東方魂探録   作:アイレス

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輝夜と妹紅は仲良くさせようと思います
まあ、喧嘩がやばい姉妹?てきな



第32話

まさか1週間近くベットにいる羽目になるとは思わなかった

そしてご飯も食べさせてもらうという

かなり恥ずかしかったとだけ言わせてもらう

少し嬉しかったのは・・・内緒だ

あれだけ親身な看病はこの体になって初めてだったから

ただ

なんであの人が生きているのかが気になった

考えられるのは私と同じ

蓬莱の薬を飲んだのか

義理とはいえ父親なら帝に残したように蓬莱の薬をもらって飲んでいてもおかしくは無いか

そう、見当をつけた

そのように考えるならあの日いなくなった理由にもなる

だがなぜ家族?がいるのだろう?

不老不死であるなら家族は悲しみの海だ

ここに様子を見に来る銀の髪と黒の髪の女に聞いたこともあったが

不思議な笑みを返されただけだった

一週間ずっと考え続けて退屈になり

部屋から出ようとしたときだった

黒髪の女が部屋に来たのは

 

「何か用か?」

 

「光淵お父様が呼んでいるから呼びに来たの。」

 

ちょっとにやにやした笑みを浮かべた女がそう答える

ちょっとイヤな感じだ

 

「案内するわ、付いてきて」

 

そう言い部屋の外へ出て行く

気品のあるどこかのお嬢様のような感じだ

誰かが教えたのだろうか

考えながらついて行く

長い廊下を歩いて行く

足がする音しか聞こえない

とても静かな屋敷だ

それに思ったよりも広いようだ

 

たどり着いた部屋は庭の見える広い部屋だ

真ん中に大きい長方形の机があり茶と菓子がおかれている

案内してきた女と光淵と呼ばれた男、そしてよく私のところに来ていた銀髪の女がいた

対面する形で座る

何が始まるのだろうか

 

「お久しぶりといった用意かな藤原殿」

 

話しかけてきたのは光淵だった

一度家から出たとき私に付いてきて家まで送ってくれた人だ

 

「ああ、久しぶりにゆっくりした日々だった。今までこんなに一カ所に留まることもできなかったから・・・」

 

「そうか・・・」

 

一瞬押し黙る

 

「お父上は・・・どうなった?」

 

「・・・輝夜姫が帰る日あの屋敷に行っていた。そこで・・・大きな金属に切り裂かれて・・・死んだよ」

 

3人とも悲痛な顔になる

やめてくれ

あんただけは関係ない

悪いのは多くの人を苦しめた輝夜姫なんだ!

 

「すまない。」

 

「いや・・・貴方に責任はあまりないと思っている。」

 

「そうでは無い。大いに関係がある。迎えの船を打ち落としたのは私なのだ」

 

「な!?」

 

あり得ない

あんな空を飛ぶ金属の塊を落とすなど

まて迎えの船を落とした?では!

 

「輝夜は地球にいる・・・目の前にな」

 

黒髪の女が私に頭を下げる

 

「初めまして、藤原不比等の娘、妹紅。私が蓬莱山輝夜。以前輝夜姫と呼ばれていた者よ」

 

 

 

そう輝夜が言ったあと

妹紅の顔が憎しみに染まる

今にも飛びかかってきそうだ

 

「妹紅、貴方の怒りも最も確かに私は理由があったとは言え多くの人を欺し地にたたき落とした。そして貴方の父親も」

 

「輝夜、最後だけは私の責だ間違えるな」

 

「私のために行ったのだから私の責それは譲りはしないわ」

 

むげにも無く断られる

分かってはいたが

 

妹紅から炎が立ち上がる

まるで不死鳥のようだ

己の不死がイメージとして不死鳥が現れたのだろうか

 

「妹紅、貴方はここに住んでかまわないわ。そして気が済むまで私を殺しに来なさい。一日中いつでも好きなときに」

 

輝夜がそういった瞬間

炎が消えポカンとした表情になる

いきなりそんなことを言われてはそうもなるだろうが・・・

 

「ここに住むほとんどが永遠を生きる者。大まかに見てしまえば貴方も同じ仲間」

 

輝夜は立ち上がりながら続ける

 

「部屋も好きなところを使っていいわ。もうここは貴方の家みたいな物よ。ただし」

 

「壊すのだけは絶対ダメよ?」

 

そう言って出て行った

 

 

「えっと・・・どうすれば・・・?」

 

妹紅が首をかしげながら聞いてくる

 

「自分のすみたい部屋に行ってもいいし、早速殺しに行ってもいいぞただし庭か竹林の中な」

 

「同意よ。好きにしていいわ。ご飯の時間には戻ってきていればいいわ」

 

こんなことになりそうだとはなんとなく予想していた

妹紅もあまりのことにあんぐり

ちょっとかわいいかった

何をするか決めたのか

外へ飛び出していく

しばらくすると

叫び声とともに爆音などが聞こえてきた

一応離れてやっているらしい

 

「騒がしい日々になりそうだな」

 

「そうね。・・・・あの子の荷物を部屋に運んでおきましょう」

 

はてさてどうなることやら

 

このあと

妹紅が部屋に突っ込んで部屋が吹っ飛び

二人そろって説教になった




さて・・・
もうしばらくしたら・・・
幻想入りあたりの時代って感じかな・・・
あと2~3話ぐらい永遠亭の中の話続くかも

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