東方魂探録   作:アイレス

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なにやらものすごく筆が進む


ここの霊夢さんは話がよく分かる方ですが
今回ものすごく機嫌が悪いです
鬼巫女です。

まあ、原因は・・・




第49話

幻想郷のすてきな巫女

博麗霊夢

だが今は誰もそんなことを思いはしないだろう

ものすごく不機嫌な顔をしていたからだ

 

運が悪かったのはそんな巫女と鉢合わせになった罪もなき妖怪達だろう

会った瞬間には問答無用で一方的に勝負を仕掛けていた

気持ちよく寝ていたところを強引に起こされたのだ

それも少しばかり心配していた紫に

 

相手が襲ってきたこともあったが

ほぼ全員が飛び出した瞬間にきびすを返して逃げようとした

それだけで霊夢の状態が分かるというものだ

もちろん結界で逃げられないようにし

ボコボコにして身ぐるみを剥がされていた

 

人里を守るため消していた慧音にも襲いかかろうとしたときはさすがに合流した紅魔館勢と魔理沙、アリスコンビそして紫が押さえ込んだ

 

「れ、霊夢?いったいどうしたのよ。」

 

「ああ?」

 

「ひぃ!?」

 

紫にもキツい

慧音に怪しい場所を聞いているのは咲夜だ

魔理沙がコッソリ紫を手招きし説明する

 

「霊夢なお前が寝ていた間ずっとあいつ・・・光淵?影陽?とか言うヤツを探してたんだ。ほとんど休みもせずに。それに意外と心配してたんだぞ、お前のこと」

 

紫は黙る

心配してくれていたことはとても嬉しい

それに霊夢が自ら行動して義兄を探していたことも

どこか怠けるところがある霊夢が成長したようで嬉しい

だが・・・

さすがにあれはどうかと思うのだ

 

「でも・・・あれは・・・」

 

「賽銭は全然ないし腹も減って機嫌も悪いそして寝不足、寝れたと思ったら紫が起こしに来たんだろ?」

 

 

ちなみに影陽が去り際に賽銭箱にいれた金塊は使っていない使えばいいのに使わなかったのだ。

紫が彼を探すときに役立ちそうであったから。

ちゃんと気は遣っているのである

 

話を戻そう

心配をかけたのも、強引に起こしたのも紫である

機嫌を悪くしたそういう意味ならそうなのだが・・・

さすがに悪すぎるだろうと思ってしまう紫である

後で被害にあった妖怪には謝りに行かねばなるまい。行くのは式だが・・・

 

 

 

「紫」

 

突然霊夢に話しかけられる

落ち着きながら冷静さを保って振り返る

 

「何かしら?霊夢」

 

「これ・・・あなたでしょう?時間を止めているのは」

 

なかなか鋭い感覚だ

博霊の巫女は感覚が鋭い者が多いようだ

 

「ええ、今回で確実に異変を終わらせないといけないでしょう?また次の満月にこのようなことになったら面倒でしょう?」

 

「はあ・・・さっさと片付けないと私たちが異変の首謀者ねこれじゃあ」

 

頭をかきながら答える

ほぼ動きを止めた月が彼らを見つめていた

 

 

 

 

 

「時間が進んでいない・・・・いや限りなく遅くなっているのか?」

 

「私の能力で相殺する?」

 

「いや・・・それをしたら確実にこっち来るだろう。まだ場所を絞り込めていないだと思う」

 

下手なことをしてここに来てほしくはない

それにこのままここに来ないで朝が来るかもしれない

可能性はかなり低いが

 

「輝夜様、一応夜食を作ってきました」

 

鈴仙がおにぎりをたくさん盆にのせて持ってきた

なんともいいタイミングだ

となりにいるてゐは急須と湯飲みを持ってきている

 

「ちょうどいいな、食べとかないと何かあったときに動けないからな」

 

「光淵と永琳によく言われていたわねぇ・・・」

 

「そうなんですか・・・私は軍学校で言われましたねぇ・・・・」

 

「鈴仙、永琳はどう?」

 

「はい・・・今は影陽さんの部屋の窓際の椅子で寝ていました」

 

「寝落ちしたのかしら?まあ、仕方ないでしょう。」

 

「だな、徹夜していたんだろ?少しぐらい寝かせておこう」

 

「最悪私たちだけで片付けましょう。いつまでも保護者の羽の下にいるわけには行かないでしょう?」

 

いつまでも守られてばかりではないのだ

守られて自堕落な生活というのも楽でいいのだが

輝夜は自分で動き回りたいそう思っている

仕事とはいえよく里に行く妹紅がうらやましいのだ

 

そんな輝夜の考えを察して何ともいえない表情になった妹紅は夜食を食べることに集中することにした。

 

 

 

 

 

 

「またここか・・・・ということは・・・」

 

以前光淵と言葉を交わした場所だ

以前はただ真っ白な空間だったはずなのだが

今は目の前に書斎机があり振り返ると本棚が並ぶ

所々に武器があるのは自分が傭兵時代使っていた物だ

 

「そう、私がいる」

 

その声に影陽は振り向く

書斎机の奥の椅

そこに座って私を見ているのは

自分と姿形の変わらぬ者

もう一人の私

光淵がいた

 




さてさて、彼の物語か・・・面倒臭い

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