東方魂探録   作:アイレス

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明日からとうとう学校が・・・・
ああ
なんと憂鬱な
進級単位が足りんことは決定事項だし
はあ・・・


以上のことから今まで通り投稿できるかは不明です
最悪不定期に移行します


第38話

ああ、なんと今年の冬は長いことか

なかなか炬燵から抜け出せぬ

 

「妹紅、里に竹炭売りに行かなくていいのか?売り時だろう?」

 

「確かにそうなんだがあまりにも冬が長すぎて何所の家も余裕が無いんだ」

 

「あー・・・そういうことか・・・」

 

「それにこの雪の中出ていくのがめんどくさい」

 

「おいおい・・・」

 

「もこー、みかんとってー」

 

「ほい」

 

妹紅が輝夜の方にミカンを放る

それを普通にキャッチして皮をむき始める

 

「妹紅、食べ物を放らないで」

 

永琳が注意する

 

「あー・・・すまん」

 

そう言って炬燵に埋もれる妹紅

となりにはてゐもいる

 

「「「「・・・・・・・あれ?鈴仙(優曇華)は?」」」」

 

鈴仙の姿が見当たらない

今朝から一回も見ていなかった

 

「てゐ、てゐ!起きろ!」

 

寝ていたてゐを妹紅がたたき起こす

 

「・・・なんだうさ・・・」

 

寝ていたところをたたき起こされて機嫌が悪いのか

むすっとした表情だ

 

「鈴仙を知らないか?」

 

「鈴仙?そういえば食事後に散歩に行くって言っていたうさ」

 

「今・・・何時だ?」

 

「2時ね・・・」

 

 

「「「「「遭難してる・・・・・?」」」」」

 

その呟きの後、全員が無言となった

 

 

「またか・・・」

 

「雪のせいでまた道をそれたのかな?」

 

「いい加減道をまちがえないでほしいな」

 

「えっと・・・縄ばしごとタオルと後なんだっけ?」

 

「ナイフに暖かいのみもん。タオルは数枚と大きい物も用意しておけ」

 

てゐと妹紅、光淵が厚手の服を着込みながら準備を進める

 

「いってらっしゃい、気をつけてね」

 

「昼食と暖かい物、布団を用意しておくわ、はあ、昼からの授業は休みね」

 

「てか、影が薄いなぁ鈴仙」

 

そんなことを話しながら捜索隊は永遠亭を出発した

 

 

 

一方捜索されている鈴仙はさんざんな目に遭っていた

 

「うう・・・寒いよぉぉぉぉ・・・・」

 

服はほぼ破け穴だらけで下着が見えかかった状態だ

そんな格好で雪の積もった落とし穴に落っこちたのだ

時間がたつにつれ雪が鈴仙の体温を奪い溶けていく

そしてまた凍り始める

完全にやばい状態だった

ただの散歩のはずだった

だが、竹林という毎日見た目が変わる場所であり

道から離れていることに気づかず

雪により足下が見えず

罠に気づけなかった

 

まず側面から竹槍の束が飛んできた

避けようとしたら足元が浅く陥没しよけれず直撃はなかったがかすって行った

その罠で道を間違えた、それていることに気がつき戻ろうとした

しかし、多重的な罠にはまり縄に引きづられ宙吊りにされ

落とし穴に落ち現在に至る

 

 

うう・・・こんなことなら散歩に行かなければ良かった・・・

月でのきつかったがこんなに命の危機は少なかった暮らしが思い浮かぶ

・・・逃げなければ良かった・・・

そんなことも浮かんでしまう

というより目の前が白くかすれ瞼が閉じそうになる

寝てはいけないそう思っても

ウトウトしてしまう

誰かの声が聞こえてくる

だが、誰の声かもう分からなかった

 

 

 

「いた!あそこだ!あそこの落とし穴!」

 

てゐが穴に駆け寄る

 

「いた!・・・やばい!意識が!」

 

「てゐ!そこどけ!」

 

光淵が穴に飛び込む

 

「おい!鈴仙!しっかりしろ!目を開けろ!私の声が聞こえるか!」

 

冷えた体を揺すりながら声をかけ続ける

 

「光淵!布団だ!」

 

渡された布団を鈴仙に巻きつける

 

「永遠亭に連れ帰る!かなりやばい!永琳に頼まんと死にかねん!」

 

「先に行ってくれ、私はてゐと帰る」

 

「分かった!」

 

光淵は空間を歪めるそして永遠亭と繋げ歪めた空間に入っていった

 

「また、妙な能力を・・・まあいいか、親父だし」

 

「あれ?妹紅は光淵って呼んでなかったうさ?なんで親父呼びうさ?」

 

「あ・・・」

 

てゐがニヤリと笑う

妹紅は真っ赤だ

しばらく妹紅は話を知ったみんなからいじられることになった

 

 

 

「永琳どうだ?鈴仙の様子は?」

 

カルテを見ながら永琳がうめく

 

「うーん・・・結構危ない感じね、あちこち凍傷だらけだし低体温がきついわ。今はゆっくり暖めて回復を待っているけれど・・・記憶障害が出るかもしれないし、凍傷で足や指なんかが壊死していたら切り落とさないといけないわ。生やせるけど」

 

生やせるのか・・・・

 

「命は助かってほしいな・・・・まあ存在を忘れかけていた私たちが言えることじゃないが」

 

「それは同意するしか無いわ・・・」

 

うっかり鈴仙のことを忘れていたのだから全員同罪だ

 

「それにしても・・・早く春が来てほしわね・・・」

 

「そうだな・・・」

 

 

その日ようやく春がやってきた

全員が望んでいた春が

 

 

鈴仙はなんとか後遺症も無く復帰した

その後、てゐと光淵、妹紅に徹底的に仕込まれ竹林を一人で歩けるようになった




鈴仙の扱いがひどいからなぁ・・・・
もう少し改善させないと
さて・・・鬼に会いに行こうか

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