東方魂探録   作:アイレス

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遅くなってしまいました・・・
でも、今後はこんな風に間が空くと思っていてください

通信が届かない場所に行く可能性が高いので

頑張ってこの異変ぐらいは3月中には終わらせたいな・・・・


第86話

「さっきのは一体なんだい?紫」

 

「分からないわ・・・でも・・・あまり良くないもののような気がするわ」

 

「同意するわ・・・それに・・・とても嫌な予感がするわ」

 

霊夢の勘、いや、博麗の巫女の勘はよくあたるのだ

だからこそ

藍を妖怪の山に送り支援を要請した

かなりごねられるかと思ったが、幽香がどこかに行く影陽を目撃し探しに妖怪の山を訪れていたため、本人を含めすぐに送ってくれた

追加で幽香もやってきたが

 

妖怪の山における兄の影響力がよくわかる

八雲紫の要請であればかなりごねられていただろう

兄がからむとこちらの話がすぐ通って楽だ

影響力が強すぎることは困ったことではあるのだが、こんな時に役に立つのだから何とも言えない

おまけで風見幽香という規格外も追加だ

彼女の行動はまったく読めないのだが、私のスキマを素手で粉砕するほどの戦闘力だからそれくらいは目をつむらねばならない

 

霊夢と一緒に魔法の森を探索しながら思考を巡らせる

これからのことがどう影響するのかも考えなけらば

それにしても・・・兄はどこへ行ったのだろう?

 

 

 

「椛中隊長!こちらの捜索は終了です!」

 

「お疲れ様です!今日はこれまでとします。休んでください。もう一度言いますが見つけても決して刺激しないように!見つけたら報告を、攻撃を受けたらすぐに逃げなさい部下にもよく言い聞かせるように」

 

「はっ!」

 

その言葉を受けた白狼天狗が返事と共に部下を連れ、休息へ向かう

 

「どうだ?犬走捜索は」

 

天魔が背後から声をかける

 

「はっ!いえ、発見の報は全く・・・それに・・・そろそろ日没ですので・・・今日は人里に近い森の捜索にあたっている部隊が戻ってきたら中断しようと思います。さすがにこちらに地の利があるとはいえ、なれない魔法の森です、相手の実力が分からぬ以上今日は・・・」

 

「うむ、了解した、夜が妖怪の本分なのだろうが・・・今回はなぁ・・・犬走お前も休め」

 

「部下が戻ってきたら・・・・」

 

その時だった

明るく眩い閃光が瞬いた

 

 

 

二人、いや、その周りにいた天狗たち、別の方向を探索していた紫と霊夢、萃香が目撃し、森の奥に向かった幽香、魔理沙の家に向かっていたアリスと魅魔がその振動と魔力を感じていた

 

「この魔力は・・・!?」

 

「魔理沙!?でも・・・なにこれ!?」

 

魅魔もアリスも異常に気が付いた

魔理沙のすっきりとした魔力ではない

魔理沙の魔力とは分かるが・・・・別のどこか濁った、どこか嫌な魔力を感じる

人を見下すような・・・そんな感じだ

 

「あっちか!」

 

魅魔がものすごいスピードで光線の放たれた方へ向かう

 

「待って魅魔!?」

 

 

「紫・・・」

 

「ええ・・・今のは・・・魔理沙の・・・」

 

「おいおい・・・どうなってんだ?」

 

紫がスキマを開いた

 

 

 

 

その光線はまっすぐ人里へ伸びていき・・・

何んもの人が見ている前で家を人を・・・すべて飲み込み消し飛ばし

光線に飲み込まれた家や人は

丸々一区間すべて消し飛ばした

 

 

「なによ・・・これ・・・」

 

スキマから見えた人里

いつもの里ではない

1カ所、地面をえぐり、横断するように人里の一部が消え去っていた

そこに人が集まり大騒ぎになっている

 

「人里が・・・」

 

「行くわよ霊夢・・・きっと近くにいるはずだから」

 

「ええ・・・」

 

 

 

 

 

「永琳!出来たー!」

 

メディスンが切ったばかりの野菜を見せてくる

 

「うん、上手に出来ているわ、それをお皿に盛り付けてくれる?」

 

「うん!」

 

とてとてとメディスンはお皿を取りに行く

面倒をみていたはずの影陽がどこかへ行き、保護者である幽香もどこかへ行ってしまい

メディスンを泊めることになった

そして、永琳がちょうど料理を担当する日でもあったため、メディスンに料理を教えていた

料理を作りながら永琳は考える

影陽の行動を

 

きっと何かあったのだろうとは思う

だが、誰にも言わずに出て行くのはどうだろう?

嫌がらせに苦手な物でも料理に仕込んでおこうか?

などと真面目な考えをしていたはずなのに、くだらないことに思考が流れてしまう

そういえば・・・あの人は苦手な物などあったかしら?

 

 

まだ、永遠亭は平和だった


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