東方魂探録   作:アイレス

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活動報告に書いたとおりです

やっと復活しました
胃腸炎だと後にも響くのが辛いです

皆様も体調にはお気をつけください


今回、ちょっとやらかした人物が1名います
しかし、ちょっとこれからの話にも関わります
ご容赦ください



第51話

月がちょうど真上にやって来る頃

実際はとっくに朝になっているような時間だ

だが未だに朝は来ず

月は静かに夜の明けぬ幻想郷を照らし続ける

 

「静かね・・・」

 

「そうだな」

 

「このまま誰も来なければいいのに」

 

「そう願いたいな」

 

妹紅と輝夜が縁側でお茶をすすっていた

 

「里じゃ大騒ぎでしょうね」

 

「だろうが、こればかりはな・・・」

 

「やっちゃおうかしら?そうした方が里にはいいでしょうし、相手は動きにくいかもしれないわ」

 

待っているのにも飽きてきたのか

それとももう寝たいだけなのか

輝夜がそう言い出す

 

そこに眉間を押さえた永琳がやって来た

やっと起きてきたようだ

まあ、徹夜続きだったようだから何も文句はない

 

「良く寝てたわね?永琳」

 

輝夜が永琳に声をかける

 

「ごめんなさいね。一人だけ寝てしまって・・・」

 

「大丈夫よ~夜が明けないこと以外は何も今のところおきてないから」

 

手をひらひらさせながら輝夜は答える

 

「・・・・結界が持つか分からないわね・・・」

 

「もうね、私がもう能力で朝にしようかって話していたところ」

 

永琳は少し悩み言った

 

「お願いしましょう。てゐ、鈴仙、今から姫が能力を使って時間を進めるわ。永遠亭の外を警戒して、妹紅はここに残っておいて」

 

「了解です。」

 

「了解、みんなー行くよー」

 

てゐは他の兎たちも動員して出て行った

 

「それじゃ、はじめ・・・」

 

そう言おうとしたとたん

爆音とともに野太い光線が輝夜の横を通り抜けた

永琳が出てくるとき建物に結界を張っていたため建物自体には損害はない

しかし、二人は見てしまった

壁を破壊してきた光線とともに

鈴仙が突っ込んできたところを

 

「「鈴仙!?」」

 

「優曇華!?」

 

妹紅と輝夜、永琳が結界に叩き付けられた鈴仙の元に向かう

 

「な、何事うさ!?」

 

てゐも走ってやって来た

 

「鈴仙!?大丈夫!?」

 

輝夜が抱えて意識があるか声をかけながら確認する

返事はないが気絶しているようだ

だが

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと魔理沙?やりすぎじゃないの?」

 

「わりい、わりい、ちょっとこの竹林にイライラが溜まっていてな」

 

「まったく・・・」

 

竹林に入ったはいいものの

完全に迷い、そこで白玉楼に住む西行寺幽々子と庭師?の魂魄妖夢と合流し合計8人の異変解決メンバーがいた

そして、紫が竹林の術式の起点を割り出しそこに向かって魔理沙がマスタースパークを放ったのだった

今は、その吹き飛ばして出来た道を使って先にある建物へ移動していた

 

「で、紫ここに異変の犯人が・・・」

 

破壊された塀の所までやって来たそこで

異変解決組は立ち止まった

特に魔理沙は顔を青くした

目線の先に

治療を受けている鈴仙の姿を見たから

 

「てゐ!保管室から400~410までの薬全部とってきて!早く!」

 

「分かったうさ!」

 

「姫様!そこを妹紅が包帯と当て木を持ってくるまでしっかり押さえていてください!そこの傷が一番大きいですから!」

 

「分かってる!能力も全力で使って遅くしている!」

 

「ああ!こっちも骨が折れてる!?全身打撲に、骨折十数カ所!?ほんとなによ!?今のは!?」

 

長い黒髪の少女と長い銀髪の女性が兎耳の紫色の髪を持つ妖怪の手当てをしていた

どうもさっきのマスタースパークの直撃を受け壁に叩き付けられたようだ

そこに長い白髪の少女と兎耳の小さな少女が屋敷から飛び出してくる

その背後から小さなウサ耳少女と似たような子達が車輪の付いた人が寝れるくらいの台車を押してきた

その台車にケガをしていた子を乗せると白髪の少女の持ってきた物で3人が簡易的な手当を行い

それが終わると最初に治療していた二人と後から来た小さなウサ耳少女達が台車を押して屋敷の奥へ消えた

 

残っているのは長い白髪で赤いもんぺをはいた少女が一人

 

そして彼女は

壊れた壁の方を振り向きながら

尋ねた

 

「優曇華を・・・うちの家族にレーザーたたき込んだのは・・・だれだ?」

 

魔理沙はうつむき他のメンバーは魔理沙を見つめる

紫も幽々子も霊夢もレミリアも誰も今回ばかりは何も言えない

魔理沙が勝手に撃ったものであるし

そもそも、アリスが止めようとしていたから

 

「そうか・・・お前か・・・」

 

そう言うと彼女は深くため息をついた

全員が彼女から不可視のの炎が立ち上がっているように感じた

こちらを向いていた彼女が突然右半身を引いて拳を構えた

その拳から炎が上がっている

そして

思い切り右手を地面に叩き付けた

 

爆音とともに砂煙が上がる

霊夢と紫が結界を張ったため誰もケガはないし相手も攻撃しては来なかった

 

砂煙が晴れるとそこは大きく陥没していた

その陥没した地面のそこにその少女はいた

 

「悪いな、いきなりこんなことをして。少し落ち着きたかったんだ。じゃないとそこの霧雨道具店の娘にこれをたたき込みそうだったんでな」

 

魔理沙の触れてはいけない部分を普通に口にしてきたがとうの魔理沙は何も言わない

 

 

「お前達は異変を解決しに来たんだろう?確かにここが偽物の月の異変を起こした者の住処だ。」

 

そう少女が言う

 

「あらそう。なら、早くあの月を消して欲しいのだけれど?」

 

魔理沙のことは後に回す

まずは異変の解決だ

霊夢はそう判断し尋ねる

 

「なら、時間を元に戻してさっさと朝にして欲しいもんだな。そうすれば完全に元に戻る」

 

「そうもいかないわ」

 

紫が口を出す

 

「ここは、私の作った場所、勝手に余計なことをしないで欲しいわ。1日で元に戻るからって今日だけでなく、またやる可能性もあるでしょう?そんなことは起こして欲しくはないのよ」

 

「へえ、あんたがとう・・・影陽の義妹さんかそこは今、治療に行った二人に言ってくれ。月をああせざる終えなかった原因は」

 

「・・・・・・」

 

紫は黙る

いや、全員が黙った

今彼女はなんと言った?

影陽の妹?

ということは

彼はここにいるのだろうか?

全員がそのことを考えた




魔理沙、および鈴仙ファンの皆様申し訳ありませんでした!

先の話の伏線なんです!
許してください!

何の伏線かは言えませんが
永遠亭を表に出しやすくする伏線とだけ言わせて戴きます
ではまた

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