なんで、一気に複数も重なるかね・・・・
来週まで、投稿できないかもしれません
そのあたり、よろしくお願いします
あの後、慌てて着替えてきた幽香と共に永遠亭まで帰ることにした
名前は幽香でいいと言った
ただ、私が幽香を呼ぶときは優華と呼んでほしいとは言われたが
まあ、可愛らしい
あの華から変化した日傘を片手に隣を歩幅をあわせて歩く
妹紅は前を歩き、輝夜は斜め後ろを歩くことが多い
永琳とはそもそもあまり一緒に出歩かない
互いにどこか気恥ずかしいものがあるからだ
あとは・・・出かける用事があまりないことだろうか?
幽香は小さく鼻歌を口ずさみ、顔に薄いが明るい笑顔である
それを見ると少し笑ってしまう
見た目は大人のようなのだが、中身がどこか子供っぽい
その様子を妖精たちや、弱い妖怪たちが遠巻きに見ていた
この時期、いつもはあの丘から離れず、誰も寄せ付けない恐ろしい妖怪が笑顔で知らぬ男と共にいればそうもなるか
そのまま、人里まで来て、その目線は少しの興味、驚愕と恐怖が幽香に向けられる
だが、それ以上にさげすんだ目線が影陽に刺さる
幽香は今まで向けられていたものではあるが
影陽のそれは別種のものだった
二人で不思議なことだ
そんな話をしながら里を抜け永遠亭まで来た時だった
連続でものすごい勢いの矢が飛んできた
それを幽香が素早くたたんだ傘で叩き落とす
永遠亭の前に無表情の永琳が弓を構えて立っていた
「いきなり何をするんだ?!永琳!?」
「・・・・・浮気してその本人も連れてくるとは思わなかったわ、影陽」
「は?」
「これを見ても?」
そう言って永琳は新聞を投げ渡す
新聞
それだけでとてつもなく嫌な予感しかしない
というよりも、該当者が一人だけだ
受け取った新聞を見ると・・・・
永遠亭所属、八雲影陽、幻想郷最凶妖怪と恋仲!?
という見出しに、幽香が影陽に抱き着いている写真だ
人里の視線はこれが原因か
そのまま、新聞を破り捨てる
一回見逃してやったが・・・
またやるとは思わなかった
ズン
っと重圧があたりにかかる
発信源は幽香だ
顔はもの凄く笑顔だ
ただ、怒っていることがはっきりとわかるような笑顔だが
「優華」
声を掛けたら少し、圧を抑えてくれた
「永琳、これは、でまかせだ。そして、彼女は私にとって義理の娘だ、十数億年ぶりに再会できた・・・な・・」
その言葉を聞いて永琳は弓を下ろす
自分もそんなことを体験したばかりではないか
そういう気持ちで
「永琳、ちょっと妖怪の山まで行ってくる」
「分かったわ、急患の準備もしておきましょう」
「実験も許可してやる」
「はいはい」
そういう会話をして、永遠亭の中に入る
そして、すぐに必要な物を持って外へ出ると
幽香がいなかった
「あれ?幽香はどこいった?」
「一足先に行ったわよ?なんか、似合わない妖精みたいな羽を出して」
「やば・・・」
そう呟き、空間を、妖怪の山に繋げ飛び込んだ