東方魂探録   作:アイレス

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遅れて申し訳ない

レポートが溜まってたんだ




第52話

妙な沈黙が場を支配する

なんとか抜け出したいと誰もが思うのだが

とても誰も何か言える雰囲気ではない

まず、異変の話しも彼女では話が進まない

だからといって影陽のことはもっと口に出せない

そっちに手を出せるのは紫ぐらいだ

だが、その彼女が手出ししないのだから会話なんてない

 

あまりにも静かだったが途中でさっき台車を持ってきたのと同じような兎妖怪が全員分の簡易椅子を持ってきてくれたため皆そっちに移動する

 

「そこの妖怪賢者。結界の解除は諦めたらどうだ?」

 

「そうね。これじゃあと何時間かかるかわからないわ」

 

どうやらあの屋敷の結界に干渉していたらしい

だが何時間かかるか分からないなんて言葉が出るとは珍しい

そこにいた全員が驚く

 

「当たり前だ。元月の賢者様の最新式の超特殊結界だそうそう破られてちゃたまったもんじゃないだろう?」

 

ニヤリと少女が笑う

どうも紫の神経を逆なでするのがうまいようだ

イライラしているのが目に見えて分かる

いつも振り回されている側としてはしばらくそのままでいろという感じだ

どうも今回紫の神経にさわるようなことが多いようだ

気分的にはざまぁだがあまりイライラされるとこっちに被害が出るから少しそらさなければ

 

「いいかしら?話をしても?」

 

私は少女に話しかけた

 

「ん?なんだ?博麗の巫女」

 

「博麗の巫女って呼ばないで私は博麗霊夢よ」

 

「ほーそうかい、私は藤原妹紅だ。種族は・・・元人間の蓬莱人ってとこかね」

 

「蓬莱人?なによそれ」

 

「・・・実在したの・・・?」

 

「紫?知っているの?」

 

「ええ」

 

紫が説明する

言ってしまえば不老不死

なんとも・・・ぶっ飛んだ人だ

 

「絶対に死なないからな・・・下手すればかなり荒れてたな私」

 

そんなことを言っているがそんなレベルじゃないだろう

 

「それであなたいったいいくつなの?」

 

レミリアが口を出す

最近500歳になったばかりだからだろうか?

500歳というより時々500歳児?じゃないかと思ってしまうことがあるのだが・・・

 

「ん・・・1000は確実だなあんまりきちんと数えてないけど」

 

そんじょそこらの妖怪より遙かに上だった

レミリアもショックを受けたようだ

 

「私なんかここで一番年下なんだが・・・・」

 

なんかとんでもないことが聞こえた気がするが無視しておく

確実に面倒臭い

 

ふと目の前をひらひらと何かが横切って妹紅にふれる

それは見覚えのある小さな蝶で・・・

 

「ちょっとぉぉぉ!?」

 

「幽々子!?何やってるの!?」

 

それは幽々子の操る反魂蝶

触れれば即死するしろもので

 

「本当に不死なのか気になって~?」

 

「「あほか!?」」

 

「ん?なんか死んだな。凄いなこの蝶」

 

「「あなたは少し気にしなさい!?殺されてるのよ!?」」

 

紫と声がかぶる

 

「あら~?本当にしなないのね~?」

 

「「少しは反省しろぉぉぉぉ!?」」

 

「幽々子様!?さすがにお戯れがひどすぎますよ!?」

 

妖夢も説教に入る

紫と妖夢の説教は長くなりそうだ

そうそう幽々子が反省するとは思えないが

 

「ああ?気にしないでいいぞー?」

 

「いや、少しは気にしなさいよ!?」

 

こっちもそういうタイプなのか

それとも不老不死だからそういうことに頓着がないのか知らないが

なんで異変を起こした側の気遣いをしなければいけないのか

 

「妹紅?何しているのかしら?」

 

さっき聞いた声が聞こえる

 

「あ、永琳・・・ってなんでその服・・・?」

 

「・・・・輝夜にね・・・」

 

「ああ・・・」

 

「こういうときぐらい、あの紅青の奇抜な服よりこっちが威厳あるでしょ?」

 

先ほどけが人を連れて行った二人組だ

一人服がやけに豪華で煌びやかな服になっていたが

なぜだろうか?

奇妙な圧迫感がある

 

「貴方たちが解決者達ね」

 

永琳そう呼ばれた彼女が話しかけてくる

全員がまじめな雰囲気を出す

しかられていた幽々子もだ

そうさせるだけの威厳が彼女には会った

 

「始めまして、この永遠亭を一応管理している八意永琳よ。さて、さっさとこんな夜は終わらせましょう。」




スペルカード戦?何それ?おいしいの?状態ですはい

まあ、私があまりそう言うのが得意じゃないのと・・・

もし、の場合に備えて消耗したくなかったから戦闘は避けている感じですね
次でまあ、ほぼ解決ですが
まあ、戦闘がなかった分永遠亭の妥協部分が多くなると思ってください
では、次の話で

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