東方魂探録   作:アイレス

83 / 113
オリジナルの異変?というより事件かな?
その序章
まあ、最初にだいたいどれくらいか分かるか

投稿かかなり遅くなると思います
ご了承ください


第83話

それは突然やって来た

 

ある意味幻想郷が滅びるかと思うほどのものだった

 

本当に神という者はろくでもない

それを考えさせられるような異変

いや、もはや事件と言うべきものだった

 

特に魔法の森の半分が吹き飛ぶ被害だ

人里にも少し被害が出た

後は・・・即座に修復したが

博麗大結界の一部が破壊された

本当にとんでもないことをしてくれる

そして一番の人的被害は・・・・

人里の住人十数名死亡

その倍の数が重軽傷

天狗、白狼天狗にも死者多数

幽香は霊夢をかばって意識不明の重体

アリスも意識はあるが重傷

魔理沙の師匠という、悪霊魅魔も重症

紫も霊夢のサポートでボロボロ

霊夢は何とか軽傷

 

そして・・・・

目の前で死んだように

蒼白の顔で眠る

成長し、扇情的な姿の霧雨魔理沙

 

 

全部、私がここにいることで引き起こされた被害だ

原因たるクソ女神の魂はひき潰したから二度と現れないだろうが・・・・

私が、ここに

この世界にいて、いいのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

縁側で一人、春の気持ちのよい日差しに当たっていた

いや、一人ではない

すぐ横の座布団で丸くなって寝ている子が二人

メディスンとスーさんと呼ばれている妖精?だ

幽香が永遠亭に薬草を持ってきて、一緒についてきたのだ

初めて見る景色に興奮して楽しんだのか

幽香が永琳から特別授業を受けている間に、寝てしまって幽香がここに寝かせたのだ

最近、幽香はよく永琳にいろいろ教えて貰っているらしい

そして、鈴仙よりも覚えがいいとか・・・・

鈴仙が涙目で相談してきたときに聞いた

・・・少し・・・その相談内容に呆れはしたが・・・

 

その教えて貰った知識や技術で何度か人里の手助けをしたとも聞いている

少しでも幽香への誤解が解けるといいと願う

難しいかもしれないが

 

もぞもぞとメディスンが身じろぎをする

 

そろそろ起きるかな?

うーん・・・何か子供にあげるようなお菓子でもあったかな・・・?

 

メディスンをみながらそんなことを考える影陽だった

 

 

 

 

「全く・・・あんまりうまみのない異変だったわね、今回は」

 

博麗神社で参道の掃除をしながら、霊夢が呟く

 

「まあまあ、そんなに怒らなくていいだろ?仲良くなったヤツもいるんだろ?」

 

萃香が瓢簞から酒を飲みながら答える

 

「まあ、妖怪の山を脅したあの凶悪妖怪がね・・・本当はあんな性格のヤツとは思わなかったわ、それだけにあの事件は・・・それに永遠亭の影陽の・・・」

 

「霊夢」

 

萃香が鋭い目線で止める

 

「なによ」

 

「その新聞、作ったヤツ・・・あの妖怪に死ぬ寸前までに追い込まれて今も、自分の家でガクガク震えてるんだぞ・・・妙なことを言ったらえらい目に遭う・・・それに・・・」

 

「それに?なによ鬼でも怖いの?」

 

「当たり前だ!あいつ!影陽に可愛がられて育ったヤツなんだぞ!私たちからすれば恩人の養子だ!その上!私なんかより十数億年上で格上なんだぞ!怖いわ!」

 

萃香は影陽とつながりがあり、その上でかなりの実力のある幽香はなかなか恐ろしいらしい

影陽が育てたという時点でアレなのかもしれないが

 

「紫が必死に止めていただろう?あの時幽香の圧力に恐れをなして、妖怪の山にいたほとんどの妖怪、逃げ出したからな!?天魔を含めて!」

 

逃げ出してきた天魔と話でもしたのか、くわしい話を聞かせてくれた

それに、影陽とも話したらしい

幽香はあの時、弾幕ごっこなど完全無視だったなどだ

完全に巫女として止めにいかなけらばいけない事案のはずなのだが・・・

 

「ねえ・・・それ完全に私の仕事よね・・・・?」

 

「あれはダメだ・・・霊夢の実力じゃあの本気の花妖怪は止められない、博麗大結界も震えていたらしいからな?」

 

「はあ?なによ!私が弱いって!?」

 

「いやぁ・・・ねぇ・・・弾幕ごっこにゃあいいけれど・・・ガチの戦いにはちょっとね・・・」

 

「へぇ~・・・」

 

そう言いながら札を構える霊夢

萃香は即行で逃げ出した

 

 

 

「うーん・・・この薬草凄い物だったのか・・・・」

 

「私も知らなかったわ・・・さすがとしか言い様がないわ」

 

魔理沙はアリスの家で永遠亭で教えて貰った薬草のことをアリスに話していた

自分も知らなかったことだ

なかなか興味深い物だった

今度、パチュリーの所にも行ったときに話そうか

そう思う

 

「さて、私はそろそろ帰る、またな、アリス」

 

出されていた紅茶を飲み干しアリスに挨拶をする

 

「またね、魔理沙、頑張りなさい」

 

それにアリスが答え、魔理沙を見送った

魔理沙は箒にまたがり、自分の家に帰っていった

 

 

 

「問題は・・・この世界にもあの子がいるかどうか・・・いるならば・・・兄に嫌われようと・・・必ず・・・墜とさなければ・・・こちら側に・・・」

 

 

 

おのおのが、普段の日常、これからの計画を立てていた時

それは来た

 

 

「これは!?」

 

「っげ!?」

 

「・・・まずい!?」

 

博麗大結界が突破された

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。