなくはないが……そういうことじゃないのじゃろう?わしにはわからんのう。」
前方から視線を逸らすことなく答える
「まあ、ええで。それで今日はガレスにあれを
「はあ、
いつの間にやら主神の手には謎の巾着が、視線のお先には
「魔石適当に投げるからうまいこと切ってな。よろしゅう頼むで。」
「……行くかの。」
ガレスの返事を皮切りにロキが魔石を投擲する。それにつられて動きだすモンスター。武器の大斧を片手に踏み出すガレス。それを見守る主神ロキ。まもなく
「やっぱりガレスの戦いは地味だけど規模がでかいんやなぁ、いや地味というほどでもないか。」
高い防御力とパワーに支えられた重量級武器による火力が基本のガレスと"
「ふぅ……
最後のモンスターを借り終えて戻ってくるガレスを見て一瞬一息ついたような気持ちになったロキだが、再度気を入れなおす。ここは地上。
本編仕上がらなかったので番外編だけ投稿です><
しかも番外2ではなく番外3が先にできてしまい時間の都合もあるので投稿しちゃいます。
ちゃんと本編も番外も書いてるので安心していただけると幸いです。